第3話 ヘルプ機能発見
『初の魔物討伐を確認。ステータス機能が拡張されます。』
『アナウンス機能が解放されました』
『ヘルプ機能が解放されました。』
「なんだ?!」
急に頭の中に声が響いた。
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名前 白土・一
種族 人間
Lv1
JOB 無し
HP12/12
MP1/5
SP10/15
筋力10
耐久9
敏捷4
魔力5
魂力14
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【スキル】
〖日本語〗〖傲慢Lv1〗〖言語理解〗
筋力が5も上がっている。おそらく、角ウサギを殺す時に強く踏みつけたことが原因だろう。しかしHPはLvが上がって回復しているが他の2つは回復していないのは何故だろうか?
これもさっき解放されたらしいヘルプ機能とやらで分かるのだろうか?
「ヘルプ」
『質問が入力されていません。』
「ヘルプなぜMPやSPは回復していない?」
『LvアップによりHPやMP、SPが回復することは有りません。HPは現在の肉体の状態に依存するため、傷を負っていなければ現在値は最大値と同じになります。MP、SPは容器が大きくなったと考えて下さい。時間経過でこれらの値は回復します。』
「なるほど。では、近くに人はいる?」
『居ます。』
「ではそこまでの案内をして」
『このまま真っ直ぐ進むと道が有ります。その道を左に進むと街に着きます。』
とりあえずそこまで行く事にしてみた。
街は壁に囲われており、門には兵士のような人が左右に1人ずつ居た。
「こんにちは。」
「見慣れない顔だか旅人か?」
「ええ、そんな所です。」
「なら1000ゴールドだな。」
「今手持ちが無くて…入れないですか?」
「金が無いのなら、この先に有る冒険者ギルドでギルドカードを発行してもらい、適当に依頼を受ければいいだろう。」
「ありがとうございます。」
言われた通り進むと、いかにもといった建物が有った。これが冒険者ギルドだろう。
受付に居た受付嬢達の中には動物の耳が生えている者や、角の生えた者が居たがひとまず人間らしい真ん中の受付嬢の所に行く。
「こんにちは。ギルドカードの発行をお願いします。」
「かしこまりました。こちらの石版に手を置いてください。」
言われた通り石に手を置きしばらくすると受付嬢が奥へと行った。
「お待たせしました。こちらがギルドカードになります。それでは冒険者ギルドについて説明をしますがよろしいでしょうか?」
「はい。お願いします。」
「まず冒険者ギルドではランキング制度がございます。1番上が星5、1番下が星1です。あなたは登録したてですので星1となります。冒険者ギルドでは依頼を受ける事やアイテムのをギルドに売る事でお金を得られます。そしてカードを紛失した際には再発行料として100000ゴールドを頂きます。説明は以上となります。」
「ありがとうございました。」
ジョブはどこで得られるのだろうか?ヘルプで調べてみよう。
『ジョブは転職クリスタルで変更可能です。この冒険者ギルドにも転職クリスタルが有ります。』
「すいません、転職クリスタルは使用できますか?」
「はい。あちらの扉の先にございます。ご利用になられますか?」
「はい。使います。」