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その12 先生の子守も社会勉強

わたしは歌田芽衣。

趣味はメガネコレクション。9個のメガネは全部Vっちに買ってもらったんだ。


ほかの人には絶対買ってもらわないし、自分のお金でも買わないんだよ。

いかにVっちにメガネを買ってもらうかが楽しいんだ。


いまはVっちが居ないから全然コレクションが増えないけど、Vっちが戻ってきたら破産させるほど買ってもらう作戦を沢山ストックしているよ。

だから、Vっちが居なくてもモチベーションはばっちりだよ。


そんで、今教室の前に居るんだけど、親友の友美っちも今はモチベーションがかなり高いんだ。

Vっちが変なこと言い出したから、燃えてるみたい。


学校一武道会。


もちろん友美っちは優勝する気だから、今もすごく鼻息が荒いね。

同じクラスのエスパー部隊のみんなといっしょに友美っちと教室に入ると、荒川餡ちゃんがにこやかに手を振ってくれた。


ああ、なんか学校って感じだな。

憧れの学校生活が送れる日が来るとは、私は感激だよ。


私達が教室につくと、きのうと同じ程度の緊張感が漂っているのがわかる。

「やあ君達、今日も凄い団体活動だね。」


友美っちは嬉しそうに手を振り替えしたよ。

「まーね。餡、おはよう!」


楽しそうに教室に駆け込む友美っちを見届けると、一緒にいたエスパー部隊のみんなは、自分の教室に散っていった。

私達も教室に入る。


私は楽しそうな友美っちを見ながら気持ちはお姉さんだね。

あの友美っちが、昨日まで知らなかった相手と楽しそうに話をしている。


ちょっと寂しいけど、私は嬉しいよ。


そこでベルが鳴った。

キーンコーンカーンコーン


すぐに、朝のホームルームに担任と副担任が入ってきた。


夏子さんは、ニコニコしながら朝の挨拶を始めた。

「みなさん、おはようございます。もうみんな聞いてるとおもいますが、学校一武道会っていうのが開かれそうなんですよ。

参加は今日中って話でしたが、学園長が検討を重ねた結果三日後の17時まで受け付けることになりました。開始は来週の月曜からです。

みなさん、お友達と一億円を目指してがんばってくださいねえ。

ルールは今配るプリントにまとめてありますからよく読んでくださいねえ。

反則したら負けちゃいますからねえ。」


私達は、手元に配られたプリントをすぐ見たよ。

5人までのチームを自由に作って参加して良い。

各学校で、生き残ってるチームが多いところが勝ち。

結構こまかくルールが決まっているけど、つまり相手を殺しちゃ駄目で、武器や毒や薬品は申請したものしか使っちゃ駄目。

欠員が出ても再編成は自由。残ったチーム数を競うから同じ人が何度戦ってもOK.

・・・って感じかな。まあ妥当かな。


するとプリントを読んでいる私達を無視して、夏子さんは話を続けた。

「ではプリントは後で読んでおいてくださいね。今日は学校のレクリエーションをしますよお。

学校施設一周しまーす。実は私も全部回るのははじめただから楽しみでーす。

それではみんなで移動しますから貴重品を持ってくださいね。

さあ野郎ドモ、わたしについておいでえ。」


そういうなり夏子さんは廊下に飛び出してしまった。

私達が、あわてて貴重品をポケットに入れていると、夏子さんは廊下からヒョコリと顔を出して私達をせかした。

「はやくー、はやくー。急がないと置いて行っちゃうぞお。」


そこで莉奈さんが私達に苦笑いした。

「はいはい、みんな先生の子守も社会勉強よ。子供先生が泣き出さないうちに早く出発しましょう。」


あははは、子供先生だって、確かに夏子さんは子供だよね。

教室が大笑いに包まれた。

教室の中から、みんなの大笑いが聞こえたみたいで、また夏子さんは廊下から顔だけ出してきた。


「なになに?私も仲間に入れてくださいよお。」

友美っちは笑いながら夏子さんの手をとる。


「夏子さんが子供みたいだから笑ってたんですよ。廊下で待ちましょう。」

「わーい、お手て繋いで見学だね。お姉さんは嬉しいぞ。」


この光景を見ながら私は、イロイロしっかりしないとと思ったね。

読んでくださりアリガトウございます。


早川莉奈マメ知識:中学生男子にはちょっと刺激が強い現国教師。先週急に、セント兼松大学を卒業したことになった。

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