第8.5章 留美の午前中
今回は前回のお話の留美視点のお話になります。
時系列的には前回と変わらないです。
ではどうぞ!
現在の時刻午前八時、私こと留美は体重計に乗って絶望を味わっている真っ最中だった。
「キヤァァァァァ、体重増えてる」
つい声が出てしまうほど、ショックだったのだ。この声はお母さんにも聞こえていたようで、
「留美、昨日食べすぎたの?あまり肉ばっか食べると本当に太るわよ」
お母さんからの一撃が胸に刺さった。
「わ、わかってるわよ!どうしよう、とりあえず外に出て少し運動しないといけないわね」
仲良い女子でも誘って遊びに行こうかな。
でもまだ八時だしみんなまだ寝てるよね、
とりあえず九時ごろになったら、連絡してみるか。
まさかあんなに重くなってるなんて、久しぶりに絶望を味わったわ。
それにしても暇ね、あと1時間ほど何しようかな。
久しぶりに少女漫画読み返してみるのもありね。
「おっ!この漫画懐かしいまだあったんだ。
中学の時大好きだったのよね」
発売日当日いつも学校終わりにダッシュで買いに行ってたやつだわ、めっちゃ懐かしい!
よし!これを読んで時間を潰そう。
約二時間半後
携帯の通知が鳴った、私のだ。
「んー誰よ今いいところなのに」
そして携帯を確認すると、現在時刻は十時半。
「あっ!!もうこんな時間なんだ、いやー漫画面白かったわ、っていうか友達に連絡するの忘れてたー」
んーーーと、背を伸ばしてメールを開くと広斗からだった。
今日暇?とメッセージが来てた。
たまには広斗とデートするのも悪くないわね。
ってまだ私寝間着じゃない!!早く着替えないと、いやー返信が先か早く返さないと。
とりあえず暇って送っておかないと、あとはもう十時半だしお昼もどうするか聞かないといけないわね。
(今日は時間空いてるわよ、でも準備するから少し時間かかるけどいい?それとお昼はどうする予定なの?)
まあこんな感じの返信でいっか、早く着替えないと。
広斗から遊ぼうなんて久しぶりじゃない、私とデートしたいなんて可愛いやつめ!
広斗から返信が返ってきた。
ゆっくり準備してくれて構わないよってなんでちょっと上から目線なのよ、あんたから誘ってきたんでしょう。
あっそんなことよりも服どんなの着て行こうかしら、多分広斗と二人で遊ぶ感じだと思うから、今日は少し大人っぽく着こなして行こうかな。
それとさっきの返信返さないと、まだお化粧してないしもうちょっと時間かかりそうね、あと待ち合わせ場所と時間も決めてもらわないと。
(なるべく早く準備するね!お昼の件はわかったわ。待ち合わせの時間と場所はどうするの?)
こんな感じかしらね、さあ早く準備済まさないとね!
あっ、アクセサリーとかどうしようかな、この間広斗がくれたハートのペンダントにしようかな、あれすっごく可愛いし。
よし!それにしよう、広斗気づいてくれるかな。
おっ返信返ってきた、イカの墨公園に待ち合わせか、小さい頃よく両親に連れて行ってもらったわね、懐かしいわ。
集合場所はわかりやすいところがいいわよね、でもあそこの公園ってなんか地形が変だから、待ち合わせには向いてないのよねー。
確か噴水が二箇所あったから、西側の方で待ち合わせにしようかしら。
(わかった、じゃあ今から三十分後に集合で!
確かあの公園は噴水が二つあると思うんだけど西側の噴水に集合ね)
さあて気合い入れて綺麗になるわよ!
よしこれでお化粧は終わりあとは……あっ髪型のこと気にしてなかったわ。
どうしようかな、パーマかける?いやあまり広斗を待たせるのもよくないわよね。
とりあえず後ろの方を少しかけて、ポニテで行こうかな。
まあ公園まで五分くらいで着くし、少し遅れても大丈夫か!
よし今度こそ準備オッケー!
「お母さん遊びに行ってくるね!」
近くにいたのか見送りに来たお母さん。
「留美お昼ご飯はいらないの?」
「いらないよこれから食べてくる」
「何時頃に帰ってくるのかしら?」
「うーんわかんない、帰る時に連絡するね」
「あまり遅くならないようにね、それと夜ご飯はどうするのかしら」
「あーまだ決まってないから決まり次第連絡するね、じゃあ待ち合わせ時間に遅れちゃうから行ってきまーす」
「ええ、行ってらっしゃい、気をつけるのよー」
今の時刻は待ち合わせの三分前、間に合うかどうかはギリわかんないわね。
思ったより近く、すぐに噴水まで着いた。
時間を確認してみる。
「ちょうど約束時間ぴったりね、よかったわ」
とりあえず広斗と合流しなきゃ、どこにいるのかしら。
もしかしてあのマップを見ているのが広斗かな、あの横顔確かにそうね。
最後にスマホで私の顔をチェック!
「大丈夫そうね」
今日のデート楽しませてよね!
そして私は広斗の背中を突っついた、彼が後ろを振り向く瞬間に。
「お待たせ」
私は笑顔で広斗に言った。
今回も最後まで読んでいただきありがとうございます。
今回なぜ8.5章を書こうと思ったのかは、少しでもお話を長くしたいなと思い、広斗だけでなくいろんな子達の視線も交えたいなと思い今回留美視点を書きました。
次回はちゃんとお話を進めるのでお楽しみに!
次回予告
広斗と留美の二人だけのデートが始まり二人の関係が急接近!?!?次回の第9章もぜひ読んでください!
よろしくお願いします。