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その20 友美からのトドメ

私達は食事の前に職員室に来ていた。

Vっちのお兄ちゃんの荒川武義に会う為に。


友美っちは職員に入ると、ずかずかと早川莉奈さんの前まで言って聞いた。

「莉奈さん、荒川武義という人はどの人ですか?。」


「あら、友美ちゃん。あのイケメンに用があるの?そこでこっち向いてるメガネのイケメンがそうよ。」


私達は莉奈さんの指差すほうを見る。

すると、たしかにメガネのインテリ風のイケメンがこっちを向いていた。


そこで、友美っちが驚きの発言。

「あなた、なんでこっちを見ているんですか。」


えええ?第一声がそれ?

すると、驚いてめがねイケメンの武義は答えた。


「え?普通、自分の名前が呼ばれたら顔を向けるだろう。君は天道友美だね。」


「あなた、わたしのイトコらしいですね・・・。」


「ああ、そうらしい。それで、今日は何の用だい。」


「あなた、Vちゃまの兄という事は、Vちゃまの指揮する竹内館に私達を勝たせることが出来ますか?。」


武義の眉毛がピクリと動いた。

ついで、ツイっとメガネの位置を直す。

すると腕を組み、足を組みながら偉そうに答えた。


「なんだ、武威を倒すために力になってほしいのか?だったら力を貸してあげよう。武威は私に一度も勝ったことが無いからね。」


友美っちは、厳しい目で武義を数秒じっとみて答えたよ。

「貴方はVちゃまを知る人に点数つけてもらう勇気はあるの?Vちゃまが100点としたら、貴方達に1点以上つける人が何人いるでしょうね?。」


「なに!それはどういう意味だ?。」

「そういう意味です。芽衣、この人は駄目ね。やっぱり莉奈さんに頼もう。」


「ちょと待て友美、君は私が弟に劣るというのか?。」

「ええ、一目見ればすぐに分かります。あなたはVちゃまの足元に及ばない小さい人間です。頼りになりません。」


「な・・・・貴様!ガキの分際で大人を馬鹿にする気か!」

「ほら、この程度で顔を赤くして激昂している。狭量な男ですね。」


武義の顔には明らかに怒りが見えるよ。

でもね・・・

友美っち、断るにしてもそこまではっきり怒らせなくても良いんじゃないかな。

私も本能的に武義は『無い』と思ったけどさ。


すると莉奈さんがケラケラ笑って割って入ってきた。

「ほらみなさい、貴方はイケメンな部分以外は、荒川武威の足元にも及ばない男なのよ。

やっぱり友美ちゃんは見る目があるわね。わたしもこいつは狭量な駄目イケメンだと思っていたのよ。」


武義はガタリと席を立った。

や、やる気か?私が相手になるぞ!


すると莉奈さんは席の横に立てていた大きなライフルを素早く構えて武義の股間に向ける。

「飛び込んできてもいいわよ。いい女って言うのは飛びついてくる馬鹿をあしらうことに慣れているからね。」


職員室内に緊張が走った。

そこに、冬姉と一緒に学園長の矛美さんが入ってきた。

「おい、物騒なものを持ち出して教師同士で喧嘩するな!何をしている。」


すると莉奈さんは涼しい顔で言うのでした。

「あら、あなたの甥っ子さんが殴りかかってきそうだから武器で身を守っていただけですよ。なんせ荒川武威を越える武道家らしいですから、ライフルでも無い怖くて怖くて。」

意地悪ににやりとした。


うわあ、莉奈さんの嫌味すごいなあ。

これが大人の女の嫌味なのですね。

勉強になったよ。

メモしておこっと。


学園長はキッと武義をにらむ。

武義は、居所なさそうに席に座った。

すごい迫力、学園長も莉奈さんと違う意味で憧れそう。


友美っちは学園長の横に居る冬姉に聞いた。

「おねちゃま、なんで矛美伯母様と一緒にいるの?。」


すると冬姉はなんどか学園長と友美っちを見比べてから答えた。

「我が可愛い妹よ良くぞ聞いてくれた。私はこの人を伯母様と認めた。だからVさんを倒すならば頼りになると考えたのさ。おそらくこの学園でもっとも尊敬に値する人間の一人だ。頼るならほかには居まい。」


すると学園長はニヒルに笑う。

「フッ、持ち上げすぎだぞ冬美。審判としては平等に接するが相談なら乗ろう。出来るだけ武威を倒せるように知恵を絞ったみるよ。」


冬姉は子供のような無邪気な笑顔で答えた。

「お願いします。」


冬姉がVっちと房代さん以外に懐いているのははじめて見たかも。

・・・といっても、Vっちはイトコで房代さんは叔母だから、伯母の矛美さんに懐いても不思議は無いか・・・・。


友美っちが職員室を出て行こうとしたので、私は急いで莉奈さんに言ったよ。

「莉奈さん、私達は行くけど武義と喧嘩して大丈夫?うしろからいきなり殴られたりしないか心配だよ。」


莉奈さんは私の頭をなでながら言った。

「ふふふ、あいつは小ズルイ奴だから、自分に不利なことはしないタイプなの。だから人目のあるところでは何もしてこないわ。心配してくれてありがとう。でも大丈夫、すぐ近くに矛美さんもいるしね。」

「そっか、だったらよかった。何かあったらすぐ通信入れてね。私が飛んできてやっつけてあげるから。」

「ふふふ、ありがとう。その時は頼むわね。」


そんな会話をして、私は友美っちと職員室を出たんだ。

出る直前に振り返ったら、武義は貧乏ゆすりをしながら、イライラと爪をかんでいた。


ほんと、Vっちとは比べるのも可哀想になるほど狭量な男なんだな・・・

お読みくださりアリガトウございます。


荒川武義マメ知識:読みは「あらかわ たけよし」

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