3ー031 ~ 奔放さの影響
気を失っているメイリルさんを診療用ベッドの上に寝かせてから、ずっと詰め寄ってきていたハツに言い訳…、じゃないけどとにかく医療行為だったんだってことをしっかりと説明すると、『ボクもお兄さんには命を救われたんでした…』と何故か真っ赤になって恥ずかしそうに俯いた。
「あたしの時も何かしたかな?」
ミリィは空中で寝転んだ姿勢のままで、何を期待してるのか知らないけど薄笑いを浮かべて尋ねた。
- ミリィは衰弱が酷かったけど、息はしてたからね。他に体の異常は無かったから回復魔法を何度かに分けてかけただけだよ。
「なーんだ、でもタケルさんに見つけて貰わなかったら死ぬところだったって精霊様が言ってたから命の恩人なのは変わらないかな」
期待した答えじゃなかったのか、薄笑いをやめてすいーっと俺の周りをくるっと回って上着のポケットに入った。
だいたい体のサイズが違うんだから人工呼吸なんてやりようがないのにね。
でももし、呼吸が停まっていたらどうしてたかな、今ならやわらかい結界魔法でどうにかできるけど、あの時だとそんなのできなかったからなぁ…、息を吹き込むにも加減がわからないし、なかなか難易度が高いな。
「ぼ、ボクのときも、キスしたりした…?」
と、俯いてぶつぶつ言ってたハツが急に俺の袖を引いて尋ねた。
頬が赤くなってて見上げてるハツはめちゃくちゃ可愛いくて、わかっていても息を呑んだ。
え?、あ、うん、リンちゃんも可愛いけど、何て言えばいいかな、方向性の違う可愛さっていうかね、メイリルさんといいハツといい、どうしてこう美少女ばかりが…。
あ、そういえばメルさんもすげー可愛いんだよね。まぁ王族は美形が多いってのは定番ではあるんだけども。
ついでに言うと、有翅族の人たちも美形が多いんだけど、身長20cm前後の人形サイズだからか、あまり気にならない。
- ハツも大怪我で命の危険はあったけど、息はあったからね。
「息してなかったら、したの…?」
何その質問。答えなくちゃダメなのか…。
- その時の容態によるけど、それで助かるのならするよ?
「そうだよね…、お兄さんの回復魔法や治療ってすごかったもんね…」
何だかわからないけど、ぱぁっと明るい表情になった。
とりあえずは納得してもらったってことでいいのかな、これで。
「それで風呂はどうするんじゃ?」
話が収束したのを見て、ディアナさんが腰に手を当てながら言った。空中仁王立ちだな。
- あっはい、お湯を入れてきます。
これ幸いと、裏への廊下のほうへ急いで行った。
でもついてくるディアナさんたちとハツ。
俺が浴室に入ると、皆は脱衣所のほうに行った。お湯を入れたらすぐに入るつもりなのかな。あ、シャンプーとかの説明をするって言ったんだっけ。
上着を脱いで袖をまくり、結構水量が減っている浴槽の栓を抜いて、ふと見ると隅にデッキブラシが立てかけてあったのでそれを使ってざっとこすって洗い流した。浴室には俺が作った石の桶の代わりに木の桶や手桶があった。そっか、あったのか。重いって言ってたもんな。
- これってお湯を入れ替えたりしてたの?
と、後ろに来ていたハツを見ると、胸から下をバスタオルで巻いて隠した状態だった。その後ろに続いて浮いてるディアナさんたちはすっぽんぽんだった。何だかなぁ…。
ちらっと目線が合ったが、むしろ見せつけるかのように堂々と胸を張られてしまったので、さっと視線をハツに戻した。『ふふっ』と鼻で笑われた気がする。
「アーレナ師匠とドゥーンさんが1度ずつ入れてくれたんですけど、それからは練習だって言われてボクが…」
- へー、
「でも一杯まで入れるのが大変で、何度かに分けて入れるからすぐ冷めちゃって…」
- ああ、それでお湯が半分ちょいだったんだ。
「うん、だからお湯を汲むのも大変だったの…」
なるほど。そりゃそうだろうね。
- 浴槽、底をあげて貯めやすくしようか?
「え?、いいの?、でもそうすると座れなくなるよ?」
- 足を伸ばして座ればいいよ。
「あ、そっか、じゃあお願いします」
という訳で、浴槽の底上げをしてからお湯をどどーっと貯めた。
「やっぱりお兄さんすごい…」
「おおー、豪快じゃのー」
「お湯がたっぷりですね、姫様」
「うむ、贅沢じゃのぅ」
- 入るのは体を洗ってからですよ。
「わかっておる。それでしゃんぷうとやらの説明をしてくれるのじゃろ?」
- はい、んじゃハツ、そこに座って。
「はい」
とまぁ標準的な洗髪を説明したわけだが、そこで有翅族の人たちには俺やハツが読める人種の文字が読めないということがわかった。
しょうがないのでポーチから紐と木切れを取り出して、シャンプーには『○』、リンスには『×』と印をつけてボトルに掛けておいた。
これで『森の家』や川小屋にあるコンディショナーやら髪質に合わせた種類なんてのがあったら記号をどうするか悩むところだったよ。
一通り説明をし終え、ディアナさんたちが洗い流すのを手伝わされ、何か1人多いなと思ったらちゃっかりミリィも混ざってた。
さっきまで俺の上着を引っ掛けたところに居たはずなのに。いつの間に…。
そのミリィのせいでまた手の上で石鹸やらを洗い流すハメになり、もうズボンもびしょぬれになってしまったので結局ここで入浴を済ませることにした。
ハツは身体に巻いていたバスタオルを取るのに数秒ほど躊躇していたようだったが、少し見回してからさっと取り去って身体を洗い始めた。
周りの有翅族連中がすっぽんぽんで飛び回るわ泳ぐわという状態だからね、気にしてもしょうがないよね。
ああそうそう、ハツの髪はセミロングぐらいの長さがあるので、洗い終えたあとはタオルで包んで頭の上にあげてあるよ。それも可愛いんだよね、こいつ。と言うか、たいてい女性がこうやって洗った髪をタオルで包んでる姿って可愛いよね?、俺だけかな?、そう思うのって。
ディアナさんたちは、小さな布の塊みたいなのを置いてある石鹸にごしごしやって泡立てて、それでお互いの身体を洗ってたみたい。聞くと、ミリィたちが身体を洗うのにそういうのが欲しいって言われてハツが作ったんだってさ。小さな縫いぐるみのクッションみたいなやつだった。
ミリィは羽がまだ生えてきてないので、細長い布を使ってひとりで洗ってた。
で、皆が浴槽に浸かったり泳いだり飛んだりしている間に、俺もささっと髪や身体を洗い、お湯に浸かったところでメイリルさんが裏口から出てきて、こっちへと歩いてくるのがわかった。
- ハツ、メイリルさんにシャンプーとリンスのこと、説明できそう?
「え?、うん、ちゃんと覚えたから大丈夫」
- じゃ、頼むね。
「うん、え?、もう出るの?」
- うん、メイリルさんが来たみたいだからね。
と言いながら脱衣所へ行くと、外から脱衣所に入ろうとしていたメイリルさんが『ひゃっ』と言ってくるっと後ろを向いた。
ちゃんと腰にはタオルを巻いてるんだけどね。
- あ、ごめん、すぐに服を着るからね。
「こ、こちらこそ済みません」
いえいえ、と言いながら皆の服を入れた箱に障壁魔法でフタをしていつものように洗濯をちゃちゃっと済ませ、俺の身体もぶわっと乾かしてからささっと着る。
- お待たせしました。髪を洗う方法はハツに伝えてあるので教えてもらって下さいね。
と言うとゆっくりとこっちを見て、おそるおそるといった雰囲気で脱衣所に入ってきた。
「あ、あの…、つかぬ事をお尋ねしますが、その…」
と、目の前まできて口元に手を添えた。
ああ、内緒の質問か。
「ハツさんは、女の方なのですよね?」
あ、そっちか。俺が裸を見たとか触れたとかの話かと身構えたよ。
さて、それにはどう答えればいいんだろうね?
- 現状では両方だそうですが、どちらかというと女性に寄ってるらしいです。
「……はい?」
目をぱちくりと瞬きをして固まった。そりゃそうだろうね。
- 何でも精霊混じりという珍しい状態なんだそうで、それで元は男性だったはずが女性に変化していってる途中なんだそうです。そうドゥーンさんたちが言ってましたよ。
「……そう、なのですか…」
と、一瞬下を見てから、
「あ、あの、私はもう王族ではありませんし、その、決まりのことは気にしなくてもいいのではないかと考えたのです」
真剣な表情で言うので、『はい』と頷いた。
「タケル様は決していかがわしい気持ちではなく、私を救うために已む無くされた事だと先程お聞きしましたし、あ、決して疑っていたわけではありません。抱き上げて下さった時も移動のためでしたし、そ、それは理解しているのです」
ああ、気がついて途中から聞いてたのか。
- はい。
「で、ですがその、一緒に湯浴みをするというのは……、」
もうこのへんで止めたほうが良さそうなんだよね。真っ赤だし、目の焦点が合ってないし、漫画やアニメだったら目がぐるぐる巻きで表現されるんじゃないかな、これ。今にも倒れそうだ。
「…っ…まだ…、が、頑張りますのでお待ち頂ければっ!」
まてまて、どうしてそうなった?
- メイリルさん、無理しないで下さい。髪を洗うのを説明するってだけの話だったんです、僕も言い方が悪かったんですよ、済みません。
「で、でもでも、皆さんと今も湯浴みをされてましたよね?」
- ただ説明するだけだったんで、最初は僕は脱いでなかったんですよ。ハツだってタオル巻いて隠していましたし。
「……」
目が、疑ってるっぽい感じだ。考えすぎか?
- ミリィや有翅族のひとたちは、気にせず全裸になっちゃうんですよ、それで洗うのを手伝わされたりしてるうちに、僕もずぶぬれになっちゃいまして、ハツも彼女らに釣られて脱いじゃうし、もういいか、ってそんな感じでこうなったんです。
「……奔放な方々なのですね…」
- はい。そうですね。
「はぁ…、何だか悩んでいたのが愚かしいように思えてきました」
- まぁ、気持ちは多少はわかります。とにかく今はハツに髪を洗うやりかたを教わってください。それで髪が傷みにくくなると思いますし。
「そうですね、タケル様は髪が暗くても…、じゃなくて、長いほうがお好きですか?」
え、ちょっと急にそういうのやめてほしいんだけど。
- その人に似合っているならどちらでも。色は僕が黒ですからね、気にしませんよ。
「そ、そうですよね!、あ、…済みません」
- さ、あまり待たせるとハツがのぼせちゃいますから。ミリィ、置いてくよ!?
「あ!、待ってかなー!」
「本当に全裸…」
メイリルさんが、浴室からすっ飛んでくるミリィを見て呆れたように言った。
●○●○●○●
「おかえりなさいませ、タケルさま。ところでそれは何デスか?」
やっぱり言われた。
上空に待機している母艦に戻り、案内のひとに従って行った部屋にはリンちゃんが応接セットの前に立って出迎えてくれた。
ファダクさんは執務机のところに立って『おかえりなさいませ』と言ってまた座った。
ちなみにミリィはこの艦内に入った途端、ポケットから飛び出したのでむんずとキャッチして『大人しくしてて』と言って俺の手の上に座らせて運んだ。毎度のように親指を軽く抱えて座って膝から下をぷらぷらさせていた。
- この子はミリィって言って、ちょっと縁あって助けてから懐かれちゃってね。
「またデスか。いえ、そうですか」
またですかって言われた。
「は、初めまして、ミリィです。タケルさんに救われました」
一応、母艦に飛んで来る間に光の精霊さんだらけの場所だって説明はした。
それで周囲の物珍しさと光の精霊さんに会ったことで妙な緊張をしているみたい。
これでいいのかな?、という目でこっちを見たので頷いておいた。
「そうですか。下で入浴も済まされたのですね。食事もですか?」
- あ、うん、そういう流れになっちゃってね。もしかして待ってた?
「いえ、あたしも先ほど済ませました」
- ところでアンデッズはどう?、大丈夫?
「その件でしたらファダク様にお尋ね下さい」
- そっか、あ、彼らは入浴はするけど食事は不要なんだってさ、あと、ベッドは無いよりあったほうがいいんじゃないかな。そうモモさんに伝えてくれる?
「わかりました」
そしてミリィを応接テーブルの上に置いてから、ファダクさんの執務机の前に数歩進んだ。
- ファダクさん、アンデッズの様子はどんなもんでしょう?
「はい、タケル様が見込んだ通り、素直で善良な方々ですね。そして実に明るく愉快な性質で少々困っております」
ファダクさんはまた立ち上がってそう説明をしてくれた。
- 困ってる事があるんですか?
「はい。と言っても彼らが悪い訳ではありません。あまりにも前向きで自虐的なおかしさとでも言いますか、表現が難しいのですが我々光の精霊にとっては非常に鮮烈で新しい驚きと共に堪え難いものでして、監視担当の者らが持たずに交代要員が底をつく始末です」
少し驚いたように言うと、にこにこと笑顔でそんなことを言われた。
たぶんあれだ、アオさんが笑い転げていたようなやつ。
ここに連れてきたときも、大半の兵士さんたちが大笑いしてたもんね。
笑いすぎて仕事にならないってことだろう。
- あっはい、だいたいわかりました。
「まだ全員の面接が終わってはいませんが、タケル様のご希望通り、里を経由して『森の家』へと彼らを送ることになりそうです」
- そうですか!、それは良かった。ありがとうございます。
それはそうとファダクさんも『森の家』って言ってるけど、それもう正式名称なのかな…。いいんだけど、何だかなぁ…。
「ところで、彼らの監視映像を抜粋したものをご用意しているのですが」
- いえ、見なくてもわかります。
だってあの調子でしょ?、ずっと。
そんなの抜粋した映像なんて、そりゃ面白いだろうけどね。笑うために見るならともかく、監視映像として真面目に見るならちょっとね。
それにファダクさんの今の様子からして、俺に見せて反応を見たいというのが見え透いてるからね、ここは断る一手だよ。
「そうですか?、アリシア様にもお送りしたものなのですが」
「お母様に!?」
「はい。報告する義務がありますので」
リンちゃんが定位置である俺の左後ろから驚いたように言い、それにファダクさんは事も無げに答えた。
へー、アリシアさんがどういう反応をするのかはちょっと興味あるな。
返信があったら何か言われるかも知れないし、言われなければリンちゃん経由でそれとなく聞いてみるのでもいい。
あ、そうだ、いい機会だから爆発前にコンベアで運ばれていた物体を見せておこう。
ほら、あのやたら温度が高かった場所で、地下から送られてくるパイプの中を箱で運ばれていたものの中身ね。魔塵の原料じゃないかなって気になったやつ。(3章020話を参照)
- ところで、魔砂漠の地下でこれを入手したんですが。
と、タオルに包まれたものをポーチから取り出して執務机の開いているスペースに置き、包みを解いて延べ棒を見せた。
「ほう?、これはどちらで?」
- 魔塵を製造して撒き散らしていたらしい機械のほうへと、地下奥深くから運ばれてきていたもののひとつです。場所はちょっと今はわからないんですが。
「なるほど。仰る通り、これは魔塵の原料となるものでしょう」
- やはりそうでしたか。
「タケル様はこれについてご存知でしょうか?」
- いいえ、ですがもしかしたら魔道具の素材にもなるのかなと思いまして。
「ほう、どうしてそう思われたのです?」
- ポーチに入れていいか分からなかったので持って来なかったんですが、僕が勝手に『ジャミング饅頭』と呼んでいる物体が、都市防衛システム中枢近くで天井から降ってきましてね、それは魔塵を固めて魔力を内部に圧縮していき、そのうち飽和して放出するという、なかなか危険極まりない物体で、その近くでは魔力を練るのにかなり集中しなくてはならないんです。それで魔法の行使が乱されるので『ジャミング』と。大きさがこれくらいで、まるで饅頭のようなので、そう呼んでいたわけですけども。
「なるほど、そこまでお調べになっていたのですね」
- そしてその『ジャミング饅頭』のように方向性を持たせる前の段階の物体がこれではないかと。
「その『ジャミング饅頭』については同様の物体についての報告がありました。なかなかに厄介な物体ですが、タケル様の考察で概ね合っておりますよ」
- あ、そうだったんですか。んじゃ魔塵の処理や利用方法はもうあるんですね、良かったです。
そうだよな、俺程度が思い至れるぐらいだし、未来に生きてる光の精霊さんたちがとっくにやってるんだろう。余計なことだったね。
「タケル様はその、失礼ですがおひとりでそれを?」
- え?、はい、どうにも気になったので細かく観察をして、それでそう考えたんです。
「ほう…、なるほど…」
なるほどと口調では静かに言ってるけど、目だけが笑ってるように見えるんだが、どういう意味なんだろう、気にしないほうが良さそうだけど。
「タケルさまですから」
とリンちゃんが言う。見るとにこにこしている。
何となくこれは話題を変えたほうが良さそうな雰囲気だ。
そうしないと賛辞で挟まれそうだし、あれは居た堪れないからね。
- ところで、アンデッズはどちらに?
「彼らに何か?」
- いえ、連れて来て放ったらかしというのも何かなと、戻ったって挨拶がしたいですし、彼らも不安……があるかは別にして、僕も少し気がかりではありますから。
「では案内させましょうか」
「それは私が」
「そうですか、よろしくお願いします」
「ではタケルさま、参りましょう」
リンちゃんが案内してくれるらしい。
ファダクさんには会釈をし、その場を辞することになった。
応接テーブルの上のミリィを回収しようとしたら、ふわふわ浮いて眠りこけていた。
「んー、お話終わったかなー?」
目をこすりながら俺の手の上で伸びをしてあくびしてた。
何かごめんね。
次話3-032は2020年02月28日(金)の予定です。
20200902:言葉足らずを訂正。
(訂正前)タオルで包み取り出して
(訂正後)タオルに包まれたものをポーチから取り出して
●今回の登場人物・固有名詞
タケル:
本編の主人公。12人の勇者のひとり。
ハツ:
この3章でタケルが助けた子。可愛い。
まだ両性だしまさに天使。
タケルに裸を見られる事を恥ずかしく思ったが、
あけすけな有翅族たちのせいで踏ん切りがついた。
ミリィ:
食欲種族とタケルが思っている有翅族の娘。
身長20cmほど。
ほんと、何でついてきたんだろうね?
メイリルさん:
昔の王女らしい。
これでも悩み、葛藤したようだ。
ハツの1人称が『ボク』だったので見た目から女性だと思っていたが、
もしかして?、と判らなくなっていたようだ。
昔は『ボクっ娘』なんて存在しなかったのだろう。
ラスヤータ大陸:
この3章の主な舞台。
ウィノアさん:
水の精霊。ウィノア=アクア#$%&。
『#&%$』の部分はタケルには聞き取れないし発音もできない。
一にして全、全にして一、という特殊な存在。
今回も出番がなかった。
リンちゃん:
光の精霊。
アリシアの娘。タケルに仕えている。
また女を拾ってきたんデスか、とでも思っているのだろうか。
アリシアさん:
光の精霊の長。
全精霊中最古というような存在。実は凄い精霊。
ファダクさん:
光の精霊。
アリシアの配下。航空母艦アールベルクでの統括責任者。
タケルが勝手に連れてきた客人の登録手続きをした。
なるほど。
母艦アールベルク:
光の精霊さんが扱う何隻かある航空母艦のひとつ。
艦長はエナールさん。
乗組員はかなり居るらしい。
タケルはいつになったらこの母艦の名前を覚えるのか。
ドゥーンさん:
大地の精霊。
世界に5人しか居ない大地の精霊のひとり。
ラスヤータ大陸を担当する。
今回も名前だけの登場。
アーレナさん:
大地の精霊。
ラスヤータ大陸から北西に広範囲にある島嶼を担当する。
魔砂漠正常化作業を地下から手伝っている。
おなじく。
ディアナさんたち:
3章008・9話に登場した、有翅族の長老の娘。
と、その仲間たち4人。
さりげなくどころか、堂々とタケルに胸やらを見せつけて、
タケルが見て見ぬ振りをしているのを愉しんだり、
タケルの裸をちらちら見ていたりする。
アンデッズ:
明るいアンデッドを目指す変な集団。
タケル曰く『聖なるアンデッド』。
母艦で個別面接の期間、監視されている。
でも楽しくやりすぎて母艦の精霊さんたちがちょっと困っている。
ミロケヤ王国:
ラスヤータ大陸の北半分以上を占める獣人族の国。
王都はゾーヤで、ラスヤータ大陸中央部にある。
結構でかいが人の住むところは多くないので人口はそこそこ。
メルさん:
ホーラード王国第2王女。
いわゆる姫騎士だけど騎士らしいことを最近していない。
川小屋の管理人のような立場になっている。
美少女らしい。でもすげー強い。
剣の腕は達人級。