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その35 艶女スイッチの幼女

私は歌田芽衣。

いまはセクシー系の姿をしているけど、本当は14歳のもっさり系少女だよ。


私とエスパー部隊は巨大な少女趣味の部屋の中に居る。

なんていうか・・・自分達がスイッチに吸い込まれたであろう事は理解しているけど、すべてが巨大なこの部屋は予想外だった。


部屋の奥から、気の弱そうな少女の声で「こっちよ。こっちですよ。」と聞こえる。


私達は目の前の巨大なドアを開けて中に入ったよ。

そしたら奥は巨大な少女趣味の部屋だった。


フリフリのカーテンや可愛いぬいぐるみ、ピンクのベッドとか有る。

ただすべてが驚くほど大きいけど。


その奥でピンクの寝巻きで、メガネをかけたおさげの少女が、ドールハウスで遊んでいた。


私達を見つけると、嬉しそうに手招きをする。

「こっちですよ。こっちこっち。」


わたしたちは素直に近づいてみたけど・・・・

歩いても歩いても全然少女に近づかない。


そして気づいたんだ、

あの少女、想像以上に大きいぞ。そのせいで距離感が狂っていたんだ。


やっと近づくと、少女の遊んでいたドールハウスは、完全に普通の建物の大きさだと分かった。

5階建ての普通の鉄筋コンクリートの建物だ。


巨大な少女はコッチを見ると微笑んでいった。

「ちょっとまってね、いまこの物語を終わらせるから」

そういうと手に持った人形で一人遊びの続きを始めた。


「さあ、これで二人は結婚です。あいしてるわ!僕も愛しているよ!。」

そういって手に持った人形にキスをさせる・・・・・


ん?あれは人形じゃないぞ。


よくみると、人形に見えたのは人間だった。

しかも両方おっさんだ。片方が女服を着せられているけど。

無理やりキスをさせられて、オッサン達は苦しんでいる。


すると少女はさらに一人芝居を続ける。

「ですが幸せは長く続きませんでした。なんとアンドレは車に引かれて死んでしまったのです。」


少女は車を手に持つと、それでおっさんを弾き飛ばした。


グシャ


車にひかれる役のおっさんは、そのまま吹き飛ばされて床で血を撒き散らせて死んだ。


「そして残されたフランソワも悲しみのあまり、飛び降り自殺をするのでした。」

そういって、女装のおっさんをドールハウスみたいな建物の屋上に置いた。

そして手で「飛べ!飛べ!」と合図を送る。


オッサンはなきながら「助けてください!助けてください!」と叫んだが、少女は我慢できずにオッサンの背中を押した。


「うわああ・・・・ぐは!。」

おっさゃんは屋上から落ちて、頭を勝ち割れて死んだようだ。


なんなんだこの世界。


すると、少女は死んだオッサン二人をポイとゴミ箱らしき場所に捨てると私たちに向いた。

「いまのドラマは面白いと思いませんか?私はウズオズメです。この艶女スイッチに封じられた、アマタカの元王女なんですよ。」


私達は、これに殺されるのだろうか。


すると少女はまた可愛い箱から、無造作に人を掴んでバラバラと床に置き、その人間に命令した。


「さあ、はやく私のお友達にお茶とお菓子を用意してください。」

だけど、外に出された人たちはオロオロしている。


オズウズメはその態度にイラっときたのか、全員掴んで、ぽいっとゴミ箱に投げこんだ。

「もう、その手際の悪さはなに。お友達の前で恥をかかせないで。」


あの高さから投げ込まれたら・・・あの人たちはゴミ箱の中で死んでいるな。


ウズオズメは今度は大きな手で、器用に私達にテーブルと椅子を用意してお茶を入れてくれた。


私は学校で発言するときみたいに、手を上げてウズオズメに聞いてみる。

「あの・・・私達も殺す気?。」


ウズオズメはびっくりした顔をして首を横に振った。

「あなたたちを殺すなんて、そんなこと絶対しませんよ。だってあなたたちは私のお友達になってもらうために、艶女マスターになってもらったんですもの。それに私達は自分のスイッチマスターを殺すことは出来ないんです。ですからそんな恐ろしいことはないから大丈夫ですよ。」


う~ん、いまいち状況がつかめない。

さらに聞いてみた。

「私達はここに吸い込まれた経緯が分からないんだけど、教えてもらっていいかな。」


するとウズオズメはニコニコしながら手で「まあお茶を飲め」という仕草をした。

私は逆らわないほうがよさそうだと思ったからお茶を飲む。


結構おいしい紅茶だった。

「あ、この紅茶おいしいね。」


「美味しい?よかった。・・・・そうそう、ここにあなたたちを吸い込んだ経緯ですよね。イケメンマスターが急にやってきて、言う事聞かないと殴るって脅してきたんですよ、エスパーのあなた達を全員マスターにしろって。どんな人を無理やり艶女マスターに連れてくるのか怖かったけど、可愛い女の子達でよかった。」


そこで私は思わずお茶を噴出しそうになったよ。

「え、イケメンマスターのVっちがココに来たの?。」


「いいえ、武玄とかいうイケメンマスターさんです。それで私が追い出そうとしたら私の手を殴ったんです。みてください、3次元人はもちろん4次元人にすら傷つけられた事なんてないのに。非常識にも私に傷を負わせたんですよ。信じられない非常識な人です。怖かったんですよ。」


見ると、ウズオズメの手の甲が腫れている。


武玄さんはVっちの師匠のおじいちゃん。

さすがVっちの師匠だけあってすごいんだな。スイッチを怯えさせるなんて。


私は、急いでお茶を飲み干すとウズオズメに聞く。

「そうそう、なんで私達をココに呼ばれる必要があったか武玄さんは何か言っていた?。」


ウズオズメは可愛くお茶を飲むとニッコリして答えたよ。

「え~っと、なんでもツワモノスイッチを殺す為に、ここからツワモノスイッチに通路をつないであなた達を送り込んで欲しいそうです。でも・・・ツワモノスイッチのダラーインは凄く強いから、あなたたちを送り込むのは心配です。」


わたしは立ち上がった。

「心配してくれてありがとう。でもこれがイケメンマスターの作戦だったら私達はすべてを捨てて戦う覚悟なんだ。ウズオズメちゃん、力を貸して。」


ウズオズメは心配そうに私に手を伸ばすと、大きな手で器用に私のESP抑制装置を外してくれた。

「力は貸します。私の力はダラーインに比べれば微々たるものですが、スイッチマスターのあなた達は私の力を使えるはずです。私も出来るだけ協力しますからがんばってください。」


「あ、ありがとうウズオズメちゃん・・・。」


ウズオズメちゃんはニコニコしながら私を手に乗せた。

「あなたは歌田芽衣ちゃんですよね。今はセクシーな姿ですけど、次は女の子の姿で来てくださいね。変身すると大人になって強くなるのは魔法少女みたいで素敵だけど、つぎは普通のあなたとお茶を飲みたいです。」


私は優しくうなずいた。

で、この手の上からだとゴミ箱の中身が見えた。


う・・・・まさに想像通りの地獄絵図だった。


うん、私は見なかったことにしたよ。

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