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その32 死亡フラグ

そこで空中の丸いものが叫んだ。

「福神七傑、空より参上。」


丸いものが地上に落ちてくると、衝撃で地面が揺れて一瞬バランスを失いそうになる。

久しぶりだな、この感じ。


当然、それは大黒玄太だった。

「みんな、よく時間を稼いでくれたね。ここからは大人に任せてくれ。」


エスパー部隊の柏に起してもらいながら、雅人は歓喜する。

「兄ちゃん!きてくれたのか!。」

玄太は雅人に向かって親指を立ててにっこり微笑む。


「兄ちゃん、やっぱカッコいい!。」

雅人・・・・お前の美的感覚が心配だよ・・・。


すぐに玄太はバキバキとラオウみたいになった。

その玄太を中心に6人の戦士がフォーメーションを組む。

残りの9人はさらに後ろで待機した。


玄太を見た武義は絶叫した。

「大黒玄太!デブのクセに私にたてつくきか!。」

叫びながら玄太に飛びつく。


でもその勢いは、他の6人が武義の足に攻撃を入れるので勢いが落ちる。

その微妙にバランスを崩した武義に、玄太の突き上げが決まった。

「スイッチの中でパワーアップした僕の力を思い知れ!。」


どごおおおお!


凄まじい衝撃音と共に武義は空中に浮き上がる。

浮き上がった武義を追って玄太は飛び上がり、空中で武義に追撃を入れた。


ずごおおおお!


衝撃を受けて、武義は凄いスピードで地面に叩きつけられ埋まった。


こうやって感じると、玄太の打ち出す攻撃の衝撃の震動は半端じゃないな。

振動音だけで、冬姉や雅人とは比べ物にならないのが分かる。


なにより、武義の吹っ飛び方が凄い。

やっぱりブタオタクの玄太はランクが上なんだな。


地面に落ちた武義に、玄太の仲間が素早く襲い掛かり、玄太が地面に着く前に一斉に囲んで全員で槍のような如意棒で突き刺した。

そして突き刺したまま持ち上げると、如意棒を金棒に変えた玄太が、その武義を上からさらに叩き潰す。


勢いで、武義はまた地面に埋まった。


それを福神七傑のメンバーがまた突き刺して、「せーの」と言いながら持ち上げる。


もう、武義は息も絶え絶えに見える。

それを玄太は再度打ちつぶした。


そこから先は、敵ながら哀れになるようなタコ殴り状態だったよ。

倒れた武義を囲んで、福神七傑がどかどか殴り続けた。


このチームはパワーだけは凄いブタオタクの玄太が、存分にパワーを発揮できるように周りがサポートするチームなんだと思った。

合図も掛け声も最低限なのに、みんなが見事に連携している。


最後にブタオタクが飛び上がり、金棒の全力の一撃を振り下ろした。


ずごおおお!


衝撃とともに武義は地面に埋もれる。

そこで福神七傑は武義に向けての攻撃をやめた。


玄太は地面に埋まった武義を掴んで引き上げると、ぽいと地面に捨てる。

3メートル近くあった巨体が、今は普通の大きさにもどっている。

どうやら、時間切れでスイッチの効果が切れたようだ。


そこでVっちからみんなに通信が入る。

『勝ったね。人類最強が無敵というわけではない。仲間のいない最強なんてこんなものさ。最後のトドメは俺が刺す。友美、首に下げたイケメンスイッチを兄ちゃんのほうに向けて差し出してくれ。』


そういわれて、友美っちはスイッチを持って腕を伸ばす。

すると、スイッチからするりとVっちが現れたんだ。


あ、Vっち・・・

Vっち・・・・出てきた。


Vっちは私達に振り返って言ったよ。

「遅くなってすまないね」

友美っちは咄嗟に飛び出した。

「Vちゃま!!!!!」


ガシ!


しかしVっちはなんと飛び込んでくる友美っちにアイアンクローをして止めた。

「Vちゃま、なんで!Vちゃまああ!Vちゃまああ!。痛たたた、コレ懐かしい痛さ・・・て、いたああああい!。」


Vっちは叫ぶ友美っちに、アイアンクローをかけながら苦笑いする。

「おい、勝負はまだ終わっていないんだ。抱きつくのはケリをつけてからな。映画でもこういう、あと一息の時に余裕を見せたり、長話をしたりしたら死んだりするだろ。まずは兄ちゃんからスイッチを奪うまでは戦闘中だぞ。だからまあ、もうちょっと待ってな。」


そう言ってVっちは友美っちへのアイアンクローを外し、ボロボロの武義に歩み寄ると、ポケットからルービックキューブ状のものを奪う。


これがツワモノスイッチか・・・・はじめてみた。

イケメンスイッチとそっくりだな。


Vっちは、そのスイッチをポケットに仕舞うと友美っちを向いた。


「よし、友美来い!。」

「Vちゃまああああ!」


友美ちは泣きながらVっちに抱きついた。

Vっちは友美っちの頭に自分の頭をつけて抱きしめている。

よ・・・よかったね、友美っち・・・。


私は今のうちに武義にトドメを刺そうと思って武義を見たんだ。

そうしたら、ボロボロで横たわる武義の手には、なんと奪ったはずのスイッチが出ているルービックキューブが握られていた。


私は叫んだ。

「Vっちあぶない!武義が!」

すると、武義はVっちに向けて青色のスイッチを入れた。

「そのスイッチはおもちゃの偽者だ武威!お前と違って俺は頭がいいからな!。」


カチン


武義のスイッチが入った。

その瞬間、Vっちは友美っちを突き飛ばして叫んだ。


「武義、貴様・・・・」


ギリギリとVっちの首が横に捩れていく。助けなきゃ!

私がESPで何とか援護しようとした瞬間・・・・


Vっちの首が後ろまでぐるりと回った。

「う・・・ぷ・・・ぷ・・・・・い」


次の瞬間、Vっちの首がぎゅるぎゅると回り、引きちぎれて地面に落ちた。


どしゃ


血を吹き出しながら、Vっちの胴体は膝を突きゆっくり倒れる。


う・・・嘘でしょ。Vっちが・・・殺された・・・・。


友美っちが絶叫した。

「Vちゃまあああああああ!嫌あああああああああ!。やっと再会できたのに何で!Vちゃまああ!。」


友美っちは落ちたVっちの首に飛びつき、急いで胴体につけようとしている。

でも付くわけが無い。


胴体から吹き出る血で真っ赤になりながら、友美っちは絶叫しながらVっちの首を胴体に押し付ける。

「Vちゃまあああ!すぐつけるから!!!Vちゃまああああああ!。」


武義はその光景を見て笑っていた。

「あははは、お前は敵の前で余裕をこいて長話したら死ぬって自分で言ってたろう。そんな話を俺の前で長々して、しかも女と抱きついているなんてしているから、こんなミスをするんだ。呑気にトドメを刺さずにいるなんてバカじゃないのか?殺さないから殺されるんだ。わははははは。」


私の中で急激に血の気が引いた。

多分私は今、かなり青い顔をしていると思う。

でも、血まみれの友美っちと笑う武義を見ていたら、急に怒りがわいてきた。


殺した・・・・そうだ、こいつに今Vっちは殺されたんだ・・・・





「ぐあああああ!ぶっ殺してやるううう!」



みんな消し飛ばしてやる!

私は怒りで、目の前が真っ赤に変色して見えた。

次回以降予告


些細な油断で命を落とすV。

その光景に芽衣は負の感情で急激な進化を遂げる。

結局、Vは歴史のKEYに負けてしまったのか?

それとも、死ぬ前にこの事態に対する布石を打ってあったのか?

芽衣を止めようと力を合わせるエスパー部隊や雅人たちも次々に倒れていく。

福神七傑もなすすべがない。

その時、どこからともなく芽衣の頭の中に声が響いた。

『我に従ってみぬか。我に人の命を108億ささげれば、人の一人くらいは生き返らせてやってもいいぞ。このツワモノスイッチの力によってな』

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