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その21 俺たちイケメンですが何か?

随分イロイロなものを買った。

正直、「必要そう」という理由で買っているので、ほとんどは役に立たないだろう。

だがそれでも、良い買い物が出来たと思っている。


買い物が終わったので、大量の荷物を持ったまま、秋葉原では有名な『肉の万世』で夕飯タイムに入った。

ここの肉は美味しいんだよな。

かなりの量のステーキを頼んだが、まあ友美なら食べつくすだろう。

すぐにジュージュー音が鳴るステーキが出てきて、友美大興奮。

だがしかし!俺は友美を制する。


「友美ちゃん、これはいい肉だから俺よりも先に食べ終わるのは禁止だぞ。」

「無理です。」

即答かよ。


「無理じゃない!ここは良いお値段するお肉なんだから、しっかり味わって食べるの。わかった?」

「じゃあ、Vさんが食べさせてくださいよ。あーんしますから。」

イラ・・・

「俺は介護士か。」

「じゃあいいですよ、自分でぱっぱと食べますから。」

たく、しょうがないな。

「ああ、わかったよ。食わせてやるからしっかり味わえよ」

「やぁっふうぅ!」

俺が友美のステーキを切って口に運ぶと、友美はひよこのようにパクリと肉に食いついた。

ああ、なんだろう。楽しい。


すると俺たちから少し離れた席から、笑い声が聞こえてきた。

俺たちの護衛チームの7人だ。

無邪気に食べさせてもらっている友美が面白かったらしい。

その声のせいで、さっきまで上機嫌だった友美がまた不機嫌になった。

「あいつら、邪魔臭い!いなくなればいいのに!」


俺は、ふてくされた友美の頭を軽くなでながら、今まで「もしや」と思っていた事が確信に変わっていくのを感じた。

それは、友美は俺と二人で居る時以外は不機嫌だという事だ。

この娘は俺以外の全ての人を、いつも追い払おうとしている。


池袋では、チャンの送迎を断った。

奥多摩で友美は『ずっと一緒に戦いましょうね。私とVさんだけでずっと。』と言った。

その時、美味く表現できない違和感があったがこれでスッキリした。

この娘は何故か俺だけを受け入れ、それ以外の人を全て拒絶している。


その理由はいずれ聞き出さなければいけないな。


それはともかく、俺は友美を席に残し護衛チームに近づく。

実はこのチームにも違和感を感じている。

それを確認したくなったから。


まずはリーダーの金子を見る。

「なんや、文句ですか?」

細目のイケメンで、何かと嫌味を言ってくる。しかし警護の動きは見事だし、おそらく優秀な人材だ。友美も金子の事は良く知っていたようだし、腕利きなんだろう。


次に山田を見る。

「悪気は無いんですよ。怒らないでくださいな。」

チャラっとした感じだが、歴戦の戦士なのは気配で分かるイケメンだ。真面目な顔つきの男。


次に村中。

「自分は笑っていません。」

体育会系イケメン。ちょっと暑苦しいがイケメンなので問題ない。


次は神埼。

「チームのみなが笑ってしまいスイマセンでした。」

無表情なクールイケメン。口だけ動くが顔の表情はあまり動かない。しかし移動中は走り回って小道などに偵察に出まくるマメな男だった。


次いで朴を見る。

「友美様が可愛かっただけです。他意はないですよ?。」

笑うと口が大きく横に開いてイケメン率が30%ダウンするが、金子に従順に動いてるのが見て取れるイケメンだ。


そして田中と木下は気まずそうに俺から目をそらす。

この二人は若いので態度があまり大きくなく、印象が薄い。


7人を見渡して俺はこのチームに持っていた違和感が何だったかハッキリした。

「(そーいう事か・・・・)まあ、友美ちゃんの機嫌を損ねないようにお願いするよ。」


違和感の正体をあえて口に出さず、いまは時を待とうと思い友美の待つ席に戻る。

そこで俺は絶望した。

あんなに頼んだステーキが全てなくなっていた。

「無い?あ・・・これは・・・え?友美さん、俺の分も無くなっているんだが?」

「えへ、美味しかったから全部食べちゃった。でもー、私をおいて向こうに行っちゃったVさんが悪いんですからね。」


ニッコリ微笑む友美。

なんだろう、俺の中で湧き上がるこの怒りの感情は。


今正に必殺アイアンクローを出そうとしたとき、背後の護衛チームのほうから神埼の声が聞こえた。

「あ、すいません、ちょっとトイレ行ってきます。」


タイミングが来たか。

アイアンクローをしようとしてワキワキしていた右手から力を抜き、そっと友美の肩に手を乗せた。

「イケメンスイッチを持ってトイレに入っていてくれ」


だが友美はふくれる

「いやですよ、次の注文するんですから。」

しかし、俺は更に強い口調で続けた。

「やはくいけ!俺が呼ぶまで出てくるな!」

ここで友美は何かを理解したように、小さく頷いておとなしくトイレに行った。


友美がトイレに入るのを見届けて、護衛チームに歩み寄る。

金子は、また意地悪な顔でニコニコすると

「なんですか、今度ぱ俺らと友達にでもなりにきたんですか?」

なんて言いやがるが、今はそんな事小さいことだ。

みなニヤニヤしていたが、俺は表情を変えずに言った

「友美を隠した。階段とエレベーターに見張りを立ててくれ。」


一瞬金子は「はっ?」という顔をしたが、少し考えるとすぐに三人見張りに出してくれた。

「山田、田中、木下。エレベーターと階段の見張りを頼むわ。」

三人は微妙な表情で頷いて外に出て行く。


金子は不審そうな顔をしていた。

「急にどうしたんですか?まあ仕事しろいうなら逆らう理由はないですけど。」


そこで俺が説明しようとして少し口を開けかけたとき、階段で悲鳴が上がった

「ぎゃああああ!。」


俺たちは全員で、店の外に飛び出す。

すると階段の前で、不運にも最初の一撃を食らったイケメン3人が、体に矢が刺さったた状態で倒れていた。

すでに絶命している。

また唐突に敵が現れたようだ。


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