4ー004 ~ 心のもやもや
メルさんが着替えを持って脱衣所に入ったのを感知してから、俺はゆっくりと川小屋の中に入ったら、出てこようとしたんだろうリンちゃんが目の前に居た。
「あ、タケルさま、里のほうから急に呼び出しがありまして、行ってきます」
- え?、あ、うん、
「食事の用意はできてますので、お風呂が先なのでしたら少し温め直してお召し上がり下さい」
- ありがとう。遅くなりそうなの?
「わかりません。あまり遅くはならないと思いますが…?」
- んー、そう。
「何かあるんですか…?」
- あ、いや島の結界の事。急いでるわけじゃないからいいよ。
と言うと、リンちゃんは少しだけ目を見開いた。
「……その件で里に問い合わせたんですよ。そうしたら呼び出されたんです」
- な、なるほど…、何か重要なものなの?、あれ。
「あたしも詳しいことは聞かされていないのですが、できれば今は手をつけないで頂けると…」
と、ちょっと困ったように言うリンちゃん。
魔物や竜族がらみの事なら何とかした方がいいかなとは思うけど、それで気になったってだけだし、あの結界の内側にある遺跡が光の精霊さんの管轄って事なら手出しする必要なんて無いからね。
- あ、うん、さし当たっては入り江の所にあるダンジョンをどうにかするほうが先だから。
「そうでしたね、では行ってきます」
うん、と頷いてリンちゃんが部屋の方に行くのを見送った。
俺も部屋に行きたかったんだけど、『行ってきます』って言ったのに後ろからついていくのも何だかなってね…。
あ、ノドが乾いてたし、給水器のレモン水でも飲んでおこう。
ミリィとピヨは裏の所に居るらしいので、今のうちにとウィノアさんを呼び出し、例の『勇者病』の薬の件を確認、厳重注意をしてから部屋の棚にある着替えを取り出してリビングのソファーに座って待つことにした。
さほど待つ事もなく、メルさんが脱衣所から衣類の入った籠を手にして出てきた。いつも思うけどメルさんってひとりで入浴するとやたら早いよね。もっとゆっくり湯に浸かってくれてもいいのにね。
横に置いていた着替えを手に、立ち上がった。
「あ、タケル様、お待たせしました」
- 食事の用意、できているそうです。何なら先に食べて下さっても構いませんよ。
「いえ、その、繕い物がありますので…」
- あ、それ僕のせいですよね、すみません。
「タケル様、模擬戦で服が破れたり鎧が傷んだりするのは対戦相手のせいではありませんよ」
と、微笑んで諭すように言うメルさん。
- そう…なのかも知れませんけど、場所が場所ですし、メルさんに恥ずかしい思いをさせてしまったのは申し訳ないと思ってます。
「そ、それは忘れてください!」
- はっはい!
「んんっ、遠距離攻撃が無いと油断した私が未熟だったのです。一瞬の事でしたが剣が動かせない事に焦ってしまい、手を離して移動しようとしてからタケル様の魔法に気付く始末で、もうその時にはタケル様が目の前でした…」
- ……。
何といっていいかわからん。
でもあの一瞬で気付いてて、頭を撫でようとしたときには反撃の態勢になりかけてたんだよね。ほんの一瞬俺が遅れたら蹴られてたよ。実は危なかった。
「と、頭ではわかっているのですが…、あ、引き止めてしまいましたね、どうぞ」
- あっはい。
苦笑いなのか微笑みなのかいまいち判別がつかない表情で脱衣所の前をあけてくれた。メルさん負けず嫌いなとこあるもんなぁ、まぁ俺も模擬戦と言いながらあれはちょっとズルいなとは思う。
でもメルさんに剣を自由にさせたらヤバすぎる。『サンダースピア』もヤバいけど、それとは違うヤバさだ。もちろん俺だって障壁ぐらい張るけどさ、正直なところ、斬撃に対してどれぐらいの強度が必要なのかがわからないんだよね。特にメルさんは剣の達人だしさ、魔力を纏った剣の威力はただでさえヤバいのに、達人が振るんだぜ?、そんなのに耐えられる強度を一瞬で、って間に合うかどうかが微妙だ。
だってこのひと普通の剣で岩ぶった斬るんだもん。漫画みたいだったよ。目を疑ったね。
思い出したらちょっと怖くなったので、そそくさと脱衣所に入って扉をしめた。
●○●○●○●
風呂で頭を洗ってると湯船がちょっとだけ盛り上がってるのを感知した。
以前も言ったと思うけど、俺が浴室にいると湯気から湯船からシャワーや蛇口から出る水やお湯全部ウィノアさんの魔力で満ちてるから、今までだったらそんなちょっとの変化には気付かなかったけど、今ならわかる。
つまり、ウィノアさんが湯船から頭半分だけ出てじっと見てるってことだ。
そんな事をしなくったって、ウィノアさんは首飾りから――だけじゃなく周囲の水からでも――見えてるはずなんだけどね。何と言うかわざとらしい。
とりあえず頭を流し終えてから突っ込みを入れた。
- 何してるんです?
返事がない。
振り向いて見るとすっと沈んだ。
沈まれるとどこに居るかわからん。ってか魔力感知的には周囲の水分全部がウィノアさんなんだけども。
- 何してるんですか…。
返事は無いけどどうせ聞こえてるんだろう。
まぁいいや、身体を洗おう。
洗い終えて、『ふぅ~』と息を吐きながらお湯に浸かった。
すると、湯船の一番遠いところにまたぽこんと頭半分が出た。
じーっと見てる。ちょっと不気味。
- もう、何してるんですか…。
マジで不気味なんだけど。
『…お怒りですよね…?』
ん?、ああ、『勇者病』の薬の件か。(※)
さっきそんなに強く言ったっけ?
- 薬のことならもう怒ってませんよ。
『…本当に…?』
- ええ。
『でもここのところご機嫌があまり…』
ああ、俺の感情ってウィノアさんに筒抜けなんだっけ。
確かにまぁ、『勇者の宿』に帰還してから、あれこれいろいろと、言ってみりゃ『仕方ないなぁ…』という気分が心の底に蟠ってる部分も無きにしも非ずというのが無いわけじゃ無い。
こっちの世界に自分の意思なんて関係なく転移してきて、選択の余地なく勇者ってことになった。見習い勇者ね。
最初は苦労したけど新しい生活を始めるのが楽しかったという部分もあるし、リンちゃんと出会ったり魔法が使えるようになったりと、気苦労もあるけど期待や嬉しさや楽しさもあったのでそれはいいだろう。
カエデさんやネリさんのように何度も死んだりしてないからね。正確には致命傷で強制転移して助かってるわけだけどさ。そういう苦労はしてないからね。戦闘では無理はしてないつもりだし。
心のどこかでお気楽に考えていた部分があったのは否めない。
それが、ラスヤータ大陸の魔砂漠の地下でミスって、爆発に巻き込まれて強制転移で帰還し、どこかの国に所属を決める段階だと言われ、『見習い』が取れたと言われた。
自分ではそんなに変わったところは……、ああ、『勇者病』で魔力が増えたり扱える量が一気に増えたんだっけか。それ以外、気持ち的には変化がないのに現実的な環境からお気楽さというベールが剥がれた気がしたんだ。
精霊さんたちには俺的にはしくじったなって思ってることを何度も感謝されてるのも、結果的にそうだったとしても、やっぱり心のどこかではまだ引っかかってる部分がある。
ミリィのことやピヨのことも、俺からすればかわいそうだと思うことでも、ウィノアさんやリンちゃんの考えでそうしたんだと納得はしても釈然としなかったりした。
この魔物侵略地域、じゃなくて、バルカル合同開拓地の事もそうだ。
片付いてるって思ってたのに、まだ竜族が居るダンジョンが残っていた。
そりゃさ、竜族や魔物がこっちの都合に合わせてくれるわけなんて無いんだから、単純に潰し切れていなかったというだけの話だ。
でも終わったって思ってたのに、まだあったのかという気持ちの切り替えがまだうまくできていない。
先輩勇者たちはそういうのを考えたことは無かったんだろうか?
そこへきて薬の分量ミスの話だ。
あれだけ苦しんだのに、という気持ちもほんの少しは残ってる。
どれもこれも、俺の勝手な気持ちなんだってことは理解してる。言わば、俺の問題なんだ。
何となく心の底にひっかかるようなもやもやしたモノが、ここんとこ続いてしまったせいで、『仕方ないなぁ』が『仕方ねぇなぁ』になり、やる気はあまり出ないけど、気は進まないんだけど、やるしか無いかという漠然とした残り火のような感情とでも言おうか、そんな割り切れないもんなんだ。
元の世界でも何となくその場その場で流されて生きてきた。
今もそうだと言える。
規模は違えどこれまで何とかなってる。だからこれからも何とかなる、なんて言い切れないだろ?、っていう不安がある。
一方で、そんなの予定なんて立てようが無いんだから考えても仕方が無いとも思うし、先行きの不安なんて誰しも多かれ少なかれ抱えてるもんだって事もわかってる。
じゃあ一体何なんだ?
いろいろあったせいで疲れてるんだろうか。
そういうのをひっくるめて、不機嫌な感じが心にあるからウィノアさんはそれを感じ取っていて、ここんところあまり出てこなかったのかな…?
それでメルさんに当たってちゃしょうがないよなぁ…。いや、当たったつもりは無かったんだけどさ。
- うーん…、やっぱり不機嫌なんですかね…?
『ご自覚されて無かったのですか・・・』
- 今ウィノアさんに言われてやっと気付いたってところですね。
『私が言うのも何ですが、なるようにしかなりませんよ?』
がくっ…。
ほんと、お前が言うなってのの典型だな。いや、水の精霊らしいと言えばらしいのか?
『タケル様の複雑なお気持ちがわかるとは言いませんが、大丈夫ですよ?』
- それはまた何とも気休めになるのかならないのかわからない慰めですね。
『だって、光の精霊たちも、この私もついているのですから』
なるほど。
言われてみりゃそうだ。
俺なんて実はそんな大したもんじゃ無いんだから、幸いにも頼れる偉大なものがついてるなら、頼ればいいってことか。
別に世界征服なんて大それた事をやろうってんじゃ無い。
世界の命運が俺の肩に乗っているわけじゃ無い。背負いたいとも思わないけど。
俺の手の届く範囲で、できる範囲でいいってこった。
- 頼って、いいんですか?
『私にできる事なら』
- そりゃそうですね。ははは。
『あ、少し軽くなりましたね』
- おかげで少しは気が楽になりました。
『それは何よりです。肩でもお揉みしましょうか?』
- それはまた今度で。そろそろ上がらないと。
『はい、ふふっ』
ウィノアさんの雰囲気も少し柔らかくなった。ような気がした。
風呂から上がり、乾かして着替えて脱衣所を出ようと扉に近づこうとしたら、扉に近づいてくるのがいたので足を止めた。
直後、扉がすっと開いてピヨに乗ったミリィが飛び込んできた。
「あーっ!、お風呂から出てるかな!」
- うん、いま出たところ。
「えー?、あたしもお風呂に入りたかったかなー」
「私めもご一緒にと思ったのですが…」
- これからご飯だよ?、メルさんも待ってるんだから。
「う、じゃあご飯食べるかな」
やっぱり食欲種族だな。
中途半端に開いていた扉をちゃんと開けて脱衣所を出ると、メルさんが食卓に食器を並べてくれていた。サラダとパンはもう用意されていた。
- あ、手伝います。
「どうぞ席についていて下さい、あと少しですから」
- そうですか?、じゃお願いします。
王女様に給仕してもらうのはちょっと居心地が良くないんだけどね。
「この小さいの、あたしのかな?」
- それはピヨ用じゃないかな?
「はい、私めにご用意して頂いている器です」
- だそうだよ。
「あ、ミリィちゃんの器はどうしましょう?、わからなかったので私たちと同じ器を並べたのですが、良かったのでしょうか?」
- ああ、ミリィは僕たちと同じぐらい食べると思うから、それでいいですよ。
「そう言えばお昼も結構食べてましたね」
と、シチューの鍋をテーブルに置いて器に分けていくメルさん。
- リンちゃんが用意してたのも特に分けてませんよね?
「そうですね、ピヨちゃんの分は少なめにとメモ書きが貼ってありましたが」
まぁこれ以上大きくなられるとね。
- ミリィの串は?
「持ってないかな」
「あ、それならこちらに」
と、テーブル脇の細長い籠の布包みを開いてナイフとフォークを自分用だろう、避けてからミリィ用の串を取り出してミリィに差し出した。
- ミリィ。
「あ、ありがとうかな」
- ありがとうだって。
「あ、今のはわかりました」
そりゃそうか。
- ピヨのは?
「ピヨちゃんはもう小さいスプーンやフォークを使えますから」
と、ピヨの前にそれらを並べた。
へー、サイズ的にそうなのか。
そういえばお昼のとき、小さいフォークを使ってたような気がする。
どうもあの羽でフォークを扱うってのが不思議でしょうがないんだよなぁ。
脳が理解を拒否するっていうかさ。どうなってんのあれ。骨格的に、ってあれ手なのか?、鳥じゃないからOKなのか?、もう慣れるしかないんだろうか。
「ありがとうございます」
ピヨは恭しく右手(?)を胸元にあてて頭を下げた。
「ふふっ、どういたしまして」
そりゃ言葉の意味がわからなくても仕草でわかるよね。
「う、何か負けた気がするかな…」
ピヨの態度を見たミリィがぼそっと呟いた。
- じゃあミリィもすれば?
「ぴ、ピヨさんは精霊様だからかな!」
「わ、私めは半端者でございますれば!」
「でもほとんど精霊様かな?」
「全てではございませんので…」
「んー、じゃあ気軽に付き合える精霊様かな?」
「…何とご説明すればわかって頂けるのでしょう…」
「あの、そろそろ頂きませんか?」
- はい、では頂きましょう。
「「いただきます」」
ミリィも向こうで俺やハツがやってたし、今日の昼食時も皆がそうやっていたのを見ているので同じように手を合わせて『いただきます』と言って食べ始めた。
ピヨも手(?)を合わせていたのにはちょっと目を疑ったが、これもそのうち見慣れるんだろうなと思った。
ちなみにシチューは白いクリームシチューで、この世界での鶏肉入りだった。
もう今更なのでピヨが『美味しいです』と言ってフォークやスプーンを使って食べているのには何も言うまい。
食後に、ミリィとピヨがうるさいのでまた風呂に入るはめになった。
ミリィ用の浴槽を作り、石鹸を適度に切ってお湯を入れ、ピヨを椅子の上に乗せて洗ってやり、流し終えたところでウィノアさんが湯船から手だけにょろんと伸ばして泡だらけのミリィを捕まえた。
「ひぃぃ!、助けてかなー!」
『タケル様のお手を煩わすまでもございません』
と、いつの間にか置いてあったお湯を張った桶にミリィを放り込んだ。
- ウィノアさん、できればもうちょっと優しく扱ってあげて。
「うぅ…」
ミリィは桶に仰向けに浮かび、両手で顔を覆って泣いていた。
そりゃあんな扱いをされたらね。前にもひどい目にあってたし。
『慈悲深きタケル様に感謝なさい』
- ウィノアさん。
『はーい』
と言って湯船から伸びた腕は湯船に消えていった。
ふと見るとピヨは両手(?)を胸元に重ねて瞑目して頭を下げていた。
もこもこの毛は濡れているので違和感がすごい。
とりあえず湯船のお湯を桶で汲み、ピヨをそのまま両手で持ち上げて桶のお湯に入れた。
「アクア様のお力に満たされたお湯の何とありがたいことでございましょう」
ああ、そういえば俺と一緒じゃないとウィノアさんの魔力が満ちてないんだった。
ラスヤータ大陸に居た時はそうじゃなかったし、光の精霊さんとこの母艦やここのお風呂だと普通に満ちてるもんだからここに俺が居ない間のことを忘れてたよ。
おっと、ミリィを慰めてやらないと。
- ミリィ、大丈夫?
桶に浮いてるミリィをそっと両手で救い上げてやると、いつものように左手の親指を抱きしめて左手に沿って身体を預けるような姿勢になった。素っ裸なのは今更だ。
「タケルさぁん…」
背中のふくらみが前より少し大きくなっている。
- そろそろ翅が出てきそう?
「…んえ?、ずずー、…もう2・3日かな…」
すすらずにかめばいいのに…。手でかんだ鼻水ぐらい水魔法で流してあげるのにさ。
- そっか、楽しみだね。
「…タケルさんは、あたしの翅、楽しみかな?」
涙目のまま見上げている。髪が濡れてるのもあって哀れを誘うな。
- うん、どんなのが生えてくるのか楽しみだよ?
「うふ、あたしにもどんなのが生えるかわからないかな、今度の翅、タケルさんが気に入ってくれたらいいかな…」
と言って泣き顔のままにっこりと笑った。
次話4-005は2020年04月24日(金)の予定です。
(作者注釈)
>>『勇者病』の薬の件か。(※)
3章023話を参照。
悩める青年のところに降臨して、『なるようにしかなりませんよ』と言う母なる水の精霊…。
20250215:何となく訂正。 必要だって無い ⇒ 必要なんて無い
●今回の登場人物・固有名詞
お風呂:
なぜか本作品によく登場する。
あくまで日常のワンシーン。
それにしては今回多い気がする。
タケル:
本編の主人公。12人の勇者のひとり。
もやもやと悩める青年。
リンちゃん:
光の精霊。
アリシアの娘。タケルに仕えている。
里からの呼び出し中。
アリシアさん:
光の精霊の長。
全精霊中最古というような存在。実は凄い精霊。
今回も登場せず。
ウィノアさん:
水の精霊。
一にして全、全にして一、という特殊な存在。
頭部上半分と腕が登場。まぁお湯でできているんですが。
サクラさん:
12人の勇者のひとり。
ティルラ王国所属。
真面目な性格で、そのせいか苦労人。
今回登場せず。
ネリさん:
12人の勇者のひとり。
メルの次にタケルたちから魔力の扱いについて指導を
受けたため、勇者の中では比較的魔力の扱いが上手い。
ティルラ王国所属。
今回は名前だけ。
メルさん:
ホーラード王国第二王女。いわゆる姫騎士。
騎乗している場面が2章の最初にしかないが、騎士。
剣の腕は達人級。
『サンダースピア』という物騒な槍の使い手。
ネリと仲がいい。
実は女子力高め?
シオリさん:
12人の勇者のひとり。
『裁きの杖』という物騒な杖の使い手。
現存する勇者たちの中で、2番目に古参。
サクラに勇者としての指導をした姉的存在。
ロスタニア所属。
今回も登場せず。
ミリィ:
食欲種族とタケルが思っている有翅族の娘。
身長20cmほど。
ピヨはミリィが気軽に接することのできる精霊様という感じ。
ウィノアさんが怖い。
あまり続くと風呂嫌いになりそう。
川小屋:
2章でリンちゃんが建てたタケルたちの拠点。
メルもピヨもちゃんと夜には帰って来る。
ロスタニアから流れてくるカルバス川本流と、
ハムラーデル側から流れてくる支流が合流するところにある。
3章の期間中にこの近くの騎士団拠点もかなり形になり、
街道も整いつつあるのでこの小屋の前は人目につく。
よくメルたちが剣を振っているのも有名。
裏口を出て左手にはウィノアが植えた木と泉がある。
ピヨがそこに軟禁されている時にはその水を飲む事がある。
もちろん感謝の祈りを捧げているらしい。
ピヨ:
風の半精霊というレア存在。見かけはでかいヒヨコ。
川小屋に住む癒しのヒヨコ。メルたちに癒しを与える。
さらにでかくなったようだ。
そのせいで外に出してもらえなくなったらしい。
健気な子。
バルカル合同開拓地:
解説はこれまでの本文参照。
カルバス川:
同じく本文参照。
島:
バルカル合同開拓地の西にある、アーモンド形の島。
島の北部に光の結界柱が見え、その色が変化することから
昔は畏れられ『魔王島』と呼ばれていた。だが魔王など居ない。
ウィノアによるとその結界の内側には光の精霊がアリシアのために
建造した塔の一部が残っているらしい。
南西部に小さな入り江があり、洞窟がある。
次はその洞窟の攻略が予定されている。
ハツ:
ラスヤータ大陸が舞台の3章で、
タケルが助けたすげー可愛い子。
少年だと思ってたら少年じゃなかった。
でもまだ完全に女性でもない。
なかなか複雑な存在。
詳しくは3章を参照。
給水器のレモン水:
この世界ではレモンという名前ではないので、
タケルがレモンに似てる味と香りだからそう呼んでいるだけ。
リンちゃんが言うには『リムの実で香りをつけた水』らしい。
でも光の精霊たちが呼ぶ名前なので、他の人種が
同じ実をその名で呼ぶとは限らない。
地方でも呼び名が異なる植物や食材があるため、
とてもややこしいのでタケルは食材の名前を覚えなくなった。