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その41 エピローグ よりみち

第三部終了

第四部は、念のためにシリーズを変えてR18変更しました。

それほど激しいエロ表現はしないるもりですが、シリーズ後半でちょっと直接的な表現がるあるため。

~~~~~~

Vは実家からフラフラ無目的に歩いてみた。

こうやって歩いてみると、もう随分記憶とは違う町並みだった。


「そうか、そういえば15年以上このあたりを歩いていないものな。」

よく遊んだ空き地はマンションが建っているし、子供の頃に通った駄菓子屋もコンビニになっている。


移り変わっている。


記憶を頼りに歩いていると、子供の頃によく野球をやった神社の敷地に着いた。


記憶の半分の広さも無い。

だが、ここが狭くなったんじゃない。

昔は体が小さかっただけなんだ。


神社の敷地の奥は公園のようになっていたのを思い出し入っていってみる。

いくとバスケットゴールがあった。


こんなもの、いつの間にできたんだろうか?


ゴールを見上げてVはさらに寂しくなる。

世界は変化を続けている。


ゆったりブランコに座ってみた。


静かで平和だ。

子供の頃は、こんな平和の中で暮らしていたんだと考える。


あのころは、これほどの人の血の上に生きるなど、考えもしなかった。

世界が変わったのではない。

この世界の自然な変化を抜け出した自分が変わったのかも知れないと考えた。


すると、すこし離れたところから男の声がした。


「おい、なんでこんなところに来たんだよ?。」

みると、イトコの如水だった。


如水はVの一個年下だったが、同い年のような扱いを受けて育ったイトコだ。



vvvvvvvvvvvv

イケメンスイッチ第3シーズン イケメンマスター争奪戦

エピローグ 「よりみち」

vvvvvvvvvvvv


如水もVの隣のブランコに座った。

夜の神社の公園で、二人は静かに座る。


「おい武威、すこしは武仁伯父ちゃんと話をしたのか?。」

「ああ、少しだけな。」


またしばらく静かになる。

公園の外灯のジリジリ

という音だけが響く。


「なあ武威、俺はお前に嫌がらせをしたかもしれないが、殺そうとは思っていなかった。ただお前よりも上になりたかっただけなんだ・・・」

「ああ、分かっているさ。お前は馬鹿だが、人を殺すような愚か者じゃない。」


「武威は沢山殺したんだろ、元兵士だし」

「・・・・ああ、お前が驚くほど人間を殺しているさ。俺が手を下してなくても、俺の命令で沢山殺したよ。」


「何人くらいだ?。」

「わからないな。一万人以上なのはたしかだが。」


それを聞いて、如水は素直に驚いた。

「一万人って。。。。お前、想像以上の凄い世界に生きていたんだな。」

「凄いんじゃない。惨いだけさ。」


如水はブランコをこぎ始めた。

「なあ武威、それだけ殺していると武義を殺したのは心の中で埋没するのか?。」


武威も軽くブランコをこぐ。

「いや、身勝手な話だけどな、一度に1000人以上殺した時より心が重いよ。人間は身勝手なもんだな。」

「そうか・・・。」


またしばらく二人は黙った。


如水はブランコをこぐのをやめてVを見た。

「お前と一緒の来た天道姉妹と乳母さん・・・っていうか俺達の叔母さんか。悲しそうにお前を待ってたぞ。いかなくていいのか?。」


Vもブランコを止める。

「行けないよ。いまは優しくできない気がする。」

「誰かに甘えてみろよ。」

「ふっ、無理言うなよ。おっさんを甘えさせてくれる人なんていないさ。爺ちゃんも今度こそ本当に死んじゃったしな。だからしばらくは一人で居ようと思うよ。」


すると如水はVのブランコを蹴った。

「馬鹿だな、おまえは。あんなにお前の周りに人が居て、甘えさせてくれる人が居ないわけ無いだろ。お前が意地張って甘えないだけなんじゃないのか?。カッコつけをやめればいいんだよ。」


「無理だね。俺はそう言う立ち位置なんだ。無理なんだよ。」

「そうかい、嫌な生き方だね」


二人はまたしばらく黙った。


次はVが口を開いた。

「なあ、そこにバスケットゴールなんていつ出来たかしってるか?。」

「ああ?あれは子供の頃からあっただろう。」


「無いよ、俺ははじめてみたぞ。」

「嘘だろ、むかしからあったんじゃないか?。」


しばらく二人でゴールを見る。


そしてVは言った。

「そうか、おまえはずっとこの辺りに居るから、少しずつ変わっていくものは変化とは思っていないんだな。おれは15年ぶりくらいにココに来たから変化に気づいたのかもしれない。おれはもうココの住人じゃないって事だな。」

「じゃあ、今おまえはどこの住人なんだよ。」

「それは・・・・。」


言いかけてVは気づいた。


「そうだな、俺はもう友美たちといるのが俺の場所なのかもしれないな。」


「けっ、美人にかこまれてうらやましいよ。だけどそう言うものは少しのヘマで一気に失うぞ。今も失う危機そうだしな。大事なものの傍にはさ・・・・、俺にとってのココみたいに変化した事すら気づけないくらい近くに居ないといけないんじゃないのか?荒川家を捨てても、せめってそっちは大事にしろよ。」


言われてVは再び公園を見回す。

明らかに子供のころの記憶と違う。


それでも、如水はココが対して変わっていないように感じているという。

如水にさとされたのは癪だが、なるほどと妙な納得があった。

友美達のことが大事なら、確かに変化に気づけないくらい近くに居ないといけないと気づかされた。

「如水、お前に教えられる日が来るとはな。お前とは距離が開いていた事がいい方向に変化したかも知れないようだ。」

「まあな、俺はいつまでもお前に馬鹿扱いされる男じゃないって事だぜ。」

二人はニコリと微笑みあった。


すると、肩で息を切らせて公園の入り口に友美が現れた。


手にはヤンデレスイッチを持っている。

「Vちゃまみつけた!ヤンデレスイッチの力でVちゃまの居場所見つけられる事に気づくまで大変だったんだから。」

「そのスイッチ、そんなことも出来るのか?。」


友美はさらに走りこんできてVに抱きつく。

「私にどんな罰を与えてもいいから、もう怒らないで。私が悪かったから。ごめんなさい。」


自分の居場所が向こうから飛んできた気がした。


そっと抱きしめて頭を撫でた。

「すまなかった。怒っていないよ。」


それを見て、また如水がVのブランコを蹴る。

「素直になれよ、辛いときは『辛いです』って素直に言うのも甘えるうちさ。辛かったら抱きしめて泣いたって良いんだ。それこそ友美に甘えたって良いんだ。お前らはもう家族なんだろ。」


小さな友美の体を抱きしめると、その体温はどこかココロを落ち着かせてくれた。

『ああ、こういうのも甘えるうちなのかな。』

もう少し強く抱きしめてみる。

なぜか少し泣きそうになった。


自分の弱さで距離を作ってしまい馬鹿だったと思う。

だがこうやって抱きしめて甘えれば、友美も安心するし自分も癒される。


Vはもう一度そっと友美の頭を撫でると如水を見た。

「そうだな、離れるよりはかっこ悪く甘えたほうが良いのかもな。」


それを聞いて友美は上体を起す。

「甘えたいの?Vちゃまは私に甘えなよ。だから一緒に帰ろうよ。」


如水は肩をすくめて笑う。

「だってさ。お前の思い込みでポーズを作る前に相手に一言聞いてみろよ。家族ならかっこ悪くてもいいんだ。それが家族ってもんだよ。」


Vは軽く如水の肩を叩く。

「教えられたよ、サンキュー」


すると後ろの茂みから、ゴソゴソ音がした。

振り向くと餡がたっていて武威も如水も驚く。


如水は餡を指差して怒った口調になる。

「おい、お前なにやってるんだよ!。」

「あ、なんか房代さんが困っていたからV兄さんを探そうと思って・・・。でも思いもかけず兄ちゃんも見直したよ。驚いたよ。」


「なんだ、今日は武威や餡に褒められて、妙な日だな。」


友美も如水を蹴るといった。

「ついでに私も褒めてあげるよ。Vちゃまを説得してくれて、ちょっとだけ感謝してあげるよ。」


四人は、そのばでケラケラ笑い、駐車場に向けて歩き出した。


Vはやっと、新しい人生に向かって歩ける気がした。

~~~~~~

次回予告 第四部はこちら。R18ですが、シリーズ後半までは直接的な性表現はない予定です。

→ http://novel18.syosetu.com/n6391dh/


ヤンデレスイッチを手に入れた天道友美は危険な暴走を始める。

ビビるVが必死に逃げ回ることもあるが、そんな事はお構いなし。

友美の欲望にブレーキは無い。

ココロのままに愛し、怒り、絶望し、付きまとい・・・

人それをヤンデレと呼ぶ。

友美のヤンデレスッチの力によりVは何も出来ずにお湯の中でつぶやく。

「友美、芽衣、冬美、夏子、莉奈、そして房代!なぜ俺も一緒に風呂に入っていることに疑問を持たないんだ。」


イケメンスイッチ第4シーズン ヤンデレ人造人間編

第1話 「ヤンデレ天使はVの天敵」


シリーズ後半には、V最大の宿命のライバルともいえるヤンデレ女王も登場し、さらに話は混沌とする。


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第四部はこちら
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