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三毛猫の三題話

「そっくり」

作者: 三毛猫

 双子じゃないんだけど、わたしと姉は非常に良く似ている。姉の方がひとつ上なのだけれど、見た目がそっくりで、困ったことに誕生日も同じなので周囲の人間に誤解されることが多い。

 どういうことかというと、「双子なのに片方が一学年下ってことは、あんた留年してんじゃないの?」などと友人に疑いの眼差しを向けられてしまうのだ。

 例えば、髪型なりを姉と違うものにすればまだ区別がついたのだろうけれど、なぜか髪を切るタイミングはいつも同じで、たまに気分を変えようと変えた髪形はなぜか姉と同じになった。

 姉妹なんだから二卵性の双子程度には似ていてもおかしくはないんだけれど、親にもたまに間違われるくらい似ているというのは、少々似すぎじゃないかと思う。クローン技術を使って姉を複製でもしたんじゃないか、と親に聞いた事があったが、もちろん両親には笑われた。

 そのくらい似ている姉妹だったので、姉が風呂上りにぱんつ一枚(しかもそのぱんつはわたしの物だった)で、アイスををなめながら悪巧みを提案してきたときにはうまくいくと思った。

 その提案とは「学校で、入れ替わってみない?」というもので、マンガや小説などでよく双子がやっているお互いの入れ替わりというのは、面白そうで、学年が違うもののまぁなんとかなると思ったのだ。

 翌日、下着すらも取り替えて(実はブラのサイズまで姉と一緒)、姉の教室に入ったわたしに奇異の視線を向けるものは誰もいなかった。さすがに一学年上の授業にはなかなかついていけなかったが、当てられることもなく、なんとか無事に一日を過ごし、帰る間際に、あれ、今日わたしのクラスって家庭科でケーキ作る予定だったような?と思い出した。

 当然ながら、姉はわたしにケーキを残しておいてはくれなかった。

 わたしだって姉にケーキを持って帰るつもりがなかったのだから。

 つらつらと設定だけ書きなぐって、落とすのに微妙に失敗してる気がします。

 自分がケーキを姉に持って帰ろうって思っていたら、きっと姉もケーキ持って帰ってきてくれたはず。見た目だけでなく、考えてることも「そっくり」だったという感じでしょうか。


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