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その15 学校にはテロリスト

私は歌田芽衣。

Vっちからは食欲魔王と呼ばれているけど、お腹いっぱい食べるのはしょうがないよね。


今日も朝ごはんは10人前くらい食べたけど、育ち盛りなら普通だよ。

こうやっていっぱい食べて、いつか早川莉奈さんみたいなナイスバディーのセクシー系になるのが夢なんだ。


そんなこんなで学校は三日目。

短い時間でイロイロあったな。

学校て面白いね。


でも、なぜか今は武装した修道女が学校を占拠しているんだ。

ここと合併したセント兼松学園はセレブの巣窟みたいな学校だから、時々こういう事があったって言う話は聞いていたけど、学校来て三日目にこうなるとは驚きだよ。


だから不良たちや、オタクっぽい普通生徒達はビビってるみたいだけど、意外にセレブさんたちは落ち着いている。

救助が来るのを待ってるんだね。


友美っちは通信機でVっちに連絡を入れたよ。

「Vさん、なんか修道女に占拠されました。どうしましょう!。」


すると、いつもの緊張感の無いVっちの声で返事が返ってきた。

『撃退すれば?莉奈や夏子もいるから余裕でしょ。それに学園長の矛美叔母ちゃんは慣れているから、うまく呼吸を合わせて撃退できるんじゃない。エスパー部隊をまずは防衛方面で運用して隙を見て反撃で良いと思うよ。得意でしょ、反撃。』


「Vちゃま・・・わかりました、フォローしてくださいね。」

『ああ、やばくなったらフォローするよ。でも安心しろ、あっという間に片付くと思うよ。』


すると、ちょうど薙刀をもって走ってくる学園長の矛美さんが見えたよ。

私は飛び込んで学園長に声をかけた。

「学園長、Vっちから私たちも連携するように言われました。手伝います。」


学園長はすこし驚いたあと、すぐに言った。

「わかった、敵が拡散しないように校庭に押し込めるか?」


すると離れたところに居る友美っちが通信機越しに返事をした。

『伯母様、そのくらいは余裕です。エスパー部隊は状況を見ながら校庭に敵を押し込みなさい。敵の拡散防止を優先して。それ以外のペルシアの華の兵は人命防衛が優先。生徒を防衛しつつ外に誘導しなさい。各員かかれ!。』


その指示が走ったとたん、学校中で抵抗する銃声が響きだした。

私は友美っちにむく。

「友美っち、状況は私がエスパー部隊のテレパス通信を友美っちに伝えるよ。」


矛美さんは感心して私達に言った。

「慣れたものだな。私達が校庭で一気に倒す、生徒の誘導は大丈夫だろうか。」


私は、少しテレパスに集中して、矛美さんに伝えてあげた。

「大丈夫だよ。エスパー部隊は敵を押し込んでるけどペルシアの華の子達は、呼応して校庭から離れた道路に生徒を誘導している。それで良いですよね。」


矛美さんはまた驚いた顔をした。

「そうだ、それでいい。すまないがそのまま支援をたのむ。」

そういうと、校庭の方向に走っていってしまった。


私達も校庭に向かう。

すると、校庭にはかなりの数のアーマーノイドが見えた。

中国壊滅でアーマーノイドがかなり流出したとは聞いているけど、こんなところでまた目にするとは。


すると、なんと学園長が薙刀を持って、校庭の修道女に飛び掛った。

200人くらいの自動小銃を持った修道女と、50体くらいのアーマーノイドが見える。


銃撃を掻い潜って、学園長はばっさっばっさと修道女テロリストを切り倒しはじめたよ。

密集状態では、仲間を銃撃するかもしれないから、銃を持ったほうが攻撃を躊躇することを分かってるんだね。


すごいな・・・・、でもあえてアーマーノイドは攻撃をしていないみたい。

学園長、良い判断だよ。

あの刃物ではアーマーノイドは斬れない。


キン

 キン


でも学園長に飛び掛ろうとしたアーマーノイドから金属が鋭くあたる音が鳴る。同時に頭から血を出してアーマーノイドは倒れた。


私は咄嗟に職員室の窓を見上げたね。

そしたらやっぱり、居たよ!


早川莉奈さんが、ライフルを構えて支援してくれてる。


莉奈さんは学園長に親指を立ててニコリとしたよ。


まるで「ロボットは任せて」と言っているように見えた。

学園長は黙って小さく笑うと、すぐに傍の相手斬り始めた。


カッコイイーーー。


やっぱり莉奈さんはカッコいいなあ。

そして、さすがVっちの叔母さんだけあって矛美学園長もカッコいい。


そこに、当然というかなんと言うか・・・・冬姉が飛び込んでくる。

「矛美伯母様、背後は気にせず戦ってください。」


そう言うなり、冬姉は手にもった金属バットを横に振り叫んだ。

「これが真荒神流の力だ!。」


冬姉が横にバットを振り抜くと、衝撃波が前方に居た修道女とアーマーノイドを吹き飛ばす。

な、なんだそれ!冬姉、いつのまにそんなエスパーみたいなこと出来るようになったの!


でも学園長は銃撃を薙刀の柄に受けて、薙刀が折れてしまった。

危ないよ!。


そこで素早く冬姉はバットを学園長の頭の横に伸ばして叫ぶ。

「あぶない!。」

その瞬間、バットに「キン」という金属音と共に小さな穴が開いた。


さらに冬姉は如意棒を薙刀型に変形させて学園長に投げた。

「これを使ってください、これは銃弾では壊せないし、アーマーノイドよりも固いです。」


それを受け取ると、学園長は傍に居たアーマーノイドを斬り付ける。

キン


やっぱり弾かれた。

でも、その刃を見て学園長つぶやく。

「刃こぼれが無い。なるほど硬いな。」


学園町は、今度は強く足を踏み込みながら、全身でアーマーノードを斬った。


ズギュ!


頭を切り裂いて、首の辺りで刃が止まった。


すかさぞアーマーノイドを蹴って武器を引き抜き構えなおす。

「ほう、これは凄い武器だな。すまない、借りるぞ!」


そこに高速でアーマーノイドの一体が二人に突っ込んできた。

すぐに冬姉が前に出て、そいつにパンチを打ち込んだ。


その一撃は、あの硬いアーマーノイドの頭を殴り砕いたよ。

うわあ、冬姉すごすぎる・・・・。ほんといつの間にこんなにパワーアップしたんだろう。


学園長は少し息を切らせなながら、一瞬驚いて冬姉を見たけど、すぐに向かってくる敵と戦い始めた。


そこで、エスパー部隊の索敵担当の天満ちゃんから連絡が来た。

『生きている敵は、全部校庭におくりこめました。』


それを聞いて、友美っちは通信機に向かって、学園長にも聞こえるほどの大声で叫んだ。

「敵はすべて校庭に送り込んだ。エスパー部隊、一斉攻撃!」


それを聞いて私も飛び込んだよ。

敵を全力拘束!


そこにまわりの校舎からはエスパー部隊が、窓を突き破って一斉に校庭に飛び出してきた。

うわあ、ヒーローものみたいでカッコいい!



そして一分後



敵を殲滅しちゃった。


なんていうか、エスパー部隊が総攻撃したら200~300程度の敵なんて瞬殺だね。


そこに、やっと各セレブのSP部隊が駆けつけてきた。

遅いよ・・・いやテロ開始から20分以内で来たから早いのか・・・。


校庭の真ん中で、肩で息を切らせながら学園長の兼松矛美さんは周りを見渡していった。

「これが武威の鍛えた部隊の力か。恐ろしいものだな。・・・・そして冬美、それが武威が伝えた真荒神流か?。」


冬姉はうなずき、自慢げに答えた。

「これが、荒川武玄が創り、荒川武威に伝えた真荒神流です。この絶大な力がVさんの一番弟子の証です。」


学園長はすこし乱れた髪を掻き揚げながら言ったよ。

「なるほど、冬美は荒神流の常識を超えた存在だな。これは私も武威に弟子し入りして、真荒神流に鞍替えしないといけないかもな。」


その言葉を聴き、冬姉は満足げに子供みたいに無邪気な笑顔。

冬姉のああいうところは可愛いんだよね。


そこに友美っちはテクテク冬姉に近づいて、冬姉がもっているバットを突つきながら聞いた。

「お姉ちゃま、それでなんで如意棒を持っているのに金属バットで戦ったの?。」


「うむ、わが可愛い妹よ、良いところに気づいた。やはり学校では学校ぽい武器で戦いたいじゃないか。バットって学生っぽいよね。」


すると、ひょっこりいつのまにか隣に居た夏子さんが話しに割り込んできた。

「わかる、わかるよ冬美ちゃん!。」

そういう夏子さんは、ラグビーのヘルメットーをかぶって、剣道の小手をし、キャッチャーのプロテクターをつけた状態で、テニスラケットを握って居た。


なんというか、夏子さん絶対戦う気なかったでしょ。


罰として、わたしは夏子さんに教えてあげたよ。

「剣道の小手って、凄く臭いよ。」


夏子さんは小手を外し、くんくん手を嗅いだ後、のけぞった。

「うわ、くさい!」


ま、夏子さんだからしょうがないか。

お読みくださりありがとうございます。


エスパー部隊マメ知識:エスパー部隊に撃退されるのは、業界ではご褒美です。

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