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4ー064 ~ 微妙な被害者たち

 隣に座り、周囲がにこにこしている中でロミさんにまずミリィを紹介した。ピヨは俺の膝の上だ。手触りいいんだこいつ。もふもふのぬくぬくだ。おお、改めて指が埋まるのが凄いな。最高級ダウンってこんななのかな?、復元力がすごいのに柔らかい。

 っと、紹介の続きね。


- ロミさん、手をこうして上に向けて。ミリィ、乗ってみて。


 「こう?、かしら?」

 「はーい」

 「わぁ…、軽いのねぇ、あら、こそばゆいわ、何してるのぉ?」


 少し緊張気味に、でも楽しそうに微笑むロミさんの手に乗ったミリィは、例によって手のひらの柔らかさを足で踏み踏みして確かめていた。


 「なかなかのクッション性かな!、これなら許せるかな」


 何という上から目線…。


- ロミさん、親指をこうして、手の形をこんな風に、ゆっくり変えてみてもらえます?


 「え、ええ、この子、何て言ってるのかしら?、許すとか何とか?」


 おお?、ミリィの魔力音声の一部を理解してる?


 「んー、指の太さがいまいちかなー、長さもちょっと足りないかなー」

 「ねぇ、何が足りないのかしら?」


 そりゃね、ロミさんの手指は俺よりほっそりしてるし、少し小さいから…。

 って、俺の手が基準なのかこいつ…。


 「ミリィよ、(われ)やリンの手はどうなのじゃ?」

 「は、はい、…その…」

 「構わぬ故正直に申すが良いのじゃ、そのような事で怒ったりはしないのじゃ。のぅ、リンよ」


 頷くリンちゃんを確認するように見たミリィは、ふわっとロミさんの手から浮き、話しながらテーブルの上に降り立った。


 「はい、タケルさんより柔らかいです。座るとふにふにしているのですが、少し浮いてないと落ちそうなのです。全体的に小さいので、やっぱりタケルさんの手のほうが安心です、申し訳ありません」


 柔らかいのは知ってるけど、そうなのか…。

 しかし他には全く役立ちそうにない情報だなぁ、これ。


 「そうか、良いのじゃ。大きさは仕方ないのじゃ、ミリィよ、其方が気にする事は無いのじゃ。タケル様はこの柔らかいのが好きと言ってくれたのじゃ」

 「そうですよ、ミリィ。正直に言ってくれたほうが嬉しい事もあるのです」

 「ありがとうございます。そう言って頂いて光栄です」


 ミリィが右手を優雅に胸元に当てて、左足を少し引いてお辞儀をした。

 これ、たまにピヨがやってたやつか。ミリィがやるとこうなるのか。


 隣でロミさんが自分の左手を、右手の親指で押して感触を確かめていた。


- じゃ、次はピヨね。お待たせ、ピヨ。


 「は、はい!、私めもこの方の手に乗ればよろしいのでございますね!」


 え?、あ、さてはこいつめ、居眠り寸前だったのでは…?


 「わ、ど、どうしたら…?」

 「受け止めて頂けませんでしたが、どう致しましょう?」


 膝の上に乗ったピヨに驚き、両手を広げ気味に、触れていいのか迷っている様子のロミさんと、両手で受け止めてもらえると思ってゆっくりと降りたら膝の上だったピヨ。

 ふたり(?)ともこっちを見て同じように眉尻を下げていた。






 それからすっかりピヨの抱き心地の虜になってしまったロミさんは、彼女の手からテーブルに移動してしまったピヨに、名残惜しそうな表情をほんの一瞬だけして、今はミリィとピヨのふたりに対して、魔力音声での会話を試みている。


 ロミさんが言うには、押し殺した感情の行き場を言葉に乗せると、魔力が乗るんだそうだ。


 「人それぞれですよ、タケルさま。慣れればそのような事を考えなくても自然に切り替えができるようになります」


 リンちゃんはそう言うけど、俺はどうしてるんだろうね?、自分でもさっぱりわからんのだが。


 「ミリィのね、この服はね、タケルさんが、作ったかな!」


 なるほど、ひとつひとつ区切って言う方法か。

 川小屋でネリさんたちにもそうやって会話してたんだろうね。工夫してる。


 「まぁ、そうなの!?、そこで回ってよく見せてくれる?」

 「あ、今のだいぶ解かったかな!、その調子かな!」


 言われたようにゆっくり回りながら答えるミリィ。


 「今のは私めにも、理解できましたよ!」


 相変わらず実音ではピヨピヨピーピー言ってるんだけど、そう言えばピヨって身体のサイズが数倍になってるのに、音の高さは同じままなんだな…。


 まぁ、食事といい所作といい、こいつの身体構造や理屈は考えるだけアホらしいので、今更もうどうでもいい。そういうもんだと諦めよう。






●○●○●○●






 ロミさんと、ピヨとミリィをソファーのところに置いたまま、俺たちはテンちゃんの目線誘導に従って、一旦食卓側に移動した。


 今度はリンちゃんもファーさんも、立ったままでいいですと言ったベニさんにも席に着いてもらった。

 だってひとりだけ立ったままなのは俺がイヤだったんだよ。


 それで、何かいい話題は無いかなと、そういえばファーさんが戻ってまた来るのに1日ぐらい掛かってたなって思って尋ねてみた。


- ファーさんって、ヴェントスさんのところに家があるの?


 「はいです旦那様、家というかヴェントス様のお屋敷にファーの部屋がありますですよ」


- 往復するのが大変だったんじゃない?、どこにあるのか知らないけど。


 「えーそれはですね…」

 「都合が悪いのであれば言わずとも良いのじゃ」


- あ、無理に話さなくてもいいよ?、ただちょっと気になったってだけだから。


 「タケルさま、ヴェントスの領域はここから西に凡そ6000kmの、緑豊かな平野部にあります。そこを中心とした細長く広い領域で妖精蜜などが作られているんです」

 「り、リン様なぜそれを…」

 「風の者たちは知らないのかも知れませんが、地表において我々光の者の目が届かない場所はありませんよ」


 リンちゃんは別に得意げな表情をするわけでも無く、何でも無い事であるかのように言った。

 対照的に目を丸くしているのがファーさんね。


 「そそそんな…、ヴェントス様に」

 「タケルさまの周囲で得た情報に関しては守秘義務が適用されますよ」

 「…あっそうでしたここに到着した時に契約書にサインをしたのでしたあああ」


 そういって両手で頭を抱えるファーさん。

 そんな契約いつやってたんだ…。


 「品評会の開催地は持ち回りで、今回はそのヴェントスの領域で行われるんですから、どうして場所が隠しおおせているのだと思えるのか少し理解に苦しみますね」

 「まぁそう言うで無いのじゃ、隠れていると思っておるほうが心の平穏が保てるのじゃ、そっとしておいてやるのじゃ」

 「その心の平穏を乱した元凶が何を仰いますか」

 「うっ…、昔の話なのじゃ、それを言うで無いのじゃ」


- あ、そうそう、その6000kmを1日で往復したってこと?


 話が妙な方向に行きそうなので修正するつもりで尋ねた。


 「あっはい旦那様、こちらから戻る時は少し時間が掛かりますが、来るときは気流に乗って来ますので10時間かそこらです前回はヴェントス様が一緒だったのでもう少し早く着きましたですよ」


- へー、結構速いね、ところでファーさんの普段のお仕事って何してたの?


 リンちゃんがの目が半分閉じられたけどスルーした。


 「こちらにご厄介になる前ですか?、西の大陸には各所に風の神殿というものがありましてですね、ファーはそちらで踊りを奉納する者たちの監督と指導を行っておりましたですよ」


 あー、それで踊り子の恰好だったのか。

 ただの趣味とか思ってたよ、ごめん。ちゃんと仕事だったんだな。


- え?、んじゃその仕事って今は?


 「大丈夫ですよ旦那様、風の者には踊りが好きな者が多いのでそれぞれ別の者に担当を割り振りましたですよ」


 やっぱり趣味なんじゃないのか?、趣味が仕事になってるんだからそれはそれでいいのかな…?


 そんなこんなで、話の後はファーさんが気にしてたっていうピヨたちの訓練を庭に出て皆で見た。

 満足そうにしているリンちゃんと、驚くファーさんとロミさん。ロミさんのほうは『あんなのできるかしら…』と小さく言ってこっそり後ろで試そうとしていた。






 室内に戻るとき、対面キッチンの柱に献立表があるのが目に付いて、今晩は何だろうと見ると、卵焼きがあったので思い出した。


- リンちゃん、『勇者村』の食堂で、ノーラさんって寮の子が作ってくれた卵焼きを食べたんだけど、『美味しかったよ、ありがとう』って言えなかったんだ。伝えてくれる?


 「え?、はい、そうですね、タケルさまが寮に行くと大騒ぎになり兼ねませんから、あたしかベニから伝えるほうがいいでしょうね、お伝えしておきます」

 「リン様、ノーラでしたら何度か話した事があります。私からお伝えしましょうか?」

 「そうですか?、…いえ、少し考えがありますのでこちらで伝えましょう」

 「わかりました」


 そんな風にリンちゃんとベニさんが話してたけど、大げさに考えずに軽く伝えてくれるだけでいいのにね。






 そして夕食時。

 全員の前には卵焼き(オムレツ)に赤いハートマークが描かれたものがあった。


 作ったのはノーラさんじゃなく、リンちゃんとベニさんらしい。


 「がんばりました♪」


 目がきらきら輝くいい笑顔で言うリンちゃん。


 「がんばりました…」


 目のハイライトが消えていたベニさん。でも笑顔なのがちょっと怖い。


 セリフと調子は同じなのに、これほどまで印象に差が出るもんなんだな…。

 ベニさんは一体どうしてそうなったんだろう…?


 え?、卵焼き(オムレツ)?、どっちもちゃんと美味しかったよ?、他の皆も褒めてたしさ。


 そう、俺の分だけ2つあったんだ。


 なのにさ…、食後のデザートが薄焼きパンケーキのクリーム巻き、そこに通常品質の妖精蜜ソース掛け、というものだった。美味しいんだよ、美味しいんだけどね…。


 おかわりしたかったけど、量がね…。俺そんな大食いじゃないし…。






●○●○●○●






 翌日は朝からファーさんのメイド服の調整だったらしい。


 らしいと言うのは俺が外で剣振ってる間に、寮の被服室で行われていたのをあとで聞いたからだ。


 意外と作成が早いのは、型が決まっていて、何着かベニさんたち用の予備があり、一番体型が近いベニさんのを流用できるからだそうだ。


 朝食時の話では、午後には1着できるんだってアオさんが言ってた。


 「タケルさま、あの魔法の袋が今朝届いてましたけど、どうされます?」


 朝食後のお茶を飲んでいるとリンちゃんが尋ねた。


- あのって、もしかしてベルクザンのひとたちから預かってきた(ショルダーバッグ)のこと?


 「はい。確認のため、一応中身のリストも一緒に送られて来たんです」


- ああ、んじゃあっちで確認してもらったほうがいいね。って、使用者制限とか無いの?


 「はい、かなり古い形式で容量にそこそこ限界はあるんですが、棚式と呼ばれていたものらしくて使用者制限が無いんです」


- へー、棚式?


 「棚式というのは、中の空間が枠で区切られていまして、棚に物を収納するような形になっているものです。現在は使われていません」


- 古い形式ってそういう事か…。


 一瞬、ゲームにあったアイテム枠のようなのを連想したけど違ったようだ。


 「はい、小物が多い場合には空間に無駄が出にくいんですが、逆に大きなものを入れられないとか、全体的には無駄が増えるなどのデメリットがあるんです」


- なるほど、まぁ、現在のもその古いのも、使用者次第ってところかもね。


 「そうですね、それで、あとで持ってきますが、あの袋は私たちの袋に入れられないので、そこは注意して下さい」


- あ、うん、肩掛けになってるし、僕もそうやって持って行く事にするよ。


 「それなんですが、今日持って行くお積もりですか?」


- え?、そりゃ直ったんだから早めに渡してあげたいじゃない?、あっちで不便だろうし、着替えとかも全部その中だったんだから。


 「ですか、わかりました。ところでタケルさま」


 ここでリンちゃんが心持ち居住まいを正したように見えた。

 俺もお茶の器を置いて斜めだけど隣のリンちゃんをちゃんと見た。


- はい。


 「あの者らは光闇(こうあん)教と名乗っていたようですが、我々の記録にはヌールマイノスという名称の教団があったとされています」

 「それであの者らの聖句がああだったのか…!」


 がたんと音を立てて勢いよく椅子から降りて立ち上がったテンちゃん。その後ろで椅子が倒れそうだったので手を添えて少し引いてあげた。


 「なるほど、お姉さまにはわかっていたんですね」

 「しかし継承や伝承で少し変わっておるように聞こえたのじゃ」

 「それは年月がかなり経っていますから、よくある事では?」

 「それもそうなのじゃ…」


 納得したのか椅子の位置を直してから座り直した。


 「あの教団は元々は地上に隠れ住んでいた我々から広まったものとされていまして、1500年前にそれら地上の者らが引き上げた折には地上から居なくなっていたはずなんです」


- へー?、んじゃあのひとたちって…。


 「はい、もしかしたらその者たちの先祖に我々と関わりがあった者がいたのかも知れませんね」


- なるほど。


 「そのあたりの記録を調べに、一度里に行く必要があったのですが…」


- んー、別段そのルーツを調べる必要って無いような気がするんだけど、リンちゃんは気になるの?


 「え?、タケルさまは気にならないんですか?」


 意外そうに言われた。

 だってなぁ、それを知ったところで俺の行動に影響って無さそうじゃん?

 どの宗教がどんなルーツで、だからどれが正しい、なんてマジでどうでもいい話だしさ。そんなのに首を突っ込んだらろくな事にならないのが目に見えている。


- うん。僕は興味が無いけど、リンちゃんが気になるなら調べてもいいんじゃない?


 「そうなんですか…、お、お姉さまは…?」

 「(われ)も興味は無いのじゃ。むしろ消えてなくなっても良いのじゃ」


 そりゃテンちゃんならそう言うだろうね。

 何せお祈りがテンちゃんの黒歴史語録のようなもんみたいだし。


- まぁ、リンちゃんが興味あるなら、時間のある時にでも調べるといいよ?、急がないし、ゆっくりやれば…。


 「じゃあ調べるのやめます…」


- え?、調べるなとは言って無いよ?


 「でも!、タケルさまもお姉さまも興味無くて、どうでもいいって言うんですよ?、調べても役に立たないじゃないですか…」


 まぁそういう事になるね。


- 役に立たないかどうかまでは…、それにリンちゃんが興味あるなら、()めないからさ、ね?


 「…はぁ、まぁ、そのうち…」


 なんだかがっかりさせちゃったかな…。


- えっと、じゃあ、あの鞄、持って来てくれる?


 「はい…」


 リンちゃんはそう力なく返事をすると、いつもの2割減ぐらいの歩みで2階に続く階段へと向かって行った。

 どう言ってあげれば良かったんだろうね?


 俺が興味ありそうな感じで『調べてみてくれる?』、って言えば満足したんだろうか…?


 「がっかりさせてしもうたか…?」


- いや、テンちゃんは悪くないでしょ、あれはしょうがないよ。


 「そう…なのじゃが…、もう少し言い方があったはずなのじゃ…、いや…、しかしアレが残るのも辿るのも私にとっては悶絶事項なのじゃから…」


 悶絶事項てw


- リンちゃんはそのへんの事情を知らないみたいだからね…。


 そう言って丸くなったテンちゃんの背中を撫でた。


 ふと見ると、向かいに座っている面々が興味深そうな目でこちらを見ていたのに気付いた。

 たぶん、質問したいけど、していいのかどうかわからない、そんな雰囲気。


 そんな中、ピヨとミリィだけは、おかわりしたデザートを笑顔でもぐもぐ食べていた。


 いつもなら美味しいとかうるさいもんだけど、今日は気を遣ったのか静かに食べているのが成長した点?、なんだろうか…。






次話4-065は2021年06月18日(金)の予定です。


20210611:一部の文を前後変更。内容は変わってません。

     助詞抜け補正。 それそれで ⇒ それはそれで ようなもん ⇒ のようなもん



●今回の登場人物・固有名詞


 お風呂:

   なぜか本作品によく登場する。

   あくまで日常のワンシーン。

   また入浴無し。


 タケル:

   本編の主人公。12人の勇者のひとり。

   そりゃね、宗教に関与したくないよね。


 リンちゃん:

   光の精霊。

   リーノムルクシア=ルミノ#&%$。

   アリシアの娘。タケルに仕えている。

   根回しをして、先に調べられるようにしたのに空振りした?


 テンちゃん:

   闇の精霊。

   テーネブリシア=ヌールム#&%$。

   後ろの部分は精霊語のため聞き取れない。

   リンの姉。年の差がものっそい。

   悶絶事項の黒歴史語録w


 ウィノアさん:

   水の精霊。

   ウィノア=アクア#$%&。後ろの部分は精霊語。

   一にして全、全にして一、という特殊な存在。

   今回は出番なし。


 アリシアさん:

   光の精霊の長。

   全精霊中最古というような存在。実は凄い精霊(ひと)

   だいたい名前くらいしか登場しませんが一応。


 森の家の精霊さんたち:

   モモを筆頭に、ミドリ、アオ、ベニの4名は幹部らしい。

   ミルクは隣に建てられた燻製小屋という名前の食品工場の作業管理責任者。

   ブランはそこで働く精霊さんたちのための寮の管理責任者。

   キュイヴは演劇関係施設と演劇関係の管理責任者。

   モモ、ミドリ、アオは名前だけ登場。

   ベニは普通に登場。

   セリフは無いけどミドリとアオも居ます。


 寮の子たち:

   タケルの家とされている『森の家』その隣の、

   燻製小屋という名前の食品工場に勤める精霊さんたちの事。

   寮生活をしているが、自由時間は結構多いので生活を楽しんでいるようです。

   これでも光の精霊さんですから、

   普通の人種(ひとしゅ)とは比較にならない魔力量があります。

   これまで名前が登場したのはアーコなど数名ですが、

   寮には200人ほど居ます。80名ほど増えたそうです。


 16班Aグループ:

   マリー、リリー、ケリー、ノーラの4名で構成されている。

   作業人数単位のほか、実は寮の部屋単位でもある。


 ノーラ:

   里の行政庁通りにある魔法用具店の娘。

   ケリーとは幼馴染。性格はおとなしめ。

   呼び出されて褒められたあと、

   リンとベニの特訓に付き合わされた。

   ある意味被害者。


 ハルトさん:

   12人の勇者のひとり。現在最古参。

   勇者番号9番。オオミヤ=ハルト。

   ハムラーデル王国所属。

   およそ100年前にこの世界に転移してきた。

   『フレイムソード』という物騒な剣の所持者。

   今回出番なし。


 カエデさん:

   12人の勇者のひとり。

   勇者番号10番。シノハラ=カエデ。

   この世界に転移してきて勇者生活に馴染めず心が壊れそうだったが、

   ハルトに救われて以来、彼の元で何とか戦えるようになった。

   勇者歴30年だが、気持ちが若い。

   でも言動はタケルからするとちょっと古臭い。

   お使いで走ってます。

   ハルトもですが、そのうち出て来るのでここに残しています。

   今回出番なし。


 ロミさん:

   12人の勇者のひとり。

   勇者番号2番。マサダ=ヒロミ。

   現存する勇者たちの中で、3番目に古参。

   現在はアリースオム皇国皇帝を名乗っている。

   描写すべきか迷ったのですが、

   こっそり食卓のピヨを餌付けしてたり。


 クリスさん:

   12人の勇者のひとり。

   勇者番号5番。クリス=スミノフ。

   現存する勇者たちの中で、4番目に古参。

   現在快復ターン中。

   今回登場せず。


 アリースオム皇国:

   カルスト地形、石灰岩、そして温泉。

   白と灰の地なんて言われてますね。

   資源的にはどうなんですかね?

   でも結構進んでる国らしい。

   勇者ロミが治めている国。


 クロマル(ゼロ)さん:

   闇の眷属。テンのしもべ。

   試作品零号らしい。

   カンカンうるさい。

   テンのポケットに、カッティングが複雑で綺麗な石に宿っている。

   今回も出番無し。

   出ると消滅の危機になると学習したので、大人しく眠ってます。


 ファーさん:

   ゼファーリィ=ヴェントス#$%&。

   風の精霊。

   相変わらずの早口。

   有能でポンコツという稀有な素材。

   精霊らしさを見せ、有能さを見せたと思ったらやっぱりw

   風の神殿では偉い立場なんですよ?、これでも。

   名前からして西風さんですからね。

   そりゃあ実力者なんですよ。これでも。


 カズさん:

   12人の勇者のひとり。

   勇者番号6番。サワダ=ヨシカズ。

   ロスタニア所属らしい。今の所。

   体育会系(笑)。

   性格は真面目。

   今回は出番なし。


 光闇教:

   こうあん教と読む。

   トルイザン連合王国にのみ伝わる宗教。

   大昔は別の名前だったらしい。

   光の精霊の里には記録が残っているらしい。

   そこに伝わる経文はテンにとっての悶絶事項だそうな。



 ※ 作者補足

   この登場人物・固有名詞紹介の部分全ては、

   あとがきの欄に記入しています。

   本文の文字数にはカウントされていません。

   あと、作者のコメント的な紹介があったり、

   手抜きをしたり、詳細に書かれているけど本文には

   無関係だったりすることもあります。

   ご注意ください。



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2019年05月にAI分析してもらいました。ファンタジーai値:634ai だそうです。
なるほど。わかりません。
2020年01月にAI分析してもらいました。ファンタジーai値:634ai だそうです。
同じやん。なるほど。やっぱりわかりません。
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