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青春とともにプロの世界へ  作者: 急激加速
青春とともにプロの世界へ
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第7章 不意打ちのヒーロー

「十九時で予約してるトム様」


店員さんから声がかかった。


「みんな呼ばれたぞ行こう」


「予約しておいてよかったわね、いい感じの時間に食べれるね」


「優美子さん遠慮なく食べていってください!

ここの焼肉屋は野菜が結構あるみたいです。

アジサイとかありますよ、アジサイは味最高ですからね!」


なんか肌寒い風がスーッと通り抜けていったな。


「はい!今日はいっぱい食べます」


そしてお店の中に入った。

かんぱーい!

全員で勢いよくジョッキに入っているジュースを頬張った。


「それにしてもヒロトよくやった!昨日俺とカツ丼食ったから勝てたのかな!」


「ありがとう!まあカツ丼効果もあったのかね」


俺の事をこんなにいろんな人が見てくれているなんて、なんか感動だな。そんな事を考えていたら一つの疑問が思い浮かんだ。


「あのーそういえば稲葉さんは、ご両親にちゃんとご飯食べて帰るって報告したんですか?」


オレンジジュースを飲んでいた稲葉さんの表情が少し変わった。これは報告してないやつだな。


「あっ!忘れてました!早めに気づいてよかったです。ありがとうございます!今からメールで連絡します」


慌ててメールをし始める稲葉さん、そして稲葉さんの隣にいた飛夢もスマホを取り出した。

なんで飛夢がスマホ出してるんだ?

まさかこいつ稲葉さんのメアドを手に入れるつもりか!どうやって入手つもりかわからないが頑張れよ。


一方飛夢は、このチャンスを逃すまいと決意を固めて思いをぶつけた。


「優美子さん!もしよかったら俺と、俺と」


突然の飛夢の真剣なトーンに緊張が走る空間、そしてこの状況を何か別のイベントと捉えてしまったのか留美は、頰を赤く染めニヤニヤしながら手を口に添える。


いやメアドを交換するだけだろうから、留美の考えてるようなことは起きないと思うけどなあ。

ここでメールを送り終わったのか稲葉さんが飛夢に向き合う。


「はい!トムさんなんでしょう?」


「俺と……付き合ってください!」


ん?あれ?なんで今告白なんて聞いたんだ?


「………………」


「えっ!?ええええええええええ」


俺は唐突の告白イベントに驚いて声が出てしまった。メアドを聞く前にいきなり告白!?

まだ友達かどうかもわからない関係なのに大丈夫なのか!?


「キャー!トムいきなり告白なんてやるわねー!」


留美は自分が想像してた通りの、いや想像してた展開以上の事が目の前で起きたせいか、超盛り上がっている。


そんな状況を無視、いや自分の世界に入り込んでいて気づいていない様子の飛夢は稲葉さんに、正面から向き合っている。そして。


「ごめんなさい。まだ会って二時間ほどですし、まずは友達から始めませんか?」


ジャッジが下されてしまった。


「はい…わかりました。ではぜひ俺とメアドを、交換してください!」


「はい!それなら喜んで!」


こうして飛夢はふられてしまったが、稲葉さんとは友達から始めることになり、メアドを交換したのだった。


そして唐突の告白イベントと焼肉を堪能した俺たち四人は、二次会をやるわけでもなく普通に帰宅をした。


家に帰ると親父と母さんと姉が出迎えてくれて、おめでとうと祝ってくれた。


「ヒロトプロ棋士になれてよかったな!これで将来はひとまず安心だ。最強のプロ棋士になれよ!」


親父から暖かい言葉を貰った。やっぱり褒められると嬉しいもんだな。

なんか服が焼肉臭いし今日は風呂入って寝るか。そんなことを考えていると母さんが話しかけてきた。


「プロになるための書類に親のサインが必要でしょう?だから書いてあげるわ」


「あぁ母さんありがとう!」


俺は書類を母さんに預け風呂へと向かった。

ゆっくりと体を休め風呂から上がり、今日はすぐに寝た。


次の日の朝九時ごろに俺は起床し、午前中にはプロ申請の書類を出しておきたかったので、十時には家を出た。

そして連盟に提出するには役所に出さなくてはいけないので役所に向かう。

しかし俺は役所まで残り1キロほどの距離で思わぬアクシデントに襲われてしまった。


「あれは稲葉さん、なんでこんなところにいるんだ?おーい稲葉さん」


しかし本人は聞こえてないのかこちらの方に振り向かない。すると稲葉さんが通りに差し掛かったところに信号無視してきたおっさんが猛スピードで走ってきた。


危ない!間違いなくこれは衝突してしまう。


そして


ギギィィィィィィィィ


なんとか間一髪衝突せずに済んだようだ。

だが稲葉さんは尻餅をついてしまったようだ。


「どこ見て歩いてんだ馬鹿野郎!ふざけてんじゃねーぞゴラァ」


おっさんの怒号が響き渡った。理不尽すぎる、間違いなくあのおっさんが悪いのに、稲葉さんがめっちゃ責められてる。

早くために入らないとやばい事になりそうだ。

そして稲葉さんは尻餅をついた痛みとおっさんの恐怖が襲いかかってきたせいで泣き出してしまった。


「泣きやいいと思ってんじゃねーぞクソガキが!立てゴラァそして謝れや!」


「私何も悪くないわよ」


俺には聞こえないがとにかく稲葉さんはおっさんに反抗しているようだ。

俺は全力で走って稲葉さんを助けに行く。

そして稲葉さんの元へ着いたと同時に、思わぬ人が登場した。


「ぬぉぉぉぉぉぉぉぉぉ優美子さんに手を出すんじゃねーこのクソ野郎がぁぁぁぁぁぁ」


ドシャァァァァァァン!


凄まじい大声に追撃する形で自転車同士が衝突した音が聞こえた。


なんとここで登場したのが自転車に乗った飛夢だった。

さっきまでの状況を見ていたのか、確実に飛夢は怒り狂っている。


今の状況を説明すると、おっさんが乗っている自転車に横から追突したのだ。

おっさんはぶっ倒れて混乱している。

そして泣いていた稲葉さんもこの状況を理解していないのか少し戸惑っている。


「優美子さんもう大丈夫です!立てますか?俺の力を貸して欲しければ言ってください」


「おいトムお前大丈夫なのか?追突したからお前も多少のダメージを受けたろ」


俺は飛夢の体を心配して確認をとった。


「おう俺は大丈夫だぜ無傷だ。さあ優美子さん俺の手に捕まってください!」


「あっありがとうございます」


飛夢の手を掴んで優美子さんはゆっくりと立ち上がる。


「助けてくださりありがとうございました!」


「いやいや困ってる優美子さんを助けるのは俺の義務ですし、ましてや泣かせる奴なんか俺がフルボッコにしてやりますよ」


飛夢は優しい笑顔で答えていた。

かっこよかったぞ飛夢、間違いなく稲葉さんの目にはかっこいいお前が写った筈だ。

だから諦めずにこれからもアタックしていけよ!

そして大切な友人を救った飛夢のかっこいいところを見たところで俺は役所へと向かった。

稲葉さんもちゃんとお礼を言って、その場を離れた。



「おいそこのさっきぶつかってきた野郎どこへ行くつもりだ!まだ話は終わってねーぞ」


もう優美子さんも広斗もいない状況。俺はおっさんの自転車を自分の頭の上まで持ち上げ、


「がたがたうっせーんだよ」


持ち上げた自転車をおっさんに投げつけた。

まぁ当たらないように投げたが相手はその衝撃で気絶してしまった。

恋の力ってすげぇな自分で自分が怖いぜ。

そう思いながら俺は今日の目的であるスーパーに買い物に行ったのだった。

今回も最後まで読んでいただきありがとうございます。

今回はどうしても告白展開を入れたいなと思い、無理矢理入れる形になってしまいました。

これからはもうちょいゆっくりと丁寧に告白展開を築くことを目標にして頑張りたいと思いました。

ではまた次回も読んでいただけるとありがたいです。

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