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フミオの人魚熊

作者: 後東衣桜利

ワタシはふみ夫。独身、38歳。会社帰りに迷い込んで入った深夜のペットショップになぜか上半身はクマ下半身は魚となっている人魚熊が800円で売っていた。

ワタシはそれを買った。ペットショップの人もニヤニヤしていて怪しかったがそんなことをワタシは気にしなかった。ビニール袋の上の方に穴があいてあって、金魚のようにワタシはその5cm位のビニールに入った3cm位の人魚熊を嬉しそうに持ち帰った。最寄駅を見つけて家には何とか帰れた。


とりあえず小さめの手で持つ鍋20cm位の中に水道水を入れ、人魚熊を入れた。

次の日起きたら人魚熊は10cmになっていた。人魚熊の餌は、冷蔵庫のソーセージをむしゃむしゃと食べた。食べ方は荒々しかった。食べている人魚熊の様子は野生の熊のようで少し怖くなった。

人魚熊の大きくなる頻度はとても早く、一週間で体長1mにもなってしまった。(この頃には家の風呂桶に入れている)

これからどうしようかと悩み中だ。餌は生肉をスーパーに行って買ってきている。そのうちワタシが餌になりそうな勢いだ。

その時ピンポーンと玄関のチャイムが鳴り、あの時のペットショップ業者が引き取りにやって来た。ワタシは潔く引き取ってもらうことにした。







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