5ー020 ~ クリスとカエデ
タケルさんに急接近してきたのには驚いたわ。
アーコって名乗ってたけど、後ろ髪をポニーテールにしてて、茶色い髪がきらきらしてる、青い目で笑顔がすっごい可愛らしい子。
ちらっとタケルさんを見たらもう走り去ってた。
どうしようってクリスさんを見たら、彼もタケルさんの去った方を見てからあたしを見たタイミングで、何となく頷き合ってから、その子を見た。
にこっと笑顔で『どうぞ?』と言われ、自然に誘導されてしまったあたしが一歩踏み出してしまったので、そのまま『勇者食堂』の前まで歩いた。
クリスさんも後ろに続いてきていて、引き戸の取っ手に手を伸ばしかけたら、アーコさんがさっと開けて中に声を掛けた。
「おふたり様ご案内ですー!」
「らっしゃっせー」
「いらっしゃいませー!」
暖簾をくぐって中に入り、クリスさんも続いて入るとアーコさんが横を通ってまた『お席にご案内します』と、付いて来るように言った。
席に案内され、別の子がお水の入ったコップとメニュー表の薄い木の板を持ってきて、お辞儀をして給仕の子たちは一旦下がった。
- 何か圧倒されちゃいましたね。
「ああ、そうだな…」
クリスさんが給仕の子たちを不思議そうな目で追っていた。
- どうしたんです?
「あ、いや…、これは水か?」
- そうみたいですね。あ、注文とかどうするのかな、ここから選べばいいのかな?
「壁には何も無いな、食事はまだ出せないと言っていたが…」
- とりあえずタケルさんが来てからでもいいんじゃないですか?
「ああ」
- それまでは飲み物だけでも…。
と、メニューを見ると、果汁の泡生水割りがあった。
- あ、泡生水がありますよ、ほら。
「ん?、泡生水とは珍しいな」
- 果汁入りみたいです、ちょっとこれ頼んでいいですか?
「いくらするんだ?」
- 5ゴールドって書いてますよ。
「まぁいいんじゃないか?、俺も同じものを頼む」
- わかりました、すみませーん!
「はーい!」
大声で呼ばなくてもすぐ近くに来ていた。さっきのアーコって言ってた子だった。
- この、ニモーラ、っていう飲み物を2つお願いします。
手で持っているメニューの文字を指さしながら読んで注文した。
「はい、ニモーラお2つですね、少々お待ち下さい~」
アーコさんは素早くお辞儀をしたかと思ったらさっと移動して行った。あっちの方で『ニモーラふたつです~』という声がした。
座り直してクリスさんを見ると、やっぱり彼女を目で追っていた。
でも別にいやらしい視線とかじゃなく、何か違う事を考えてるような感じがする。
- 何か気になることでもあるんですか?
「え?、いや、大した事では無いんだ」
ふぅん…、まぁ後輩の、それも異性のあたしには言いたくないような事なのかも。
- そういえばクリスさんってすごくモテるって聞きましたよ?
「ん?、ああ、ハルトさんから聞いたのか?」
あ、苦笑いだ。
- はい。
「だが女性でも勇者にはそうでもないぞ?」
クリスさんはそう言いながらテーブルに両肘をつく。
- そうなんですか?
「ああ、カナさんもシオリさんもロミも、俺には興味を示さなかったからな」
カナさんというのは50年ぐらい前に行方不明になって帰還して来なくなった元勇者の女性ね。
私もハルトさんからちょっと聞いただけで詳しい事は知らないんだけど、ヨーダさんの奥さんだったみたい。夫婦で勇者ってすごいね。こっちの世界に来てから結婚したみたいだけど。
- へー…。
「そういうお前はどうだ?、俺に惚れそうか?」
あたしを軽い調子で指差して、いたずらっぽく面白そうな笑みを浮かべるクリスさん。
- んー、正直に言っていいですか?
「いいぞ?」
不敵な笑みってこういうのなんだろうね、クリスさんがすると絵になる気がする。
- ハルトさんからいろいろお話を聞いてましたし、そのハルトさんがクリスさんの事を気にかけてて、戦友みたいに思ってるなーってのを感じてましたから身近に感じては居ますよ。
「ふっ、まだ会って間も無いがな…」
そう言って苦笑いをするクリスさんはかっこいいと思う。日本人っぽくないし。
- クリスさんハンサムだしかっこいいですけど、先輩に対する好意以上の気持ちは無いです。
「そうか。聞いているならわかるように、勇者隊の女性兵士やそこらの店の店員など、俺が勇者だと知らなくてもよく話しかけられたし、世話を焼かれる事が多かったな」
- そうなんですか…。
「しかしカエデがそうであるように、勇者にはそう言った効果は無い。それと先程から感じていた事だがここの店員たちにもそういう気配は無いようだな」
あー、それで不思議そうに彼女たちを目で追ってたわけね。
- ここの店員さんたちは精霊様らしいですけど…
「普通の者より、そうだな、勇者たちのような存在感はあるな」
- わかるんですか?
「ああ、何となくだが…」
あたしも魔力の鍛錬をしていったらそういうのがわかるようになるのかな…。
と言おうとしたらクリスさんの目線がちらっと通路のほうを見た。
「お待たせしました、ニモーラお2つ、お持ちしました~」
なんと、元の世界と同じように大きなガラスのコップだった。意外。
それを彼女が木に布を張ったコースターをあたしとクリスさんの前、それぞれに置いてから、そっと置くのを見守って、きいてみた。
- あ、あの、アーコさん、でしたっけ。
「はい、何でしょうか?」
- ここのお店で働いてるひとたちって、精霊様だって聞いたんですけど。
「そうですよ?、でも内緒にして下さいね?」
お盆を小脇に抱え、もう片手の人差し指を立てて口元に持って行き、ウィンク。
うわー、可愛い。こういうひとって何でこういう仕草をしても外さないのかな…。
小学生ぐらいのときにウィンク練習したけど、結局上手くできなくて諦めたのよね。どうやっても口元まで動くっていうか、変な顔になるみたいで家族にすっごい笑われたっけ。
- あっはい、それはもちろん。
「それと、私たちは精霊でもそれほど力がある方じゃ無いです。一般精霊です。だから拝んでもご利益とかありません。タケル様のお知り合いみたいですし、普通に接して下さって構いませんよ?、ふふっ」
ご利益って、あるのかな…?
あたし、この世界に来て31年ぐらいになるけど、精霊様が実在するんだって知ったのってタケルさんに会ってからだし、それまでは元の世界でお参りするみたいな感じで、お祈りする対象が実在するだなんて考えてもみなかった。
ご利益があるなら真面目にお祈りしてもいいかも…?
- そうだったんですね、あ、どうしてタケルさんにはタケル様なんです?
「それは、タケル様は私たち精霊の大恩人だからです。特別な御方なんですよ。あ、私から聞いたって言わないで下さいね?」
女性のあたしから見ても可愛らしい仕草でそんな事を言い、くるっとエプロンを翻して仕事に戻っていくアーコさんを見送っていると、クリスさんが抑え気味の声で言う。
「な?、俺には目も呉れなかったろう?」
- え?、はい、そうですけど、それが普通じゃないんですか?
「ハルトさんから聞いてたんだろう?、俺にとってはこっちが異常なんだ」
- んー、じゃあ普通の感覚をよく知るいい機会だって思えばいいんじゃないですか?
「なるほど。カエデはいい性格だな」
- え?、ありがとうございます…?
「何故疑問形なんだ…、ところでカエデ、お前金あるか?」
- それがですね、あたしのリュック、川小屋に置きっ放しなんですよ…。
「つまり持ってないのか…」
- いま手元に無いってだけですよ?、商業ギルドに行けば…、あーギルド章はリュックの中だった…、あ!、まさか、クリスさんも?
「いや、100ゴールドならあるぞ」
- あそっか、復活したとこだから…
「昨夜遅くに目覚めたところだからな、あの固いパンと水は口にしたが、それだけだったんだ」
- あー、あれですか…。
「それで問題はだな、」
- はい。
「ここで飯を食うとして、これで足りるのかって事なんだ」
- あー…、あ、でもタケルさんが出してくれると思いますよ?
「いやお前それは先輩としてどうなんだ…?」
- だって王都でもあたしお金全然使ってませんし、川小屋での食事とかも全部タダでしたし、タケルさん家でもそうでしたよ?
「待て待て、いろいろ聞き捨てならないが、先ず、王都に居たのか?」
- はい、タケルさんの任命式があるとかで、ホーラードの王都に居ましたよ。
「ここまでの間、街には寄らなかったのか?」
- はい、リン様の転移魔法で来たので寄れませんでした。
「転移魔法だと?」
- はい、リン様は光の精霊様で、転移魔法が使えるんです。
「ちょっと待て……」
クリスさんが片手をこっちに向け、顔を伏せてテーブルに置いていた手で額を押さえた。
「なぁ、そんな奇跡を経験して、カエデは何も思わなかったのか?」
- そりゃあ最初はびっくりしましたけど、タケルさんの近くに居てその程度でいちいち驚いたりしてたら身が持ちませんよ?
「そんなにか?」
- はい、タケルさん自身もとんでもないですけどね、そういうもんだと思って慣れて行くしかないんですよ。
「…そう言えば使徒様は空に浮いていたのだったか…?」
- そうなんですよ、あたしも何度か運んでもらいましたけど、高さも速度もとんでもないですよあれ、怖いなんてもんじゃないです。
「運んでもらった…?、乗り物なのか?」
- いいえ?、タケルさんの魔法ですよ、なんか障壁で包んで飛んでるから何人もまとめて運べるらしいです。
「…そんな魔法が…、いや、使徒様だからあり得るのか…」
- だからいちいち気にしてちゃやってられませんって。タケルさんもお金の事とか気にしない人みたいですから、正直にお金持ってないって言えば出してくれますよ。
「いやそれは――」
とクリスさんが言いかけた時、俄かに入口の方が黄色い声で騒がしくなった。
そんな声が聞こえたら、そっちを見るしかないよね。
●○●○●○●
少し走ってからさっと細い路地に入り、そのまましゅばっと飛び上がって森の家へと急いだ。
どうせすぐ戻ってくるんだから門を通らなくてもいいかなってね。
庭に降り立つと、柵のところに水やりをしていたベニさんとファーさんが居た。
「あ、おかえりなさいませタケル様」
「おかえりなさいです旦那様」
- ただいま、リンちゃんは?
「リン様でしたら、あ、出てこられましたよ」
見るとリビングからリンちゃんが出てくるところだった。
「おかえりなさい、タケルさま。おひとりですか?」
カエデさんが一緒じゃないのを見て何かあったかと思ったのか、いつもなら目が合うとにこっと笑顔になるのに、今はそうなっていない。
- ただいま、勇者の先輩でクリスさんってひとが宿に居てね、話の流れでここに呼ぶ事になっちゃったんで、認証用のペンダントを借りに戻ってきたんだ。
「はぁ、またですか…、どうぞ」
またですかって言われた。
そう言えばカズさんの時もこういう風に急いで認証用ペンダントを借りに戻ったんだった。
- ありがとう、じゃあ行ってくるよ。
手渡されたペンダントを手に、飛び上がろうとした俺に、リンちゃんが急いで言う。
「お昼のご用意をしていいんですね?」
- え?、あー、うん、お願い。
「わかりました。行ってらっしゃいませ」
「「行ってらっしゃいませ」」
リンちゃんがお辞儀をするのに合わせて、ベニさんとファーさんも同じようにお辞儀をして言った。
俺が『行ってきます』と言って飛び上がると、ふたりが水やりを再開したのがわかった。
ずっと待っててくれてたのか…、邪魔しちゃったかな。
●○●○●○●
勇者食堂の前まで来たんだけどさ、あのアーコって子が入ってすぐのとこにずっと立ってんのよ…。
入りづらいじゃないか…。
でもまぁしょうがないから入るんだけどね。
「お帰りなさいませ、タケル様っ♪」
ほーらやっぱり。
「らっしゃっせー」
「「いらっしゃいませー」」
あの後ろに立つと撃たれそうな眼付きの店主さんの声のあとに、給仕の子たちが声を揃えて言う。
しかしあの店主さん、いつも真っ先に言ってる?、扉にセンサーでもついてんのかな。まぁ別にどうでもいいんだけど。
「ってアーコずるい!」
「えー、またアーコぉ?」
「えへっ、ごめんねー?、でもお水とメニューをお願い」
「もー、しょうがないなー」
「あ、じゃあ私がやる!」
「あっ、メニュー持ってくる!」
何なんだ…
口を挟む隙も無かった。
というかアーコさんはちゃっかり俺の右腕を抱えてるし。
- あのさ、
「お席にご案内しまーす」
- あっはい…。
他にお客さんが居ないからだろうけど、もうちょっと普通に接してくれないかな…。
腕にぽよぽよ当たってるのは、まぁ気にしないようにしよう。
奥の席から、クリスさんとカエデさんがこっちを、カエデさんは身を乗り出すようにして、見ていた。
で、そこに近づくと、カエデさんがさっと奥にずれて隣をあけたので、そこに座る。
と、そのままアーコさんも一緒に俺の隣に座り、ぐいっと腰で押してきた。というか密着してきたので俺がカエデさんの方にずれて、カエデさんがさらに奥にずれた。
カエデさんも『え?』って小声で言ってるし。
- え?、座るの?
「だめですかぁ?、今はまだヒマなんですよ~」
そりゃこの席は3人並んでも余裕があるけど、座るなら向かい、クリスさんの隣にしようよ…、と言いたい。
- じゃあカエデさんと同じものを注文します。お仕事ですよ?
「はぁい…、ニモーラですね、少々お待ちください」
アーコさんは渋々、『ちぇー』とでも言いたそうにして立ち、しかしきれいな姿勢になって笑顔で言いお辞儀をしてさっと向こうへと行った。
ん?、いま一瞬、いたずらっぽい笑みを浮かべてたのを感知したような…?、気のせいかな?
入れ替わりに『お水ですぅ』と別の子が来て、もうひとりが『お品書きですぅ』と言ってそれぞれ俺に手渡し、逃げるように離れて行ってからあっちで向かい合って両手を互いに持って『きゃー』とか言ってぴょんぴょん跳ねてた。
なんなんだよ、アーコさんとはえらい違いだな。
「タケルさん、ここでお昼ご飯食べるんですか?」
「それなのですが、こちらで昼食を摂るとすると、私の所持金で足りるのかが気懸りなのです」
- あっはい、うちで用意するらしいので、ご心配なく。ここの代金も僕が払いますから。カエデさんお金持ってないでしょ?
「うん、ね?、タケルさんが出してくれますよって、合ってたでしょ?」
「いやそれは助かるんだが、助かりますが、申し訳ありません、気を遣って頂いて」
クリスさんも普通に話してくれていいのに、カエデさんに対してと俺とで口調を変えるもんだからややこしい。
- クリスさん、普通に話して下さっていいんですよ?
「滅相もありません、これは私なりのけじめでもありますれば、ご容赦頂きたくお願い奉ります」
…堅い…。
そこまで言われては俺も強くは言えないなぁ…。
- そうですか…?、ところで――
と、クリスさんに、国に戻らなくてもいいんですかと尋ねたら、前までなら急いで戻らなくてはならない気がして仕方が無かったんだそうだけど、今回はそういう気が起きないし、復活までもっと時間が掛かっても不思議じゃないのと、たまにはのんびりしたいんだそうだ。
記憶の空白を埋めるために、昨夜遅く復活してからずっとここの兵士さんたち勇者隊の皆さんからいろいろとこれまでの歴史のような事を聞いてたんだってさ。眠くなったら自分の部屋で眠ればいい、って程度に考えてたとか。
そう言えばテンちゃんだったっけかが、後付けされた装置によってクリスさんは黒鎧に縛られていたみたいな事を言ってたっけね。その影響で、黒く染まったあの白銀の鎧にも、戻らなくてはならないと思ってしまうようになっていたらしいけど。
それが今は無いから、『そういう気が起きない』のだろう。
このへんの話って、まぁ俺からわざわざ説明するのも何だしなぁ…。
「ニモーラ、お持ちしました~」
と言って俺の前にすっとコースターを置いてからタンブラーを置いて、ちゃっかり俺の隣に座るアーコさん。
って、なんでストロー2本ついてんのこれ。
曲がるやつとかハート形じゃなくてまっすぐのストロー、ってかこれ麦わらみたいなやつなんだけど、そんなので飲んだら顔が近すぎるじゃないか。
「うふ、タケル様♪、そちらのストローからどうぞ♪」
いやいや、待て待て。
あ、そうだ。
- えーっと、アーコさん、
「はーい?」
あざとい笑顔。
- これ、戻った時にリンちゃんに言ってもいいかな?
「え…?」
- あ、寮の掲示板に書けばいいんだっけ?
「あ、あのその、お仕事してきまっす!」
さっと立ち上がって逃げて行った。良かった。
「タケルさん」
- ん?
「ストローひとつ下さい」
カエデさんが指差して言う。
- あっはい。
このひとはホントに…。
向かいのクリスさんは呆気に取られていた。
次話5-021は2022年07月29日(金)の予定です。
20230607:『お水ですぅ』の子たちの描写にちょいと追加。わかりやすくなったかなと。
20240702:助詞訂正。 俺は『行ってきます』と言って ⇒ 俺が(略)
●今回の登場人物・固有名詞
お風呂:
なぜか本作品によく登場する。
今回も入浴無し。
タケル:
本編の主人公。12人の勇者のひとり。
うまいこと断る手段を思い出したものですね。
リンちゃん:
光の精霊。
リーノムルクシア=ルミノ#&%$。
アリシアの娘。タケルに仕えている。
またですか。
テンちゃん:
闇の精霊。
テーネブリシア=ヌールム#&%$。
後ろの部分は精霊語のため聞き取れない。
リンの姉。年の差がものっそい。
今回名前のみ。
ファーさん:
ゼファーリィ=ヴェントス#$%&。
風の精霊。
有能でポンコツという稀有な素材。
風の精霊の里では高位の存在なんですよ、これでも。
尊敬の対象なんですよ、これでも。
つまりタケルに縁のない芸事に堪能という…。
生かされない不遇な配置という事に。
ちょっとだけセリフがありましたね。ひさびさ。
ウィノアさん:
水の精霊。
ウィノア=アクア#$%&。後ろの部分は精霊語。
一にして全、全にして一、という特殊な存在。
タケルの首飾りに分体が宿っている。
今回も出番無し。
アリシアさん:
光の精霊の長。
全精霊中最古というような存在。実は凄い精霊。
だいたい名前くらいしか登場しませんが一応。
モモさん:
光の精霊。
『森の家』を管理する4人のひとり。
食品部門全体の統括をしている。
今回出番無し。
ハルトさん:
12人の勇者のひとり。現在最古参。
勇者番号9番。オオミヤ=ハルト。
ハムラーデル王国所属。
およそ100年前にこの世界に転移してきた。
『フレイムソード』という物騒な剣の所持者。
今回は名前のみの登場。
カエデさん:
12人の勇者のひとり。
勇者番号10番。シノハラ=カエデ。
勇者歴30年だが、気持ちが若い。
でも言動はタケルからするとちょっと古臭い。
マイペース本領発揮。
今回Aパートでの視点。
ジローさん:
12人の勇者のひとり。
勇者番号3番。イノグチ=ジロウ。
ハムラーデル王国所属。
砂漠の塔に派遣されて長い。
2章でちらっと2度ほど名前があがり、
次に名前が出てくるのが4章030話でした。
ヤンキーらしいw
今回出番無し。
クリスさん:
12人の勇者のひとり。
勇者番号5番。クリス=スミノフ。
現存する勇者たちの中で、4番目に古参。
やっと登場。というか復活速過ぎ。
まぁこのひとも苦労してきてますからね…。
タケルに付いて行くという事は、
しばらく登場し続けるって事ですね。
シオリさん:
12人の勇者のひとり。
勇者番号7番。クリバヤシ=シオリ。
現存する勇者たちの中で、2番目に古参。
『裁きの杖』という物騒な杖の使い手。
現在はロスタニア所属。
勇者姫シリーズと言えばこのひと。カエデは大ファン。
今回出番無し。
サクラさん:
12人の勇者のひとり。
勇者番号1番。トオヤマ=サクラ。
ティルラ王国所属。
勇者としての先輩であるシオリに、
いろいろ教わったので、一種の師弟関係にある。
勇者としての任務の延長で、
元魔物侵略地域、現バルカル合同開拓地に居ます。
今回出番無し。
ネリさん:
12人の勇者のひとり。
勇者番号12番。ネリマ=ベッカー=ヘレン。
ティルラ王国所属。
サクラと同様。
魔力操作・魔力感知について、勇者の中では
タケルを除けば一番よくできる。
結界の足場を使った戦闘がメルに遠く及ばないのは、
メルが達人級の剣士であることと、
そもそも身体能力や身体強化はメルのほうが圧倒的に上だから。
今回名前のみ。
カズさん:
12人の勇者のひとり。
勇者番号6番。サワダ=ヨシカズ。
ロスタニア所属らしい。今の所。
体育会系(笑)。性格は真面目。
呆けていたのは、勇者食堂にいた、
一目惚れしちゃった娘が精霊様だと感づいたから。
今回出番無し。
あ、名前は出ましたね。
ホーラード王国:
勇者の宿がある、1章からの舞台。
名称が出たのは2章から。
2章の冒頭に説明がある。
寮の子たち:
タケルの家とされている『森の家』その隣の、
燻製小屋という名前の食品工場に勤める精霊さんたちの事。
寮生活をしているが、自由時間は結構多いので生活を楽しんでいるようです。
これでも光の精霊さんですから、
普通の人種とは比較にならない魔力量があります。
これまで名前が登場したのはアーコなど数名ですが、
寮には200人ほど居ます。
アーコさん:
何気によく出てくる寮の子。
要領いいんですよ、この子。実力もありますし。
寮の子たちのうち、2割ぐらいはタケルのすぐ傍でも耐えられます。
彼女はそのひとりですね。
ただし、耐えられるのと舞い上がらないかは別。
リンが今までガードしてきていたのはこれが理由でもあります。
※ 作者補足
この登場人物・固有名詞紹介の部分全ては、
あとがきの欄に記入しています。
本文の文字数にはカウントされていません。
あと、作者のコメント的な紹介があったり、
手抜きをしたり、詳細に書かれているけど本文には
無関係だったりすることもあります。
ご注意ください。





