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その16 面倒な人は読み飛ばしていい話

ここはイケメンスイッチの中。

Vは祖父の荒川武玄と修行の最中なのだが・・・


武玄はVに逆技を決めながら尋問していた。

「おい、俺は友美と冬美は小せえ時しか知らねえんだ。今はどんな感じだ。」

「いててて、話すからから関節技はやめてくれよ。いてえええええ、やめろ!。」


武玄は手を離し再度聞く。

「で、外見とか性格はどんな感じなんだ。」


「ああ、友美は三井のリハウスのCMに出てきそうな正統派の美少女だな。」

「三井のCM?そんな説明じゃ分からねえな。もっと分かりやすい説明はねえのかよ。」


「そうだな・・・地獄少女を元気でうるさくて馬鹿っぽくした感じだな。」

「おい、てめえワザと分かりにくく言ってやがるだろう。次に分かりにくく言いやがったらぶっ飛ばすぞ。」


「はいはい。長い黒髪の色白美少女だよ。で甘えん坊で大食いで、すごいやきもち妬き。で、身内以外にはめちゃくちゃ冷たくて、誰が死のうと気にしない冷めたところがある娘だな。でも一緒に暮らしてるときは、普通に素直で良い娘だったな」

「そうか、まあ、あんな環境で育っちまったら、多少変なのはしょうがねえな。で、冬美はどんな感じだよ。」


「冬美は難しいよ。考えを上手く言葉に出来ないタイプだな。でもすぐに甘える2歳児みたいな娘だ。外見は背が高くて、色白で目が切れ長だけどいつも死んだ魚みたいな目をしてるな。髪の毛はウェーブがかかってて肩にかからないくらいの長さだよ。ただ髪の毛にウェーブがかかってるのは、あいつ風呂上りにドライヤー使わないで放置しているからだから、ドライヤー使ったら多分直毛なんじゃないかな。で、冬美も接し方が難し娘だけど家族想いで義理堅くって俺は好きだな」


「なるほどな。まああの環境で育って、その程度の変人で済んだんだったら、良い方じゃねえか。少し安心したぜ。」


「ああ、あの娘達はたぶん心配要らないよ。ただ、出来るなら親代わりにもう少し傍にいたいとも思うけどね。」


「だったら、早くここら出ねえとな。」


「そうだな。まずは4次元力を習得しなくちゃ。」


「そうだが、今日はおめえに『共鳴力』をおしえてやるぜ。」


「ええ、まだ4次元力を習得してないのに?」


「あほ、いったん一通りおしえるから、後はてめえで考えてやれってこった。安心しろアドバイスはしてやらあ。」


「そっか、相性の良いものから習得するっていうのも効率的かもね。OK爺ちゃん、じゃあ共鳴力の教授をお願いするぜ。」


「おうよ、いいか、世界には沢山のことわりがある。どんな偶然でも沢山の細かい理に沿ったもんだ。宇宙は理で出来ているからな。だが俺達にはシャンバラ様みてえに、宇宙の理をすべて理解する脳みそはねえ。だから一部の理を引き出し出して、可能な限り理の恩恵を受ける程度が限界だ。そこで必要なのが、力を引き出すための理に沿った行動と、理に共鳴するための振動を発することだ。」


「引き出したい力にこっちから共鳴するって事?。」


「そうよ、コッチがその理に合った行動をするのが第一条件だ。そうすりゃ理はこちらの力として働く。まずはその基本的な理を覚えて、引き出す練習をするんだ。その力をより強く引き出すのが理にあった振動さ。」


「それって、もしかして時間がかかる?」


「たりめえだ、理に沿った行動は沢山あるから、全部覚えねえといけねえ。こいつは理を知っているだけ力を引き出せるって寸法だからな。たとえば右手は重く下に働かせ、左手は軽く上方に働かせる方が能力を出す。これは右が水の理に近く、左は火の理に近いからだ。水と火の性質を理解するほど、左右の使い分けが効率よくなる・・・とかな。」


「な、なるほど・・・・。」


「でだ、ここらが肝心だぞ。右の水の理をより引き出すためには右手が水の『共鳴』をした方がさらにぐっと威力が増すわけさ。だから水の振動を覚えてそれをイメージして右手で水と同じ振動を発するのさ。そうすりゃ水の理と『共鳴』して、より威力が増すって寸法さ。だから共鳴力は理を覚えた後、日・月・地・水・火・風・木・金・雨・雷・熱・冷・甘・辛など、ありとあらゆる振動を感じて覚える必要があるのよ。それをどう応用するかは多少は教えるが、そっからは才能だな。」


「うわああ・・・・・難しそう。」


「あほ、こういう時は楽しそうって思え!難しそうと思ったら、本当に習得が難しくなるってもんだ。荒神流の戒律にもあるだろ『苦難楽しむべし』だ、ボケが。じゃあ理と万物の振動の覚え方を教える、喜んで覚えややがれ。」


「そ。そっか。最強へ道なんだから楽しまないとナ。OK教えてくれ爺ちゃん。」


そして、二人は地味な座学を始めるのであった。

お読みくださりありがとうございます。


共鳴力豆知識:古神道の考え方に近いです。

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