5ー004 ~ ややこしい事
「む、何故アクアがくっついて出てくるのじゃ」
ほら言われた…。
『お席が空いているようでしたので、こちらからご一緒にとタケル様にお伺い致しましたところ、快くご許可を頂けたのでございます』
え、快くじゃないよ?、仕方なくだよ?
と言いたい…、でもそれを言うと波風が立ちそうだよなぁ…。
「な…、タケル様?」
「タケルさま?」
え、何か言わなくちゃダメかな…?
ソファーに並んで座っていたテンちゃんとリンちゃんは立ち上がってるし、その後ろに立ってるモモさんも困ったような表情でこちらを見ている。
テーブルにはさっき俺が作った地図が置かれていて、リンちゃんの斜め下にしゃがんだままのファーさんの表情は強張っていて目が泳いでいた。何か説明してたのかな?
俺が風呂でのんびりしている間に着替えたんだろう、リンちゃんはいつものメイド服姿じゃなくて、きらきらしたパール調のような生地のひらひらした飾りがついているお姫様みたいな服になってる。前に見たときのドレスと違う雰囲気なのは夜用と昼用の違いなんだろうか。
テンちゃんはぱっと見た感じでは変わってないように見えるけど、ひらひらした飾り付けが増えているように思えた。
あ、モモさんは付き人らしい服じゃなくて、控え目なデザインの上品なドレスになっていた。控え目ってところが付き人らしいという事なのかな…。
脱衣所にあった俺の着替えは、形は同じ光の精霊さんの里でもらった服装だけど、俺が脱いだものじゃなくてリンちゃんが替えて置いてくれていたものだ。
前にテンちゃんが周囲への影響を減らす魔法を上書きしたものだね、これ。
形は同じと言ったのは、俺の服ってアオさんが細かい修正や調整をしょっちゅうやってるから、最初にもらったものとはちょっとずつ変わってるからだ。
それがさ、気付いてみたら動きやすさとかが良くなってるし、絞ってある部分の縫い目なんかがほんの少しだけ位置が変わってたりするんだよ。たったそれだけの違いでこんなに変わるのかって、勉強になるね。
まぁ気付いたのはアオさんが修正してるって知ってからなんだけど。
さらに余談だけどこのコテージはよくリンちゃんが作る間取りに似ている。
広いリビングに間口が広くて庭というかテラスに出られる上半分がガラスの扉があり、入って左手にキッチンとダイニングテーブルがあって、その正面に廊下があって突き当りが脱衣所と浴室、廊下の左右に部屋が2つとなっている。
微妙に扉や部屋の配置が違うけど、だいたい似ているんだ。おそらくはホームコア設置の都合とか光の精霊さんの標準的な間取りとかそういうのなのだろう。
『森の家』がそうであるように、リビング横に階段があって、そこから2階に上がれるようになっていて、2階にも部屋がある。部屋の割り振りは、俺が何か言う前に1階の1部屋が俺、向かいがリンちゃんとテンちゃん、2階にモモさんとなっている。
ファーさんはここには泊まらないらしい。
そのファーさんは案内人と言う役なんだろうけど、今は役に立たなそうだ。
ウィノアさんもウィノアさんで、なんでわざわざ脱衣所から出てリビングに出る直前に、俺の横にすすっと来て腕を絡めて寄り添うんだよ…、そんな事したらただでさえお風呂で追い返したテンちゃんたちの機嫌が、さらに悪化するに決まってるじゃないか…。
注意する隙も無かったよ…、全く…。
- あー、馬車の席がひとつ空いてるのは本当だし、断る理由も無かったからまぁいいかなってね。それでファーさん?
「は、はいです!」
俺はそう言いながら、腕に絡まってるウィノアさんの手をそっと取って解いておく。素直に従ってくれたけど不満そうだ。
その動作で半眼で見てる姉妹とモモさんの困ったような視線から手元に視線を動かしたわけだ。まぁ耐えられなくて目を逸らしたとも言うね。
そのまま視線を戻さずにファーさんに声を掛けるとしゃがんだまま急いで返事をした。
- ウィノアさんの参加ってどういう予定だったんです?
「あ、あのその詳しくは存じませんですがヴェントス様が町の噴水にお呼び掛けましてご顕現されるご予定でありましたです!」
びしっと直立姿勢になり、右手を左胸に添えて早口で答えた。
予定が狂いまくり故の焦りだったのかな、それともファーさんの言う大物精霊たちの雰囲気が良くないからかな。両方かもね。
- そうですか。ウィノアさん、予定と違うみたいですけど、それはいいんですか?
『あらタケル様、予定は未定と言うではありませんか』
「勝手な事を言いよって…」
『他ならぬヌル様がそれを仰いますか…』
「ほう?、また悪い癖が出よったようじゃな」
「お、お姉様!」
- テンちゃん!?
テンちゃんの魔力がぐぐっと膨らみ、リンちゃんと俺が急いで声を掛けた。リンちゃんはテンちゃんの腕を掴もうとしたのか上体を捻って手を持ち上げかけたところ、俺が呼びかけたのが良かったのかそれ以上テンちゃんの魔力が増えてはいない。
でも後ろのモモさんは半歩下がったし、ファーさんは…、しゃがみこんだのか。素早いな。ん?、ちょっと震えてるように見えるんだけど大丈夫かな…?
俺は呼びかけと共にテンちゃんに右手の手のひらを向けてそのまま続けて言う。
- 抑えてね。
「むぅ…」
「お姉様…」
「う…、わかったのじゃ…」
テンちゃんは俺とリンちゃんを交互に見て、なんとか抑えてくれた。
『ふふ…』
「むっ」
おいおい…。そこで煽るような事をしないで欲しい。
- ウィノアさん。
「やはり消し飛ばしたほうがよいのじゃ」
「やめて下さいねお姉様、ここら一帯の魔道具が使えなくなりますから」
「文句ならアクアに言うが良いのじゃ」
「ここで問題を起こすと明日の品評会に出られなくなりますよ?、それでもいいんですか?」
「むぬぬ…」
むぬぬて…。
とりあえずそっちはリンちゃんに任せて、問題のウィノアさんをどうにかしないとね。
- 予定が決まってるのなら顕現はそちらでして下さいよ。どうしてこっちからなんて言い出したんです?
『タケル様とご一緒したかっただけですよ?』
- いつもこの首飾りで一緒じゃないですか。
『それはそれ、これはこれですもの…』
ん?、つまり別の分体ってことか。ややこしいな。それでやたら強気なのか。
テンちゃんのほうには品評会に出席したいという条件、というか弱みがあるって事もひとつの理由かも知れないけどさ。
性格が一定じゃないのは困るって、前に伝えたはずなんだけどなぁ…。
何もこんな時に強気バージョンの分体が出て来なくてもいいだろうに、チェンジって言いたくなるね。
- ひとつ言っておきますけど、
と、ウィノアさんに向き直り、ひと呼吸おく。
『はい』
そしてそっと左手を上げてその手に魔力を少し籠めた。
- テンちゃんの魔力は僕にも扱えるんですよ。
『ひっ…』
「た、タケルさまっ!?」
- それで、風の精霊さんたちにまで迷惑が及びますよね?、どうするつもりなんですか?
できるだけ冷たい言い方をしたつもり。脅す意味で。強気には強気でね。
これ以上調子に乗られるのは困るからね。
『タケル様、大変申し訳ございません』
今度は首飾りのほうから声がした。
目の前のウィノアさんは半歩下がって驚いた表情のままだ。
- 何でしょう?
『少々お待ち頂けますか?』
そう言うと同時に浴室から別のウィノアさんが出てきた。
廊下を滑るようにというか流れるように床を移動してきて、そのまま開けっ放しの扉のところで土下座になった。流れるような動きで土下座だ。さすがは水の精霊というところだね。言わないけど。
そういえばウィノアさんの土下座を見るのって久しぶりだな…。
『お怒りはご尤もでございますればご解除をお願い申し上げます』
そう。目の前で固まっているウィノアさんは俺が干渉しているから動けないんだ。だからこの声も首飾りから。
今までウィノアさんの顕現状態を何度も見てるからね。同調すれば干渉して動けなくする事ぐらいはできる。
いやまぁ、やったこと無かったっていうか今回が初めてなんだよ。
さっきお風呂でぼーっとしてる時に同調してみたら、干渉して妨害するぐらいはできそうだなって思ったんで早速やってみたわけ。
それでも表層ぐらいしか干渉できない。魔力があまりにも複雑に編まれているからね。
あまり大きく干渉しちゃっておかしなことになり、爆発されても困るし、前に首飾りの魔法を真似て俺が湯船の上に座るような事になったあの時みたいに、解除できなくなってしまっても困る。
あ、それのせいで顕現状態の方は喋れないのかな。そこまで干渉したつもりは無かったんだけど。首飾りから腕やらが出てこないのもそのせいかも知れん。
- はい。
干渉を解除して、ついでに左手に籠めていたテンちゃんの魔力も引っ込めた。
目の前のウィノアさんは動けるようになったが、土下座してるウィノアさんが手を伸ばしてその脚に触れると、形が無くなって吸い込まれた。
手を伸ばすって本当に文字通り、触手が伸びるみたいに伸ばしたんだよ、これ…。
そりゃ水でできてるんだから自由自在なんだろうけど、一瞬ぎょっとした。
首飾りからにょろっと手が伸びるところは今までも見ているけどさ、人型から変形するのは妙な感じがするね。やっぱり。
そういや前に首飾りから手が出て盥の水を吸い取った時にも思ったけど、質量保存とか無いんだろうなぁ…。今更か…。
『タケル様のご慈悲に感謝申し上げます』
これも首飾りから。
- ウィノアさん。
とりあえず土下座のほうに話しかける俺。
『はい』
でも返事は首飾りのほうなんだよなぁ…。変な感じ。
- 前に言いましたよね?、性格がころころ変わるのは困ると。
『…申し訳ございません…』
あ、何か言いたそうだなぁ…、まぁ察するところ、現地ウィノアさんってやつだったのかも知れないね。各地の魔力に影響を受けたとかなんとかさ。ロミさんのお城でもそんな感じだったようだし。
- それで、どうするんです?、こちらから同行するんですか?
『ご覧下さいましたように、こちらでの予定通り噴水での顕現を致します』
うん、それがいいね。
あっちでしゃがんだままのファーさんが小さく息を吐いたのがわかった。
『同時にこちらからタケル様とのご同行をお許し頂ければ幸いでございます』
ん…?
ああ、複数顕現できるってのを見たでしょって事ね。ご覧くださいましたように、ってのはそういう意味か。
ややこしいなーほんとに。
あ、あっちでファーさんが混乱してるっぽい表情をしてる。ってことはダメだな。
- ややこしいので却下です。
『……』
そんな表情をしてもダメなものはダメ。涙を零してもダメ。
というか涙なのか?、それ。
滴り落ちてる涙は床に垂れたりせず、正座してる下半身に波紋を作って一体化してるんだけど…。どういう演出だよ…。
- 貴女めったに顕現しないんでしょう?、なのにふたり居たらややこしいじゃないですか。だから却下。大人しく予定通り行動して下さい。
『…しくしく』
泣きまねを続けているのは土下座ウィノアさんで、この声は首飾りからだ。
ちょっとの間、待ってみたけどしくしくうるさいし泣きまねをやめる様子が無い…。
しょうがないな…、何か代わりに…、ああ、そういえば現地のテーブルって円形だったっけ。
- ファーさん、席順って決まってるんですか?
まだしゃがんだまま成り行きに不安な様子のファーさんを見て尋ねた。
「い、いえ特には決まっておりませんですはい」
「タケルさままさか!」
リンちゃんがすかさず声を上げたのに右手で『わかってるから』という意味で合図をした。テンちゃんも何か言いそうだった半開きの口を閉じたようだ。
だって交換条件でも提示しないと収拾がつかないでしょこれ。
というかもう時間が無さそうだ。
隣のコテージからアリシアさんたちが出てきたからね。
こっちの様子を窺っているみたいだし、これウィノアさんが居るってバレてるよきっと。
- 隣は埋まってますけど、同じテーブル席になら座ってもいいですから。
ほっとした様子の精霊姉妹。
『よろしいのでしょうか?』
嬉しそうだけど不安がちょっぴり混じっている首飾りからの声。魔力音声だからね、気持ちや感情なんかが一緒に伝わってくる。
両手で覆っていた顔を上げてぱぁっと嬉しそうな表情…、をする水でできた1/1モデルの半透明人形。わかりにくいけど、まぁ俺はもう見慣れてるのもあるし、目の前だとパッシブで形や魔力を感知してしまうのもあって…、ん?、もしかして俺の感情やらがリンちゃんやモモさんたちに読まれやすいのってこれが原因か?
いやまぁ今はその対策を考えている場合じゃないな。
それにしても何がそんなにいいんだろうね?、俺と馬車で同行するとか、同じテーブルに着くとかがさ。好かれるのは悪い気はしないし、嫌われるよりは断然いいんだけど、ここまで態度に出されるのは何だかなぁって気がする。
- まぁ、いいんじゃないですか…?
代わりになればいいなと思ったけどこんなに効果があると逆に少し照れ臭くなってきたので、照れ隠しに頬を人差し指で掻いてみたり…。
ちらっとファーさんの様子を見ると、立ち上がって隣のコテージのほうを見て焦っている。
目が合うとうんうんと頷いていた。
『寛大なお心に感謝申し上げます』
そう言うと頭を下げて泡のように消えて行った。言ったのはもちろん首飾りのほうのウィノアさん。ほんとややこしい。
アリシアさんのほうを担当する案内役の風の精霊さんが、どうやらこちらの様子を見に来たというか、催促をしに来ようとしているんだろう、こちらに向かって早足で歩いて来るのがわかった。
ここの皆もそれがわかったんだろう、ファーさんは急いで立ちあがり、扉へ移動して開けて外に出たし、テンちゃんはポケットから薄い布を取り出して、ああそれヴェールか、頭に取り付けている。
リンちゃんがささっと俺に近付いてきて、服の皺とかを手早く直してくれた。相変わらずの手際で早業だな。
腰のサッシュのところって俺が着ただけだといい加減な寄せ方をしてたりするみたいなんだよね。俺がまだ不慣れってのもあるけどさ。着せてもらったときより崩れてるっていうか、綺麗に巻けてないっていうかね。結構難しいんだよ。ポーチのベルトもあるし。
それをリンちゃんがいつも一瞬で直してくれてる。どうやってんのか全然わからん。メイド技ってやつだな。
「助かりました。どうなる事かと思いましたよ。ささ、お母様を待たせるわけには行きませんから、早く出ましょう」
小声で、いつになく早口で言われたのに従って、入り口の扉を支えているファーさんのところに向かった。
入り口の前にはテンちゃんとモモさんが立っていて、俺が先にでるのを待っていた。
別に先に出ていてくれても良いと思うんだけどなぁ…。
そのふたりに目線で頷きながら、一歩外に出た。
え?、俺は『お待たせしました』って意味のつもりだったんだけど、帰ってきた頷きは何か違う意味かも知れない。ちゃんと声に出して言えばよかった。
扉を支えていたファーさんともうひとりは、俺が出る直前まで『何かありましたか?』とか『大丈夫です』みたいな会話をしていたけど、俺が入り口に姿を現すとすっと姿勢を正して黙った。
俺の後ろにリンちゃんが続き、その後ろにはテンちゃんとモモさんが続いて出た。
邪魔にならないところまで出て足を止めようとしたら、リンちゃんが俺の左腕に手を添えて『もう少し進んで下さい』と囁いたので従う。
テンちゃんも同様に右側に来て俺の肘に軽く手をかけた。
リンちゃんの誘導に従って、アリシアさんたちまで数歩のところまで進んだ。
ちょちょいと合図されたので、挨拶をしろって事だろうと思い、微笑んでこちらを見るアリシアさんに会釈をした。
- お待たせしました。
「いいえ、そちらにアクアが居たと思いましたが…」
ほらやっぱりバレてたよ。
- はい、馬車で同行したがってましたが、何とか予定通り行動してもらえるようです。
「ふふっ、あれの説得は大変だったでしょう?」
アリシアさんは楽しそうに、片手で口元を隠して笑いながらそう言った。
- ええ、まぁ…。
いつもならここで首飾りがぽこぽこ叩いてきたりするけど、今回は大人しい。
「なら、私もそちらのテーブルにお邪魔するわ。あ、迎えが来たようね」
と、見上げるアリシアさんに釣られて俺も見上げると、ペガサス型の魔道具に牽かれて戦車、ローマ時代みたいな戦車ね、そこにヴェントスさんが手綱を持って立っているのが飛んできて、空中に停止した。
『では皆様、どうぞお乗り下さい!』
もちろんヴェントスさんのにではなく、ファーさんともうひとりの案内人がいつの間にか乗って寄せてきた馬車にだ。
いつの間にかって事は無いな、俺たちが話している間に急いだんだろう。それぞれ馬車の扉を開けて横に立っている。
普通なら御者が居るものだけど、あのペガサスは魔道具だからね。馬車も。
操縦ってどうなってんだろうとか気になるけど、設定したコースを飛ぶんだろう、スイッチひとつで。たぶん。
大仰なヴェントスさんの芝居がかった動作に従ってそれぞれの馬車に乗り込んだ。
そのヴェントスさんは戦車に相応しく、なのか…?、赤と金色に見えるきらきらとしたマントと、頭には王冠、と言ってもトランプの王様みたいな大きいものではないけど、それを着けていた。
で…。
アリシアさん、貴女の馬車はあっちでしょ…。
「どちらに乗ってもいいって言ってたのよ、うふふ」
うふふじゃねーよ。
俺の向かい、つまり真ん中に座る事になったファーさんがかちこちになってるじゃないか。
次話5-005は2022年03月04日(金)の予定です。
●今回の登場人物・固有名詞
お風呂:
なぜか本作品によく登場する。
あくまで日常のワンシーン。
今回は出たところなので無し。
タケル:
本編の主人公。12人の勇者のひとり。
珍しく強気。
前回の後半もそうだったけどね。
リンちゃん:
光の精霊。
リーノムルクシア=ルミノ#&%$。
アリシアの娘。タケルに仕えている。
タケルが強気なのを感じ取って、サポートに回ってます。
テンちゃん:
闇の精霊。
テーネブリシア=ヌールム#&%$。
後ろの部分は精霊語のため聞き取れない。
リンの姉。年の差がものっそい。
ヌル様と言われる事もある。バ〇ルの塔とは関係無い。
ちょっと昔を思い出したのかも?
ファーさん:
ゼファーリィ=ヴェントス#$%&。
風の精霊。
有能でポンコツという稀有な素材。
風の精霊の里では高位の存在なんですよ、これでも。
毛が抜けたり胃に穴があきそうですね。
ウィノアさん:
水の精霊。
ウィノア=アクア#$%&。後ろの部分は精霊語。
一にして全、全にして一、という特殊な存在。
タケルの首飾りに分体が宿っている。
ややこしいですねー。
アリシアさん:
光の精霊の長。
全精霊中最古というような存在。実は凄い精霊。
だいたい名前くらいしか登場しませんが一応。
しばらく登場が続きます。
ヴェントスさん:
風の精霊。
ヴェスター=ヴェントス。
ヴェントスファミリーの長。
ファーの親のようなもの。
実際この精霊は惑星環境の大気循環などを是正したりする、
とっても偉い精霊なのです。
派手好きなひとですからねー。
品評会:
今回はヴェントスの地で開催される、100年に1度の、
風の精霊たちのお祭り。
ゲストに大物精霊たちが参加するのは5百年ぶりらしい。
モモさん:
光の精霊。
『森の家』を管理する4人のひとり。
食品部門全体の統括をしている。
それ以外にも、リンの付き人役をしたりもする。
セリフが無かった…。
言える雰囲気ではないから、ではなく、
テンが不機嫌だからです。
アオさん:
光の精霊。
『森の家』を管理する4人のひとり。
被服関係と魔道具機械管理を担当。
今回は名前のみの登場。
ドリーチェさん:
光の精霊。
昔、テンの付き人をしていた事がある。
母艦エントローグで総指揮という立場のえらいひと。
今回セリフ無し。居るには居ますよ。
森の家:
『勇者の宿』のある村と、『東の森のダンジョン』近くの村の
間にある森の中にあるタケルたちの拠点。
タケルが作った燻製用兼道具置き場の物置小屋をリンが建て直し、
次にモモたち4人が住むようになって拡張された。
タケルの知らない間に、隣に燻製小屋という名前の食品加工工場と、
そこで働く光の精霊たち200名以上が住まう寮までができ、
さらに3章で登場したアンデッズ25名と演劇関係者たちが
住む場所と演劇練習用の屋内ステージまでが建てられる事になった。
これらを全て含めて、『森の家』と呼ぶ。
結界に包まれているため、許可のない者は近づけないらしい。
※ 作者補足
この登場人物・固有名詞紹介の部分全ては、
あとがきの欄に記入しています。
本文の文字数にはカウントされていません。
あと、作者のコメント的な紹介があったり、
手抜きをしたり、詳細に書かれているけど本文には
無関係だったりすることもあります。
ご注意ください。