5ー009 ~ 春だから
『森の家』に戻ってきた俺とリンちゃんとテンちゃんだが、今回は庭に出迎えも無く、普通だった。俺はこのほうが気楽でいいね。
途中も母艦の転移場と里の転移場を経由したってだけで、特に誰に会う事も無かった。
行きと違うのはモモさんが一緒じゃないってぐらいか。
風の精霊さんたちの品評会自体はまだ開催期間中だからね。
アリシアさんたちもまだ現地だし。
ドゥーンさんたちはどうするのか知らないけど、まぁ別に彼らの予定を知らなくても問題無い。
そう言えばアリシアさんからは里のほうに遊びに来てと言われたし、ドゥーンさんにもハツたちに顔を見せに来てやってくれというような事を言われてたっけ。
社交辞令で言っているので無いと思うので、そのうちどちらにも行っておきたい。
別に用事が無ければ行っちゃいけないって事でも無さそうだからね。
元の世界だと、親戚のところでも友人のところでもだけど、何か、例えば観光旅行だとかの名目でも無ければ行きにくいもんだった。
爺さんが生きてた頃は、『顔ぐらい見せに来い』というのは本当にそういう意味だったから、直系だとまた話が違うんだろうけどね。
ふらっと遠くの親戚のところに寄ったら、何しに来たんだみたいな目で見られたっけ。
手土産のひとつも持参せずに寄ったのが悪かったんだろうか?、居心地が良く無くて出されたお茶飲んですぐ去ったよ…。
関係無い話ついでだけど、俺は旅行というのはのんびりと余暇を楽しむものであって、あくせくとあちこち見に行ったり外食しまくったりというのは何か違うなと思ってる。
もちろんひとそれぞれの考え方だし、俺だって旅行すれば観光地のひとつくらいは見に行くけども、時間刻みのスケジュールに追われる忙しい旅行って疲れるんだよ。
せっかくの休みで疲れるなんておかしくないか?、って思うわけなんだ。
そんな事を誰かに話したことがあって、贅沢だとかもったいないとか、いろいろ言われたりしたっけ。そういうひとたちは、忙しい旅行のほうが合ってるんだろう。
俺は少数派なんだな、ってその時思ったもんだ。
さて、どうでもいい話はこれくらいにして、どうしてこんな事を思い出したかって言うと…。
魔力感知で外の様子ってある程度わかるんだよ。今の俺にはさ。
そしてこの『森の家』の周囲というか外そのものなんだけど、荷物を持って駆け足で移動する寮の子たちがたくさん蠢いているわけ。配達に使う荷車も幾つも出ていて動いてる。結構数があったんだな、あれ。
忙しいという状況をそのまま表したような、そんな状況。活気があるとも言うね。
リンちゃんもテンちゃんも、出迎えが無かった事については特に何も無く、リンちゃんがテンちゃんの梱包を解くのを待ってから、この周囲の様子について何か知らないかなってリンちゃんに尋ねたけど、『さぁ…?』小首を傾げていた。久しぶりに見た。可愛い。
でも、『春だからじゃないですか?』と続いてがくっとした。
顔に出さないようにしたつもりだったけど、やっぱり伝わってるみたいで不満そうな表情になって俺の左肘をぎゅっと掴まれた。痛かった。
ほんとこの子は握力やら腕力やらが並じゃ無い。一体このちっさな手のどこにそんなパワーが…、あ、痛い痛い、痛いから緩めて…。
そんなリンちゃんと、それとは対照的に右肘にそっと手を添える程度のテンちゃんとに挟まれる格好で、鍵なんてかかってないリビングの通用口から入り、普通に給水器の水を汲み、ソファーのほうに座って凭れると、テンちゃんも横に座って寄り添うぐらいなもんで、外の様子とは違った時間が流れているような感じだった。
リンちゃんは隣には座らず、『ちょっと寮のほうに様子を見てきます』と言って奥へと歩いて行ったので、この家には俺とテンちゃんだけになった。
いつもならモモさんかミドリさんかアオさんかベニさんの誰かがここに居るんだけども…。
もちろんモモさんはさっき言ったように戻って無いから他の3名の誰かって事になるんだけどね。
感知によると、ミドリさんは寮のほうに居るようだ。
アオさんは…、森の中だな、ベニさんもか…。
一応、俺が感知できる範囲には居るようだけど、蟻の行列のように道ができていて、アオさんと少し離れたベニさんがいるあたりでその行列がばらけて何か作業をしているようだった。
「…気になるのか?」
- え?、あ、うん、何なのかなってぐらいには。
「リンが先程言っておったのじゃ」
- ん、リンちゃんは知らないみたいだったけど?
「春だからと言っておったではないか」
何なんだ。
- いやそりゃ季節は春で間違ってないけど…。
そんな、春だから浮かれるみたいな言い方をされても…。
「そうではないのじゃ。新年となり祝宴が終わると種蒔きをするのじゃ。それが段落するとまた祈年祭があるのじゃ」
- 祈年祭?
「うむ。昔はその年の豊穣を祈る式典だったのじゃ。今は…、まぁ其方も楽しみにすると良いのじゃ」
- 祈年祭を?
そういう式典とか苦手なんだけどなぁ…。
「そう堅苦しいものでは無いのじゃ」
事も無げにそう言ってテーブルに置いてあるコップを手にとり、くくっと飲むテンちゃん。
- ふぅん…?
じゃあ俺も、と、曖昧な返事をしながら水を飲んだ。
「そう言えば其方は品評会の楽曲には興味を示さなかったのじゃ」
テンちゃんがそっと半分以下になった水のコップをテーブルに置き、軽く指先でコップのふちを弾いた。ピーンと澄んだ音がした。
前から思ってたけど、魔法で作ったガラスの小さなコップ、均質にできているからか、結構いい音がするんだよ。行儀良くないって躾けられたからしないけど、水の量を変えて並べて遊んだら面白そうだ。
- うん、いろいろあるなーぐらいは思ったけどね。
弦楽器も管楽器も打楽器もあり、さまざまだった。
何人かがかりで持ち上げて演奏しているのもあったように思う。妖精種の虫タイプは虫にしては大きいけど、それでも人よりは小さいし、小人タイプは有翅族と同じぐらいのサイズだからね。
そう言えば有翅族って風の妖精種と見かけが似てたけど、妖精種の小人タイプは背中に翅が無かったな。
「光のはほぼ魔道具なのじゃが、風のはその素材と工夫による昔ながらの技術で作られておるのじゃ」
- あ、そうなんだ?、でもあの時って魔力は感じなかったような…。
っと、思考が逸れてた。
「あれは妖精種用の楽器なのじゃ、品評会での出品物の、言わば模造品なのじゃ。魔力を発生させても小さく、それに吾らが居った場所は魔力量が多い者が多数居ったのじゃ」
- なるほど。
だから音は聞こえても魔力までは届いて来なかったって事ね。
レプリカてw
「別会場で出品されておる楽器は中々に見事だったそうじゃ」
- へー、あ、ドリーチェさんから?
「うむ。あれは楽器を嗜んでおるのじゃ」
- へー、そうなんだ。
「其方は興味が無いのやも知れぬが、あのファーも演奏ができるのじゃ」
- あ、そうなんだ?
「うむ。ここに居ってはその腕前を披露する機会は無かったが、あれでも上位につけておる風の者なのじゃ、ヴェスターがここに寄越したのは間違いでは無いのじゃ」
あれでも、てw
- 魔力量的にはモモさん以上はありそうだとは思ってますよ?
「何じゃ、わかっておったのか」
- ええまぁ、それぐらいは。何となくですけど。
じゃなきゃ結構な距離を飛行なんてできないだろうからね。
ちょっと独特な飛行魔法だから、俺にはできそうにないけども。
「ふむ。ヴェスターなりの誠意は伝わっておったのか…」
- え?、誠意?
「そっちは伝わっておらなんだのか…」
- あー…、でもまぁ妖精蜜を盗んできたのはファーさんですし…。
「それはそれで悪気があったわけでは無いのじゃが…」
んー、そこはわからなくは無いんだけどね。
もしあの時すぐに俺が返してこいって言わなかったら、どうなってたのかと思うとね…。
下手するとハムラーデルの国境砦にヴェントスさんが来て大混乱になってたんじゃないだろうか…。
- 無事に済んで良かったと思ってますよ、そこは。
「まぁの。じゃが普通ならあのような者を寄越す事は無いのじゃ」
あのような、と言われるとポンコツだからという方に聞こえるなぁ…。
- そうなんですか…。
「それだけ其方を重要視しておるという事なのじゃが…」
だんだん自信が無くなってきたのか、テンちゃんの言い方もブレてきた気がする。
「とにかくなのじゃ、あれは芸事の方面で何か考えておくべきでは無いかという話なのじゃ」
- あっはい、そうですね…。
そんな話だったっけ…?
楽器がどうのって話だったような気がしたんだけど、もしかしたらドリーチェさん経由で何か言われたのかも知れないね。
●○●○●○●
そろそろ勇者の宿へ様子を見に行かなくちゃと、ひょいと飛んで行く時にちらっと見えた下の景色に驚いた。
驚いたというより呆れた。
いや、ピンクの濃いのと薄いの、白いの、ほんのり黄色いのや水色っぽいの、何がって花が満開の木々がいっぱい見えたんだよ。
で、その隙間から見えるベンチや屋台、地面に敷かれた布…、そして忙しそうに準備をしているんだろう、動き回ってる精霊さんたち…。
花見会場か公園にしか見えないね。
テンちゃんが言ってた祈年祭ってのはお花見の事だったのか…?
そういう事なら言われたように堅苦しさも無さそうだ。俺も楽しみにしておこう。
それにしてもあんな木々、ここにあったっけ…?
いいのかなぁ、確かにここって森の中ほどだし外からなんて空からじゃないと見えないけどさ、好き放題開発してるよね、精霊さんたちが。
もう今更だし、俺がどうのこうの言えるような問題じゃ無くなってるけども。
そんな事を思いながら飛び、といっても飛べば近いのですぐに勇者村の東門に到着した。
久々って程でも無いけどこれぐらいしか出番が無くなった勇者の鑑札を見せて通り、精霊さんたちの数がお花見会場の準備に取られているせいか、少し活気の減った通りを軽く走って『勇者の宿』へと向かった。
- こんにちわー。
「あ、タケル様。おかえりなさい」
1階で屯している兵士さんたちが笑顔で口々に言う。
「おかえりなさい、1泊10ゴールドです」
カウンターに出てきた店主さんが台の下から俺用の4番の札がついた鍵を出して言う。
久しぶりに聞いたな、そのセリフ。
- あ、泊まりに来たわけじゃなくて、様子を見に来たっていうか何か新しく情報が届いてないかなって思いまして。
「そうでしたか。情報と言えばタケル様のご希望通りこのホーラード王国への所属が決まったそうです。先触れの通達が届いたところでして、つきましては王都の方で就任式典を行いたいとの事でした。こちらから王都へ向かわれるとちょうどいい頃合いかと存じます」
この店主さんがこんなに多く喋れるひとだったとは思わなかったので驚いた。
- あ、そうですかありがとうございます。
式典とか出たくないけど、ここでそれを言ってもしょうがないから黙っておいた。
「他には、あちらをご覧下さればお解かりかと存じますが、勇者クリス様の表示が紫色になっておりまして、隊長が言うには肉付きも血色も良くなってきたとの事、近々復帰されそうです。驚異的な回復力ですね」
- そうなんですか。それは良かった。えっと、トールさんの方は…?
「そちらはご覧のように緑色ですので、まだかなりかかりそうです。彼のはひとつ進むのに1年かかるかかからないかというペースですので、現状ではまだ何とも。ただ眠っているかのように見えるのだそうですが…」
最高速と最低速を比べるようなもんなのかも知れないけど、どうなってるんだろうね?
考えても答えなんて出ないんだけどさ。
- そうですか。他には何かありますか?
「特には…」
と、兵士さんたちのほうにちらっと視線を向ける店主さんに、兵士さんたちもこっちの様子を見ていたんだろう、皆さんそれぞれ小さく首を横に振っていた。ちょっと面白い。
もちろん俺はそちらを見ていないが、感知でわかるからね。
「無いそうです」
- わかりました、ありがとうございます。またそのうち様子を見に来ます。
「はい」
という事で、『勇者の宿』を出て『森の家』に戻る事にした。
これは後で聞いたんだけど、昔はハルトさんやヨーダさんがこうして機会あるごとに様子を見に来たり、何か情報が無いかと訪ねてきていたらしい。
他にもコウさんもそうだけど、ちょくちょく帰還してきてすぐ復帰していたクリスさんも、そうやって情報を得ていたみたいだ。
そう言えばコウさんがそうやってるって、ロミさんが言ってたっけね。
俺にはちょっとマネできそうに無いね。
だっていくらきれいに治るってったって、死にかけないと発動しないんだぜ?、勇者の帰還魔法って。
故意にやるには勇気どころの騒ぎじゃないぞ?
いや勇者ってそういう意味じゃないだろ。
…無いよな?
●○●○●○●
帰りにも上空から見たけどさ…、木々の隙間には屋台っぽいものやら、敷き布のようなものやら、荷車で資材をまだ運び込んでるひとたちやらがちらほら見えてるんだよ。
音までは聞こえないけど、たぶん現場ではトンテンカンと音がしてがやがやと声がしているんだろう。
表現が微妙なのは許して欲しい。
『森の家』の庭に降りると、リンちゃんとミドリさんが出てきた。
- あ、ただいま。
「タケル様、お出迎えもせずにすみませんでした」
いきなり頭を下げられた。
- え、謝らないで下さいよ、別に悪い事をしているわけじゃないでしょう?、寧ろ喜ばしい事じゃないですか。
「ご存じだったのですか…」
「さてはお姉さまから聞いたのですね」
- ううん?、テンちゃんには祈年祭の由来を聞いただけ。ほら、飛んで村まで往復したらさ。
「あー、上から見たんですね」
「そういう事でしたか…」
- うん、それでどうしてこうなったの?
「それがですね、里のほうでは祈年祭で賑わっているので、こちらでも何かできないかという意見が出まして、予算も潤沢にありましたし、どうせならという事でこうなりまして…」
なるほど、ノリでやっちゃったみたいなもんか。うんうんと頷いて続きを促す。
「年末年始で里帰りをした直後にまた里帰りはできませんし、操業予定もありますから…」
別に休んでもらっても俺は困らないけどね。
生産品を当てにしている光の精霊さんたちは困るんだろう。
「あたしとモモさんが出払っていたので、連絡手段に乏しくなってまして…」
ああ、それでこっちで勝手にやっちゃったって事?
- んー、ホームコアネットワークだったっけ?、あれは?
「あっ!」
あ、って言ったのはミドリさんね。
「そうでした、母艦と里を経由すればご連絡ができました…」
だよね、風の精霊さんの地域にはドリーチェさんのエントローグだっけかの母艦が停泊して…。
あれ?、こっちにというかアリースオムの上空に居てこっちのホームコアネットワークを中継していた母艦、新年のタイミングで帰ってたんじゃ無かったっけ?
「いえ、こちらに停泊していたエスキュリオスは現在、里に戻ってますので、こちらのホームコアでは通信ができません」
「あぁ…」
あー、んじゃダメか。そうそう、エスキュリオスね。そんな名前だった。
- じゃあしょうがないね。
「すみません…」
- あ、いえこちらこそ見当違いで…。あ、里の方に納品するタイミングで連絡するって方法は?
「そうしたのですが、タケル様とリン様、テン様が先にご帰還されたので…」
- 毎日納品じゃなかったんですか。
「年末年始の直後ですので、少し予定が開いているんです」
- なるほど。
「休暇を多めにとってありまして、生産量を抑えてるんですよ」
- へー。
ホワイト企業だなぁ…。実に羨ましい労働環境だ。
「中には振り替え休日や有休制度を利用して里帰りの申請をした者も居まして」
なるほどね、そこまでいくと操業予定に支障が出かねない、と。
「それで祈年祭をこちらでもできるようにという寮の子たちの意見が採用されたみたいでして」
- こういう騒ぎになってる、と?
「騒ぎ…」
- でも会場設営とか建設とか、そっちの労働はいいんですか?
ふつーなら文句が出そうなもんだけど。
「そこは特別手当も出ますし、自分たちの意見が採用されたというのと、こういう事には士気も上がりますので心配は無用です」
- …そうなんだ。
彼女たちが楽しく作業できているならいいや。
「お騒がせして申し訳ありません」
- あ、責めてませんからね?、ミドリさん。
「はい…」
- あ、リンちゃんに何か言われたんですか?
「タケルさま!」
「い、いえ別にそういう訳では…」
「そうですよ!、ただちょっと規模を大きくし過ぎではありませんかぐらいは言いましたけど…」
言ってるじゃないか。
- でもここってもう500名近いんじゃ無かったっけ?
「それは劇団関係者も含めてです。食品部門は400名を切る程度です」
程度…?
また増えて無いか?
俺からすれば500も400もそんなに変わらないんだが。
- それが里帰りしたくなるお祭りの代わりに、って事なら、規模はしょうがないんじゃないかな…?
もう諦めた。どうせもう始めちゃってるんだろうし、福利厚生は大事だし。
だって体育館やらプールやらあるんだぜ?、ここ。
売店も食堂も充実してるみたいだし、通販だってばっちりで、里より便利とか言ってた気がするし。今更じゃん?
「…ありがとうございます」
何故そこで涙目になるんだよミドリさん…。
「タケルさまがそう仰るのでしたら…」
はぁーと溜息交じりで言うリンちゃん。温度差がひどいな。
あっちのソファーからこっちを見てるテンちゃんはニヨニヨしてた。あれは知っててこうなると予想してたに違いない。
「ではより一層楽しめるものにしますね!」
「ミドリさん?、現状でも充分ですから、これ以上の予算計上は禁じます」
「…残念です。ですがタケル様も是非会場までお越し下さいね、すぐそこですので」
- あっはい。
うん、『勇者の宿』との往復で空から見てたからね。
きっと地上のあの満開の色とりどりな木々のところから見ると最高の花見会場だろうと思うよ。
次話5-010は2022年04月22日(金)の予定です。
(※ 都合により1週延期しました)
(作者注釈)
蠢く(うごめく)って春の下に虫虫ですけど、あまり想像したくはありませんね。
20220420:冒頭1文のルビを分割調整しました。
●今回の登場人物・固有名詞
お風呂:
なぜか本作品によく登場する。
今回入浴シーン無し。
タケル:
本編の主人公。12人の勇者のひとり。
式典アレルギー?
リンちゃん:
光の精霊。
リーノムルクシア=ルミノ#&%$。
アリシアの娘。タケルに仕えている。
タケルのため、あれこれと心を配っているのです。これでも。
祈年祭の事は当然知ってますが、
光の精霊にとっては普通の事なので。
テンちゃん:
闇の精霊。
テーネブリシア=ヌールム#&%$。
後ろの部分は精霊語のため聞き取れない。
リンの姉。年の差がものっそい。
ヌル様と言われる事もある。
ニヨニヨ
ファーさん:
ゼファーリィ=ヴェントス#$%&。
風の精霊。
有能でポンコツという稀有な素材。
風の精霊の里では高位の存在なんですよ、これでも。
尊敬の対象なんですよ、これでも。
つまりタケルに縁のない芸事に堪能という…。
生かされない不遇な配置という事に。
今回名前のみ。
ウィノアさん:
水の精霊。
ウィノア=アクア#$%&。後ろの部分は精霊語。
一にして全、全にして一、という特殊な存在。
タケルの首飾りに分体が宿っている。
今回出番無し。
アリシアさん:
光の精霊の長。
全精霊中最古というような存在。実は凄い精霊。
だいたい名前くらいしか登場しませんが一応。
ヴェントスさん:
風の精霊。
ヴェスター=ヴェントス。
ヴェントスファミリーの長。
ファーの親のようなもの。
実際この精霊は惑星環境の大気循環などを是正したりする、
とっても偉い精霊なのです。
今回名前のみ。
モモさん:
光の精霊。
『森の家』を管理する4人のひとり。
食品部門全体の統括をしている。
今回名前のみ。
アオさん:
光の精霊。
モモの補佐、主に機械や魔道具関係を担う。
お裁縫が得意。
普段は表情変化に乏しいが、
アンデッズ関係ではよく笑う。
ミドリさん:
光の精霊。
モモの補佐や、食品部全員の美容面を担う。
美容師の資格をもっている。
ベニさん:
光の精霊。
モモたちの補佐をする。幹部で一番若い精霊。
最初はツンでしたが、4章でデレました。
ミリィ:
食欲種族とタケルが思っている有翅族の娘。
身長20cmほど。3章からの登場。
今回名前のみ。
アンデッズ:
明るいアンデッドを目指す変な集団。
タケルの発案で、『聖なるアンデッズ劇団』となった。
光の精霊さんの里で生き生きと働いている。
余談ですが、undeadの複数形。
作者的には『アン』は小さめで『デ』に軽いアクセント。
そんな感じで脳内再生されている単語です。
今回は劇団というひとくくりでした。
彼らは25名ですが、
劇団所属の精霊たちが役者や運営に設営含めて100名以上います。
ドリーチェさん:
光の精霊。
昔、テンの付き人をしていた事がある。
母艦エントローグで総指揮という立場のえらいひと。
今回名前のみ。
母艦エスキュリオス:
4章056話で登場した。
ベルクザン王国内の竜神教神殿地下にあった、氷漬けの恐竜を、
その装置ごと回収するために近くに来た母艦。
4章065話で、『倉庫ごと回収』というのも、
この母艦が近くに居たままだったから。
統括責任者はベートリオ。
タケルは名前を思い出せなかったようで。
ハルトさん:
12人の勇者のひとり。現在最古参。
勇者番号9番。オオミヤ=ハルト。
ハムラーデル王国所属。
およそ100年前にこの世界に転移してきた。
『フレイムソード』という物騒な剣の所持者。
今回出番無し。
カエデさん:
12人の勇者のひとり。
勇者番号10番。シノハラ=カエデ。
勇者歴30年だが、気持ちが若い。
でも言動はタケルからするとちょっと古臭い。
今回出番無し。
ジローさん:
12人の勇者のひとり。
勇者番号3番。イノグチ=ジロウ。
ハムラーデル王国所属。
砂漠の塔に派遣されて長い。
2章でちらっと2度ほど名前があがり、
次に名前が出てくるのが4章030話でした。
今回出番無し。
クリスさん:
12人の勇者のひとり。
勇者番号5番。クリス=スミノフ。
現存する勇者たちの中で、4番目に古参。
現在快復ターン中。
今回名前のみの登場。
近々復帰しそうですね。超速!
トールさん:
12人の勇者のひとり。
勇者番号11番。ミサキ=トオル。
名前のみの登場。4章030話でも名前が登場した。
本編ではほぼ寝ていますね。
まだあと2年近く寝てるかも?
※ 作者補足
この登場人物・固有名詞紹介の部分全ては、
あとがきの欄に記入しています。
本文の文字数にはカウントされていません。
あと、作者のコメント的な紹介があったり、
手抜きをしたり、詳細に書かれているけど本文には
無関係だったりすることもあります。
ご注意ください。