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4ー041 ~ 意気投合

 翌日の朝食後、シオリさんがお茶をぐいっと飲み干してゴンとカップを置いた。音を立てて置くのは珍しいので見ると、俺を見据えて神妙な顔で姿勢を正して言った。


 「タケルさん、ハムラーデル国境に私も付いて行っていいですか?」


 ああ、そういう意味の決心をしたっていう表情だったのか。

 実は何を言われるんだろうと内心では一瞬びびった。表情には出てないはず。


- それは構いませんけど、王都のほうはいいんですか?

 

 「はい。リン様にお話をしたところ、タケルさんがいいと言えばと…」


 隣のリンちゃんを見るとにこっと微笑んだ。なるほど。シオリさんとロミさんは早朝の訓練に居なかったもんなぁ。朝食の前に俺も風呂でさっと汗を流したりしたし、相談する時間もあっただろう。


 当初、シオリさんはメルさんと一緒にホーラード王国の王都アッチダへ、リンちゃんかモモさんに転移で送ってもらい、俺の所属がホーラードになるように根回しをするつもりだったようだ。まぁ昨日の段階でそういう予定ですとメルさんから聞いてはいたし、ロミさんとシオリさんの話でも察せられたんだけどね。


 ロスタニア関係の商会や駐在員も居るので、そういう方面から付き合いのあるホーラード貴族へ働きかけるのがシオリさんの目的だったらしい。

 メルさんはメルさんでシオリさんとは違う方向からそういう働きかけをするつもりもあったみたいだけど、それとは別に、俺と一緒に行動していた頃の事を書いた報告書を川小屋から鷹鷲隊(おうしゅうたい)の伝令ついでに送っていたらしく、俺が行方不明だった時期に、それの返事で一度戻れと言われていたのもあって、いい機会だからここで一度戻って話をしてくるんだそうだ。


 「タケル様の付き人としてお傍に居たかったのですが…」


 と言っていたが、俺としてはそんな仮の肩書よりも本来の王族としての役目を優先して欲しいと思う。


 それで、シオリさんが言うには、最初はここから送ってもらえばいいと思っていたんだけど、ロミさんから聞いた話で、今回俺が移動するのに便乗することでハルトさんと会って話せるのなら話しておいたほうがいいと思ったらしい。いつ会えるかわからないからね、お互い国の立場もあるし。

 という事を、メルさんにも確認すると、俺が風呂場に居る間に話は聞いていたようで、許可待ちなんだってさ。俺としてはリンちゃんが大変じゃないならいいんじゃないの?、って程度で、いちいち俺に許可なんて大げさなのは釈然としないんだけどね。でもリンちゃんがそう言うスタンスなんだからしょうがない。


 念のため、左にいつの間にか座っていた澄まし顔のリンちゃんに大変じゃないの?、と確認した。


 「手間に大した差はないので、タケルさまがそれでいいと仰るのでしたら異存はありません」


 と、無表情で言った。

 これって、あまり機嫌良く無さそうな雰囲気かも。

 何だか便利に使っちゃって悪いなぁって気がしてきたのでお礼を言っておこう。


- そう?、でもまぁ、ありがとう。


 「タケルさま。それを言うべきなのはそちらのお二人で、タケルさまではありませんよ?」

 「あ、お手数をお掛けします!」

 「予定が変わりましたがよろしくお願いします!」


- リンちゃん…。


 「タケル様が気を回しすぎなのじゃ。軽く『リンちゃん、よろしく』と言っておけば良かったのじゃ」

 「お姉さま」


 さらっと言うテンちゃんに、リンちゃんが注意するような口調で言った。

 でも俺からするとありがたい。


- あ、そっか。何だかすみません、シオリさん、メルさん。


 「あ、いえ…」

 「その…、恐縮です」

 「ほれみよ、気を回しすぎだと言ったのじゃ」

 「お姉さま?」

 「それでメル、それとシオリと言ったか、其方らは帰りはどうするのじゃ?」


 あ、それちょっと気になってた。


 「はい、私は帰りは自分の足でバルカル合同開拓地へと向かうつもりです」

 「私はその…、王城での予定がありまして、しばらくは国から出られないと思います」

 「そうか。リンは聞いておったのじゃな」

 「はいお姉さま。あたしはお二人を送ってすぐにタケルさまのもとへ参りますので」

 「そうか。ああいや、安心するのじゃ。(われ)はタケル様の気持ちを代弁しただけなのじゃ。のうタケル様」


 片眉を上げるような感じでにやっと笑いながら言うテンちゃん。


- あっはい。ちょっと気がかりでした。


 それに合わせたわけじゃないけど、そう返事をするとシオリさんとメルさんは少し肩の力を抜いたようだった。


 「そう。結局ふたりともついてくるのね」


 小さく言って、これまた微妙にふんふんと頷くかのように首を縦に動かすロミさんは、予想通りだったんだろうなと思った。






●○●○●○●






 「昨日も思ったのだけど…」


 という何気ない言葉で始まったロミさんの発言だった。


 「ここってあらゆる面で進んだ物に溢れているわね?」


- ええ、まぁ、はい。


 「なぁに?、知られては困る事なの?」


- いえ、それだったら目につかないように隠してますって。


 「そうよね?、便所にも驚いたけどお風呂も快適だったわ。でもシオリさんもメルリアーヴェル王女も、当たり前のように使っていたのよ」


 一体これから何を尋ねられるのか予想がつかなくて、俺はどきどきしていた。


 「聞けば川小屋という貴方の別荘もこんな風らしいじゃない?」


- はい。


 「明日行くというハムラーデル国境にもこういう別荘を作ったとも聞いたわ」


- あれは事が終われば分解処理するつもりなんですが…。


 「そうなの?、それでね?、うちに来たら同じような別荘を作るつもりなのよね?」


- はい、そうですね、僕が寝泊まりする家はこうなると思います。


 俺が単独で行くならここまでの家にはならないけどね。家は造れてもホームコアの初期設定とか知らないしさ。でもリンちゃんが一緒だったらたとえそれが一泊しかしなくてもこうなるだろうと思う。


 「そう。それなんだけど、現地の近くには作らないで欲しいの」


- え?、理由を聞いても?


 「だって現地だとコウたちがいるじゃない?、貴方が女の子を複数連れて行くと、そういう目で見られるわよ?、それと、絶対自分も使わせろって言ってくると思うの。貴方断らないでしょ?」


 そういう目、のところで俺の両側で座ってるリンちゃんとテンちゃんに一瞬視線を動かしたのがわかった。でも当人たちは何の反応も示さなかった。意味は…、伝わってるし理解してると思うけどね。この精霊さん(ひと)たち見かけはこんな(子供)だけど中身は長生きだから。


 それと、コウさん(先輩)から使わせろって言われたら、たぶん断れないだろうね。一応は話をしてみて人柄を確認してからになると思うけどさ。


- そう、でしょうね…。


 「これだけ快適な部屋なのだから、コウは女を連れ込むわよ?」


- あ…、それはイヤですね。


 仮住まいの小屋とは言え自分が寝泊まりする場所にそれは困る。


 もう一軒造るからそっちでやれという場合は、魔法的な空調設備はホームコアがないと手動というか自力でやるしか無いので、そっちにもホームコアを設置してもらう事になる。管理は俺にはできないので必然的にリンちゃんだから、そんな事のための小屋を見た目の幼いリンちゃんに管理してもらうってのは心苦しいなんてもんじゃ無い。


 「でしょう?、それだけが理由じゃ無いのだけど、十分な理由よね?」


- 一応、伺ってもいいですか?


 「ふふっ、貴方がお城に住めば、設備を使わせてもらえるもの」


 にこっと笑顔になって言うロミさん。なるほど。


- わかりました。お城に、って部屋を改造しちゃっていいんですか?


 「できれば私の部屋を改造してくれればいいのだけど…?」


 それはロミさんの部屋に住めという意味になるのでは…?

 あ、両側のふたりがそれぞれ俺の袖に手を添えた。


 「ちゃんと部屋を用意させるわ。そこにお願い」


 素早くロミさんが言った。


- はい。わかりました。


 「タケルさん、ロミのところにはいつ行く予定なんです?」


 それまで静観していたシオリさんが尋ねた。


- ハムラーデルのほうが片付いてからになりますね。最後のダンジョンがかなりの規模だそうで、それ次第でしょうか。


 「え?、タケルさんが調査をしたのではないの?」


- 僕が調べたのは1層の大きな空間だけですね。


 「悪臭が酷かったのじゃ」


- はい、それでさっと地図を作っただけで引き返したんです。


 「そこに大雨というわけですか…」


 ん?、雨の事を、そうか、メルさんに聞いたのかな。じゃあ別に話してもいいかな。


- 近くに大量の水がある河川や海が無いんですよ。


 「え?」


- え?


 あれ?、伝わって無いっぽい?


 「あの、まさか、また水の精霊様絡みなのでしょうか…?」


 また、って言われた。

 そう言えばシオリさんは魔物侵略地域の時の事を知ってたんだった。


- あれ?、雨の事シオリさんに話したんじゃなかったんですか。


 と、メルさんを見ると、


 「あ、はい、防衛も一旦落ち着きましたし、大雨なので『勇者の宿』に戻られる用事もあって一度戻ってきたとしか…」

 「メルリアーヴェル姫様?、それならそうと…」

 「あ、すみませんシオリ様。どこまでお伝えして良いのか私には判断が付き兼ねましたので…」

 「そうですね。申し訳ありませんメルさん」

 「いいえ、こちらこそ」

 「また、って事は前にもアクア様にお願いしてダンジョンを洗い流したのね」

 「そうなのよ、何と畏れ多い事をと思ったものよ」

 「ふぅん、それで悪臭を洗い流すためにアクア様に大雨を?、ふふっ、タケルさんって凄いのね」


 ここでも俺が頼んだみたいになってるんだが…。

 でも精霊さんたちが良かれと思ってしてくれている事を、俺が頼んだ訳じゃないと否定するのも何だかなぁ。頼んで無いんだけど、意見を採用されちゃったってのもあるし…。


 「笑い事では無いのだけれど…」

 「その大雨っていつから降ってるのかしら、その量によってはその地域が水没してしまうのでは?」

 「それは問題無いのじゃ」

 「お姉さま、その言い方では水没しても問題が無いという風に聞こえます」

 「どちらでも問題ないのじゃ」

 「お姉さま」

 「いや、済まぬ。水没にはならないのじゃ。全部流し込んでおるのじゃ」


 うーん、全部説明していいのかなぁ、そうすると3500kmだかの遠くで水が溢れてえらい事になってて、竜族の拠点がどうのとかそういう話まで言う事になるんじゃないか?

 そこまで行くともう俺たちの問題じゃなくなってるのだから、言わなくても良さそうだけどね。


 「全部?、そんなに大規模なダンジョンなのですか?、テン様」


 あ、ロミさんもテン様って呼ぶようにしたのかな。


 「うむ、それ」

 「お姉さま」

 「あー、そう聞いておるのじゃ」


 リンちゃんナイス。


- 流れ込んでも、出て行く場所があるみたいなので、うまく洗い流せるみたいです。


 「そういう事なのね。それにしてもダンジョン攻略でそんな水攻めをするなんて、凄い事をするのね…」

 「全くよ、結果的には人々のためになっているのは分かるけれど、タケルさんにはもう少し自重して欲しいものだわ」


- はい…。


 ここで謝ると精霊さんサイドからあれこれ言われそうなのでこの場ではこう言うしか無い。

 とりあえずハムラーデルの件はごまかせたみたいだし。これでいい。


 「『瘴気の森』もそうやって洗い流すの?」


- え?、それは調査次第ですけど、でもそんなのは最終手段ですよ。僕がどうにもできなければ、そうなるかも知れませんが、見たところあの地域って平野ですし、川が浅かったと思うので周辺の村落に影響が出てしまう事を考えると、採りたくない手段ですね。


 「そう。安心したわ」

 「その『瘴気の森』というのがアリースオムの問題の場所なのね」

 「そうよ」

 「そこに、女を連れ込むコウが派遣されてるのね」

 「そうよ。娼婦数人と昼間でも遊びまくっているコウが現地に居るわ」

 「女を連れ込むだけじゃなく娼婦数人とですって?」

 「そうよ。娼婦数人と同時によ。タケルさんと一緒に見てきたから間違い無いわ」

 「なんて破廉恥な」

 「破廉恥なんてもんじゃ無いわ。今までも薄々そうじゃないかと疑っていたのだけど、今回タケルさんのおかげではっきりと分かったわ。道理でお城に部屋を用意したにも関わらず街に住みたがるわけよ」


 ごめん、コウ先輩。俺じゃ大先輩ふたりを()められ無かったよ…。


 「じゃあ貴女の所に行ってからずっと?」

 「そうね、おそらくずっとね」

 「貴女に言い寄っていると聞いているけど…?」

 「私はそれを利用して戦力として使っているだけよ」

 「どうだか…」

 「昨日もタケルさんに言ったのだけど、私は生娘よ。だってヘンドリックの手前、そういう相手を選ぶ事ができなかったのだもの」

 「う…、わかったわ。それで娼婦数人と同時にするコウは、それでも貴女に言い寄っていたってこと?」

 「そうなるわね」

 「呆れるわね…」

 「全くね」

 「サクラが言っていたけれど、先輩風を吹かせてあれこれサクラに用事を言いつけたり、無理やり模擬戦を迫って、仕方なく応じたら、勝負が始まってから『俺が勝ったらやらせろ』って条件つけたそうよ」


 あれ?、『剣の勇者』の名を賭けて戦えとか、勇者は死なないから模擬戦を真剣でやるぞとか、買い物(パシリ)させられたとかは聞いたけど、それは初耳だな。

 まぁ、サクラさんも俺にそれは言えなかったんだろうけど。


 「そんな事してたの!?」

 「それは酷いですね、剣士の風上にも置けません」


 騎士であり達人級の剣士でもあるメルさんが憤慨するのもわかるね。


 「メル様もそう思いますよね?」

 「当然です、いくら勇者様とは言えそれは非道な行いです」

 「私もそれは知らなかったわ、それで女性勇者たちから避けられていたのね」

 「貴女それを知ってて傍に置いてるの?」

 「傍になんて置いてないわ」

 「でもさっきお城に部屋を用意したって」

 「それは、最初はよく知らなかったのだもの、部屋くらい用意するわ。でもすぐに街の雰囲気が好きだから街で暮らしたいと言ったから、手配させたのよ」

 「そこに女を連れ込んだのね」


 シオリさんはもう完全にコウさんの事をそういうひとだと決めつけてるんじゃないかな…。


 「そうね。こちらが用意した執事や(まかな)いの業者も断られたし、出入りする者が複数いたらしい事は監視の者から聞いてはいたわね」

 「その複数全部…?」

 「男性も居たし、戦士団、ああ、貴女たちでいう騎士団ね、そういう関係の者も多かったから、仕事熱心なのかと思ってたのよ。疑いがあったのは明らかに娼館の関係者が含まれてからね。それだって、遠征には不可欠のものなのだから、責任者として必要な事だと言われればこちらが引くしか無いじゃない?」

 「そうね、そこは仕方が無いものね」


 ふむ、シオリさんもロミさんも、兵士の移動に娼婦の存在は認めてるのか。ふたりとも国を動かしたりする立場だからだろうけど。


 「それにね、あまりこちらが監視し続けるのは、まるで私がコウに懸想をしているみたいじゃない?、だからある程度の軽い情報収集の一環としてだけなのよ」

 「わかるわ。そういう勘違いをされるのは腹立たしいもの」

 「そうなのよ、だから苦情や問題が上がって来ない限りは自由にさせてるの」

 「それにしても昼間から、遠征場所で複数とっていうのは、自由すぎない?」

 「毎回、遠征先から『苦戦しているけど、何とかします』と報告してきたのは何だったのかしら…」

 「貴女こそ、コウの手綱を取れていないのではなくて?」

 「それは否定しないわ。実際そうだったのだから」

 「やけに素直ね」

 「私は元々素直なの。これでもコウの事では怒ってるのよ」

 「あら、それはごめんなさい。でもそんなのが同じ勇者だなんて、他の男性勇者たちとはえらい違いじゃない?」

 「本当、そう思うわ。どうすればいいかしら…」


 そこからのシオリさんとロミさん、何故か話にちょくちょく参加しているメルさんの3人の会話は、俺には居たたまれなかったので、庭に逃げた。

 そりゃコウさんもコウさんだと思うよ?

 でもそれがロミさんにはっきりバレちゃったのって俺のせいでもあるし、世の中に娼館や風俗店が存在し続けられるのって利用者が居るからなわけだしさ…。だからってそれを悪だとは言えないだろ?、そりゃ個人個人それぞれの事情ってものがあるから、関係者にとっては悪だったりする事もあるだろうけど、それはそれだ。


 ロミさんはコウさんに言い寄られている立場だから、それなのにコウさんが性的に奔放っていうのに批判的とか怒るとかいうのもわからんでもない。でもなんでシオリさんは…、ああ、サクラさんへの仕打ちか。シオリさんはサクラさんがこの世界に来て勇者になった頃に面倒をみたり指導したりして姉みたいな立場なんだっけ。んー、微妙な立場だけどまぁコウさんに腹を立てるのはわからんでもないとしておこう。

 じゃあ、メルさんは何で一緒になってコウさんに怒って…、ああ、剣士としてか…。


 なるほど、それぞれに理由があって…、なのか?

 どうにもいちいち『女を連れ込むコウ』とか、『娼婦複数を同時にするコウ』とか、修飾に悪意を感じてたんだよなぁ…、実際そうだったから否定はできないんだけど、何だかコウさんが女の敵であるかのような雰囲気で話すんだよなぁ…、バレた原因でもある俺にはホントに居たたまれなかったんだよ…。


 この先、俺はコウ先輩にどんな顔して会えばいいんだろう…。


 そういや現地で絶対会う事になるんだよな…。






次話4-042は2021年01月08日(金)の予定です。




●今回の登場人物・固有名詞


 お風呂:

   なぜか本作品によく登場する。

   あくまで日常のワンシーン。

   まぁ今回はしょうがない。


 タケル:

   本編の主人公。12人の勇者のひとり。

   まぁそんな話をされたら困るよね…。何度目だ?

   今回はまた違う方面でだけど。


 リンちゃん:

   光の精霊。

   リーノムルクシア=ルミノ#&%$。

   アリシアの娘。タケルに仕えている。

   我関せず。


 アリシアさん:

   光の精霊の長。

   全精霊中最古というような存在。実は凄い精霊(ひと)

   だいたい登場しませんが一応。


 テンちゃん:

   闇の精霊。

   テーネブリシア=ヌールム#&%$。

   後ろの部分は精霊語のため聞き取れない。

   リンちゃんの姉。年の差がものっそい。

   ちょくちょく余計な事を言いそうになるね。このひと。


 ウィノアさん:

   水の精霊。

   ウィノア=アクア#$%&。後ろの部分は精霊語。

   一にして全、全にして一、という特殊な存在。

   まだまだお仕事中。

   名前のみの登場。


 メルさん:

   ホーラード王国第2王女。

   いわゆる姫騎士だけど騎士らしいことを最近していない。

   王女らしさは態度や行動にでているようですが。

   いろいろ気苦労してますね。

   基本、居ない時は外を走り回っています。

   ダイエット作戦実行中。タケルには内緒。

   剣士として許せない!、とでも思っていそうです。


 ハルトさん:

   12人の勇者のひとり。現在最古参。

   勇者番号9番。オオミヤ=ハルト。

   ハムラーデル王国所属。

   およそ100年前にこの世界に転移してきた。

   『フレイムソード』という物騒な剣の所持者。

   今回は登場せず。


 シオリさん:

   12人の勇者のひとり。

   勇者番号7番。クリバヤシ=シオリ。

   現存する勇者たちの中で、2番目に古参。

   『裁きの杖(ジャッジメントケーン)』という物騒な杖の使い手。

   現在はロスタニア所属。

   勇者姫シリーズと言えばこのひと。カエデは大ファン。

   ロミとすっかり意気投合したのはコウのおかげかも知れないね。


 ロミさん:

   12人の勇者のひとり。

   勇者番号2番。マサダ=ヒロミ。

   現存する勇者たちの中で、3番目に古参。

   現在はアリースオム皇国皇帝を名乗っている。

   シオリと2人だとタケルにも止められないね。


 クリスさん:

   12人の勇者のひとり。

   勇者番号5番。クリス=スミノフ。

   現存する勇者たちの中で、4番目に古参。

   だけどロミがなかなか起きなかったため、起きたのはクリスのほうが早い。

   舞台がハムラーデル国境に移ると登場するかも知れないので一応。


 コウさん:

   12人の勇者のひとり。

   勇者番号8番。ヨシカワ=コウイチ。

   現存する勇者たちの中で、5番目に古参。

   コウがこの世界に来た時には既に勇者たちは各国に散っていた。

   アリースオム皇国所属。

   今回は名前のみだけど…。

   まさかタケルの家でこんな話になっているとは夢にも思わないだろうね。


 ヘンドリック:

   80年以上前にシオリとロミに関わったひと。故人。

   シオリが登場する勇者姫シリーズにも登場してたりと、

   ちょくちょく名前がでるみたいです。

   愛称はリックのようで。

   真面目で一途なひとだったらしい。

   今回はちらっと名前が出ただけ。


 アリースオム皇国:

   カルスト地形、石灰岩、そして温泉。

   白と灰の地なんて言われてますね。

   資源的にはどうなんですかね?

   でも結構進んでる国らしい。


 トルイザン連合王国:

   ハムラーデル王国の東に位置する連合王国。

   3つの王国があり、数年ごとに持ち回りで首相を決めていた。

   クリスという勇者が所属している。

   3つの王国は西から順に、アリザン・ベルクザン・ゴーンザンと言う。

   こっちの話は大雨で停滞中。


 森の家を管理している精霊さんたち:

   モモを筆頭に、ミドリ、アオ、ベニの4名は幹部らしい。

   朝食は別室で摂っていた。

   モモとベニが給仕をしたあと、リンに任せた。

   シオリたちに気を遣ったらしい。



 ※ 作者補足

   この登場人物・固有名詞紹介の部分全ては、

   あとがきの欄に記入しています。

   本文の文字数にはカウントされていません。

   あと、作者のコメント的な紹介があったり、

   手抜きをしたり、詳細に書かれているけど本文には

   無関係だったりすることもあります。

   ご注意ください。



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2019年05月にAI分析してもらいました。ファンタジーai値:634ai だそうです。
なるほど。わかりません。
2020年01月にAI分析してもらいました。ファンタジーai値:634ai だそうです。
同じやん。なるほど。やっぱりわかりません。
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