2ー101 ~ がっかり
その日は調査してきたことを詳しく説明をさせられて、調査それ自体よりも疲れた。
もちろん竜族とのやりとりは全て省いて、だが…。
「タケル様、まさかそれら全てをそこのティルラ騎士団に寄付してしまわれるおつもりではありませんよね?」
もうシオリさんは完全にトカゲの死体を資源だと思ってるよね?
言葉は丁寧なんだけど、表情は固いし視線が怖いよ…。
- あっはい、ロスタニアにもお分けすればいいんですよね?
「ええ。よろしくお願いします」
にこっと笑顔で言われたけどさ、それ業務用の愛想笑いだよね?
欲得がらみの笑顔じゃないよね?、考え過ぎかな…?
そういった一幕もあれば、メルさんに『また調査と言って大量の戦果を…』ってぼそっと言われ、リンちゃんはリンちゃんで川小屋の一部改装や夕食の仕度をしながらリビングを通るときにぼそっと『またおひとりで無茶を…』とか聞こえよがしに言うしで、なんとも居心地のよくない時間だった。
「トカゲ数百体を率いる十数体の竜族、それはもう”軍”と言ってもいい規模ですね。昔話ではなく、『魔王軍』という言葉が現実を帯びてきましたね」
昔話、とメルさんが言ったところでシオリさんがピクっと反応したが、その発言には同意を示して頷いていた。
「ええ。ジャイアントリザードが魔物を使役して町や集落を襲ったという記録はありましたが、おそらくそのジャイアントリザードは竜族だったのでしょう。背中に小さな翼がある程度の差異しかありませんから、遠目ですと区別が付き難かったとしても不思議はありません」
竜族の大きさはそのジャイアントリザードより小さめなのも居れば、でかいのも居る。今日見たのはだいたい同じぐらいの大きさだったし、例の杖のような棒を持っていた個体は小さめだった。
ジャイアントリザード自体も、多少の個体差はあるのだから背中の翼のことを知らなければ見間違えてもしょうがない。そもそも記録には『竜族』という区別も認識も無かったようだからね。
「タケルさん、羽の大きさもわりと差があったよね?」
- うん。飛行魔法が使えるのはある程度以上の大きさがあったと思う。
「小さいのは飛べないってことですか?」
- 今まで見た限りで言えば、そういうことになりますね。
というような竜族についての話もした。
だいたい調査報告はできたが、時間のほとんどが回収方法の説明だとか、ハニワ兵遣いが荒いだとか、破壊魔法についてとか、昼食に何食べたとかだった。
あとは外にティルラの拠点が構築されつつあることについて、サクラさんとメルさん、それとシオリさんで話し始めた。
雰囲気的に俺はもう要らないっぽかったので、夕食まで部屋に戻ってようと思ったんだ。
ネリさんが、俺が席を立つと目で追いかけてきたが、サクラさんに肘で突かれて前に向き直っていた。まぁネリさんの事もあるからね、王子問題。
そっちはまぁ、ネリさん本人が呼ばれたりしてのこのこ出向いて行ったりしない限りは大丈夫だって念を押しておいた。当人も1度痛い目に――精神的に痛かった、かな?――遭ってるので神妙な顔つきで頷いていた。
でも国が絡んでくる問題になると俺は何も言えないからね。
どっちかっていうと寧ろ関わりたくないという気持ちもある。
●○●○●○●
そういえば中央東9についての話のとき、3層まで作った地図を見せたら溜め息とともに『調査は1層だけだったはずでは?』と言われたんだよね…。
確かに『ちょっと1層の入り口付近から地図を作って来るだけですよ』とは言ったけど、1層だけとは言ってないのに…。
充分以上の成果があり、調査もきちんとしてきて、そして無事に戻った。
なのにそれを褒めるどころか、誰も無事を喜んでくれず、どうしてか文句ばかり言われるんだが、俺、何か間違えてるんだろうか…?
最近はリンちゃんに笑顔で『おかえりなさい』って言われた記憶がないんだよね…。
などと少し気落ちしながら部屋に入ると、机の上には籠に乗せられたタオル。もちろんそれはピヨのベッドで、その上にピヨが眠っていた。
起こさないようにそおっとベッドに腰掛けたが…。
「おかえりなさい!、タケル様、今日はここで大人しくしていましたよ!」
でも起こしてしまったようだ。眠りが浅かったのかな。
- おお、ただいま、ピヨ。そうかいい子にしてたんだな、よしよし。
近くに行って指先で撫でる。
「リン様に、今日は外に出てはダメだと言われまして…、ここで魔法の訓練をしていたのですが、皆様が戻られてからは何もするなとの仰せでして、ここでじっとしていたのです」
- そりゃヒマだったろうね。食事は?
リンちゃんたちが戻ってからってことは昼前ってことだから、昼から数時間ここでじーっとしてたってことか…。
「はい、クッキーをおひとつ、それと水を頂きました!」
え…?、それだけ?
そりゃまぁ普通のヒヨコなら身体のサイズからしてもそれだけで充分な量かもしれないが、いろいろ食べる時点で普通のヒヨコじゃないんだし、今まで食べてた量からすると少ないと言えるんだよ。
「知らない人種も居りましたし、ここで済ませるようにと、あっ」
ヒヨコって育ち盛りなんだから、ちゃんと食べさせてあげたほうがいいと思うんだけど、リンちゃんはそう考えてないのかな…。
とにかく両手で掬い上げてベッドに座り、膝の上に乗せて翼やら揉んで撫でてやった。
- そうかそうか、じゃあ運動不足だろう。
「あ、あ、気持ちいいです、た、タケル様こそお疲れでは、ああん、ないのですか?」
妙な声を出すなというに…。
しかし長時間じっとしていたからか、少し凝ってるな。やっぱり運動はちゃんとさせないとダメなんじゃないか?、これ。
- 大丈夫。ん、こっちも凝ってるな、あまり長時間じっとしていると血行が悪くなって身体に良くないって言うぞ?、ほら、ここも揉んでやろう。
と言ってひっくり返し、腿のところも揉む。
でかくなった分、やりやすいな。
「ああっ、そんな、ああん、ご無体な、あっ、ああん、あん、あっ…」
だから妙な声を出すんじゃない。
しかし手触りがいいな、これ。ぽわぽわのふわふわだし、腿肉も程よい柔らかさで触り心地も揉み心地もいいぞこれ。
鳥の足っていうか腿だけど、そんなとこ触ったことないからね、なかなかに新鮮だ。こんな感触だったのか。
「はぁあん、はあ、はあ…」
癒されるなぁ、この手触り、モフみ。うん。
そういえば最近リンちゃんの頭撫でてないなー…。
「タケルさま、何をされてるんですか…?」
- ん?、あ、リンちゃん。ピヨを長時間じっと座らせていたみたいだから、あちこち凝っててね、解してやってたんだよ。
「そう、なんですか…?」
何その不審そうな目…。
- 長時間同じ姿勢を続けるのは血行が阻害されたりしてよくないんだって。ビジネスクラス症候群(※)、だったかな?、元の世界でも問題になってたんだよ。
「……そうだったんですか。失礼しました」
- 時々運動させるとか、あ、それとピヨのごはんがクッキーと水だけって、そういう方針なの?
「あっ、それはその…、どうにも太ってきたようなので、少し制限したほうがよろしいかと思いまして…」
ああ、イジメとかじゃないってことね。
- 育ち盛りなんだからいいんじゃないの?
「そう…、なんですか?、ヒヨコの事はあまり存じませんので…、申し訳ありません」
- ああ、考えてくれてたならいいんだけど、制限しなくてもいいんじゃないかなって。
「わかりました。ところで夕食の準備ができましたよ?」
- ありがとう。ピヨは一緒でいいのかな?
「カエデ様はピヨのことをご存知ありませんが、よろしいのですか?」
あ、それでピヨに何もするなって指示してたのか…。カエデさんも勇者だし、別にいいのに。
- んー、まぁここに泊まるんだから、知ってもらっても構わないんじゃないかな。
「ではそのように」
そう言って軽くお辞儀をしてくるっとターン、ふわっと広がるスカート。
古典的ロングスカートのメイド服じゃないからね、膝上だし襞もそこそこあるせいかよく広がる。
もしかして、わざとやって見せてる…?
あ、中身は見えないよ?、なぜか見えない。計算されたフワり方。
いあまぁ、目の保養ってほどでもないんだけど、何となくちょっと嬉しい。
●○●○●○●
「きゃぁぁ!、可愛い!!」
「え?、カエデ?」
え?、カエデさんってこういうキャラだったっけ?
「何よ」
「あんたそんなキャラだっけ?」
「キャラ?、何言ってんのよあれが可愛くないならあんたの目を疑うわよ?」
「そりゃピヨちゃんは可愛いけど…」
キャラってのはキャラクター、つまり性格の事だったと思うけど、カエデさんの時代にはまだ一般的じゃなかった言葉なのかな?、略だけど。
確かカエデさんってこっちに来て30年ぐらいだっけ、サクラさんの次とかなんとか。
「ピヨちゃんって言うんだ、あ、タケルさん待って、私にも抱かせてください!」
いつもの席に着こうとした俺を呼び止めて、わざわざ席を立って俺の近くにやってきて言うカエデさんにびっくりだよ。
食後じゃダメなのかな、まぁ、リンちゃんが台所でピヨ用の器にスープを入れてる間ぐらいならいいか。すぐだけど。
- ピヨ、悪いけど少しだけ頼む。
「はい、わかりました」
「わぁ♪、返事しましたよ!?、言葉わかるんですか!?」
- うん。賢い子なんだよ、そおっと、そうそう、もしかしてカエデさん動物飼ってました?
「はい、うち室内犬が居たんで、こういう小さい動物を抱っこするのには慣れてるんですよ、わぁ、ふっわふわ~、手触りいいですねー、あ、毛並みって言うのかな?、羽並み?、何て言うんだろ?、あ、この子って何のヒナなんですか?」
忙しいな。こんな調子のカエデさんて初めて見るから面食らうな。
- 何の、といえばこの世界のニワトリらしいけど、ピヨは精霊種だよ。
「え?」
- 何か特殊な条件下でヒヨコの姿になった風の精霊さんなんだってさ。
「へ、へー…、精霊さんなんですか、凄いなー、あたし精霊さんのヒナなんて抱くの初めてですよ、って!、せせ精霊様!?」
「わっ!」
抱いて撫でていたのに、急にピヨを差し出した。
- そんな急に動かしたらかわいそうですよ。
しょうがないから受け取ったけど。
「だって、精霊様だなんて畏れ多くて…」
- まぁもう食事ですし、そういうの気にせずさっきみたいに優しく接してあげてください。カエデさんは慣れてそうですし、いいお手本になりますので。なぁピヨ。
「はい、抱き方も撫で方も、あの者らに比べれば雲泥の差でした。この者になら構われても苦痛ではありません」
「そうですか?、お手本?」
- はい。どうにも構いたいけどやり方が雑らしくて、ピヨが嫌がるんですよ。その点、ピヨもいま言ったように、カエデさんになら任せられます。
「え?、ピヨちゃんは何て言ったんです?」
- カエデさんの抱き方や撫で方は心地よかったって。
「わぁ♪、本当なら嬉しいです!、って、わかるんですか?、ピヨちゃんの言葉」
- はい。魔力感知を訓練していけば、わかるようになるんじゃないでしょうか。
「そうなんですか!、」
「ねー、お腹すいたよー?」
見るとリンちゃんもとっくに席に着いていたようで、皆はいろいろと言いたそうな表情でこっちを見ていた。
いつもなら途中で会話に入ってきてもおかしくない話だったけど、そうすると話が長くなりそうだから入って来なかったのかも知れない。悪い事しちゃったな。
- あ、すみませんお待たせしました。
「タケルさんのせいじゃないよ、カエデのせいだよー?」
「う、ごめん」
「では、精霊様に感謝して、頂きましょう」
「「いただきま(-)す」」
あ、シオリさんが開始の言葉を。
そっか、昼食のとき俺は居なかったし、その流れかな。
「今日はシオリ様とお会いしてからカエデ様はずっとあの調子なのですよ…」
食事が終わり、デザートとお茶のときに隣というか斜め前のメルさんが言った。
- へー、シオリさんと?、ですか?
「はい。何でも本にサインを頂けてさらに有頂天で、おそらくそれでピヨちゃんを見てああいう事になったのだと思われます」
「(小声で)だからカエデが居る間はシオリさんは借りてきた猫みたいになってんの、ぷぷっくすくす」
ああ、勇者本でシオリさんのファンに、ってことかな。
別に著書なわけじゃないはずだけど、内容が良かったのかな?
それと、何かシオリさんがあっちの席からこっちを睨んでいるような気がする。
「あまり笑っちゃダメですよ、ネリ様」
「だって今でこそあんな澄ました表情してるけど、最初はすっごい慌ててたんだよ?、いつも偉そうだったのに」
今回のデザートタイムは、シオリさんとサクラさん、それとカエデさんがリビング奥のソファーに移動していた。
別に移動してなくっても、シオリさんは食卓でもいつも俺から一番遠い席なのだけど、今日はテーブル中央に花の飾りが置かれていて、その上に球形の光を放つ魔道具が立っているので食事中は直接には見えなかったんだよね。
ソファーに移動したからこそ睨んでいるというのが見えたとも言える。
「それは…、そうですね、でも意外でしたよ?」
「何が?」
「古参の勇者様ですし、あんな風にサインをねだられるなんて今まで多かったはずでしょう?」
尚、ピヨはそのカエデさんによってあっちに持っていかれた。
その際、フルーツのゼリー寄せをピヨに食べさせてもいいのか尋ねられたので、ピヨ用のサイズのも渡しておいた。
俺としてはいつも構われているこちらの2人、メルさんとネリさんに、ピヨの扱いについてカエデさんにレクチャーしてもらいたかったんだが、あちらの様子をみるとピヨがいい緩衝材となっているようなのでそれならいいかという所だ。
リビングのテーブルの上は直接には見えないが、カエデさんとサクラさんが時々交代でピヨにそのゼリーをスプーンで与えているようだ。
ピヨが『上品な美味しさで素晴らしいです!』ってさっき言ってたのが聞こえた。ピヨの声は魔力が乗ってるから少々距離があっても聞こえるんだよね。
シオリさんは自分もやりたそうな目で見ながら、何か話をしているようだが。
「んー、あたしはあんな風にサイン攻めされた事ないからわかんないけど、急だったからとか、出版差し止めしたはずの本だったからとか、そんなのじゃない?」
「ああ、確かにあれは内容が少々…」
「読んだの?、メルさん、どういう内容?」
「いえそれはちょっと…、えー、ラブロマンス過多な内容だったと…」
「ラブロマンス!?」
「ネリ様、声が…」
「あ、っと…、へー、あのシオリさんがねー…」
すっごいニヨニヨしてるし。
しかしメルさんが読む本としては意外だな。
「ですから、勇者本はその、装飾過多と言いますか、完全な実話ではないので…」
「わかってるって、あたしだってサクラさんとエチゴヤなんて成敗してないもん」
エチゴヤ?、何だソレ…。
成敗してないってことは、完全な実話じゃないどころか完全な創作じゃないか。
勇者ってのはそんな本の題材にされちゃうのか…。
しかしエチゴヤを成敗とか、時代劇にありそうな雰囲気が、逆に興味をそそられるな。どんな内容なんだろう?
「それなら良いのですが…」
「それが、一旦部屋に逃げてたのに戻ってきてからはずっとあんなお澄まし状態で猫かぶってるんだもん、おっかしくて、って、タケルさん、聞いてる?」
- え?、聞いてますよ?
エチゴヤのこと考えてたとは言えないので。
- シオリさんならたぶんロスタニアではあんな感じなんじゃないでしょうか。
最初に見たときがそんなお澄まし状態だったからね。
あとは慌ててるとか、焦ってるとか、悩んでるとか、そういうのを隠すために威圧的だったりするような姿ばっかりだけども。
「あー、そうなんだ、そいやロスタニアでは偉い人なんだっけ」
「そうですね、ロスタニア王に意見できる立場ですから」
「へー、あ、メルさんもホーラードではあんな感じなの?」
「え?、私ですか?」
「うん、だって王女様でしょ?」
「ええまぁ、王女ですけども…、私の場合は少し特殊と言いますか…、姉や妹なら…、式典などの時は確かに…、でもそれなら私も…」
「メルさんメルさん、そんなに考え込まなくってもいいよ?」
「え?、あ、そうですね、式典や謁見などの行事ではあんな風かも知れません」
「特殊って?」
「えー、私はご存知のように幼少から剣術の鍛錬をしていましたので、その、特殊と…」
「あ、そっか、達人級だったっけ、あ!、ホーラードの姫騎士ってメルさんの事だったんだ!」
有名人だったんだな、って、そりゃ王女様なんだから有名にもなるだろうね。それにも増して剣術の達人級なんだし。
「え!?、いま気付いたのですか!?」
「うん…、何か頭の中で結びついてなかったみたい…」
「まぁ、確かに、騎士らしいことはあまりしてませんでしたね…」
ここに馬連れて来てないもんね。
ダンジョンで戦闘するのには騎乗してないほうがいいし、移動だって自分の足で走ってた。今は『スパイダー』とかいつもの飛行魔法を使う事が多くなったけども。
それにしても『ホーラードの姫騎士』かー、どうもメルさんのイメージにその姫騎士って言葉が合ってないような気がするせいか、実感がないな。
「あれ?、でもメルさんの甲冑って黒かったよね」
「白甲冑は式典や行軍のときと、後方に居る時だけですよ。実際に前線で戦うときにあんな目立つものを着けていたら狙って下さいと言っているような物ではありませんか」
「そういうもんなの?」
「そういうものです」
白いと汚れが目立つとか、返り血が目立つとか、そういう理由もあるんだろうね。
メルさんならサイズが他の騎士と違いすぎるので同じ色でも目立ちそうだけど。
「タケル様」
- はい?
「何か?」
- いえ別に?
「そうですか」
「メルさんならちっさいから目立つんじゃないかって顔してたよ?」
- え?、あ、すみません、ちょっとだけそう思っただけです。前に何度も甲冑姿のメルさんを見てるじゃないですか、可愛いなとは思ってましたけど…。
「かっ、可愛い…」
- あっ、もちろんメルさんが強いってことは知ってますよ!、決して侮るとか貶すって意味はありませんよ。
「あーあ、タケルさん、あーあ」
- え?
俺また何か間違えた?
「はぁ…、わかりました、そうですね、こういう人でした…」
「タケルさんだし」
え?、何その2人で何かわかりあったみたいにお互いの肩に手を置いてんのは。
「はぁ…」
「はー、だよ」
ちらっとこっちを見てまた溜め息ついて2人で肩をぽんぽんって、何それ…。
(作者注釈)
タケルの言う、「ビジネスクラス症候群」と言うのは誤りで、旅行者血栓症(エコノミークラス症候群)です。ですが、意味はだいたい合ってます。
次話2-102は2019年06月12日(水)の予定です。
20190609:文言訂正。
(訂正前)こういう小さい動物を抱くのに慣れてます
(訂正後)こういう小さい動物を抱っこするのには慣れてるんですよ