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君が消えた日  作者: 卯月の猫
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プロローグ

カウンセリング○○回目の記録


「よぉ」

「あら、珍しいわね、あなたがここに来るなんて」

「先月も来ただろ、覚えてないのか」

「.......あぁ、カウンセリング.....だったかしら」

「そういうこと」

「あの子は元気にしてるかしら?」

「俺が知るかよ」

「嘘つき、顔がもう言っちゃってるわよ?」

「....チッ、おらカウンセリング始めるぞ」

「えぇ」

「投獄されてどれくらいか覚えているか?」

「正確な数字はもう覚えてないけど、3年は経ってると思うわ」

「今日拷問は受けたか?」

「えぇ、20回くらい」

「その割には元気そうだが」

「ここの拷問がつまらないのよ」

「.....」

「というのは冗談、同じようなことしかされないから飽きちゃったのよ」

「拷問に飽きるとかあるのか」

「慣れたらね」

「軽く言ってるが、重みのある言葉だな...」

「なんでも慣れちゃえるものなのよ」

「.....次行くぞ」

「どうぞ」

「あいつに会いたいか?」

「......」

「どうした、答えろ」

「そりゃもちろん、会いたいわよ」

「今の状態のお前でか?」

「意地悪なこと言うのね...」

「仕事だ、怖い顔するな」

「もういいわ....次の質問は?」

「いや、もういい、先月と様子はあまり変わっていないようだしな」

「こんな環境で変わるとしたらもう変わってるわよ」

「.....そうだな」


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