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その42 私のヒ・ミ・ツ

教主室

そこで房代さんと俺と金子で、天道秋彦さんの前に座る。


秋彦は今回のエスパー事件の顛末を説明してくれた。

「荒川君、先日の研究所でのエスパーとの戦いでは、犠牲者は首謀者の永井臣人だけだった。

君の活躍には国持所長も感心していたよ。

それと、エスパー軍団だが、君のたっての希望ということでこちらで引き取ることにした。

君の直属の部隊として使えるよう手配した。よろしくたのむ。」


俺は、頷いた。

よっしゃ、少女33人ゲット・・・ではなく戦力ゲット。


次に秋彦さんは房代さんに向く。

「房代さんの報告どおり、たしかに荒川君は先代よりも、強くて優しい男のようだ。房代さんもこれからは友美の世話役としてそばにいてやってくれ。年頃の女の子は荒川君に相談できないことも多いだろうからな。」

房代さんは「はい」と返事をした。


次に秋彦は金子を向く 。

「金子、君もよくやってくれていて感謝しているよ。ベテランの荒川君に学ぶことも多いだろうから指示に従ってがんばってくれ。」


そこで金子は不思議そうな顔をして聞き返した。

「ベテラン?イケメンマスターがですか?このひとは友美様に会うまで会社員だった人で、ベテランとは程遠いのでは?。」


すると、秋彦は「おや?」という顔をして答えた。

「なんだ、君は荒川君の実績を知らないのか?わたしも調査をしてみて驚いたよ。若くして対麻薬組織の戦闘員として台頭し、一人で生き残ることもあったため『ロンリーV(一人ぼっちの勝利者)』というあだ名がつくほどの腕利きだったそうだ。とくに、有名どころの組織を相手にした撲滅戦闘で勝利を重ねることが多く、抜群の戦果を上げていたと調査書には書いてあった。」


金子は驚いた顔で俺を見る

「な、なんやって。あのロンリーVがVさんだったんすか。自分もうわさは聞いたことあります。有名な『ロシアの狂気科学者』や『最悪の悪女・九狐美麗』とかとも戦って勝利したり、素手で敵の戦車を潰したりして、いつも生き残って帰ってくる伝説の男やないですか!なんで会社員なんて嘘ついたんすか!。」


おれは恥ずかしそうに頭をかきながら言った。

「いや会社員って言うのは嘘じゃなくて、5年前に引退して会社員になったんだよ。っていうか、誰も俺の戦闘力に疑問を持たないから、質問待ちの俺が自意識過剰なのかとか思って、最近ちょっと心配だったんだ。いやあバレてよかったよ。ちなみに、素手で武器を持った相手と戦ったりとかは俺の部下の葉谷の業績で、俺はいつも指示してばっかりだったんだけどな。結構俺の噂には俺の部下の超人的偉業も含まれて語られていて、話が大きくなっているところも有るんだ。だから俺は噂ほどすごくないぜ。」


チラりと房代さんを見ると、房代さんも驚いた顔をしている。

そこで秋彦さんが説明を補足した。

「前歴を知らない金子や房代さんが、ここまで高い評価をしたんだ。やはり戦いでは荒川君は一流ということかな。」


すると房代さんが慌てて話に入って来た。

「わたしは別の驚くべき情報を手にいれたのですが、まさかロンリーVでもあったんですね。」


秋彦さんは笑っていた顔を困惑に変える。

「別の情報?ほかにもなにかあるのか?。」

房代さんは一枚の紙を取り出すと。

「はい、私は一目見て直感しましたので調べてみましたら間違いありませんでした。調査結果によりますと、Vさんは先々代イケメンマスターの荒川武玄の孫です。」


そこで皆が目を見開いた。おれもおどろいて絶叫した

「なにそれ!爺ちゃんもイケメンマスターだったのか???!!!。」


そして房代さんからついでの、衝撃の言葉が続く。

「そしてそれは、Vさんが私の甥ということになります。友美様から見たらVさんはイトコですね。」

・・・・え?

・・・・・・え?


「なにいいいいい!どういうこっちゃあああ!」


---


その夜、俺はモヤモヤで頭がいっぱいになった。

爺ちゃん、まさか突然の失踪の裏には、そんな秘密があったとは。


爺ちゃんは、おれが13歳まで家伝の武道を俺に伝えてくれていた。

だが、ある日・・・本当にある日急に姿を消し、そのご消息不明となった。


今、俺がイケメンマスターになれているということは、爺ちゃんはもう死んでいるという事だけはわかる。


そうか、爺ちゃんもこのイケメンスイッチの魔力につかまっていたのか、なんだろうこの偶然。何者かの強い意志さえ感じるような偶然・・・・。


しかも話によると、爺ちゃんはひそかに国持所長の娘、田島美津子(田島は美津子が結婚した相手の名字、旦那は死亡し未亡人になっていた。)との間に、房江と房代という娘をもうけたというじゃないか。


大正生まれの男は、家の外に娘を作るのなんて屁でもないということか、恐るべき・・・爺ちゃん。

俺もびっくりの衝撃の事実。


こんなモヤモヤした日は、エッチなお店でスッキリしたい。

しかし・・・・


俺は今、なぜか友美と芽衣に袖をつかまれて、テレビを見ている。

この二人はテレビ見るのが大好きなようだ。


さっきから

「ほらVさんみてみて、子犬かわいいよ」

とか

「Vっち見てる?あの芸人は馬鹿だよねえ」

とか、しきりに俺にテレビを見ることを強要してくる。


開放してくれないかな、エッチなお店とか行きたいんだけどな。


そうだ、こういう時は兵法で考えよう。

交渉と同じ要領だよ。

こっちの要求を感づかれずに、向こうに別の利益を見せて誘導するのだ。


俺は、うーんうーんと悩む。


そうだ!ピカリン!


俺は二人に言った。

「お前たち、テレビよりも面白い遊びがあるじゃないか。今から3DS買いに行こう。ゲーム機とかで遊んだことないだろう。買いに行かないか?」

二人は、ギロっとこっちを向くと、まるでセリフを決めていたかのように、二人同時に同じ事を言った。


「ゲーム機欲しい!。」


よし、ナイス俺、ナイスゲーム機。

こいつらがゲームに夢中になったら、エッチなお店に行ってやるぜ。

読んでくださりありがとうございます。

あとで語られますが偶然には意味があります。

ネタバレ:スイッチの呪いです。

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