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その28 連合の行方

私はエスパーの歌田芽衣。

なんか、最近は全然活躍していないけどポジション的にはVっちの右腕だよ。


特に友美っちを説得するときは、いかに私がVっちの気持ちを察しって友美っちを説得するかが重要な気がするんだ。

Vっちはホント友美っちには弱いんだから。


だって時々友美っちに正座させれてるもん。

可哀想だから、私だけはVっちを友美っちから助けないとね。


そんな私だから分かるよ。

なんでVっちが友美っちを、美羅ちゃんや餡ちゃんと一緒に行動させようとしたか。


餡ちゃんは正義感が強くて、庶民的な常識を持っているから友美っちの暴挙をすぐにとめようとしてくれる。

美羅ちゃんは、根が良い子だけどやや非常識。

だけど、あの異常なまでの強いキャラで、友美っちだけでなく冬美姉まで飲み込むパワーは圧巻だよ。


この二人が近くにいれば、さすがの友美っちも無茶できないね。

友美っちは、私達やVっちと一緒に居るときは優しい良い子だけど、仲間以外の人間には異常に冷たいし、何人死のうと気にしない冷たいところがあるんだ。


いや、気に入らなければ自ら殺す事だって何とも思わない娘だよ。

だから、餡ちゃんや美羅ちゃんがいなかったら、とっくに気に入らないクラスメートを数人殺していても不思議じゃないかな。


でもまだ学校内ではだれも死んでいないし、もう友美っちは学校の生徒や先生を殺せない心理状態になってるっぽい。

これは、担任が夏子さんや莉奈さんだったり、クラスメートに餡ちゃんや美羅ちゃんがいたことが大きいと思う。


もう、Vっちの作戦通りなんじゃないかな。

Vっちは、二重、三重の意味をかぶせて濃い作戦を進めるのが得意だから、きっとこの学校には友美っちのためのイロイロな仕掛けがあるに違いないね。

そう考えると、いまVっちが竹内館について戦いを指揮していることにも深い意味が有る気がしてくるや。


そして今は水曜日の朝の学校。


珍しく早く学校に来ている美羅ちゃんと、顔に絆創膏を張っている餡ちゃんが友美っちに近づいてきた。

「おーほほほ、おはようございます友美さん。今日のワタクシ達は友美さんに耳寄りな情報をお持ちしましてよ。おほほほ」


「おはよう美羅、おはよう餡。耳寄りな情報って何?。」

そこで餡ちゃんがグイっと美羅ちゃんを押しのけて前に出てきた。

「おはよう友美。美羅が説明するとややこしくなるといけないから僕から説明するよ。昨日の帰りに真田学園もセント兼松学園も勝利は諦めようって決めたんだ。」


「え・・・。だめだよ諦めないでがんばりなよ。」


「あはは、ありがとう。でもそれよりはこの学校の覇権を竹内館に奪われるほうが不安だって意見が多くてね。

真田学園もセント兼松学園も、自分達が優勝できないなら。

友好的なペルシア学園を応援しようと考えたんだ。僕達が共闘しても構わないかい?。」


「おほほほ、うちの学校のみなさんも学校の覇権が竹内館に奪われるよりは、セレブ的なペルシア学園の皆さんのほうが安心とおっしゃてますのよ。おほほほ。」


「あ・・・ありがとう。なんか悪いなあ。」

餡ちゃんは友美っちの肩にポンと手を置いた。


「それに私は十代最強は冬美さんであって欲しいんだ。雅人から冬美さんが十代最強の称号を奪うためにも手伝わせてくれないか。」


「おほほほほほ、そういうことでしてよ友美さん。おたがいアンミラーと思われる生徒がいる学校どおしで仲良く戦いましょうという事ですわ。おほほほ。」


友美っちは嬉しそうにはにかみながら、二人の手をとった。

「ありがとう。なんか嬉しいな・・・・。」

そういって言葉を詰まらせる。


なんか、またアンミラーが登場するシチュエーションをつくちゃった気がするけど、友美っちが喜んでるから・・・・その時はわたしも我慢してブルーになるよ。ブルーな気分で。


なんとなく手を取り合う三人の手を一緒に私もがっしり掴んでみた。

そこで美羅ちゃんは嬉しそうに言ったのでした。


「おほほ、アンミラー連合結成ですわ!おほほほ」

その言葉に、友美っちも餡ちゃんもぎょっとした顔をした。


わたしは分かっていたから驚かなかったけどね。ふっ。


~~~~~~

体育館裏。

竹内館生徒があつまって、蟹股で座って会議をしていた。


そこに、外部スピーカーを通してVの声が響く。

『雅人、お前なんて事してくれたんだ・・・・3分の1まで減らせてっていったのに、壊滅近くまでセント兼松学園を攻撃してどうするんだよ。しかも勢いあまって真田学園まで攻めて・・・・・。これじゃあの三校が連合しちまうぞ。』


竹内館リーダの大黒雅人は慌てた。

「え、沢山倒したほうがいいかと思ったから・・・。」


そこで「殺」とかいたマスクをつけた雅人の側近である天誅殺子が話に割って入って来た。

「だから言ったんですよ、Vさんの指示は三分の一まで減らすことだったんだから、戦いすぎる前に指示を仰ぎましょうって・・・・。」


雅人は殺子に食って掛かる。

「だけどよ、戦いなんだから倒せば倒すほどいいはずじゃないか。」


Vは一つため息をつくと話し出す。

『ちがうよ、倒しすぎたらいけないんだ。連合をくんで、エスパー部隊の消耗を餡と美羅に頼めないと、勝利は難しいんだ。だがもうあの2校は竹内館と連合を組まないだろうな。作戦の練り直しだな。』


「ええ・・・、いまから連合を持ちかけますよ。殺子、お前も今からでも連合できると思うよな。」

「いえ・・・無理だと思います。あの2校と連合をするにはペルシア学園を倒した後に、竹内館を倒す希望がないと手を組まないと思うんです。でもあの二校は倒されすぎて優勝が絶望的になってしまったから、次に連中が考えるのは『自分達以外の誰が優勝した方がいいか?』だと思うんです。そうなると仲の良いイトコ同士の三人が手を組むのは当然の流れかと。」


「え、そんなの、やってみないとわからないだろう。」

しかしVは通信機から言う。

『舞華の言うとおりだ。舞華、お前は優秀だな俺の弟子になりたくなったらいつでも来い。立派な指揮官に鍛えてやる。』

「あ、あざっす!アタイもロンリーVの一派に迎えていただけるなら光栄です!でも、アタイの事は舞華ではなく天誅殺子と呼んでいただけると嬉しいです。」


雅人はそこに食いついた。

「え?なんでVさんが殺子の本名を知ってるの?。」

『舞・・・じゃなくて殺子は子供の頃から知っているからな。美羅の面倒見るためにセレブのパーティーに行くと時々会ったし。』


「え・セレブ・・・・殺子が?。」

殺子はあわてて絶叫した。


「うわああ、やめてください。自分は過去を捨てた女です。天誅殺子は戦いに生きるスケバンです!。」

『あ、いっちゃいけない系だったんだ、すまないすまない。』


雅人がさらになにか言おうとしたが、すぐにVの声が再び通信機から響く。

『雅人、このことはもう触れるなよ。人が言わないことを詮索するのは男らしくないからな』

「え?男らしくない・・・お、俺は男らしいから、このことは二度と触れません。」


『よし、さすが雅人だ。でだ、竹内館の現状を考えると非常な不利な状況になった。だから少し勝つための作戦を考える。新しい作戦を練ったらまた通信する。一時間くらいで考えるからそれまで無用な戦いは避けろよ。』

「はいわかりました。本当にスイマセンでした!」


『負けるまでは勝負は終わらない。気にしすぎて腐るなよ。』

そういうと、Vの通信が切れた。


すると、雅人は殺子をジロジロみた。

「な、なんすか雅人さん。」

「いや、なんでもないぜ。俺は男らしいからな・・・。」


そういいつつも、チラチラ気になって殺子を見る。

『雅人さんがこのまま集中を欠いた状態では困るな。しょうがない・・・。』


殺子はあきらめた顔で説明しだした。

「アタイの家の姫園家は土地の豪族でお金も地位もあるところなんす。でもそんな家が気に入らなくて、セント兼松学園への入学を蹴って、バイトしながら通える竹内館に来たんす。何の因果かセント兼松学園と合併してしまいましたが。ですが今はただのスケバンす。」


すると雅人はすっきりした笑顔をした。

「そうか、殺子も苦労していたんだな。いやあそうか。ちなみに今のは俺が無理やり聞きだしたんじゃないぞ。」


「ええ、アタイが自分で話したんで、雅人さんは気にしないで良いっす。でも・・・なんでVさんはアタイが舞華だと気づいたんすかね。通信機越しの声だけで分かるものなんでしょうか?。」


「ばっかよろう!Vさんは何でもお見通しなんだよ。対戦チームの戦闘力ランクをつけられるくらい情報戦ができるんだぞ。そのときにお前の正体くらい気づくってもんだよ。」


それを聞いて殺子は納得した表情をした。

「それもそうっすね。てっきりどっかから見ていてアタイに気づいたのかとおもったっすよ。」

~~~~~~


およみくださりありがとうございます。


アンミラーP豆知識:アンミラーPはセレブ的な他校にもしられている伝説の存在だ。

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