表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
奴隷から始まる異世界旅行記  作者: 三之山勝
《 第1章 異世界で迷ったら奴隷になった 》 
4/229

<1-3>  「異世界で待遇の良い奴隷になりました (後編)」

最新の本文修正日は2015年6月11日です。

 「神様のお陰でまともな食事にあり付けました。有難うございます」と、そんな事を心の中で呟いた俺ですが、でもその食事を食べてから料金を請求するのは反則だと思います。支払いは日本円が使えないし、金貨1枚はボッタクリです。


 それに、言葉が解る様になったのは良いのですが、日本人でも方言があり解らない事が多いのに異世界でそれも反則です。スッキリ解る様にしてほしいものです。


 そんな文句を思ったところで「次に罰を与えるのは無しで、良い子にしているのでご褒美お願いします」と、そんなお願いを言葉にしてしまいそうになる俺であった。






 この国で人を助けると金貨もらえるのか~。良い商売が出来そう‥‥‥。あっ、行き倒れる間抜けな奴が貰える訳ないか。金貨を行き成り請求されても困るぞ?! 


 ‥‥‥。困りました。



 何か、運命を上げ下げされ、誰かの陰謀か? 知らない場所で気が付くと馬並みの犬に遭遇したり、荒野で行き倒れたり。助かってご飯を貰ったら、払えるような金額じゃないものを請求される。あ、下げ下げ、ちょい上げ、下げだ!


 仕方なく正直に話して許してもらうか? 今は無いけど後で払うといったような後払いとか出きるのかな?



 「あの~、無いです」



    

 「ああ、お支払いは大きな町に行ってからでもいいですし、知り合いに借りてもいいですよ?」




 「いや~、無いです。後払いか出世払いで駄目でしょうか?」




 「困りましたね~‥‥‥。じゃあ、私の所で働いて返しますか? 飯は出るし泊まる所もあるし。その貴方が今着ている服も支給しますよ?」




 何故だか、後払いの意見は無視されてしまう。それに彼の言葉に今気が付いたが自分の服装が何時の間にか変わっていた。甚平みたいな服装でなんか着心地がいい。


 しかし、ジョルジョネさん、困った顔をしていないのだが。なんか眉毛を八の字にはしてるのだが、セリフがわざとらしいし。ちょっと棒読みだぞ?! ちょっと聞いてみるか。


 「その、働くって、何をするのか聞いてもいいですか?」




 「ええ、いいですよ‥‥‥。私の奴隷旅団所属の中隊で年季奴隷をして貰います」




 はっ? ‥‥‥。何言ってんのこの人。いや、俺の聞き間違いか? 「奴隷」って、あの奴隷? 鞭で打たれ、人として人権が無い。物として扱われる、あの奴隷?


 ‥‥‥。意味が分からない。



 いや、なんかの間違いだよね? 「奴隷」って普通気軽に誘われないよね? 大抵はこの足に付いている。そう、この足枷‥‥‥。


 「あの~、奴隷ですか? 鞭で打たれたり、物のように扱われる。あの奴隷ですか?」




 「いえ、違いますよ! この国で奴隷を虐待すると、この私が罰せられます。王国以外の国はその様な話ですね。王国での奴隷とは『アラレスティ王国』如いては『国王陛下』が所有し管理しています。それを『国王陛下』の直轄の『奴隷組合』が委託を受けて管理しています。


 そして、奴隷を使いたい使用者が『奴隷組合』から奴隷を借りて使用します。万が一『国王陛下』から借りている奴隷を粗末に扱うと、重罪で最高は惨殺。または、他の国と同じ扱いの犯罪奴隷にされますよ? と、いう事で、我が王国では奴隷を粗末には扱いません。詳しくはこれを見てください」




 今度はまじめな顔で説明される。差し出された茶色い羊皮紙を見ると、文字が書いてあるが読めない。しかし、よく見ると段々、日本語に見えて来る。何々、本当だ。ジョルジョネさんが話した事が細かく書いてある。


 こっ! これって! 俺のいた会社より条件よく無いか? 睡眠時間とか最低四つ時? 等と書いてあるし、休日の指定まである。二食は付くし‥‥‥。「年季奴隷」は五年で年季が明け、その時に王国金貨五枚支給? えっ? 報酬まで貰えるの?


 あっ、虐待も書いてある。奴隷の虐待禁止。寝かせないとか、言葉や直接暴力も禁止されてるのか~。おいおい、王国大丈夫か? これでやっていけるの? 等とそんな疑問が次々浮かぶ。



 「あのー、この年季奴隷を五年勤めると金貨五枚って本当ですか? 奴隷に報酬払ったら王国破綻しませんか? 五年勤めた後『嘘でした』と、いう話は無いですよね?」




 「ああ、やはり、そこ気になるよね? 他所の国の人によく突っ込まれるよ~。でもね、それがなんとかなっていてね。


 この王国の奴隷組合は王国全土にあり物流を握っている。他国の商人とは違って、奴隷組合は商人の変わりに全国の産物を一手に引き受けていてね。『便利な道具』で迅速に物資を各町に流してその利益が元になってる。これで『四百年』旨くいっている。ああ、その代わりこの王国の商人は町の小売や商品開発に精を出している」




 今、サラット言ったが「四百年続いている」だと? それに「便利な道具」が気になってくる。



 「あの、例えばですよ。先程話していた王国金貨一枚を払わないとどうなりますか?」




 「ああ、それはお勧めではないな、法律に基づいて犯罪奴隷行きかな? それに、犯罪奴隷はきついよ~。飯は食わせるけど馬車馬のごとく働かせるし、他所の国にも売られる事があってね。君が先程言っていた酷い事になるかもね?


 あと、お金を払わないで逃げるっていう選択もあるけど‥‥‥。後ろの彼女から逃げ切れるかな?」




 後ろを見るとエルフの様な感じのお姉さんが立っていた。髪は灰色がかった銀髪で肌が白く瞳がオレンジ色だ‥‥‥。目が怖い。


 それに立っている姿を良く見ると、肩の上から剣の柄が2本見え、腰に剣を一本差して革鎧を身に着けている。革鎧の表面には多数のクナイや手裏剣の様な物が付いていた。



 その彼女は冷たい視線で俺を見下ろしながらクナイを腿の革鎧から引抜き、手の平に載せ俺に見せる。


 そのクナイが突然、空中に浮かび無軌道に動き出して、それを呆けた顔で見ていた俺の目の前で唐突に静止する。自分の背中に冷たいものが流れる。



 まるで「某ロボットアニメのようだ!」と、あえて名前は言わない。そして、そのクナイが突然、元あった革鎧の所に収まってしまう。


 もちろん手ではなく、空中を飛んでである。俺が彼女の顔を見上げると、彼女の顔は冷たい感じにニヤッとして微笑んでいた。



 俺は慌ててジョルジョネさんを見るも、彼はニヤニヤしているだけである。




 「彼女は森人族もりびとぞくでね、狩りをする時はその背中の『大きい方』を使うみたいだよ?」




 異論がある。エルフって普通、弓か杖だよね? そこじゃないと、一人突っ込みをして気を落ち尽かせる。


 すると、ジョルジョネさんもう一枚羊皮紙を机の上に出してきて俺に見せる。さっき読んだ羊皮紙を横に並べ、両方を見ると同じことが書いてある。


 後から出した方は上に「年季奴隷契約書」と書いてあり、新たに魔法陣みたいなものが書いてある。魔法陣には先程見た首輪に着いていた宝石と同じよな物が魔法陣の中心に嵌っている。


 そして、ここにっ! と、指をトントンしているジョルジョネさんが、俺に早く早くと催促をしている。顔を見るとニコニコしているではないか。


 「何度もすいません、金貨一枚で何が買えますか? 価値を知りたいのですが?」



 俺が唐突に質問したのでジョルジョネさんは考え込む。その内、ブツブツ独り言を呟く。




 「金貨一枚は、銀貨百枚、銀貨一枚は銅貨百枚、あれ金貨で何買えたかな‥‥‥。そういえば最近、そもそも俺の財布に金貨が入った事ってあるのか?」




 そう小声でブツブツ言っていると、そのジョルジョネさんのわき腹に隣のアミュネス少尉が肘鉄を食らわせる。その肘鉄にジョルジョネさんは「ウッ」となり、わき腹を抑える。


 アミュネス少尉、上官にそんな事していいのか? そんな事を思って見ていたら彼女が俺を見て説明してくれる。




 「私から話しますね。私の少尉の初任給が銀貨二十枚でした。それで銀貨が一枚が銅貨百枚になり、銀貨百枚で金貨一枚になりますね。銅貨二枚で腹一杯、ご飯を食べられます。と、いう事は銀貨二枚で一月ご飯三食きちんと食べられますよ。


 家賃などは一部屋、この天幕ぐらいの広さで一月で銀貨十枚程度。ああ、お台所、お便所、お風呂と物入れは付いてますよ。そうですね~、素泊まりの旅宿なら確か、銅貨十枚で泊まれますよ」




 その言葉にわき腹を押さえているジョルジョネさんが一々ウンウン懐いている。と、いう事は銅貨1枚100円ぐらいか? 銀貨が1万円、金貨が100万ぐらいなのかな? そうすると5年で500万か~‥‥‥。安いかな?


 あっ、待てよ。衣食住が「無料ただ」だ。そうすると年100万か~、俺のいる会社より金貯まるぞ? いやいや待て、金貨は持って帰れるか解らんし、でも金貨なんだよな~。俺は向うに行っても価値はあるはずと、狸の皮算用をしてしまう。


 すると、また羊皮紙の所を指をトントンしているジョルジョネさんが、俺に早く早くと催促をしている。


 昔、って言うか5年前、俺は軽い気持ちで一回就職して失敗している。ジョルジョネさん、俺は慎重になってますので少々お待ちくださいね‥‥‥。再び確認をするか。



 「あの~、もう一つ確認したいのですが。年季奴隷になった途端に、鞭とか無いですよね? それに他の年季奴隷から『おっ、かわいい奴だな~。ちょっとけつ貸せ』と、いうのは無いですよね?」




 「ああ、最初のは間違いない、万が一虐待するやつが居たら国王陛下に訴え出てもいいよ。それに、二個目のはよく分らんが年季奴隷同士の暴力や虐待もそこに書いてある通り最悪は犯罪奴隷行きだ。そんな奴をこの中隊長の俺が許さない!」




 俺は覚悟を決める。このままではどうにもならないしね‥‥‥。犯罪奴隷は嫌だ!


 「じゃあ、契約します。何処に名前を書けば良いですか?」


 ようやく決めたかという感じで、イソイソと二人は準備をやり始め、朱肉みたいな物を俺の左手の手の平にベタベタ押し付け出した。そして、軽く木の板に一回、左手を押し付けると手形の確認をして、そのまま今度は契約書の羊皮紙の下の方に俺の左手を持ったジョルジョネさんが押し付ける。左手を上げると、見事に俺の手形が写っていた。


 名前は先に書いてあった。ああ、文字は訳しても書けないからかな? それに文字を書けない人も居るのかな?


 次に左手を綺麗に拭いて人差し指に針を刺し、血を1、2滴を契約書の魔法陣の宝石に垂らせと言われる。その言葉を疑問に思いつつ、左手の人差し指に針を刺し、片手で親指と人差し指を摘んで宝石に血を垂らす。


 すると、突然宝石が輝きだし俺の左手の甲に何かの紋章が浮き出て、手首にも幅5mm程の線で5本の線が浮き出てくる。その時は浮き出た部分が少し熱かったが、我慢はできた。


 次に首筋にも熱さを感じたが首のは確認しようがなかったが、他の人のを見ればいいかと考える。左手の紋章は刺青の様に青黒い、不思議になって左手の紋章を見ていると‥‥‥。




 「ああ、忘れてた、それは身分証明になるから、そこに身分と何処で契約したか記号で出る。そして、その五本線は残りの年季数が出る。紙が高価だから暦なんて買えない者が多いからな、一年経つごとに線が一つ消える。


 解り易いだろ? その紋章は消えないが五年後に年季奴隷が終わって継続しなければ年季奴隷の記号が自由人の記号になる。あっ、自由人ってのはな。村に住むことが許されて町に住むことは出来ないが、商売で滞在するのは許される身分だ!


 あっ、そうそう。その紋章が無いと村にすら入れないし、役人に見せる時の身分証明だぞ。あと、事故などで俺達と逸れた場合も、近くの奴隷組合か俺達の様な中隊に保護を求めれば助けてくれる。もちろんその時は無料ただでな!!


 保護を求めないで役人に捕まった場合は逃亡奴隷になるから気を付けろよ。最悪惨殺か、犯罪奴隷だぞ?! 最初に渡したこれに書いてあるから、よく読むように。それはお前のだからな!」




 等と、次から次へと説明されるが先程貰った羊皮紙に全部書いてあるそうなので一安心する。


 俺の頭の記憶容量はそれほど性能が良くない。それに、契約してからジョルジョネさんの口調が丁寧なものから厳しくなってきたように思えたが‥‥‥。大丈夫たよね、俺?




 「あと、そこの医務長が君に検査をするから、まだそこに居てくれ」




 そう言うと先程手当てしてくれた白衣のドジッ娘が机の上の箱を抱えようとするが、それを見たジョルジョネさんに「持ち運ばないで机の上を滑らせば?」と、言われて机の上を滑らせ俺の方に寄せてくる。


 そして、またジョルジョネさんの椅子の足につまずく。そこで「完璧だ! あなたは合格しました!」と、また訳の分らない事を考える。それに「白衣のドジッ娘」の印象が強くて彼女の名前が何処かに飛んでしまう。


 彼女はテーブルの周りを回って俺の左横に来ると、その箱を開け何やら奇妙な箱を取り出す。箱から線がいっぱい伸びて、その線を引っ張り俺の左腕にベタベタ付けていくではないか。


 まるでそれは何かの電極を取り付けているみたいだ。今度はその電極の着いたものが付いてるつばの無い帽子の様な物を俺にかぶせる。



 一通り付け終わった様で奇妙な箱の検査器具? その検査器具のような物は、電気のコンセントは無い様だ。彼女はその検査器具のような物のメモリや摘みを廻し何かやっていて、調整のような事をしているようだ。


 何をされるか分らない俺は「痛くないですよね?」と、小声で彼女に聞いたが、彼女には聞えなかったようだ。


 少し大声で再び聞いても返事がない。彼女は真剣な様子だったので耳に入らないのか? 不安な顔をしているとジョルジョネさんが「大丈夫」と教えてくれる。



 準備が出来て、彼女がジョルジョネさんに報告をすると、どうやら始まるようだ。     




 「えーと、正面を見て静かにしてくださいね~。でわ、まず最初に手を挙げてください。あっ、右手じゃないです線の付いた左手です。ゆっくり手の平を開いて何かをつかむ様に手を握ってください。えー、そうじゃなくてですね‥‥‥」




 あ~、彼女の説明は、要領を得ない! 説明がわるい! 意味が分らない! と、三拍子で悪く。思わず口に出そうかと思うと、ジョルジョネさんが手本を示してくれる。



 最初に左腕を伸ばしたまま天井に真っ直ぐに上げ、手の平を開く。次に何かを掴む様に手を握り、ゆっくり胸の心臓辺りに握った左手を持ってくる。


 今度はゆっくり水平に左腕を真っ直ぐ前に伸ばして正面に腕を出す。次に握った手を何かを突き放すように開く。それを2回ほど示してくれる。


 その通りの手順で俺が真似して左手を上げ下げする。2回目が終わり、一旦、動きを止めろと言われたので動作を止める。


 すると、白衣のドジッ娘が検査器具のメモリをみて目を大きく開いて驚いている。そして、何度も器具を調整しているようであった。



 器具の調整が終わったのか、また始めろって言われて2回ほど動作する。また、器具のメモリを見て首を傾げる彼女。


 すると、ジョルジョネさんが器具を廻して自分達の方向に向ける。今度はジョルジョネさんと隣のアミュネス少尉が口おさえて、二人とも驚いた表情を俺に見せる。



 あ~、何か大変な事になっているのかな? そんな俺は他人事のように彼らを見ていた。それからそんな事を後2回ほどやらされて、その度に3人は驚くのであった。



 ようやく、一連の作業が終わったのか、白衣のドジッ娘は何かを考えながら俺の左腕から電極みたいな線と帽子を取ってブツブツ言ってそれらの器具を仕舞い片付ける。


 いったい、何があったのか聞こうとすると‥‥‥。




 「あと、今日はもう遅いから休むといい。まあ、2~3日調子を見ながら()()の質問に答えてやるよ」




 どうやら、無かった事にするのかな? 休んで良いと言いながら何かの書類を書いていたジョルジョネさん。その前に足のこれをどうにかしてほしい。


 「あの~、足のこれ取って貰えますか?」




 「ああ、悪い。今、取らせる」




 忘れていたようだ、そして、ようやく足が自由になる。足首がちょっと腫れていた。気にしていると白衣のドジッ娘は足首に左手を当てて治療してくれる。


 両足の治療が終わると足が軽く感じる。ついでに手首と首周りも手当てしてくれた。


 治癒魔法? スゲーさすが何でもある異世界だ。



 ふと、俺の所持品が気になって視線をテーブルに移すと、さっきのガル何とかさんが散々俺の物を見た挙句散らかしていて、最後に俺の携帯電話を手に取り何かやろうとしている。


 慌てる俺は叫ぼうとすると、その俺の慌てた仕草に気付いたジョルジョネさんがガル何とかさんに叫んで彼の好奇心を止めさせてくれる。


 ガルなんとかさんは立ち上がると‥‥‥。テントの天井に頭が付いた。彼は腰を屈めながらブツブツ言ってテントの外に出ていってしまう。そういえば周りが静かなのに気が付くと白衣のドジッ娘やエルフ姉さんも居なくなっていた。



 いや~、質問は出来ないし、聞きなれない名前はでるし。大体俺は人の名前を覚えるのは苦手である。自慢じゃないが建設現場では最高100人以上の作業員を相手にしなければならない。だから余計に人の名前は記憶できない。


 印象の強い人は記憶できるがサラット流された人の名前など尚更である。建設現場では職長などの作業員を纏める人などは覚えられるが、他の人はほぼ無理。大抵はヘルメットの後ろに書いてある名前を見てから声をかける。



 「嗚呼~、これからどうなるのかな?」


 そんな言葉が口から漏れてしまい、不安になる俺であった。


 そんな不安になりながらも自分のリュックに散らばった物と貰った羊皮紙を詰め、俺は二人に挨拶してテントの外に出る。


 外に出ると辺りはまだ明るい、太陽は結構低い位置に有るようだが俺は首を傾げてしまう。


 そんな首を傾げてしまった俺の横に何時の間にか猫君が立っていた。俺はその事に気付かずその猫君に自分の服を引っ張られてようやくその彼に気が付く。


 そして、何処かに連れて行こうとする彼に首をかしげる俺であった。




 次話へつづく

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ