5ー014 ~ 朝食後のお願い
食事中はそれぞれの予定や申し送りなどを簡単に話すだけのようだった。
それら各自の話について感想や意見を言ったりはしないのかな、って思ってたら、食後のお茶の時にそういう意見交換をするみたい。
何だかあれだね、優雅な感じがしたよ。
その場で反射的に言わずに、一度全て聞いておいてから、言うべきことを整理する時間をとっているような、それをうまく食事の時間に配分しているんだなと思った。
各自の後ろに給仕のひとが控えていたんだけど、ときどき何かを書いていた。
それをお茶の時に王様と王妃様とウィルさんの横にそれぞれさっと置いていたので、そういう習慣なんだなと感心した。
「騎士団の訓練場がかなり騒がしかったようだけど?」
「テン様のご協力で、実践を模した有意義な訓練になりましたので、多少お騒がせしたかも知れません」
「壁と石段の一部が壊れたと聞いたよ?」
「あ、あれはその…」
時々誰かが見に来ていたのは知っていたけど、ウィルさんの部下のひとも様子を見に来ていたようで、メルさんにちくっと注意をしていた。
でもその後の訓練は黒い囲いの中が見えなかったらしい。テンちゃんの障壁だからね。外から中が見えなくなるからね。
ウィルさんはその中で行われていた、メルさんの言う『特別な訓練』について気にしていたけど、深く追求はしなかった。もしかしたら個別に呼んで話を聞くのかも知れない。
リンちゃんはそれを聞いて、『ほらやっぱりやりすぎですよお姉さま』と言いたそうな目で、俺を挟んで右側のテンちゃんを見てたけど、テンちゃんはどこ吹く風と言った態度で澄ましてお茶を飲んでいた。
やり過ぎたのはメルさんだけどね、原因の何割かはテンちゃんだよね。
その後、俺に関係のない話が少しあり、俺とリンちゃんが城下に出て散歩したり買い物をしたりしていた話になった。
「いかがでしたか?、このアッチダの街は」
と尋ねられたので、活気があって良い街でしたと答えておいた。とても短時間で全部を見て回れるような規模じゃないし、見て回れたのは城下の部分のそれもほんの一部だけど、それをいちいち言わなくても伝わっているはずなんだ。
実は俺たちにそっと一定距離で付かず離れずを保ってついてきていた人たちが4名いたんだよ。もちろん早くから気づいて知ってた。
別に悪意は感じられなかったし、撒こうと思えば簡単に撒ける。だから空を飛んだりせずにてくてく歩いたわけで。
まぁそのほうがリンちゃんにもいいだろうからね。
「それは良かったです。ところでかなりいろいろと買い込まれていたようですが…」
と彼の視線がちらっと動いたところによると、魔法の袋の話になりそうだったので、昨夜いろいろ作ったものからひとつ出してごまかす事にした。
- あ、それで作ったものがあるんですけど、これですが、いかがです?
ポーチからミントアイス、っぽいものをガラスの器にちょいと入れたものを取り出した。もちろん人数分ね。
例によってまた『っぽいもの』だけど、そこは元の世界と素材が違うんだから仕方ない。
牛乳じゃ無いし、卵もニワトリがでっかいから卵もちょっとでかい。似てるけど同じ種類じゃ無いからね。微妙に味も違う。もう結構慣れたけど。いやダジャレとかじゃなく。
「それは…?」
「おお、昨夜はひと口しかくれなんだのじゃ、生殺しだったのじゃ」
さっと自分の前に器を寄せ、『早うスプーンを出すのじゃ』と急かすテンちゃん。出すから袖を引っ張らないで。
朝食のデザートがフルーツを切ったものだけだったのも良かった。あまり凝ったものは朝食には出ないだろうと思ってたけど、出てたなら少量とは言え追加でアイスクリームって出しにくいからね。
「お姉さま…」
リンちゃんは呆れながら、俺がスプーンを出すのにもたついているので代わりにスプーンを取り出して、給仕のひとがさっと用意してくれた布が敷かれたトレイの上に並べてくれた。
ちなみに別の給仕のひとが持ってきたのは銀食器なんだけど、リンちゃんが取り出したのはステンレスっぽい感じの合金でできたスプーンだ。普段使い用なので大した装飾も無い一般的なものだけど、アイスクリーム用なのか、ちっちゃいスコップかシャベルみたいな形をしている。デザート用なのかも?
その給仕のひとの後ろに付いてきたひとが、銀のスプーンをトレイから取り、王様の横に立ったけど、王様が手で遮って下がらせた。たぶん毒見のひとだろうね。
- 試しに作ってみたんですよ。冷たいデザートです。薬草が売られているところにあった、乾燥前のものを使用しています。胃腸に良いんだそうですよ。
そう言いながら給仕の人が皆さんの前に配り終えるのを待った。
王様とウィルさんは銀食器のスプーンを使うようだ。他はメルさんがリンちゃんの出したスプーンを指示したのを見て、同じようにしたみたい。
「うむうむ、美味なのじゃ、やっとありつけたのじゃ」
「お姉さま、せめて皆さんが揃うまで待って下さいよ…」
「昨晩試食と言ってスプーンの先にのせただけのちょびーっとしか食べられなかったのじゃ、ずっといつ出してくれるのかと心待ちにしておったのじゃ」
「ふふっ、そうだったのですね、では私も」
メルさんがリンちゃんの隣でくすっと笑みを浮かべながら食べ始めた。
それに倣って他の面々もスプーンを手にした。俺も、リンちゃんもね。
「ああ、冷たくて、とても爽やかでまろやかです」
「そうね、爽やかな香り…、これってサミンかしら…?」
メルさんがお姫様っぽい仕草で言うと、次に口元に近づけて香りを確かめていた王妃様、あ、ルティさんって言わないとまた拗ねられそうだ、ルティさんが香りの感想を言ってから口にした。
「あら、とても美味しいわ」
「まあ、素敵なデザートをありがとうございます」
「美味しいですわ」
「甘くて冷たくてすーっとします」
「薬草とは聞いていましたが、これは…」
「うむ…」
口々に呟きともとれる感想を言ってくれている。ストラーデさん、えっと、スティさんだけはすぐにお礼を言ったので小さく会釈程度に頭を下げて返した。
王様だけはしみじみと味わっているようだった。胃腸でも弱ってたのかな?、まさかね。
「サミンってこんなだったかしら…?」
ルティさんがこちらを見て言ったので、『はい』と言ってから答えておこう。
- 生のものを使ったからじゃないでしょうか。
「そうなのね、生だとこんな風なのね…」
ふんふんと満足そうに少しずつ上品に食べる王妃様。
メルさんなんてがばっとすくって3回でもう空っぽになってるよ。
そういえば薬草店のひとがサミンって言ってたっけ。
葉の形は違うけど、香りがミントだったんで、ミントって名前で憶えてたよ。
乾燥前の生のはありませんか?、って尋ねたらたくさんありますって喜ばれたんだよね。何故か。だからたくさん買ったよ。
乾燥後のを挽いて粉にしたものや煎じたものを他の素材と混ぜて使うのが普通なんだそうだ。
メルさんを見てか、アイン王子がひと口を多めにとって、大きく口をあけたところで隣のテティさんに注意されていた。
うん、少しずつ食べた方がいいよね。冷たいものを急いで食べたらキーンと来るからさ。
食べ終わると、王様と王妃様は用事があるとの事で席を立った。
おふたりともそれぞれが、ウィルさんに何やらアイコンタクトしていたが、まぁ何かのサインなんだろう。
そのウィルさんが居住まいを改めて正し、俺に『タケル様』と呼び掛けて話し始めた。
まず、さっきのミントアイスじゃなくて、サミンアイスのレシピを買いたいという話。
そんなもん売買なんてしなくても差し上げますよと、予め用意しておいた羊皮紙をポーチから出して差し出した。
たぶん言われるだろうと思ってたからね。
余談だけど、氷菓子という意味でなら、このホーラード王国には既にある。
かき氷の親戚みたいなの、細かく砕いたものや、ひと口サイズに割った氷に蜜をかけただけの簡単なものまでいくつかある。
でも乳製品や卵が入ったものは無いみたいなんだ。
たぶん保存や輸送の観点から衛生状態を保てないんだろうと思う。
それと、氷を作るってのがまず一般的じゃ無い。
保冷庫というのは氷室のような形式で、あるにはあるが、そんなもんが一般的であるわけがない。ホーラード王国はロスタニアなどと違って温暖だからね。
じゃあどうするんだって言うと、氷が作れる魔術師に高いお金を支払って作ってもらうか、冬の間にホーラード王国とアリースオム皇国の間にある山から運んできて、地下に作った氷室に保存しておき、夏に使うわけだ。
だから氷菓子はとても高いらしい。
で、だよ。
実はメルさんが氷を作れるんだ。
本人は、俺が以前作った水の精霊様の氷像を作りたかったので密かに練習してただけで、氷もそんな大きいのは作れず、地図もまだ作れないので氷像なんて全くできない事から、恥ずかしそうに『ただの氷しかまだできません…』って言ってたけど、ウィルさんたちは驚いてたよ?
「メル姉さますごいです…」
ってアイン王子は目をきらっきらさせて興奮気味に言ってたね。
俺の方はリンちゃんからこそっと、メルさんが氷を作る練習をしていたと聞いてたんで、じゃあレシピ渡しても大丈夫だなって判断したわけ。
それにアイスクリームに直接氷を入れるわけじゃないからね、冷やすだけだし。
その話が段落すると、次のお願いになった。
まぁメルさんから聞いてたんだろうし、俺は別にそんな大した労力でもないと思ってるから、気軽に引き受ける事にした。
何かというと、王城正面やや斜め方向の上空から見た絵が欲しいらしい。
それと、空撮じゃないけど城下町もできれば描いてくれると嬉しいとか。
そういうお願いだった。お願いって言うのはウィルさんが申し訳無さそうにやたら下手に出て、丁寧に言うもんだからさ…。こっちが恐縮するぐらいだったよ。
ここの街、俺も上空から見てみたかったってのもあるね。
それで渡されたのがでっかい羊皮紙と、帆布が張られた木枠、つまりは絵画用のキャンパスだ。
そこで困った。
俺がいつも地図などを描いている方法ってのは、描くというより魔力を細かく制御して焼き付けているようなもんで、熱処理を微細に施して紙そのものを変化させている。
単純に言えば表面が焦げているわけだ。炭やコンテで描くのとはわけが違う。
羊皮紙と俺が持ってる植物紙は加減を覚えているが、それらも最初は何度か紙をダメにした。ぶっつけ本番でいきなり素材の異なるものには描けない。
- 羊皮紙は分厚いので多少違っていてもなんとかなるんですが、これには描いたことがないので…。
「そうなのですか?」
「あ、そうでした。うっかりしていました。すみません」
「あの、どういう事でしょうか?」
メルさんも地図に焼き付ける練習をし続けているので、はっと思い当たったんだろう。すぐに話に入ってきて謝られた。
これは実例を見せたほうが早いかなと、ポーチから羊皮紙を取り出して、壁際に置いてあるテーブルと上に乗っている小物入れや壁に飾られている刺繍がすごい布を、ささっと焼き付けて差し出した。
- こんな風に描くので、素材が違うと加減が難しいんですよ。
「え…?」
「これをこの一瞬で…?、描かれたのですか!?」
絶句するウィルさんの隣でその羊皮紙を覗き込んだスティさんが目を見開いて驚きを露わにした。
「ふふん」
「ふっ」
俺の両側でテンちゃんとリンちゃんが得意げに胸を張ってる。
- 描いたというか焼き付けたというか、そんな感じです。
「確かに、少し焦げたような匂いがしますね…」
「色付けはできませんの?」
「スティ、焦がしているんだから色は無理だろう」
「それもそうですわね…」
そりゃね、温度で色が変化するような紙になら、練習すれば…、かなり練習すれば色がつけられるかも知れないけど、普通の羊皮紙だと、せいぜい濃淡の調節がいいとこだよ。
現状でも、太い線になってるところは濃く見えるし、細い線のところは薄くみえるわけだからね。
「それで、お空からこのお城を描いて頂けますの?」
「スティ、観賞のためにお願いしているんじゃないんだよ?」
「わかってますわ、お兄様。でもお空からなんて想像はできても見る事はできませんもの、私にも見せて頂けるのでしょう?」
「それはまぁ、見るくらいなら構わないが…」
「ああ、鳥のようにお空を自由に飛び、見る景色ってどういうものなのでしょうね…」
何かどっかで聞いたようなセリフだな…。
あ、メルさんが他所を向いて苦い物でも食べたみたいな顔してるよ…。
「とにかく、タケル様、羊皮紙で結構ですので、お願いします」
という事で、撮影というか描いてくる事になった。
次話5-015は2022年06月03日(金)の予定です。
20221111:誤字訂正。 植物誌 ⇒ 植物紙
●今回の登場人物・固有名詞
お風呂:
なぜか本作品によく登場する。
今回も入浴シーン無し。ここんとこ無いですね…。
タケル:
本編の主人公。12人の勇者のひとり。
ヒマですからね。今は。
リンちゃん:
光の精霊。
リーノムルクシア=ルミノ#&%$。
アリシアの娘。タケルに仕えている。
今回のアイスも既に里や森の家に連絡済みです。
テンちゃん:
闇の精霊。
テーネブリシア=ヌールム#&%$。
後ろの部分は精霊語のため聞き取れない。
リンの姉。年の差がものっそい。
おあずけ食らってたらしい。
ファーさん:
ゼファーリィ=ヴェントス#$%&。
風の精霊。
有能でポンコツという稀有な素材。
風の精霊の里では高位の存在なんですよ、これでも。
尊敬の対象なんですよ、これでも。
つまりタケルに縁のない芸事に堪能という…。
生かされない不遇な配置という事に。
今回出番無し。そろそろ森の家に戻ってるのでは?
そのうち出番がきます。
ウィノアさん:
水の精霊。
ウィノア=アクア#$%&。後ろの部分は精霊語。
一にして全、全にして一、という特殊な存在。
タケルの首飾りに分体が宿っている。
今回も出番無し。
王城で出てくるととんでもない騒ぎになるので、
決して出てくるな声も出すなと言われています。
アリシアさん:
光の精霊の長。
全精霊中最古というような存在。実は凄い精霊。
だいたい名前くらいしか登場しませんが一応。
モモさん:
光の精霊。
『森の家』を管理する4人のひとり。
食品部門全体の統括をしている。
今回も出番無し。そろそろファーと一緒に戻った頃。
また森の家が舞台になると出てきます。
ハルトさん:
12人の勇者のひとり。現在最古参。
勇者番号9番。オオミヤ=ハルト。
ハムラーデル王国所属。
およそ100年前にこの世界に転移してきた。
『フレイムソード』という物騒な剣の所持者。
今回出番無し。
カエデさん:
12人の勇者のひとり。
勇者番号10番。シノハラ=カエデ。
勇者歴30年だが、気持ちが若い。
でも言動はタケルからするとちょっと古臭い。
今回出番無し。
ジローさん:
12人の勇者のひとり。
勇者番号3番。イノグチ=ジロウ。
ハムラーデル王国所属。
砂漠の塔に派遣されて長い。
2章でちらっと2度ほど名前があがり、
次に名前が出てくるのが4章030話でした。
今回出番無し。
クリスさん:
12人の勇者のひとり。
勇者番号5番。クリス=スミノフ。
現存する勇者たちの中で、4番目に古参。
現在快復ターン中。
今回出番無し。
シオリさん:
12人の勇者のひとり。
勇者番号7番。クリバヤシ=シオリ。
現存する勇者たちの中で、2番目に古参。
『裁きの杖』という物騒な杖の使い手。
現在はロスタニア所属。
勇者姫シリーズと言えばこのひと。カエデは大ファン。
今回出番無し。
サクラさん:
12人の勇者のひとり。
勇者番号1番。トオヤマ=サクラ。
ティルラ王国所属。
勇者としての先輩であるシオリに、
いろいろ教わったので、一種の師弟関係にある。
勇者としての任務の延長で、
元魔物侵略地域、現バルカル合同開拓地に居ます。
今回出番無し。
ホーラード王国:
勇者の宿がある、1章からの舞台。
名称が出たのは2章から。
2章の冒頭に説明がある。
メル:
ホーラード王国第二王女。
2章から登場した。
ホーラード王家の面々:
王と王妃、それと末弟の名前は今回初登場。
王妃、姉、妹、弟の発言も初登場。
それぞれの存在は2章で示唆されていた。はず。
姉と妹には婚約者が存在する。
以下、メルから見た関係と少し紹介を。
ソーレス:
メルの父。ホーラード王。温厚な性格。
平凡だが穏当で良い治世をすると評判は上々。
ルティオネラ:
メルの母。ホーラード王妃。
5人の母で、それも既に成人済みの子が2人いるとは思えない程、
やや細身。国内の美容関係のトップに君臨する。
だがそれは当人ではなく、配下に付いているものたちのせい。
持ち上げられるのもお役目と割り切っており、性格はさっぱり系。
愛称はルティ。
ウィラード:
メルの兄。ホーラード王太子。既に立太子の儀は終えている。
民の信頼篤く、これも良い治世をするだろうと期待されている。
婚約者候補が多いが、まだ決まっていないのが欠点。
愛称はウィル。
ストラーデ:
メルの姉。第一王女。隣国ティルラに婚約者が居る。
相手はティルラ王国王太子ハルパス。将来的にはティルラ王妃となる。
演劇や歴史に戯曲、フィクションなどに幼少の頃より興味があり、
いまやホーラード国内のみならずティルラなどの隣国の、
芸能関係に幅広く影響を齎す存在。
絵姿が最も多く売れているのは、その均整の取れたスタイルのため。
愛称はスティ。
リステティール:
メルの妹。第三王女。1年違い。
婚約者が居るとは当人の弁。実際は婚約者候補だが、
周囲もそのうち確定するだろうと温かく見守っている状況。
宝飾品や工芸品に興味を持ち、そのため高価なものを蒐集するのが
父王と兄たちの悩みの種。
メルに対抗心がある。
ストラーデと同様にスタイルがよく、年の割に大きめの胸が自慢。
愛称はテティ。
アイネリーノ:
メルの弟。第二王子。4つ違い。
母親似で女の子かと思われるくらい線の細い、愛らしい顔つきで、
城内の女官たちの人気を一身に集めている。
当人は草花が好きな極めて大人しい性格。
わがまま傾向があるリステティールからは溺愛されていて、
よく一緒にいる。というか付きまとわれている。
メルリアーヴェルについては崇拝の対象であり、英雄視もしており、
近寄るのも話しかけるのも畏れ多いなんて思っていたりする。
メルからするとそれが懐かれていない、
嫌われているのではないかと心配になる原因でもある。
愛称はアイン。
オルダインさん:
ホーラード王国の騎士と兵士の頂点である騎士団長。
団長という名称の理由が今回出ましたね。
メルリアーヴェル姫の剣の師匠でもあります。
もちろん達人級。
全盛期の頃より多少衰えはあるにせよ、それでもすごい爺さんです。
ベルガーさん:
ホーラード王国の鷹鷲隊の隊長。
数ある騎士隊の中で、鷹鷲隊は一番有名。
王国民の尊敬と信頼を集めています。
この超人ですら、達人級には1歩及ばずなのです。
アリースオム皇国の間にある山:
山というか山脈なので突起ごとに名前がついています。
山脈としての名前もちゃんとあります。
タケルが聞いて無かっただけです。
聞いても覚えて無いでしょうけど。
※ 作者補足
この登場人物・固有名詞紹介の部分全ては、
あとがきの欄に記入しています。
本文の文字数にはカウントされていません。
あと、作者のコメント的な紹介があったり、
手抜きをしたり、詳細に書かれているけど本文には
無関係だったりすることもあります。
ご注意ください。