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夏、風をまち、秋、空をはむ  作者: しののめ
1/1

ひととかたち

3部作の第1作目です。まだなんの展開もおこってない伏線回なので退屈に感じるかもしれません。初めての挑戦なのでお手柔らかに。感想とか書いてくれるとうれしいです!!

異世界とか無双系とかではなく、ただ単純に、自分の体験を通して感じたことを物語に乗せて書いてみました。人間とは、感情とは、優しさとは、等々。果ては人間の思考体系からAIとの違いまで。実際にモデルとなっている友人との会話が元になっています。

作中起きる出来事もある程度は自分の体験なので、読む人が読めばギリ特定されます。

誰かに少しでも読んでもらえるとうれしいです。

 闇。見渡す限りの闇。闇。闇。闇。

漂うぼくは心地よく闇を纏い、闇に溶け、闇に散っていく。嫋やかにぼくと混じっていく。

 刹那、白い光。

闇を、ぼくを、洗い流して去っていく。

この先を、ぼくは知っている。

この先は。。。



「ピピピピピピ」

 夏。朝。アラームの音。ぼくは枕元に手を伸ばした。まぶたを透過する光が鬱陶しい。

「おはようございます。今日は、8月17日。今日の天気は、、、、」時計が感情のない声で読み上げる。

 また設定切り忘れた、とぼんやりと考えながら、ぼくは枕を抱き寄せ、顔を埋めた。ほのかに残った、心地よさだけを頼りに、ベッドに体を沈める。

「、、消費Co2、電気量、共に規定範、、、」

 段々と無機質な声が遠のいていく。世界が、思考が、枕との間の闇に溶けていった。誰もいない、くらく温かい闇の中で、自分ぼやけて、散って、浮かんで、沈んでいく。時は緩やかに流れ、次第に静止しはじめた。すべてがあたたかく漂っていく。

 そんなぼくを責めるように、再び、アラームの音が鳴り響いた。

「近々、日本AI研究所のーー博士が、新型AIを発表するとの、、」

 時計はまだニュースを読み上げていた。無理やり、現実に打ち上げられた頭で、ぼくは、沈みゆく体を引き戻そうともがいた。時計は、無慈悲に時を刻み続けている。何度あらがっても、電子音に連れ戻される。そうわかっていても、、、

数回に及ぶ格闘の末、ついにぼくのからだは、声にならない言葉をあげ、ベットからおりた。

 学校に行く時間だ。




「行ってきます」 

 答える声は聞こえない。

 

 外に出ると、そこはうだるような熱気と、雲ひとつない晴天だった。蝉の声がかすかに遠くから聞こえる。絵に書いたような夏の朝だ。ぼくは家の前ににおいてあった、変な音のなる自転車にまたがった。空気が抜けているようだった。この暑さで、パンクしたかもな、そんなことを思いながら、ぼくはポケットから取り出したイヤホンを耳にはめ、見慣れた道を漕ぎ出した。

 道の両脇には、白い建物が、立ち並んでおり、敷地内には、所狭しと太陽光パネルが置かれていた。風に混じって聞こえてくる、子を起こす母親の声。車のドアを締める音。食器の音。そこかしこで、朝の音が鳴りわたる住宅街を走りぬけ、車通りの多い大通りに出た。ぼくは、ほうと息を吐きながら、少し顔を上げ自転車のスピードを落とした。少々家を出るのを遅れたせいか、道は渋滞気味になっていた。どの車も、窓が全開にあけられ、すれ違う車の中、盆休み明けの憂鬱そうな会社員の顔が、暑さで溶けているのがよく見えた。そんな顔を傍目に、ぼくは、自作プレイリスト、アップテンポソング5選を頭から聞き始めた。

 ちょうど4曲目を聞き終えた頃、大きめの交差点を渡ると、道が急になり、車の音に比べ蝉の声が一段とうるさくなっていた。見上げると、高台の上で学校の白い壁が反射しているのがよく見えた。なぜ、わざわざあんなところにと、ぼくは内心、悪態をつきながら、音量を上げ、アップテンポな曲調に、漕ぐリズムを無理やり合わせた。

 次第に小さかった白い壁が大きくなっていくのを目の端で捉える。と同時に体が重くなっていった。視界には永遠と坂が広がっている。ぼくは深く息を吐いて、目の前の坂と、音楽に気持ちを集中させた。耳にメロディーがこだまする。背中に汗が伝うのを感じる。サビを迎えテンポがさらに上がる。漕ぐリズムを更にあげる。風景が加速する。ラスサビがもう終わる。顔をあげると、校門はすぐそこだった。

 

 風を感じながら、自転車を停め、ぼくは玄関へ足を運んだ。走りきった余韻にひたりながら、靴を履き替え、廊下を進んでいくと、自分の足音とセミの音が、軽快なリズムをきざんでいった。達成感とアドレナリンで頭を心地よく麻痺させながら廊下を曲がり、突き当りの階段をゆっくり上がっていく。足取りは軽やかで今朝の憂鬱さが嘘のようだった。一歩一歩噛みしめるように登っていく。

 と、突然蝉の声に紛れて上階から賑やかな会話がひびいてきた。途端現実に引き戻され、慌てて先程聞いていた曲を再生した。爆音で鳴り出す音楽。ぼくはからだをリズムに合わせて、階段を一気に駆け上がった。

「タタタタタッ、ダンッッ。」

 登りきると同時に、ぼくは大きく深呼吸をし更に音量を上げた。そのまま息も絶え絶えに廊下を歩いて行く。熱風が頬をかすめて、絡みつくような熱気を感じる。その熱気は立ち並ぶ教室から聞こえてくる、談笑とともに更に温度を上げていった。体中から、汗が吹き出ているのを感じた。足早に歩き続け、もう耐えられないと思ったその時、やっと教室の前にたどり着いた。少し立ち溜まり、顔の汗を吹く。片方ずつイヤホンを耳から外す。それをポケットに突っ込む。そして息を吐きながら、扉を引いた。

「ガラララララ」

少し力を入れすぎたせいか、思ったより大きい音が鳴り響いてしまった。クーラーの冷気が一気にあふれてくるのと同時に、外の熱気に反応するかのように、中にいた人が一斉に振り返った。誰を見るでもなく、ぼくはいつもの笑顔で声を張る。

「すみません、遅れました。」

視線を感じながら急ぎ足でいつもの席へ急いだ。後方窓際。後ろから二番目。

所定の位置に座ると、前に立っていたAが喋り始めた。

「はい、じゃあ改めて、話しまーす。お盆前に話した通り、ダンスの方の台本までは終わってます。衣装は案と型作りは終わっているので、今日から実際に作業を始めたいと思います。他のクラスではもう作り始めているところもあるので、できるだけ早く取り掛かりたいでーす。」

「クラス展の方は全く手つかずなので、まずい状況です。当日は、どっかのおえらいさんがたくさん来るようなので、気合い入れてがんばってください。それじゃー各自班に分かれてはじめてくださーい。あー、あと部活行く人は、適宜ぬけていってー。」

 このことばを皮切りにして、それぞれが動き始めた。そそくさと何人か教室から抜け出すのが目に写った。

 

 県立――高校。その一夏をかけて一大イベントが開催される。学祭と呼ばれるそのイベントは主に3日によって構成されており、1、2日目がクラス展、3日目が縦割りによるミュージカルである。各学年とも多忙を極めるが、特に忙しいのが三年生である。それこそ夏休みに受験勉強に勤しむ暇もないほどに。そのため三年生は全員もれなく各々、ミュージカル班、衣装班、クラス班に配属される。そして、各班のりーだーである長、団長、副団長二人が選別される。そして、この長は、閉会式において、舞台上にあがって長ごとのダンスするという権利を得ることができる。ようするにとにかく目立つのだ。下級生同級生問わず、羨望の眼差しにさらされることになる。その影響は、内申点、有名大学への推薦、ひいては就職にさえひびくという。

 選別の仕方は至って簡単。希望者が立候補し、立候補者が複数人の場合は演説の後、クラス全員による高生活公平な方法によって決定される。選挙。もちろん無記名非公開。ただいくら隠しても結果だけは明白に突きつけられる。自らのクラスにおける立ち位置が明確となるのだ。そのため、選挙戦は自らの後見人を立て、応援演説まで行うほどに熾烈を極める。

 実際、ぼくのクラスも例に漏れず、選挙戦は大荒れとなった。衣装長、ミュー長2つの役職にそれぞれ複数人が立候補したのだ。少々の非難の応酬と、数回の決選投票の末、当選者の意気込みと、全員の拍手で締めくくられることとなったが、未だに誰が誰に投票したなどという噂が後を絶たない。結局、この出来事はぼくたちのクラスに大きなわだかまりを残すこととなった。当の立候補者とその支援者たちは今でも互いを目の敵にしている。そんななかで、準備が滞りなく行くはずもなく、ぼくたちの作業は遅々として進まない状況だった。

 かくしてぼくたちの学祭は、始めから終わっていた。


「今日なんで遅れたん?」

ぼくが息を整えながら、外を眺めていると、突然、団長であるAがにこやかに話しかけてきた。サッカーで日焼けした顔の整った口から見える歯が白く眩しく光っている。

「ごめん、、寝坊しちゃって、、、。」ぼくは申し訳無さそうに手を合わせた。

「りょーかい。今度から気をつけてな。今日はクラス班のヘルプに入ってくんない?まだ企画すらできてないみたいで。ちょっと後押しして上げてほしい。頼りにしてるよ!副団長!」

彼はそう言うと軽やかにに去っていった。

 そう言われて改めて自覚する。ぼくのクラスは副団長に一人しか立候補者が出なかったため、Aとそこそこ仲の良いぼくが指名されたのだ。仕事は、クラスと縦割りの統括と各班の補助。地味な雑用のような仕事だ。長ダンスの際も団長たちのダンスの後ろで踊るので、人気がないのもうなずける。ぼくは小さくため息を吐き、椅子から立ち上がろうとした。

「あー、あと今日もお昼にリーダー会あるから、いつもの場所来てねー」

Aぱっと振り返ってにこやかにそういった。

 ぼくは中腰のまま、こわばった笑顔でうなずいた。今のため息、聞こえただろうか。そんな不安が胸をよぎる。

 リーダー会。このリーダー会こそが、朝からの憂鬱の原因であり、盆休みの間、夏の湿気のようにぼくの周りにまとわりついてきた悩みのタネである。ぼくは頭をふって、そのことを頭の隅においやった。何か音楽でも聴きたい気分だった。だがクラス内でそんな不自然なことはできない。ぼくは、自分がずっと中腰だったことに気づくと、ゆっくりと椅子から立ち上がって、クラス長の姿を探した。

 彼は教室の後ろの方で、数人で固まっていた。ぼくが近寄っていき、声をかけようとすると、眼鏡ごしの覇気のない瞳と目があった。

「今日、ここ手伝うことになったからよろしくね~」ぼくがそう喋りかけると、彼は返事なのかもよくわからない声をつぶやき、うなずいた。

「ここにいる人がクラス班?他には?」とぼくはそれを肯定ととらえて聞き返した。

「みんな部活、、、」

 彼は、少し寂しそうな顔でそう答えた。ぼくはふへーと変な相槌を返しながら会話を続けようとした。他班に比べ、比較的夏休みに仕事がないこの班は、部活で忙しい人がかたまっているのだ。

「どこまで進んでるの~?」

「全然。今企画途中、、」

「おっけー。今日中に方向性決めちゃいたいね。みんなきばっていこー!!」

 何故かぼくが仕切る流れにしてしまった。本当に嫌な性格だ。

 話し合いは意外にもスムーズに進み、結局、ミュージカルで演じる予定となっている、不思議の国のアリスの物語の追体験ののち、物語の題名が由来となった病気を紹介する、という形になった。このように、クラス展の最後に何かしらのテーマを混ぜ込むというのがこの学校の慣習である。ふと、時計を見ると、時計の針はほぼ正午を指していた。

「もうすぐ、リーダー会だね。先行ってて、俺自販機行ってくるから。」

そうクラス長に言い残し、ぼくは教室をあとにした。

 教室の外は、相変わらずの熱気だった。廊下に響き渡る蝉の声に急かされるように、ぼくは一階にある自販機に急ぎ、その足で二階のとある空き教室に向かった。自販機で買った、パンとコーラの冷たさに励まされながら、熱気をかき分けて進んでいく。それでも階段をのぼる足は重い。一歩また一歩と階段を登るたび、蝉の声がうるさくなっていった。階段を登りきっても、ぼくの足どりは重いままだった。ぼくはコーラを一気に飲み、体を冷やしながら、なんとか空き教室の前にたどり着いた。

 扉を開けると、リーダー会はすでに始まっていた。中の冷気とともに、一瞬冷ややかな視線を感じた。

「なんだ、――か。」とミュー長が、さっきの視線をごまかすように大げさに明るく言った。よかった。ぼくはまだ歓迎されているようだった。

 ぼくが席につくと、会話が再開された。とりあえずぼくはパンにかじりつきながら、各班の現状報告に耳を傾けていた。

 一通り、報告が終わると、突如、Bが声を上げた。

「今日さー、あいつが朝睨んできてまじウザかったわぁ笑」


 始まった。

ぼくは手元のパンに目を落とした。もう三分の一ほどいしかないそのパンがこの場所の命綱だった。

 Bは選挙で負けた衣装長のことを未だに根に持っている。仲の良いミュー長についてきて、リーダー会に顔を見せて以降、衣装長はリーダー会に顔をだしていない。表面上は、衣装班である彼女が長代理ということだ。「あいつ」とはもちろん衣装長のことである。

「分かるー、最近なんか俺も睨まれてるようなきがするわ笑」

 とCが呼応する。彼はミュージカル班のただの班員だがAやミュー長と仲がいいので、Bに誘われてついてきたようだった。

「あいつまじでキモいよね、すぐ人睨むし、命令口調だし」

さらにミュー長がそれに乗っかる。これを合図にして、3人の愚痴大会が始まった。話題は「あいつ」とおもに「あいつ」と仲のいい元ミュー長立候補者も含めた数名。もはや名前を出すことさえ憎いかのように、教室中に「あいつ」という言葉が反芻する。その中でAはただ苦笑いをし、他の長たちは時々合いの手を入れ、ぼくは黙々と小さくなったパンをさらに小さくちぎっていた。いつもの光景だ。これがあと一時間弱続く。

 いつの間にかぼくのパンは限界まで細かくなっていた。ぼくはいつもどおり、時折コーラを流し込みながら欠片とも呼べないようなパンをゆっくり口に運んでいた。パンに目を落とし、口に入れようとしたその時、

「えーそんなことないと思うけどなー。そんな悪い人じゃないよ、衣装長。」

 もう一人の副団長が今日はじめて声を発した。その言葉に、教室の冷気が鋭さを増す。蝉の声がどこか遠くでなっているのが聞こえる。ぼくはパンを口に運んだ変な格好のまま止まっていた。




時間にしておよそ数秒だったと思うが、体感的には数分に思われた沈黙の後、

「確かになーそーゆー面もあるよなー」

 空気を察したAが一瞬遅れてフォローに入った。そのおかげでなんとか空気は動き出し、別の話題へと点々と移っていったが、それでも三人の目の鋭さが戻ることはなかった。ぼくは、目を伏せながら、味のしない小さなパンをただひたすらに、まるで機械のように食べ続けた。

 ちょうどパンのストックが底をつきかけた頃、そんな視線を知ってか知らずか、副団長は急に立ち上がり、

「クラスの様子見てくる」と言って教室を去っていった。扉が閉まると同時に、教室に沈黙が訪れる。たっぷり十数秒の沈黙の後、口を開いたのはBだった。

「前から思ってたんだけどさー、Dってまじで空気読めなくなーい?さっきのやつもまじキモかったよねー。この前とかも、、、」

 ああ、またこれか。

 なんでこうなったんだ。

なんで、なんで、なんで、なんで、なんで、なんで、なんで、なんで、なんで、なんで、なんで、、

 Bの会話がぼやけていき、視界が急に歪んでいった。体が沈んでいく。どこかでだれかが、ぼくの声で無機質に叫び続けている。その声はあちこちで反響し、木霊のようにぼくに覆いかぶさってくる。ぼくはかろうじて見えている、目の前のコーラに慌てて手を伸ばし、一気に飲み干そうとした。が、

「げっほげっっほ」

派手にむせてしまった。炭酸があるのをすっかりわすれていた。なんとか抑え込んだが内側が燃えるように熱い。恥ずかしさと恐ろしさのあまり、誰の顔も見れない。

「大丈夫?」とAがすかさず心配してくれた。大丈夫とかすれ声で答えるぼくに

「ほんと?トイレ行ってきたら?顔色も悪いし」とAはさらに声をかけてくれた。

ぼくは、顔に出さないように感謝しつつ、無言でうなずいて、席を立った。背中に向けられた視線を意識しないように、ゆっくりと扉に近づき、静かに開けた。

 扉を後ろ手にしめ、ぼくは、足早に遠ざかっていく。後方からわずかに漏れてきた声も蝉の声にかき消されていった。うだるような暑さを通り抜けるたび、からだの熱が濁っていく。ぼくは、早歩きでトイレを通り過ぎると、ただひたすらに、廊下を歩んでいった。

 気がつくと、ぼくは別館に続く渡り廊下をあるいていた。その先には、ちいさな共有スペースと図書館がある。大きなガラス張りの窓越しに外を見ると、木に囲まれたグラウンドと青く澄んだ空が広がっていた。野球部の白い人影が、ボールを追いかけて走っているのが遠くに見えた。ぼくは、歩を緩めながら、ぬるくなったコーラを飲み干した。からになったペットボトルを小脇に抱え、ぼくは別館の扉を押した。

 休日だというのになぜか鍵は開いていた。中は思いの外涼しく、からだの熱がすうっと引いていくのを感じた。左手の図書館は無人のようで暗く、本が静かに佇んでいた。ぼくは、静寂に身を委ね、静かに、共有スペースのゴミ箱に近づいた。

「ガコン。」

 ぼくの意思に反し、空のペットボトルは大きな音を立てて、ゴミ箱に転がり込んだ。サッと目の端でなにかが反応したのを感じた。ぼくは顔をすこししかめて、その方向に目を向けた。

 共有スペース右奥、窓際のベンチ席。陽がさしていて、少し影になっている。青い空を背にして、人影がぼんやりと浮かび上がる。その暗さに少しずつ目がなれていく。

 

 そこでは君が本を片手に、静かにこちらを見ていた。

 蝉の声がかすかに遠くでなっていた。

 

 





まだ完成品ではないので至らぬ点が多かったと思いますがここまで読んでいただきありがとうございます。

自分が伝えたい事は何一つかけてないので、早く2部がかけるように努めます。

前書きに言いたいことはほぼ乗せてしまったのでとくに書くことはないです。

ちなみに君は男で、僕も男です。

登場人物に名前がないのは、自分にネーミングセンスがないのが一部の理由でもありますが、、、


タイトルはヨルシカの曲を聞いていて思いついたフレーズを組み合わせてみました。全体的にヨルシカの曲のような青く澄みつつもどこか儚い感じを出したかったですが、自分の実力不足を痛感しました。



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