第4話 ジョブ獲得
受付嬢に教えて貰った部屋に入ると水色の丸い水晶玉のようなものが有った。これが転職クリスタルだろう。
「これはどう使えばいい?」
『手を置くことで就職可能なジョブが表示されます。』
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就職可能ジョブ数 5
就職可能ジョブ一覧
──────下級職──────
異世界人
戦士
格闘家
蹴士
料理人
剣士
魔術師
兵士
旅人
etc…
──────中級職──────
無し
──────上級職──────
支配者
──────特級職──────
傲慢之魔王《未開放》
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就職可能ジョブ数とは何だ?
『文字通り就職出来るジョブの限度数です。一般人だと10個ほどです。あなたの5という数は非常に少ないと言えます。』
増やす方法は無いのか?「ん?待てよ。なぜさっきからヘルプが作動しているんだ?」
『まず就職可能ジョブ数は基本増やす事はできません。しかし、就職可能ジョブ一覧にある異世界人の初期スキルの就職可能ジョブ数制限解除により制限を外すことが出来ます。またヘルプ機能は声に出さずとも考えるだけで使用可能です。』
なるほど。とりあえず異世界人に就職してみるか。果たしてこれが職業なのか、疑問が残るが深くは考えまい。
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名前 白土・一
種族 人間
Lv1
JOB 異世界人Lv1
HP115/115
MP5/105
SP15/115
筋力25
耐久24
敏捷19
魔力20
魂力29
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【スキル】
〖日本語〗〖傲慢Lv1〗〖言語理解〗
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【ジョブスキル】
〖就職可能ジョブ数制限解除〗
確認すると就職可能ジョブ数が無制限になっていた。
ジョブにもLvがあるのか?
『ジョブにもLvは有ります。またLvの上限はそれぞれ下級職は50、中級職は100、上級職は300、となっており、特級職は上限が有りません。通常はLvはジョブLvの合計で決まります』
ではなぜジョブに着いていない状態でLv2になれたんだ?
『ジョブに着いていない状態でもLvは上がります。ただしその状態ではリソースの受け皿が無いため時間が経つと自然にLvが減少します。』
なるほど。つまりジョブがリソースの受け皿という事か。
『はい。その認識で大丈夫です。』
傲慢のスキルの効果から考えてLvをあげる事は最優先だろう。今のステータスで倒せる魔物は居るだろうか?
『現在のステータスで安全に倒せる魔物はこの近くだと角兎ぐらいです。Lv上げを優先する場合は支配者に着くことで得られる魔物支配で角兎複数を支配し倒させる方法が最も簡単です。』
私はヘルプの言う通り支配者に着き魔物支配を角兎に使用した。