その19 大黒玄太、再び空から参上!
マーは私にむかて手を伸ばす。
「さあ友美様、イケメンスイッチを渡してもらいましょうか。」
私は、イケメンスイッチを胸に抱いてマーの手を拒んだ。
絶対イケメンスイッチは渡さない。だってこの中にはVさんが居るんですもの。
死んでも渡せない。
でも、2体のアーマーノイドが私に近づき、一体が私を捕まえて持ち上げた。
そこに房代さんが飛び込んできた。
「友美様を放しなさい!」
すかさずマーが、カンフーのような鉄拳を房代さんの顔面に打ち込み吹き飛ばす。
房代さん!
「ゲフ!」
房代さんは吹き飛ばされ、車にぶつかり気を失った。
「こ、この馬野郎!よくも房代さんを!」
私は急に怒りで何がなんだか分からなくなり、全力でアーマーノイドに抵抗した。
でもアーマーノイドは私を高く持ち上げ、地面に叩きつけた。
「うわあ!」
衝撃で一瞬意識が飛びそうになる。
私は腕を背中にねじりあげられ、地面に押さえつけられてしまった。
でも負けない、マーを殴ってやる。
私はおもいっきり力を入れて抵抗した。
すると、なんかちょっと押し返せそう。
もっと力を入れてみる。よしあと少しで腕が自由になりそう。
そこでさらに横にいたもう一体のアーマーノイドも私を押さえてきた。。
うう、2体で押さえられると、もうびくともしないです。
その様子を見ていたマーは少し顔を引きつらせている。
「友美様、驚かせてくれますね。アーマーノイドの腕力に勝つなんて信じられないバカ力ね。でもさすがに2体のアーマーノイドに押さえられては終わりみたいですね。」
そう言うと、私の持っていたイケメンスイッチをもぎ取った。
だ、だめ。盗らないで。
「かえして!Vさんを持っていかないで!Vさんを私から引き離さないで!。」
でも、ニヤニヤしながらマーは私に唾を吐いく。
「ぺっ、黙れ天道の魔女め。お前らなんかにヘコヘコするのはもうウンザリなんだ。イケメンスイッチの無い天道などもう意味が無いだろう。ここで全滅させてやりますよ。」
そう言うと、マーは銃を抜き、まず秋彦叔父様は迷わず撃った。
バンバンバンバン
秋彦叔父様は、両肩と腿を打ち抜かれる。
「ぐあああ、マー・・・貴様!。」
「くっくっく、天道秋彦よ、私をいいように使ったお前は最後に殺してやります。
この女達がひどい目にあってから殺されるのをその目でみるといい。
そのあと、お前の娘から切り出した大腸で窒息死させてやりますよ。」
この外道!くそ手を離せロボット。私は外道からVさんを取り返すんだ。
でも私は何も出来ない。マーは銃を私の頭に構えながら楽しそうに笑い出す。
「わはははははは、小娘は趣味ではないからすぐに殺してやりましょう。
その後に残ったお前の娘にも天国と地獄を見せてやります。まずは天道友美の脳みそが吹き飛ぶところをよく見ておくのですよ天道秋彦。はははは・・・・・ぐは!。」
マーは話している際中に、いきなり目を見開き硬直した。
え?なに?
笑っていたのに急に黙るマー。
マーの腕がだらりと脱力する。
よく見るとマーのオデコに小さな点が増えていた・・・。
いや点じゃない、穴だ!
すぐにその点からは血が吹き出し、マーは地面に倒れた。
マーは・・・死んだの?
キン!
キン!
次は金属音が。
すると私を押さえていたアーマーノイドが力を失い倒れた。
よく見ると、アーマーノイドの頭にも小さい穴が開いている。
キン!
キン!
キン!
キン!
次々にアーマーノイドは頭から血を出して倒れていった。
なに?何が起きているの?
・・・・あ、そうか、狙撃だ!
私は急いで、私の上に倒れているアーマーノイドをどけて起き上がると房代さんに飛びつく。
眼底が骨折していたけど命に別状は無そうです。
房代さんの怪我を確認した私は、地面に落ちているイケメンスイッチを拾おうと手を伸ばした。
そのとき
一瞬早く、頭を片手でガードしながら飛び込んできたアーマーノードにイケメンスイッチを拾われてしまた。
わたしは飛びつく。
「かえして、私のVさんを返して!」
でも、そのアーマーノイドは、少し離れたアーマーノイドにイケメンスイッチを投げ渡す。
キン!
イケメンスイッチを投げてガードをはずした瞬間、そのアーマーノイドも頭を打たれて倒れた。
私は急いで、投げ渡されたイケメンスイッチを追う。
友美スーパーBダッシュだ!
でも刹那、イケメンスイッチを持ったアーマーノイドは、背中と足のバーニアをふかし、あっという間に加速して走り去ってしまった。
追わなきゃ!
でも私の前に、別のアーマーノイドが立ちふさがりる。
周りを見ると、まだ19体のアーマーノイド残っていた。
どいて!Vちゃまを追えないでしょ!
そのとき、上空から不快な声が轟いたのです。
「大黒玄太、ただ今空から参上!」
振り返るように見上げると、月の横にもっと大きな黒い丸があった。
なんだろう、ちょっとまえに同じ光景を見た気がするけど、思い出すことを脳が拒絶する。
その丸はあっという間に大きくなり、地面に衝突した。
ズシーン
また凄い揺れが私達を襲う。
おもわずバランスを崩すほど地面が揺れた。
ちょっと、この震動は人の体重としてありえないでしょ。
さらに玄他が飛んできた方向からお姉ちゃまの声がした。
見上げると、きれいな女性のシルエットが月の横に見える。
「私の愛する妹よ、ちょっぴり待たせてすまん!。」
お姉ちゃまは空中で如意棒をアーマーノイドに向けて伸ばし、素早く頭を突き刺した。
その如意棒をそのまま地面まで伸ばして刺し、それによりお姉ちゃまはふわりと地面に降りる。
わたしはお姉ちゃまにすがりつく。
「お姉ちゃま、Vさんを奪ったアーマーノイドが向こうに行ってしまったの。」
お姉ちゃまは頷き、そばに止めてあった護衛用の車に飛び乗り急発進した。
お姉ちゃまの発進を見届けて玄太を見ると、すでに棍棒で半分くらいのアーマーノイドをつぶしている。
えー、あっけなさ過ぎるでしょ。
くそ、玄太はつまらないくらい強いな。
そこに芽衣が飛んできた。
「友美っち、遅くなってごめん!」
そう言いながら、芽衣はしゅたりと地面に降りると自慢の如意棒を剣型にする。
「よくも友美っちに酷い事してくれたな!Vっちに鍛えられたこの技でみんな死ね!。如意剣乱舞!」
芽衣の剣は空中で8本の剣に分離すると凄い勢いで空中を飛び回りアーマーノードに襲い掛かる。
アーマーノイドの頭に次々に刺さっていった。
あっというまにアーマーノイドは全滅したのだった。
―――
私は、みんなを治療しながら金子たちの到着を待っている。
房代さんの眼底骨折はあとで手術で治さなくちゃ。
お姉ちゃまは、結局イケメンスイッチを奪ったアーマーノイドを見つけられずもどってきた。
多分、アーマーノイドは機動性を利用して道を外れて逃げたんだね。
あれだけ遅れて追っても見つけられないのはしょがないか。
口には出さないですが、みんな自分を責めている感じだった。
みんな自分を責めなくていいよ、一番悪いのは私なんだから。
そこに大きなライフルを肩に担いだ早川莉奈さんが悠然と現れた。
「どうしたの貴方達、そんなに湿っぽかったら荒川武威を取り戻せないわよ。貴方達は元気と気合が売りでしょ。」
私は莉奈さんに申し訳ない気持ちで顔を向ける。
「狙撃で助けてくれてありがとうございました。でも、Vさんを奪われてしまってすいません。」
莉奈さんは私の前まで来ると私の頭にポンと手を置いた。
「謝らないで、あなたが一番辛いでしょ。
そうね、こう考えなさいよ。荒川武威はきっとお嬢ちゃん達が死ぬほうが絶対悲しいわ。
すくなくてもみんな生きていたなら、これで良かったのよ。お嬢ちゃんさえ生きていれば、荒川武威はきっと何とかしてくれるって。」
「でも、でも、イケメンスイッチが・・・・」
「イケメンスイッチが奪われても荒川武威が殺された訳ではないわ。奪い返しましょう。私達のロリコンVを」
「はい」
そこで芽衣がうしろかっら突っ込みを入れるのでした。
「Vっちは『ロリコンV』じゃなくて『ロンリーV』だよ。本人はロリコンなことを隠しているだからそんな事いわないであげて。」
莉奈さんはクスリと笑う。
「OK、荒川武威の面子のために、それをみんなが知っていることは秘密にしましょうね。」
そう言って肩にライフルを担いで去っていった。
玄太はその後姿をみながらブヒブヒ騒いでいる。ブタ煩い。
「はあ、あんな謎のセクシー系までV君の周りにいるのか。うらやましい。羨ますぅぃ!。」
イラ!
お姉ちゃまもイラっときたみたいで、無言で気念砲で玄太のお尻に火炎放射をかました。
「あちちち、あついよ冬美ちゃん。冬なのに熱いとはこれいかに。」
イライラ!
今度は芽衣の顔が引きつらせる。
なぜこうも人をイラつかせるんだ大黒玄太!
芽衣はもイラついた顔で、無言で高電圧砲を玄太に発射。
ビシュ、ビシュ、ビシュ
「うわあ、芽衣ちゃんそれは・・らめ・・ウグッ!。」
バタリ
高電圧砲で、玄太はあえなく失神。
良い気味です。
でもお姉ちゃまは、倒れた玄太のお尻を執拗にまだ焼いています。
ちょっと肉のこげるにおいがする。
ま、玄太なら良いか。
焼肉食べたくなっちゃったよ。
読んでくださりありがとうございます。
大黒玄太マメ知識:お尻はミリアムレアになった。




