表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
59/131

その4 Vがいなくても頑張れるし。

過去分に挿絵を少し足しました。

いや、ヘタなので見ないで充分なのですが一応お知らせで(汗。

http://ncode.syosetu.com/n0883dd/29/

http://ncode.syosetu.com/n0883dd/57/


「友美様、おちつきましたか?。」

房代さんが私の肩を抱きしめながらそう言ってくれたけど。

落ち着いたかどうかなんて、私自身でもわかんないよ。


芽衣も私の手を握り心配そうに私を見ている。

冬美お姉ちゃまも動揺した顔をしながら私の肩に手をおいてくれた。


私は血みどろの廊下の中でイケメンスイッチを抱きしめ、もう何も考えられないです。


その横で、太った巨体の大黒玄太は周りを見渡して放心していました。

「これがイケメンスイッチの力・・・渋谷のあの惨劇は本当にこのスイッチの力だったんだね。そしてV君はこれを守って戦っていたんだ・・・。」

玄太は体を震わせながらそういう。

この真っ赤な廊下は普通の人なら足が震えるのは当然です。

私達は、もう慣れましたが。


そんな中、冬美お姉ちゃまはぐっと私の肩を抱く。

「友美、私も今とても動揺しているよ。そしてさっきからVさんにどうしたら良いか聞きたくてしょうがない。友美、お前はVさんと長く一緒にいたから分かるだろ、Vさんならこの状況でなんて言う?。」


そう言われて私は考えてみました。

でも思いつかない。


「わからないよ。だって今はVさん居ないんだよ。Vさんが居ないならもう何がどうなたって、どうでも良いよ。たとえ世界が滅んでもイケメンスイッチが誰のものになろうと、もうどうでも良いよ・・・。」

私は、本当に何も考えられないのです。


この急激な絶望感と体の中が空っぽになったような虚無感は口で説明できないと思う。


目の前でVちゃまが消えた。それは世界の終わりと同意語だもの。

すると豚の玄太が急に私の前にしゃがんだ。


「友美ちゃん、君は思ったよりもV君が好きではなかったようだね。全然V君を理解していないのがその証拠だ。」


はあ?いきなり何を言い出すんだ、このデブ。

「玄太に何がわかるの!Vさんは私のすべてだったんだ!Vさんを一番好きなのは私だ!だからVさんが居なくなってどうにも出来ないんじゃないの!。」


殺すぞデブ!


しかしデブは気にしないでさらに言葉を続ける。

「だったらV君を馬鹿にしないでくれ!V君は自分に何が起きようと、世界がどうなっても言いなんていわない。それにV君は友美ちゃんのために生きるといったのでしょ。だったらV君は必ず帰ってくるよ!友美ちゃんが望むならV君は必ず戻ってくる。V君は不死身だ!。それなのにもう二度とV君が帰ってこないみたいなことを考えるのはどういうことなの。V君はロンリーVといわれたほどの男だぞ。V君をちゃんと理解していればそんな絶望はない。V君が帰って来ると思えないのは、V君を馬鹿にしているからだ!。馬鹿にしているんじゃないなら、V君が帰ってきたときにV君がガッカリしないように行動しなきゃ駄目だ!。」


私はそう言われて、きょとんとしてしまった。

デブの玄太は一気にそう言うと、肩でハアハア息をしている。相当興奮したのでしょう。


私はそんな玄太を少しみなおしつつ、私も少し冷静になれた。

そうだ、Vちゃまは私のために絶対戻ってくる。

なんでそんな当たり前の事が思いつかなかったんだろう。

さっきまでの絶望感と虚無感の穴は、悔しいけど玄太の言葉でふさがった感じです。


私は立ち上がり、力いっぱい玄太のほっぺたをなぐった。

「てや!」

ぼよよよん


玄太のほっぺたがまた衝撃を消し去る。

「玄太のクセにVさんを語るなんて生意気です。でもまあ、Vさんへの信頼と友情は良いことですから、パンチ一発で勘弁してあげます。」

そう言って、私は天井を見上げた。


後ろで馬鹿な玄太が

「ツンデレ美少女の生パンチとかもらえる日が来るとは。夢のようですな。ほふほふほふ」

とか気持ち悪いことを言っているけど、もうそれは無視。


私は冬美お姉ちゃまを向きます。

「お姉ちゃま、Vさんならきっとイケメンスイッチの中で『まずはペルシアの華に自国党への後処理の協力要請を出して、自分達はペルシアの華本部で今後の相談をするか、急いで鳩屋元首相をどうにかしにいくかしないと』って言うと思います。」


それを聞いて冬美お姉ちゃまは頷き、すぐに携帯で本部へ連絡を取り始めました。

そう、きっとVちゃまはイケメンスイッチの中で私達見ているか、急いで出てこようとしているはず。

あとでVちゃまに怒られるようなことはできないよね。

がんばらなくちゃ。


すると、すぐに房代さんの携帯が鳴ります。

房代さんは、入ってきたメールを読んで急いでこちらを向きました。

「大変です、ペルシアの華の情報部から連絡が来ました。美メン教団の戦闘部隊がさらにこちらに向かってきているようです。100人以上の部隊と思われます。到着予想は15分後。急いで避難しましょう。」


なんですって!それはヤバイです。


Vちゃまがいない今、100人規模の部隊を相手にするのは危険です。

急いで逃げなくちゃ。


すると冬美お姉ちゃまは立ち上がる。

「よし、友美達はイケメンスイッチをもって急いでペルシアの華本部に向かえ。自称Vさんの一番弟子の私はVさんが望みそうなことをする。つまりVさんの代わりに、この建物に残ってる人を避難させる。私一人ならうまく逃げられるからそうしよう。」


お、お姉ちゃま・・・、この状況でそんな事いいだすの?

でも私はこのときハッキリと自分のするべきことが分かた気がする。

確かにお姉ちゃまの言うとおりです。


「お姉ちゃま、全員でここの人を避難させようよ。でも10分したら誰が残っていようとも私達は退避。それでいこうよ。」

「友美、お前ならそう言ってくれると思ったよ。よし、お前に任せる。必要なことは通信機で連絡を取り合おう。麻草議員は房代さんに建物の構造を説明しながら車両の準備をお願いしたい。」


顔についた血を服でぬぐっていた麻草議員は頷いてくれた。

私達は、一応戦闘装備ですので全員の服に通信機がついている。多少離れても不便はありません。


通信機のスイッチを入れて、私はヘッドマウント式のマイクに向かって合図を出します。

「全員通信確認、避難作戦を開始します。」


―――


避難に12分使ってしまいました。

でもおそらく生きている人は全員車両に乗せることが出来たと思う。


避難した人たちには、ペルシアの華の永田町支部で受け入れができることを伝え、先に送り出した。


最後に私達の車もやっと発進しようとした。そのとき。


運転手の玄太が叫んだ。

「ちょ、もしかして目の前の黒い車の一団は敵の連中じゃないですか?。ヤバイですぞ。」


見ると確かに、黒い車の一団がもう見える位置まで来ていた。

冬美お姉ちゃまが身を乗り出します。


「すまない、私のわがままのせいで逃げられなかったみたいだな。だがもう戦うしかない。やつらが車から降りる前に車ごと潰すぞ。白兵戦になると面倒だ。一気にいく。友美、イケメンスイッチの緑だ。デブオタクにスイッチを使わせるんだ。」


私は急いでイケメンスイッチの緑面を作ります。

ですが・・・・

私はあわててお姉ちゃまに叫びます。


「お姉ちゃま!お姉ちゃま!大変!面を合わせたのにスイッチが出てこない!。」

全員がスイッチを見つめ一瞬緊張する。


ですが、私はこのとき妙に嬉しさがこみあげてきた。

いまは緊急時なので口に出して時間を無駄にしないけど、これはあきらかにVちゃまがスイッチの中にいることと関係があるはず。


スイッチが明らかにおかしいということは、Vちゃまが中で生きているからスイッチが異常を起こしていると考えるのが自然ではないでしょうか。


お姉ちゃまは数秒スイッチを見つめた後、すぐに気を取り直す。

「しかたない、外に出て車をつぶすぞ。早めに手を打つほど有利だ。敵の車はざっと35台。私と芽衣は15台ずつつぶすぞ。友美は5台つぶせ。オタクブタと房代さんは離れて戦況をしらせてくれ。いくぞ!。」

お姉ちゃまは飛び出していってしまいます。

私と芽衣も、慌てて飛び出した。


イケメン爆滅団との戦いの時、私達は「如意棒」と「気念砲」を持って戦いました。

あの戦闘経験から、この武器はさらに改良が重ねられて、今は脛と前腕に防具の意味もかねて気念砲と如意棒がセットされいている。


さらに背中には、自動防御装置の付いた6本の稼動式の気念砲と8本の小さい盾型の如意棒がセットされています。

もうかなり動く要塞。


最初の一撃は芽衣。

芽衣の気念砲はESPを蓄えて、バズーカーくらい巨大化した。

そんなバズーカーのような気念砲が芽衣の背中から6本生えているのです。

芽衣は足を踏ん張り叫びます。

「一撃で10台はつぶしちゃうよ。」

いうなり、芽衣の気念砲が6本同時に火を噴く。

ゾゴゴゴゴゴゴゴ!


巨大な野太い閃光はまっすぐ前方の車に伸びた。

ズガアアアン


見事6台の車に直撃。

車は、まるで映画のように高く飛び上がり空中で回転しながら後方に吹き飛ぶ。

そのまま芽衣のはさらに絶叫する。

「まだまだこれからだよ!Vっちに鍛えられた私をなめないでよ!。」

芽衣はすごい勢いで出ている閃光を、なんとそのまま横になぎ払った。


野太い閃光は潮干狩りで砂を引っかくように車を一気に吹き飛ばした。

そこで芽衣の閃光は消える。


すごいです。


今の一撃で21台吹き飛ばしちゃった。

間髪いれずにお姉ちゃまも気念砲を構える。

お姉ちゃまの背中から生えた気念砲はまるで戦車砲のような形です。


お姉ちゃまの気念砲が真っ赤に変色する。

「こんどは私の番だね。私の気念砲はちょっと熱いぞ。くらってちょっと火傷しな。」


いうなりお姉ちゃまの気念砲は文字通り火を吹いたのです。

ドボオボボボボボ

白い閃光のような火の玉が、各気念砲から秒間2発くらいの速度で発射されます。


ドガガン!

 ドガガン!


次々に向こうで車が爆発する。

さっき芽衣が吹き飛ばした車にも、まるで止めを刺すように火の玉を撃ち込んでいく。


後ろのほうの車はあと2~3台残っているはず。

私は背中から伸びた気念砲をはずして手に持つと、この気念砲に迫撃砲の構造をイメージした。


すると手に持った気念砲は小さい筒になる。

さらに私は、気念砲の中のエネルギーに迫撃弾の構造をイメージ。

そして、さっき見た車の位置を頭の中にマッピングして準備OK。


「友美、撃ちます!」


スポン!

 スポン!

  スポン!

   スポン!

    スポン!


今は炎に隠れて見えないけど、さっき車の位置は把握しているから見えなくても大丈夫。

私は、残っていると思われる車に向けて、弧を書いて爆弾を落とす迫撃砲を連射しました。

着弾したあたりで、大きな爆発が起きた。


挿絵(By みてみん)


よし、これで35台全部撃破のはず。


房代さんは、双眼鏡を構えて敵情を見ています。

そして大声で慌てだした。


「おかしいです!炎の中で動く影があります。みなさん追撃を!。」

それを聞いてまず芽衣が動きました。


芽衣は両手を燃え盛る車に向ける。

「今、邪魔な炎を飛ばすよ。・・・・てや!」

エスパーの芽衣が強く手を突き出すと、目の前の業火は吹き飛ばされ消えてなくなった。


そしてそこには信じられない物がたっていました。


人型のロボットがたっていた。

その数は、15体。

お読みくださりありがとうございます。


友美ちゃん豆知識:玄太を「殺す」と思っているのは、あまり冗談ではありません。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ランキングアップのために、↓↓クリックしてくれると嬉しいです
小説家になろう 勝手にランキング

第四部はこちら
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ