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その9 ロリコンなことは秘密だ

その夜、食事を終えてお風呂に入った後、私はてっきり夏子さんは帰るのだと思っていた。


ですが、ちゃっかり寝巻きに着替えて泊まる気満々みたい。

あ、なんかVちゃまが夏子さんにイラつく気持ちが少しわかったかも。

なんだろう、このうまく言えないモヤモヤ。


まあいいか、夏子さんのこういうとこは今に始まったことじゃなし。

私は「おやすみなさい」と言いながら芽衣と寝室に向かうと何故か夏子さんもついてきた。

でも気にせず部屋に入ってドアを閉めちゃう。何故か一緒に入ろうとしてきた夏子さんは挟まれる。


ドアにはさめれて夏子さんバタバタ。

「友美ちゃん、芽衣ちゃん、私も一緒に寝かせてえ。」

「夏子さん・・・そんな子供みたいなこといわないでください。」

困たけど、夏子さんは引く気はなさそう。


数分話し合いをして…

私はあきらめて、夏子さんをベッドにいれてしまった。

「やったー。今日は午前3時までは友美ちゃんを抱きしめて寝て、その後は芽衣ちゃんを抱きしめて寝るんだ。」

そう言いながら、わたしをギューと抱きしめてきます。


この人は本当に・・・なんだかな。


でも、夏子さんは前にエスパー部隊に私が襲われたとき、命の危険を省みず、私の盾になろうとしてくれた事があるんだよね。

それ以来、最近は夏子さんの横暴に強く抵抗できない私がいます。


そして私を抱きしめながら夏子さんは楽しそう。

「Vさんが帰ってきたら、友美ちゃんを抱きしめて寝たって教えてあげましょうね。Vさんはきっとやきもちを焼いて怒るとおもうのですよー。Vさんを怒らすの楽しみですねー。」


それを聞いて、私は夏子さんに抱きしめられて寝るのも悪くない気がしてきた。

夏子さんもVちゃまが帰ってくることをまったく疑っていない。

夏子さんは私の仲間側の人なんだと思えたから。


「うん、Vさんがやきもち妬いてくれたら良いな。」

「絶対やきもちち妬きますあー。Vさんたら友美ちゃんと芽衣ちゃんのこと溺愛してますからねー。なんせ『ロリーV』だもんね。」


思わず隣のベッドから芽衣が突っ込む。

「夏子さん、Vっちは『ロリーV』じゃなくて『ロンリーV』だよ。本人はロリコンなことを隠しているんだから、そんな事をいたら可愛そうだよ。」


そうそう、Vちゃまのロリコンは公然の秘密だからね。

「そうですよ、Vさんはロリコンで私の事が大好きなんだから素直になれば良いんですよ。強がって私と距離をとってるから、イケメンスイッチに吸い込まれて14歳の私をギューってするチャンスを失うんです。Vさんは馬鹿なんですよ、馬鹿!もう、Vさん早く帰ってきて私をギューってしてロリコン欲を満たせば良いんだよ!」

ああ、言ったらなんかスッキリした。


すると夏子さんがクスクス笑いながら言うのでした。

「Vさーん、友美ちゃんの主張聞こえましたか?早く帰ってこないとロリコンチャンスを失っちゃうぞ、ハート。」


私は夏子さんの言葉にびくっとして素早く振り返る。

すると夏子さんはなんと、通信機のスイッチを入れてマイクをヘッドマウントしているじゃないですか!。


やられた・・・・


「友美ちゃんごめんねー。はやくVさんにやきもちを妬かせたかったから通信のスイッチを入れちゃったんです。そしたら友美ちゃんがあんな大胆なことを叫ぶからビックリしちゃいました。」


ニコニコしながらそう言う夏子さんに、いま軽く殺意が沸きそう。

夏子さん、本当は間違いなく狙ってやりましたよね。

Vちゃま、いまならあなたなの気持ちが良くわかります。

イラを通り越して殺意発生中です。


すると通信機からVちゃまの声が聞こえてきた。

『友美ちゃん・・・とんでもないこと言い出すね。』


うわあ、超恥ずかしい。死にたいよ。Vさんに言っちゃいけないことを言っちゃた気がする。

うわああ、殺せ、いっそこの場で殺して!。


でもVちゃま、さらに意外な言葉を続けた。

『そうだな、近くにいられなくなってやっと友美ちゃんと距離を詰めないようにした事は凄く後悔しているよ。家族や友人でやる程度のスキンシップはとってもよかったのかもな。でも友美ちゃんは美少女だから意識しすぎて俺にはイロイロ難しかったんだ。せめてギューくらいはしておけばよかったと、ほんと後悔中だ。たぶん俺は自分で思っているよりも友美ちゃんが好きだったんだって今ならわかるよ。好き過ぎて意識しすぎてたんだな。ここから出れたらもっと素直に友美ちゃんを可愛がるよ。』


うお!どうしたVちゃま!Vちゃまとは思えない弱気にして素直な言葉。


すると夏子さんはニコニコ。

「やっぱりそっちは人がいなくて寂しいんですか?そういう場所にいると恵まれた環境にいたときの失敗は後悔しますよねえ。やっぱり友美ちゃんに素直にしなかった事を後悔していたんですねえ。」

『かもな。後悔って言うのは一歩離れたときにするもんだと思い知ったよ。』


私は、夏子さんのヘッドマウントのマイクに顔を近づけVちゃまに語りかけてみた。

「後悔しているなら戻ってきた時に、また一緒にどっかに遊びにいきましょう。アバラが折れるほどギュウギュウ抱きついてあげますから。ですから早く出てきてくださいね。」

『そうだね。せめて友美ちゃんがJKになる前に出て行けるようにがんばるよ。待っててな』

「はい」


そのあと、芽衣も交えて少しVちゃまと話をして通信機のスイッチを切りました。


なんか、今日は良い日だ。

そして夏子さんに湧き上がっていた殺意は、いまは感謝になっています。

「夏子さん、ありがとう。」

こみ上げる嬉しさで、私は夏子さんに抱きつきます。


夏子さんは私を軽く抱きしめると小声で言いました。

「おほお、芽衣ちゃんごめんなさい。私の鼻血を拭いてくださいな。」


あはは、ほんと夏子さんって変な人。

でも間違いなく私やVちゃまの味方です。


―――


次の日の朝

私たちは、ペルシアの華本部の近くにあるショッピングセンターに向かっている。


私と芽衣と冬美お姉ちゃま、それと夏子さんで移動中です。

房代さんは今日はおうちでお留守番。


今日のペルシアの華本部での会議まで30分ほど余裕が出来たので、気分転換だよ。

そんな私たち4人を警護しているのは、いつもの金子の警護チーム。


夏子さんは、服の袖の匂いを金子に嗅がせて「今日は友美ちゃんと同じ匂いだぞ、なんでだ?」とか言って、いつもの不思議さんテンションです。

金子も夏子さん相手ではやりにくそう・・・


そう思いながら歩いていると、ショッピングセンターに近づき人が増えてきた。

でも、そこに私はちょっと違和感を感じていた。


うまくいえないけど、なんだろうこの違和感?。 言葉に出来ない少しだけの違和感。

そうだ、こういう時はVちゃまに相談しよう。


わたしはヘッドマウント式の通信機を頭に装着してスイッチを入れてみた。

程なくして、通信機の向こうからVちゃまの声が聞こえてくる。

『お、どうした?』

「あ、Vさん。いまペルシア本部近くのショッピングセンターに向かっているんですが、私としては何か違和感を感じるんですがそれが何かわからないです。気のせいかもしれませんがVさんにも確認して欲しくて。今スイッチの外ってみれますか?。」


『ちょっとまって今調整して見る・・・・、あ見えた。今、友美ちゃんの右側を向いている面を正面に向けて。そっち側だけ見える。』

いわれて私はスイッチを確認して見る。

赤面でした。

わたしはスイッチをポケット中で私の正面に青面が向くように調整する。

「ちょっとユックリ回って見ます。」

そう言いながら、ゆっくり回って見ました。

横から金子が「え、Vさんと話中ですのん?自分にも話させてもらえませんか?」と言ってきた。

「今は通信機のチャンネル8-01で通信できます。でもウザイから聞くだけにしてくださいよ。」


そう言いながら、私はユックリ回った。

するとVちゃまはすこし強い言葉で言いました。

「すぐに自然な対応で本部に戻れ。ショッピングセンターの近くなのに周りに女性や子供がまったく居ないじゃないか。しかも男がイケメンばかりだ。不自然だ!。」


私が通信をしているので全員が通信機のスイッチを入れていたみたいで、Vちゃまの一言で全員が顔を見合わせた。


すると続けてVちゃまが叫びました。

「全員で自然に帰路につかないと駄目じゃないか。今の不自然な行動で、敵は部隊の配置がバレたと判断して襲ってくるかもしれないぞ。なりふかまわず走れ!。」


私たちは慌てて、本部に向けて走ろうとする。

しかしその時、周りにいた男性全員がナイフを抜いてこちらに襲ってきた。


お姉ちゃまは電光石火の速さで如意棒を伸ばすと、流れるような動きで、あっという間にまわりの4~5人の頭を棒の先端のエッジで突き飛ばした。


今吹き飛ばされた人は、全員頭蓋骨を骨折したと思う。


芽衣も手刀を横に一閃。

するとその前方に居た7~8人が血を吹いて倒れる。

これは芽衣のESPを刃のようにして使う技です。Vちゃまが芽衣に特訓した技法で、ESPを無駄なく使うことで、威力とエネルギー効率を高めた技なのだ。


金子たちは進行方向に発砲しながら一生懸命道を作ろうとしている。

しかし人が多すぎてなかなかうまくいかないみたい。

このあたりに居る数百人がすべて美メン教団の刺客なのだとしたら、私たちは絶対絶命かも。


私たちは動く事がが出来なくなり、絶体絶命となってしまった。

お読みくださりありがとうございます。


荒川武威マメ知識:実は友美にたいして、昔好きだった女性の影を重ねている。しかし武威本人すら、その自覚はない。

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