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その13 バ○スは滅びの呪文

ムスカンはそんな俺と友美の会話をゲスな微笑をしながら聞いている。

「“武威君、キミも素晴らしいな。少女のために犠牲になるか。そういうのは嫌いではないぞ。”」

いい気なものだな。

「“ありがとよ。そうそう、あんたの部下たちはココで殺した方がいいぞ。アンタが血の儀式をした事が上にばれたらヤバイだろうからな。”」

イタリア語で話しているんで、部下たちは会話の内容が分からないはずだ。


するとそこに意外にも友美がイタリア語で参加してきた。

「“ムスカン、この建物の中のイケメン全てに影響を出せるスイッチがあるから。それを出してあげる。だからVさんは助けてあげて。”」

友美すげえ。

あの年でイタリア語も分かるのか。外国語堪能な美少女とかレベルたけー。


だがムスカンは友美に銃を突きつけて微笑む。

「“それは良い事を聞いた。ならばそのスイッチを出せ。武威君との約束でお前だけは助けてやるが、武威君本人はダメだ。さあ建物全体に効果ががるスイッチを出せ!”。」


友美は無言ムスカンを睨む。

だが今のムスカンの言葉で少し安心した。

一応友美を助ける気はあるようだ。

ならば、俺も腹をくくろう。


「友美ちゃん、俺のような不細工が短い間でも、君のような美少女とともに過ごせて楽しかったよ。さあ、抵抗しないでスイッチを出すんだ。」


「でも・・・」

ないかを言おうとする友美にムスカンは黙ってイケメンスイッチを差し出した。


それを見て友美は俺を不安そうに見る。

俺はできるだけ優しい顔で頷いて「言われたとおりにしなさい」という気持ちを送った。


俺を見ながら、友美はさらにぽろぽろ泣きながら、うなずく。

そしてムスカンからイケメンスイッチを受け取った。

「ごめんなさい・・・Vさん。ごめんなさい・・・・」

そういうなり、2~3秒でくるくるとイケメンスイッチの面をそろえた。オレンジの面だった。

そろえた面からニューっとスイッチが出てきた。


うしろでチャンが「アイヤー」と言っているのが聞こえた。


そのイケメンスイッチをボスは素早く奪うと

「よし、そこにひざまずけ。それとお前の後ろの中国人は下の階に追いやるんだ。またチョロチョロされて失敗するのはゴメンだからな。」

俺は素直にひざまずく。

すると友美が

「Vさん、地面に伏せて爆発して下さい。Vさんの手足が吹き飛ぶところを見たくありません!」

泣きながらそう叫んだ。


それを聞いてボスは嬉しそうに言う。

「美少女の頼みは聞くものだぞ、不細工君。君が伏せるくらいは待っていてやるよ。」


俺は言われるままにうつぶせに伏せた。

すると、チャンが俺の上に覆いかぶさってきた。

「ココまで来たらわたしも覚悟決めたです。私もお供するにしました。」

俺は慌てた。そして下手な中国語で叫ぶ。

「“やめてくれチャン、君は爆発に巻き込まれないように、一旦建物から出るんだ。そしていつか、友美を助け出してやってくれ。頼む、大事な仕事なんだ。”」

そういうと、チャンはしぶしぶ「諾、大人(意訳:わかりました、イケメンマスター)」と言いながら階段の下にトボトボ降りていった。

チャンが階段を下りていったのを見届けると、俺は再び友美を見る。


みると友美は俺に背を向けるように、頭を抱えて、亀のようにまるまっていた。

嫌な思いをさえてしまってすまない、友美。


ムスカンはそんな俺をたちを見下ろしながら、嬉しそうにスイッチを構えた。

「お前見たいな不細工でも、私のおかげでイケメンスイッチで死ねるのだ、喜ぶといい!。」


たしかにそうかもな・・・・


そう思っていると、イケメンスイッチの音が聞こえた。


カチン

同時に俺は小声で「バル○」と呟いてみた。

死に際にもユーモアを忘れなかった男として友美の記憶に残れたらいいな。

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