その5 玄太をまじどうにかして
すると、ロボットが大声で叫んだのです。
「我々は美メン教団。イケメンだけの国を作ることを目的としている。そのためにはイケメンスイッチは最大の恐怖だ。我らのようなイケメンがもってこそイケメンスイッチの脅威は消える。我々にイケメンスイッチを渡せ。」
そこで、私達の戦いを腰を抜かしながら見ていた玄太がつぶやいたのです。
「あれは・・・ロボット?。それとも人の体を捨てたサイボーグ?。そうか、イケメンスイッチと戦うと決めたあいつらは、ちゃんとイケメンスイッチ対策ができたから戦いを挑んできたんだ。スイッチがイケメンを殺すなら、顔を捨てたサイボーグになればイケメンスイッチには殺せないということか。あいつら捨て身だな・・・。」
なるほど。
いわれてみれば、玄太の推理は正しい気がする。
しかし今は感心している場合じゃないのね。
ロボット人間は、人間なら全滅のあの攻撃で、どうにか15体は稼動可能だったということでしょうか?。
強敵です。
すると冬美お姉ちゃまは叫びます。
「おい、あいつら飛び込んでくるぞ。こちらも白兵戦用に準備だ。」
私達は急いで巨大な気念砲を小さくします。
その瞬間、ターミネーターみたいなロボット人間が、すごい速度で走りこんできた。
速い!
初速がいきなり30Km以上出ていたんではないでしょうか。
しかも走りながら、手に付いたマシンガンを撃ってくる。
キン!キン!キン!
お姉ちゃまの指示でぎりぎり白兵戦用に切り替えていたおかげで、背中の気念砲が盾として飛び出して、マシンガンの弾を弾いてくれた。
その間に、私は急いで接近戦用に如意棒を前腕から出して構えると・・・
構えきる前に、ターミネーターみたいなロボットは私の前に走りこみながらパンチを構えていた。
間に合わない・・・
その瞬間、私を殴ろうとしたロボットが横に吹っ飛んだ。
さらに芽衣や冬美お姉ちゃまの前に居たロボットも吹き飛ぶ。
何が起きたの?
そしてロボットが吹き飛んだ先には大黒玄太がた。
玄太が横からタックルで走り抜けたのです。
たぶんロボットってかなり重たいはずだよね。
そのロボットをタックルで吹き飛ばすなんて、デブな体も少しは役に立ったということでしょうか。
玄太、腹が立つほどいい笑顔でこちらを向いた。
「白兵戦なら僕が相手だ。美少女を守ってロボットと戦うなんて、アニメオタクの憧れるスーパー妄想的現実だ。萌えてきたよ。」
そう言いながら、相撲取りみたいにわきの下をパックぱっくん言わせながら腕を左右に振ってる。
こいつ、Vちゃまみたいな事を言って超むかつく。
生き残ったら私が殺す。
すると冬美お姉ちゃまが指示を飛ばした。
「よし、5体はデブオタクに任せる。残りの10体は私と友美と芽衣の三人で叩くぞ。デブオタク、欲しい武器はあるか?。」
すると玄太は
「でしたら、とびっきり硬い槍が欲しいですね。柄が190cm。やり先が40cmくらいのやつが。」
すると、冬美お姉ちゃまは右脛に装着してあった如意棒をその形にして玄太に投げてる。
「とびきり硬くしてやったぞ。柄も硬いが曲がる素材にして折れないようにした。突いても殴ってもOKだ。好きに使え。」
玄太は槍を受け取ると、いつもの情けない目が急に菱形のキリッとした目に変わった。
「ありがとう、V君の代わりに僕が君達を守る。V君が君達と再会できるようにね。」
そういうと、結構かっこよく槍を構えた。
Vさんが認める実力者なら心配はないでしょう。
私達もがんばらないと。
私はお姉ちゃまと芽衣と三人でフォーメーションを組んだ。
三人の役割は、お姉ちゃまが攻撃専門、私は防御とその他の敵の足止め専門。芽衣はボランチのように必要の応じて動きます。
具体的にはまず私がマシンガンタイプの気念砲で敵を足止め。
その隙に、芽衣が攻撃対象の敵をESPで金縛りにし、動きを止めた敵をお姉ちゃまが殺す。
まずは芽衣は両手を突き出すと、一気に3体の敵の動きを止めたみたい。
すごいぞ芽衣!。
そこへお姉ちゃまが飛び込みながら、如意棒で作り出した巨大な剣を振り下ろす。
「てやあああ!」
その一撃は、ロボットの頭のてっぺんから鳩尾までを切り裂いた。
おおお、いけそうじゃん。
お姉ちゃまは、背中の気念砲で剣で半分切り裂いたロボット人間を吹き飛ばすと、すぐに次の奴を斬る。
今度や頭を袈裟に斬り抜いた。
ザン!
斬った頭から血が吹きだし、切断された脳が見えた。
脳があるって事はやっぱりサイボーグなんだ。
お姉ちゃまもそれが確認したかったみたい。
脳を見て「よし、やっぱりそうか」とつぶやいている。
横から別のロボット人間が走りこんできたので、私は気念砲と如意棒で吹き飛ばした。
でもそいつは私の攻撃を十字にした腕で受けて無傷です。
でもそれでもいいのです。
すかさず芽衣が片手をそいつに向ける。
そいつは腕を十時に構えたまま硬直。
すぐにお姉ちゃまは飛びこんでそいつの腕ごと頭を縦に斬り割ったのです。
あたまを割られたロボット人間はそのままユックリ倒れた。
すこし手が空いたのか、芽衣は自分が硬直させているロボット人間のおでこに、とがらせた如意棒を伸ばして突きます。
頭を如意棒が貫通すると、そのロボット人間もばたりと倒れる。
おお、二人ともすごい。
お姉ちゃまは武道マニアだし、芽衣はエスパー部隊として戦闘訓練を積んだ上に、最近はVちゃまにも鍛えられていたらからめちゃくちゃ強い。
でもちょっと変。
こっちに向かってくる敵が少なすぎるのです。
もっといっせいに来てもよさそうなのに。
そう思って玄太の方を見て驚きいちゃった。
なんと玄太の周りがスクラップの山になっていたのですよ。
あと残りは3体
三体のロボット人間が玄太に向かっていってく。
一体はマシンガンで玄太を撃ち、一体が腕から出した刃物で襲い、もう一体は決死の抱きつきで、玄太を止めよとしています。
ないすコンビネーションです。
でも玄太は抱きついてきたロボットさんの胸を、槍の地這うようなすごい突きで貫くと、そのままロボットさんを刺したまま横になぎ払い、刃物で襲ってきたロボット君を吹き飛ばした。
一撃で二体葬るとかムカつく!
そして、槍を素早く抜くと同時に、ロボットさんの足を掴み、ぶんぶん振り回してマシンガンを撃っていたロボット人間を叩き潰した。
さらに足を掴んだロボットさんをもう一度振り上げると、起き上がろうとしている刃物を出しているロボット君に投げつけます。
そして、すべてのロボットが沈黙した。
げ、玄太のクセにむかつく!Vちゃまでも出来なさそうなすごい活躍してムカつく!
あとで殺す。
冬美お姉ちゃまは玄太の壊したロボット人間に近づくと芽衣を手招きしました。
「なに冬姉、そのロボットが何か面白いの?。」
手招きされた芽衣が近づくとお姉ちゃまはロボットを指差し
「こいつら、ほとんどが頭が残ってるよ。あぶないからとどめさしておこうよ。2体くらいは情報収集用に残すとしてもさ。」
そう言いながら、無表情でロボットの頭に大剣を振り落としました。
ズン!
真っ二つになったロボットの頭から血が噴出す。
芽衣もうなずくと
「そうだね、トドメ刺していこうか。」
というなり、至近距離からの気念砲でロボット人間の頭を砕きます。
それを見て玄太は驚きだす。
「ちょっと、無理に殺すことはないんじゃないかな。もう動けないんだし・・・。」
ムカ!
私は玄太にいってやるのです。
「玄太はバカですか?。アニメみたいに敵が仲間になるとかは無いんですから、殺すしか敵を減らす方法はないの。私達はそうやって生き残ってきたし、こいつらだって私達を敵だと思っているから有無を言わさず殺そうとしてきたでしょ。殺し合いなんです。無理なら今すぐ逃げ出しなさい。あと逃げ出す前に言っておきます。手伝ってくれたりありがとうございます。」
言ってやりましたよ。
すると玄太はいつもの気持ち悪い目になり
「友美ちゃんのツンデレ萌え」
とか言い出すのでした。
な、なんて気持ち悪いんでしょう。
黙々とトドメを刺すお姉ちゃまと芽衣の横で、萌えブタの玄太が萌えてる・・・シュールな光景です。
お読みくださりありがとうございます。
田島房代の豆知識:27歳です。




