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青春とともにプロの世界へ  作者: 急激加速
青春とともにプロの世界へ
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第1章 学園生活

「生まれ持っての才能なんてこの世に存在しない。

この世にあるのは努力で生まれる結果のみ」


俺はこの言葉を胸に生きている。

将棋という素晴らしい世界で!


ここで自己紹介をしよう、俺の名前は長柄広斗、県立高校に通う三年生だ。

明日の対局を勝利すればプロ棋士として、将棋界にデビューすることができる。しかし負けてしまえば次の機会は、半年後になってしまう。

だからなんとしてでも勝つ!


そんなことを考えていると、突如隣の席の女子が話しかけてきた。


「ひろと!明日の対局頑張ってね!」


晴れやかな笑顔で、応援してくれた女子この子は留美、中学からの友人だ。


「実は明日の対局不安でさー、相手の得意戦法をよく考察して対策を練ってるんだけど、深読みすればするほどわからなくなってさー。なんかいいアイディアない?」


一応留美は俺が将棋をやってきているところを、見てきているのでアドバイスを求めてみると。


「そんなの行き当たりばったりな感じでいいのよ。

色々考えたって時間の無駄無駄、考えすぎると禿げるわよ」


笑いながら煽ってくるこの女。

こいつなかなか言ってくれんじゃねーか。

最近抜け毛が多くなっているような気がしてたんだけど、気のせいだよね?

と考えていると今度は男の声が聞こえてきた。


「おい!ひろとオセロしようぜ」


前列の男子に話しかけられた。なんだそのおい!の◯太野球しようぜ!みたいな言い方は、狙ってんのか?

こいつの名前は飛夢、俺の席の前にいるいつもちょっかいをかけてくるやつだ。


「トムなんでオセロなんだよ、俺と遊ぶなら将棋を誘えよ。ってか明日プロ棋士になるための対局があることを知ってるだろ?今日は頭使いたくない」

屁理屈を言っていると、留美が話に割り込んできた。


「そうだよトム、ひろとは近いうちに禿げちゃうから頭使わせないであげて!」

と机を叩きながら隣で大笑いし始める留美、そろそろシメるぞ。


「えっルミの言ってることガチ!?ひろと禿げるのかよ」と俺近くで爆笑する二人、

心なしか悲しいくなり、深いため息を吐いてしまう。


「まあ禿げることは、あんまり気にするな!じゃあ気を取り直して、俺と今から軽く一局指すか、負けた方にジュース奢りな!」


なんか変なことを言いだす飛夢。


「いやいや普通逆だろ、なんで勝った方がジュース奢らなきゃいけないんだよ」


「だってプロ目前の相手に俺が勝てるわけねーだろ」


飛夢は負けることを前提にして話を進めていく。男として恥ずかしくないのかよ。


「そもそも賭けなんかしなきゃいいだろ、勝った人が賞品を渡さなければいけないなんてそんな意味わかんない話あるか!」


「やっぱり勝負は賭けないと面白くないし、ルミだってそう思うだろ?俺と同意見だよな」


突如話を振られた留美は、少し考えながら答えた。


「そうね〜確かに勝負事は賭けなきゃ面白くないけどやっぱり勝負は勝った方が報酬貰えないと楽しくないと思うなぁ〜」


「いやいやでも圧倒的な力の差がありすぎでしょ、かといってハンデをもらうとか、男としてダサいじゃん。俺のプライドが許さないわぁ〜」


腕を組みながらなぜかキメ顔で、自分のプライドの話を始める飛夢。するとルミは飛夢のプライドという言葉に引っかかったのか、笑い始めた。


「そんなちっぽけなプライドなんて、捨てなさいよ、俺のプライドが〜なんて、ダサすぎて超ウケるんですけど」


留美はお腹を抱えて笑っていた。確かに留美の言う通りダサかったと、俺も意見を合わせる。


すると飛夢は、笑われたことを気にしているのか、少しふてくされながら言った。


「男のプライドなめるなよ!俺の意志は石よりも硬いんだからな!」


「………」


沈黙が走る。渾身のダジャレをかましてきたのか、かっこいい決め台詞を言ってきたのかよくわからないが、ここはスルーしておこう。


「なんか反応してよ〜、自分で言ってて恥ずかしくなるじゃ〜ん」


「とりあえず今日は賭けは無しで一局指そう、昼休憩はもうそろそろ終わっちまうぞ」

あとがき

この小説に目を通していただき、ありがとうございます。

ここで改めて登場人物を書いておきます。

長柄広斗、川田留美、中野飛夢です。

この話はまだ続くのでよろしければ続きもご覧ください!

ここで次回予告をしておきましょう。

賭け無しの対局をすることになった、広斗と飛夢。プロを対局を控える広斗、プライドを守りぬきたい飛夢、どちらも負けられない対局が始まる!!

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