2ー075 ~ 板ばさみ
夕食後。
俺とリンちゃん以外がお風呂あがりでいい香りを漂わせてたのはいいけれど、いつもと席順が少し違っていた妙な雰囲気の食事だった。
ピヨなら小さく切った肉や野菜と豆、あとはちぎったパンを『美味しいです!』って言って串を器用に使って食べ、また『かわいい♪』とか言われてたよ。
大きいヒヨコだけど人よりは小さいので量も少ないし、すぐ食べ終わってた。そしてすぐリンちゃんが俺の部屋に連れてってたけど。
しかし何でも食べるのな。タマネギ(っぽいもの)がダメとかも無いみたいだし、今日の肉は鶏肉っていうか角ニワトリの肉なんだが、いいのか?、って思ってたんだけど普通にたべて喜んでたし。
見かけはニワトリのヒヨコだけど、中身はニワトリじゃないらしいからもう気にしないことにした。
夕食後のお茶とデザートのとき、リンちゃんはさっさと『スパイダー』試作4号機を受け取りに出かけて、俺はデザートがパウンドケーキみたいなのだったので辞退してお風呂に入ることにした。
ついでにそのケーキのかけらをもらって、ああ、俺の分からね、それでピヨにあげるんだって言ったら、ピヨが食べてるところがかわいいからここ(食卓)で食べさせろと言われ、仕方なくピヨを連れて来たらこっちで勝手にやるからタケルさんはお風呂へどうぞと冷たく言われてしまった。もちろん言い方はちょっと違うがだいたいこういう意味な。
どうやら通訳は不要らしい。
何だかご家庭で邪魔者扱いされてるお父さんたちの気持ちはこんなのだろうか、などと思いながら風呂に入った。
まぁ例のごとくウィノアさんが出てきて背中を流してくれたり湯船でウィノアマッサージをしてくれたりはあったが、いつものこと。
『何ですかあの者たちは。タケルさまをまるで邪魔者のように!、ぷんすか』
と言いながらだったけど、『ぷんすか』って何?
ウィノアさんは一体こんな言葉をどこで覚えたのだろうかとちょっぴり気になったが、どうせまともに答えてくれないだろうと思ってまぁいいじゃないですか、お風呂にすぐ入れましたし、と宥めておいた。
風呂からでると、リンちゃんが戻っていたようで、『すぐに見ますか?』と言われたので頷いて外に出た。
「何なに?、何か新しいもの?」
後ろからぞろぞろついて来たので『スパイダー』の試作4号機だそうです、と返事をすると『見たい見たい!』って並んで待つことになった。
リンちゃんがエプロンのポケットからずりゅんと取り出したそれは…。
- でか…、え?、長い…?
「ちょっとそれは…」
「きm……どうしてそんなことに?」
「中に戻ります…」
「あ、姉さん」
うん、シオリさんの気持ちもわかる。
もうこれは『スパイダー』じゃないな。『スパイダー』っぽい何かでもない。
幅が広がって長くなった。まぁこれはいい、いやよくないけど理由があるんだろう。だから目をつぶるとして、だ。
足が増えた。これがダメだ。連結部が複数あって足が多い、もう完全に『スパイダー』ではない。他の虫だ。それも昆虫じゃないほうの。ストレートに言うと巨大な短いムカデだ。
もう気持ち悪い。これはダメだ。これは乗り物として何かが間違っている。
「あ、あたしは反対したんですよ?、ホントですよ?」
リンちゃん…。板ばさみになった営業担当者じゃないんだからさ。
一応我慢して中の設備などを見せてもらったんだけどね…。
うん、キャンピングカーより豪華な設備がそろってたよ…。
一応、うねうね動いても中が揺れない工夫だとか、外から中は見えないけど中からは外を壁面全部に投影するので開放感もばっちり景色も楽しめるだとか、移動しながらの入浴や食事でも星空や景色が見れますとか、リンちゃんが説明書を見ながら解説してくれたけどさ…。
一緒に中を見たネリさんは『すごいすごい!』って目をきらきらさせて喜び、あちこち触ったりベッドに飛び込んだりと、メルさんと俺とで引き止め…というかがっちり掴んで動き回らないようにしたぐらいだった。
メルさんは、『華美な装飾はありませんが品質がとてもよいですね、それに設備が機能的で素晴らしいです』と始終感心していた。
確かに素晴らしいと俺も思ったよ?、中からも見えるあのたくさんの脚を見なければね!
だいたいさ、座席が変形して寝台になるとか個室だとか、キッチンやトイレや浴室なんてのは要らないんだよ。外に作ればいいんだからさ。
元の世界に寝台特急の豪華版みたいなのあったっけなぁ、って思い出したね。
こんな虫列車に乗ってどこ行くんだよ…。
おまけにサンルーフ部分は試作2号改から継承されてるんだけど、先頭部分にあって、たぶんそこからの出入りや数人が立てるスペースを作っているせいで、風防板や手すりが触覚にしか見えないからますます虫っぽさが強調されてしまってる。むしろわざわざ似せようとしているんじゃないかとすら思える。
こうなる前に一言相談してくれればいいのに…。
これはアレだな、技術者が良かれと思ってか、あれこれ盛り込んだ結果、使う人のことを忘れたってやつだな。
こんなのが近づいてきたら村や街がパニックになるぞ?
街道なんかで目撃されたらえらいことになりそうだ。
- うん…。これは却下だな…。リンちゃん、理由が必要?
「一応、タケルさまの言葉で理由を述べて下さい、そのままお伝えしますので。あたしが言ったのでは聞き入れてもらえず、こんなことに…、申し訳ありません…」
- リンちゃんが悪いわけじゃないから。何なら連れて来てもらえば直接言うけど?
「いえ、そこまでタケルさまを煩わせるわけには参りませんので、今仰って下さればいいです」
- そう?、んじゃえーっと、まず外見がダメ。
外に小屋を作って泊まれば済むものを中に作ってそれを運ぶ意味がわからない。
欲しいのは小回りの利く移動手段であって宿泊設備ではない。
これに僕たちを乗せて一体どこに行かせたいのか。
開発コンセプトをまずユーザに説明せずに作り始めるのはおかしい。
こんなところかな?
「う…、わかりました、そのままお伝えします、少々お待ちを」
リンちゃんは右手を電話のジェスチャーにして聞き取れない言葉で話し始めた。
精霊語かー、あれはどうしようもないな。うん。
「タケルさんタケルさん、あれって何語なんですか?」
「私にも聞き取れません。精霊様の言語でしょうか?」
- うん、精霊語だってさ。僕にも聞き取れないから安心して。
リンちゃんは右手は電話の形のまま高速で喋り、左手を忙しなく動かし早足で歩いたり地団駄を踏んだりしていた。すげぇ、何だか動画の早送りみたいだ。
メルさんとネリさんもぽかーんとリンちゃんを見ている。
あれ?、ああそっか。小声で通話してたのは見てたけど、あそこまで激しいのって初めてだもんな。
「タケルさま、蜘蛛を作らせておいてコレがダメなのがわからない、って言われたのですが…」
リンちゃんがぴたっと止まり、こっちに歩きながら質問してきた。
あー、そういうカテゴリーはOKだと勘違いしちゃったのか…。
電話のジェスチャーをしていないってことは、光通話(?)は終わったのね。
- 別に蜘蛛を作らせたつもりはないんだよ。それに、だからって足の数がいくつまでならいいとかそういう問題でもない。やっぱり直接会って話をしたほうがいいんじゃない?
「あ、いえ、一応はわかってもらえました。外見についてデザイン担当の者が少し零しただけですので」
- デザイン担当か…、あ、もしかして光の精霊さんって虫とかに嫌悪感や忌避感ないの?
「え?、あたしは人種とあまり変わりはないと思いますが…、ひとによるとしか…」
- それもそっか、変なこときいてごめんね。
「いえ、あれを見たらそういう疑問も当然かと…」
苦笑い。ほんとに苦そうな苦笑いだった。リンちゃんのそんな表情初めて見たかも。
- ところで、前のはないの?、2号改だっけ。
「一応、ありますが……」
なんでそう言いづらそうなの。
「その…、速度と旋回性能のためにと、脚の数が少々増えてしまっていて…」
- え?
「あ、あたしは反対したんですよ?、ホントですよ?」
リンちゃん…。
- 2号改はあのままでいいので、使えるようにしておいて欲しいかな…。
「はい…、わかりました」
何だかこうなると、他のチームがどういうのを開発してるのか気になってきたな。
- 他のチームはどんなのを作ってるの?
「はい、3号はダンジョンの中でも運用できるような小型サイズのもので、5号は2号改をベースに大型化したものです。それぞれ射出武器開発部から搭載型の投射武器を装備しています」
うーん、ダンジョンのことを考えてってことならわかるけど、俺は『スパイダー』に武器が必要だとは考えてないんだよね。
ん?、大型化ってどれぐらいのサイズなんだろう、馬車ぐらいならいいけど、あ、一応訊いておこう。
- 大型化って、どれぐらいの大きさなの?、大きめの荷馬車ぐらい?
「幅15m長さ30m高さ5mです」
でかくね?
「あ、あたしは反対したんですよ?、でも…」
- 一応きくけど、それ、車輪じゃないんだよね?
「はい…、多脚型です…」
リンちゃんは却下されるって分かったようで、目線をやや下に向けてしまってた。
ふーむ、重量があるから多脚型で分散して、乗り心地を安定化させるというのは理屈ではわかるんだよ。
でも、そんな大型トラックよりもでかい乗り物なんて何に使うわけよ。
物を運ぶなら、リンちゃんも俺も魔法の袋があるわけだから必要ない。
人を運ぶったって、詰め込んで100人ぐらいなもんだろうし、運ぶとしても兵士の人たちを運ぶぐらいしか思いつかない。今のところそのような予定なんて無いわけだから、これも必要じゃないということだ。
もし作ったとして、それぞれの騎士団にでも提供する、ということであれば有効活用してくれることだろう。でも光の精霊さんの技術をそうほいほいと人種の、それも国に渡すのはまずいと思う。
俺は精霊さんの居る日常が当たり前の感覚になっちゃってるけど、先日のシオリさんたちとの話でわかるように、精霊さんたちはあまり積極的に人種とは関わらない方針だったはずなんだ。
- 小型のは開発を進めてくれていいと思う。でも大型は今のところ必要ないかな。2号改のサイズで間に合ってるし。
「…わかりました、では2号改は前のままで、3号はそのまま進めて良くて、大型の4号、5号はタケルさまには不要とお伝えします」
- うん、ごめんね、何かリンちゃん板ばさみになってるよね?、大丈夫?
「はい、大丈夫です」
- ならいいけど…、あ、2号改ってどうしてさらに改造することになったの?
「あ、それなんですが、実は2号改って、あの速度での移動には無理があったようでして、あまり長持ちしないんです…」
- そうだったの?、あれはあれで安定してるって思ってたけど。
「もう少し速度を落とすか、脚を増やして負荷を分散するかという選択だったんです。それでタケルさまなら速度を落として安定させるようを選ぶでしょうと言ったのですが、それだとせっかく強化した動力部のパワーがムダではないかと、速度を犠牲にするのはおかしいと…」
なるほど、そっちいっちゃったんだ。
- それで脚が増えたってわけか…、そこらへんは運用でカバーするほうがいいんじゃないかなぁ?、何もいつも最大出力で最高速を出さなくちゃいけないわけじゃないし。
「はい、あたしもそう言ったのですが、タケルさまが使うものに不備があってはと押し切られまして…、それと、水上移動が遅すぎるのではないかという意見もあって」
- 脚を増やしたら漕ぐ脚も増える…、と…。
「はい……」
- 脚で漕ぐのをやめれば?
と言った瞬間、ネリさんとメルさんも頷いてた。
やっぱり脚で漕ぐあのやり方、いまいちだよね。
「すると魔法ですか?、消費がかなり増えますが…」
- 前にほら、スクリューとかプロペラの話しなかったっけ?
「あ、そうですね、なるほど、それを伝えてみます」
光の精霊さんたちは、大昔にはプロペラやスクリューの技術も使っていたそうなんだけど、現在は魔法を活用したほうが効率がいいし扱いやすく、重量も抑えられるということもあって廃れてしまったんだそうだ。
なんせ動力が魔力だからね、わざわざ物理的な力に変換するよりそのまま魔力として活用したほうが効率がいいんだそうだ。
それで言うと『スパイダー』も実はエネルギー効率的にはよくないんだそうだ。
燃焼系の動力よりは効率がいいとは言っていたけどね。何か計算式とか聞いたけどさっぱりわからなかった。
魔力コア式の自動人形は、あまり効率を重視していないらしい。様式美なんだってさ。
それでも昔より魔力操作理論も進歩しているので、長持ちもするしパワーも出るようになってるとかなんとか。
話がそれたが、魔力を動力に変換するエンジンと、魔力をそのまま魔法として扱うエンジンとでは全く別なので、2つ乗せると消費が当然増える。だからどちらか片方にしたほうがいい、っていうことなんだそうだ。
で、『スパイダー』は前者なので、できるだけ魔法じゃなく物理的にどうにかしたほうがいいんじゃないかって話なわけだ。
小型の魔法機関は搭載してるらしいんだけどね。それで照明や熱循環とか補助的な部分を担ってるんだってさ。例によって説明きいたけどさっぱりわからなかった。
●○●○●○●
川小屋にもどると、リンちゃんはすぐ『少し話をしてきます』と自室へ行って転移していった。『スパイダー』はあると便利なので、急げとは言いたくないけれど頑張って欲しいとちょっとは思う。
リビングのソファーのところではシオリさんとサクラさんがアイスクリームを食べていた。
いや、いいんだよ、勝手に食べても。
夏の間はそういう冷たいものを冷蔵庫に用意しておいてもらってるんだ。
ご自由にどうぞ、って言ってあるし。
でもさっき食事終わってすぐケーキみたいなの食べてなかったっけ?
よくそんなの食べようとか思うなぁ…、と思いながら通り過ぎようとして、橋のことをシオリさんに伝えるのを思い出した。
- シオリさん、ロスタニア方面への橋、できてますよ。
「あ、もうできたのですか?、ありがとうございます」
シオリさんはスプーンを置いて、わざわざ立ち上がり、姿勢を正してお辞儀をした。
- 明かりの魔道具を取り付けられるように柱を33箇所立ててあります。
言うと、シオリさんは少し眉を寄せて言う。
「33箇所ですか…、わかりました。ですがこのような場所でそれを維持するのは些か難儀ではありませんか?」
ああそっか、維持するためには定期的に魔石を入れ替えたりっていうメンテナンスをする人が必要ってこと忘れてたな。
- まぁ別に使わなくても構いません、あったらいいなと思って立てた柱ですので。
「そうですか、お気遣いありがとうございます。そのうち街道が整備され巡回する者が増えれば活用できると思います」
シオリさんは安堵したのか微笑んでそう言った。
「タケルさん、何かピヨの様子がおかしいんだけど…」
シオリさんに頷いたとき、俺の部屋からネリさんが出てきて手招きをした。
何だろう?、と思って見に行くと、机の上の籠にピヨがいて、メルさんが心配そうに覗き込んでいた。
- どうしたんです?
とネリさんに尋ねた。
「何だかしんどそうなんですよ、ほら」
よく見ると、何だか苦しそうだ。
- ピヨ?、どこか痛いのか?
ピヨは少し首をもたげて返事をした。
「…タケル様、お腹が痛いです…」
- どういう痛さ?、ずっと痛む?、ときどき痛む?
「やっぱり話ができると便利ですね」
「しーっ、黙って見てましょう」
後ろでこそこそ喋ってる2人はおいといて、と。
「ときどき痛みます、ずっと重い感じで体がだるいです」
- そうか…。
ピヨの体に手をかざして軽くスキャンしてみる。
ん?、これって…。
- ピヨ、トイレ行った?
と、尋ねてから思った。ピヨ用のトイレって無いよな。
「トイレ…?、でございますか…?」
- ごめん、ピヨ用のトイレを用意してなかったな。
えーっと、ピヨのサイズで洋式便器を作って囲めばいいのかな、確かサイホン構造になってて…、まぁだいたいなんとかなりそう。
さくっと土魔法で作る。脚の長さを考えて低く。尾がちょっとあるから便座の後ろをあけて。
どうせ何度か使ったら使い捨てにするつもりだし、下のタンクは小さめでいいよな。
水洗タンクは構造が面倒なので無し。水魔法で流してもらおう。
ちゃんと扉もある。レディだもんな。そう言ってたし。
「タケルさん、これって…」
「ピヨ用のトイレですか?」
- うん。ピヨ、使い方は分かるか?
「タケル様、『といれ』とは何でございますか?」
あ、もしかしてこいつ、排泄したことがないのか!?
そういえば生まれて14年以上、ものを食べたことがないような事を言ってたっけ。
- あー、えっと、食事をしたら必要な栄養分を摂ったあとの残りかすを排泄する必要があるんだ。ピヨは今までろくに食べてなかったから、排泄の必要がなかったが、ここにきて何度か食べただろう?、だからその、排泄しなくちゃいけない分が貯まってるんだ。
何でこんな説明をするハメに…。
それもネリさんやメルさんも居るというのに。
いや、大事なことなんだけどね!、でもほら、異性がすぐ近くにいるわけで、実に言いづらい。
ピヨに説明するのを、できれば女性に代わって欲しいんだけど、言葉が通じないんだからしょうがない。
「それが、この痛みでございますか…」
- 何かが出そうなような、そんな感じがしないか?
「そう言われてみれば、このまま耐え切れそうにないような気がします」
言葉では体裁を繕っているが、表情は苦しそうだ。
- この箱の中に入れてやるから、座って、扉を閉めたら耐えなくていいから、出すんだ。
「あっ、タケル様…、今動かされると辛いです!」
できるだけそっと両手で持ち上げて、作ったトイレ(個室)の中に置いてやる。
個室を大きめにつくっておいてよかった。
そして扉を閉める。
さらに少し距離をとる。
- 出すまでその部屋から出るなよー!
「出すと仰られても!、あ、苦しいですタケル様!、痛い、痛いです!」
- そのまま体に任せて出すんだ!
「出せと仰られ…ましても…、うぅ…」
「タケルさん?、もしかしてピヨは便秘だったんですか?」
「『べんぴ』とは何ですか?」
- ちょっと違うかな、今まで食事してなかったから排泄の仕方が分からないんじゃないかな。
「つまり、初めての排泄?」
- まぁそんな感じ。
「が、がんばれー!」
「頑張ってー!」
「い、痛い、です…、は、はぅぅん…」
- 頑張れー!
「が、がんばれー!」
「頑張ってー!」
「ぅうん…、はぅ…ん…」
何だコレ。
次話2-76は2018年12月12日(水)の予定です。
20230514: 助詞訂正。 お父さんたちは ⇒ お父さんたちの