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その14 玄太め

「うほー、すごい研究所ですね。ここがエスパー部隊や如意棒を作った国持兵団研究所ですか。すごいですぞ。」


玄太は目をキラキラさせて喜んでいる。

ウザイなー。


でも我慢だ、我慢だ。


私たちは午前中に届けたアーマーノイドのサンプルの様子を見に、国持兵団研究所に来たのです。


すぐに国持所長がヒョコヒョコと歩いて現れてくれた。

小さくてしわくちゃなお爺ちゃんだけど、わたしは好きだな。血筋的には私の曾おじいちゃんになるらしいけど、そのせいなのかな。


「ヒョヒョヒョ、現れたな悪がき共。さあコッチに来るといい。面白いことが分かったぞい。」

私たちは国持所長について歩いく。

今回研究所に来たのは、私と芽衣とお姉ちゃま、それに玄太と房代さんと金子です。

建物の入り口に金子のチームは待機中。


歩きながら国持所長は房代さんに話しかける。

「房代、元気にやっておるか?V君が居なくて心細いならばこっちに来てもいいんだぞ。」

「ありがとう御爺様。でも大丈夫ですよ。Vさんの帰りを待たないといけませんし。」

「そうかえ、お前がそれで満足ならばワシは何も言うまいよ。だがいつでもお前を助けることくはするつもりだ。それは忘れんでおいてくれ。」

「お爺様・・・ありがとうございます。」


そんな話をしている間に、部屋についたらしく国持所長がドアの前に立つとプシューと横にドアが開きます。

そして中に入ると、骨格を中心に分解されて部屋一面にパーツが並べられたアーマーノイドがあった。


「ヒョッヒョッヒョ、これを軽々倒すとは玄太君は凄いのう。このチタンのボディを槍で貫くとは大したもんじゃ。」

「いえ、それほどでも。使った如意棒が優れた武器だっただけですよ。」

「ヒョヒョヒョ、まあ如意棒が軽々チタンを貫く高度を持っていたことも重要じゃがな。」


なんか玄太が褒められているのがムカついたので私は話に割って入る。


「それより国持所長、これの生産元のようなものは分かりましたか?。」

「おお、そうじゃったな。これはワシが昔交流があった科学者のクセがふんだんに見て取れる。まちがいなくコレは『先行者』シリーズの最新型であろうよ。」


そこで玄太がビックリするような大きな声をあげました。

「ええ、先行者ってあの中国の先行者ですか?これがあのダサい先行者の最新型なんて、ありえないでござるよ。」

「おい玄太君、だいたい中国から出てきたというあの先行者の写真は50年も前のものだぞ。今では普通に作業ロボットとして完成しておるんじゃ。それに脳をいれる技術はロシアのものかもしれないが、このロボットの躯体は間違いなく先行者シリーズだ。」


そこで房代さんが言います。

「なるほど、美メン教団はロシアの教団ですから脳移植の技術はありえますね。でもそうすると中国の最新技術のロボットをどうやって入手したかがカギでしょうか。国家の軍事機密の人型ロボットを手に入れるなんて可能なんでしょうか?。」

「ヒョヒョヒョ、そこじゃよ。ワシらでさえ10年前のデータを盗むのが精一杯だったんじゃ。一介の狂信団体に最新型の入手が出来るとは思えん。これはもう一本、見えない太い糸がありそうじゃな。それにこの先行者を見ていて驚いた機能がありおった。あの赤い丸いものは何だと思うね。」

私も国持所長の指差すパーツを見て見ました。ピンポン球くらいの赤い玉です。


すると一緒にいた金子が口を開きました。

「まさかと思ういますが、自爆装置ではないやろか?。」

「そうじゃ、そのとおりじゃ。しかしあの爆弾がどこについていたと思う?なんと腰についておったんじゃ。爆発力から考えるとおそらくこの先行者の躯体を破壊するほどの威力はない。あれが爆発すると、脊髄を爆発が通って脳を破壊する仕組みになっておった。おかしな機能だとは思わんかね。躯体の機密保持のためならばもっと大きな爆発物を使うじゃろ。しかしこれは脳しか破壊せずに躯体は残るように爆発するんじゃ。ココから何が分かると思うよ。」


私は急いで通信機のスイッチを入れました。


「あ、あ、Vさん今の説明を聞いてましたか?Vさんの謎解きショーをお願いします。」

すると外部スピーカにVちゃまの声が流れ出しました。


『なんだよ、こんな簡単なことも分からないのかい?これは躯体を用意した人物は美メン教団を利用する為にアーマーノイドを与えたって事さ。脳移植時に爆破装置の存在に気づかれないようにわざわざ腰に自爆装置をつけているから、中国側に近い人間が黒幕だな。そいつらは美メン教団を殺した後にアーマーノイドの躯体はできるだけ回収する予定だったから爆発は最小だったんだ。とすると手の届くところで皆殺しにする予定なんだろう。そいつらは最初から用が済んだら美メン教団を殺してイケメンスイッチを奪うつもりだったと考えると自然だと思う。』


「ヒョッヒョッヒョ、さすがイケメンマスターじゃわい。ワシと同じ考えじゃよ。美メン教団の後ろに居る連中を倒さない限り、我らに本当の勝利はないという事じゃな。」


私は、どんどん巨大化する敵の存在に怖さを感じてきちゃった。

顔には出さないけど。

今の美メン教団だけだって強敵なのに、これ以上の敵が後ろに居るかもしれないとか嫌だなー。


でもVちゃまはもっと先を考えていた。

『国持所長。そのサンプルを見て、技術的な収穫はありそうですか?たとえば友美ちゃんたちの役に立ちそうな物とか作れたり、こちらも人工AIでロボット兵器を作れたりとか』


「ひょひょひょ、イケメンマスターは貪欲じゃな。おぬしの通信端末のタブレットに今あるデータを送ってやるワイ。そっちでも何か考えてくれんか?。こっちは、今こちらに届いている壊れたアーマーノイドを改造して再利用を試みて見るわい。うまくいけば2~3日で4~5台用意できるぞ。」


『さすが所長。俺が知る一番の天才だけはあるな。アーマーノイド用の護衛としてアーマーノイドの再利用品は有効なはずだ、よろしくたのむ。あとデーター転送は急いでもらいたい。もうすぐ通信機が熱発生をはじめるはずだ。』

「ひょひょ、またおだてよって。そうそうデーター転送はとっくに助手の及川君がやってくれているはずだ。もう圧縮された全データが送信完了するころじゃ。なにか思いついたらデータ転送で知らせるといい。」


『あ、ホントだ、研究所からデータが届いている。さすがだな、感心した。・・・と、ここで効率低下温度になったようだ、これでいったん通信は切る。あとはよろしくたのむ。』

「あ、Vさん寝る前にまた連絡しますね。」

『ああ、また後でな友美ちゃん』

そこでVさんの通信は切れました。


そこで玄太は急にシュタと手を上げて国持所長を見ます。


「あの国持所長、じつはV君にアーマーノイドについて数点詳しく聞いておいてといわれているので教えて欲しいのですが。」

「なんじゃ、玄太君を使って通信の時間節約までしようというのか。イケメンマスターは本当の貪欲じゃな。まあいい、なんだ聞いてくれ。」


「あの、アーマーノイドのエネルギー源はなんでしょうか?。」

「小さいプルトニウムが入っておったよ。ピンポン玉くらいの容器に密閉されて電池のように入れ替えられるようになっておった。それが股間の奥についておったよ。運よくこいつを破壊するような攻撃をしてなくて良かったのう。」


「おお、V君の予想通りだ。戦闘で意外に破壊されないのは尾てい骨だからプルトニウム電池や戦闘ログはそこにあるのではと言ってました。」

「ひょひょひょ、戦闘ログか・・・そういえば腰にもうひとつ意味不明な装置があったが、いわれて見れば戦闘ログかもしれんな。うむ、調べて見よう。」


「あと戦闘でアーマーノイドが何度か足や背中からバーニアを拭かせて加速していましたが、もしもそれが小型なら人間用の移動装置に応用できないかって言っていました。アーマーノイドの装置をそのまま流用するというよりは、その機構を気念砲とかに応用してそう言うものを作れないかと。」

「イケメンマスターめ、じつはもう構想があったのじゃな。うむ、たしかに小型であった。気念砲にオプションで別のパーツを付加すれば可能かも知れんな。すぐにそれようのチームをひとつ作ることにしよう。」


「おお、V君の予想通りなんですね、凄いなV君は・・・。あと最後にひとつ。アーマーノイドの内部が人間の脳なら脳だけ破壊すればいいはず。衝撃振動砲ヘイザーや高電圧弾とかつくって脳だけ破壊する方法を考案する事は可能か?ということでした。出来るでござるか?。」

「それはワシも考えっておったんじゃ。もうチームを作って高電圧弾は用意してある。しかしヘイザー兵器というのも面白いのう。そっちの方向でも検証チームを作ることにしよう。さすがイケメンマスターじゃ。」


「よかった、これで安心ですな。」

「おお、そうじゃ玄太君よ。君にも如意棒と気念砲を用意しておいたぞ。それとイケメンマスターが考案していた試作の戦闘服も大き目の奴を作って見た。天道のお嬢ちゃん達や房代を守るなら、使うといい。」

「え?あの万能兵器を僕にくれるんですか?!おおお、うれしいですな、ふほふほふほ。」


玄太が喜んで小躍りしてる・・・そのたびにズンズン床が響きます。

こいつ、本当に何キロあるんでしょう?


いえそれよりも、こいつに貴重素材を使用する戦闘服を作るのって、素材がもったいないんじゃないかと思うんですよね。

あきらかに玄太一人分で、私と冬美お姉ちゃまと芽衣の三人分が作れるよ。


いや我慢だ。Vちゃまの安心のためにも我慢だよ。


私はイラついたけど、Vちゃまならきっと玄太に如意棒と気念砲と試作の戦闘服を与えたと思うはず。

そうだ、これはしょうがないんです。


ムカつくけど我慢。

Vちゃまが帰ってきたら、この玄太はすぐに殺してやろうと心に決めることで落ち着いた。


すると研究所の警報装置が鳴り響き始めました。

キューイ。キューイ。キューイ。


そして館内放送。

『外に美メン教団と思われる一団があらわれました。職員は外に出ないようにしてください。アーマーノイドが12体です。』


すると研究所の窓にシャッターが下り、職員があわただしく戦闘配置に走る。

「ひょひょひょ、こらは嬉しいワイ。また新しいサンプルが向こうから来おった。玄太君、すぐに戦闘服に着替えなさい。この研究所は防御だけなら何時間でも持ちこたえるでな。」


すると、いかにも優秀な女科学者という感じの及川さんが玄太に「ではこちらで着替えてください」と言って隣の部屋に案内します。

高圧電流にヘイザー砲か・・・


私は玄太が着替えている間に、国持所長の携帯端末で、すでにあるそれらの設計図を見せでもらうのでした。


うん、私天才かも。ヘイザー兵器の設計図を丸々覚えられそう。

お読みくださりありがとうございます。


大黒玄太マメ知識:身長は190センチもある。

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