表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
この作品には 〔ガールズラブ要素〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

逆転戦華(アサルトリリィ逆転裁判風)

作者: 未空夜主

アサルトリリィ、その物語の中で一人の少年……後に‘少女‘となる子が来訪し、

そして起こりえるはずのない運命、それによって歪んでしまう未来を変えていく、そんな物語にもなっていく―――――



――――そんな中、ある事件が起こってしまう―――――


―――――――――――――――――――

―――ガツンッ―――

??「……はあ……はあ……。」

大きな衝撃音、二人の女子生徒のうち一人は立ち尽くし、そして一人が崩れるように座る…

血を流しながら、―――――

??「…くっ!なぜわたくしがこのような目に…」

  「…これが公になれば…わたくしは…」

  「…一体…一体どうすればいいですの…!」

  「………隠さなければ……」

―――9月14日 午前9時51分―――――

―百合ヶ丘女学院仮設裁判所 控え室―――――


ソラ(ううう…キンチョーでどうにかなりそう。)

  (開廷まであと10分もないのに……)

タヅサ「ソラ……?」

リリ「だ、大丈夫?」

ソラ「あっ。た、鶴紗に梨璃さん!

わわ、わ、私は大丈夫だよ。それより二人は大丈夫?体の調子h…」

タヅサ「アブラ汗ダラダラで顔が真っ青になってるお前に言われたくない!」

ソラ「うぐぐ…」

リリ「だだだ大丈夫だよソラさん!お、おおお落ち着いて……」

ソラ(……キンチョーをうつしちゃったかな。)

リリ「そうだソラさん!こんな時こそラムネを飲んで落ち着こう!」

ソラ「あ、ありがとう…(深呼吸じゃなくて…?)」


(私の名前は≪未空柳星みそらりゅうせい

元々は男の子だったんだけど、いろいろあって、今は 女の子になっていて、今の名前は《未空星波みそらほなみ》って名前だね。

ある日いきなり幽体離脱していて、そのあと時空を管理する神様のに呼び出されて、ある頼み事をされた。

『時空に影響を与えている特殊な結石を探してきて欲しい』と。

その結石によって、歴史が捻じ曲がってしまうらしい。

そして私は、各世界で起きようとしている歴史の改変をそしするために、この世界に来ている。

どうして女の子になったとかは長くなるから省かせてもらって………

後、『想像したことを現実に反映する程度』の能力を持ってるよ[要するになんでも出来る能力])


マイ「おう、調子はどうだ鶴紗、ソラ、梨璃。」

ソラ「あ、梅先輩、それに夢結先輩も。」

リリ「お姉様!」

ユユ「……」

リリ「…梅様、夢結様はどうされたんですか。」

マイ「わからない、今日の朝からこんな風にだんまりなんダ。」

ソラ「それもそうですよ。まさか、傷害事件が起こるとは……」

タヅサ「しかも、被告人が夢結様なんて、」

リリ「………。」


今回の事件では、一柳隊のメンバーのひとり二川二水ふたがわ ふみが、意識不明の重体に陥った。

夢結は、事件現場が自室であり、その時間の決定的なアリバイも無いため拘束された。


ソラ「梨璃さん、大丈夫…?」

リリ「はい…」

ソラ(それにしてもずっとダンマリだな夢結先輩。確か昨日は事情聴取があったはずだけど、何かあったのか?)

マイ「夢結がどうなるかは梨璃たちにかかってるんだ。

プレッシャーをかけるつもりはないけど、頼んだゾ。」

リリ・ソラ「「はい!」」

ユユ「……梅」

マイ「大丈夫だ。夢結はあんなことしない、ここにいるみんなもそう思ってるさ。」

リリ「大丈夫ですよお姉様!必ず無実を証明してみせます!鶴紗さんに梅様、ソラさんも一緒ですから!」

タヅサ「……ごめん梨璃、わたしは今日、弁護席には立てない。」

リリ「えっ!……どうして…」

タヅサ「………わたしには、わたしのやるべきことがあるんだ。」

カカリカン「安藤さん時間です。こちらに来てください」

タヅサ「……それじゃあ、」

リリ「た、鶴紗さん!待って!」


しかし、梨璃の静止も聞かず鶴紗は行ってしまった。


リリ「………鶴紗さん、」

ソラ「…ついでと言ったら失礼だけど、梅先輩もいなくなってるな。」

リリ「そんな……」

カカリカン「弁護人!被告人!開廷の時間です。こちらへどうぞ。」

ソラ「梨璃さん、これから弁護するうえで、最も大事なことを二つ言うね。」

リリ「大事なこと……」

ソラ「一つ:依頼人…被告人を信じて守ること。

   二つ:どんな結末になろうと、必ず、

最後まで真実を追求すること。わかった?」

リリ「はい!行きましょうソラさん!」


――――9月14日 午前10時00分――――

――百合ヶ丘女学院仮設裁判所 仮法廷――――


カンシュウ:ガヤガヤザワザワ

カンッ! リジチョ「これより、白井夢結の法廷を開廷します。弁護側、検察側、準備は完了していますかな?」

ついに始まった、本来の歴史ではおそらくあり得ないこの法廷が。理事長代理の一振りによって、法廷は静まり返り、厳かな空気が流れる。

リジチョ「弁護側、検察側、準備は完了していますかな?」

タヅサ「検察側、準備完了して…

リリ「た、鶴紗さん!どうして検事役に、それに梅様もどうして…」

マイ「………」

ソラ「その席に立っているということは、夢結先輩を疑っているということなの?」

リリ「鶴紗さんも梅様もお姉様が犯人じゃないって信じてたんじゃなかったんd…」

タヅサ《異議あり!》 「梨璃、ここは法廷だ。私情は挟まないでくれ。」

リリ「でも……」

鶴紗「検事は被告人を有罪にする……わたしはそんなことをもって、法廷に立っているわけじゃないの。」

ソラ「……なるほどね。分かったよ鶴紗。」

リリ「ど、どういうことソラさん?」

タヅサ「……あと、梅様は勝手に隣にいるだけだから。」

マイ「いや~そっちの席あまってなさそうだったからナ。梅はこっちにいさせてもらうゾ。」

リリ「あの……それっていいんですか?」

リジチョ「ふむ………………まぁいいでしょう。」

リリ タヅサ(よくないでしょ……)

リジチョ「それで弁護人、準備はどうなのですか?」

リリ「え!?え~っと、べべべ、弁護側、準備完了ししぇいましゅ!!」

(うう…噛んじゃった。)

マイ「……梨璃。」「は、はい!」「夢結が有罪か無罪なるかはお前にかかってるんダ。重荷を背負わされてるのは分かってるゾ。けど、キンチョーし過ぎると大事な人も守れないぞ。」リリ「すみません……」

リジチョ「……そうですね。裁判を始める前に、本当に“準備完了”できているのか確かめさせてもらいましょうか。」

リリ「は、はい……」(うう、ただでさえ頭がマッシロなのに…)

※¹リジチョ「まず、この事件の被告人の名前を言いなさい。」

 ①一柳 梨璃②白井 夢結③未空 星波

選択③リリ「ヒコクニン…ですか。ええと、未空星波さん……。」

ソラ「り、梨璃さん。…私帰るよ。今日、別の世界で他の用事があるし……。」

リリ「ご…ごめん。間違えちゃった。」

ソラ「はぁ…ヒコクニンっていうのは裁判にかけられている人のことだよ。というか、これは初歩以上に常識だと思うよ。……まあ、言いたくない気持ちもわかるけど。」

リリ(うう……とにかくいったん落ち着かないと。)

リジチョ「答えがよく聞こえませんでしたね。もう一度、尋ねましょう。」※¹に戻る

選択③リリ「ヒコクニン…私ですかね」

ソラ「ちょ!?何言ってるの梨璃さん!ヒコクニンっていうのh(以下同文)」※¹に戻る

選択②リリ「ヒコクニン……お姉…夢結様です。」

リジチョ コクリ「そのとおり。そんな感じで落ち着いて答えればよろしい。では、次の質問です。

今回の裁判である傷害事件、その被害者の名前を教えなさい。」

リリ「えっと、被害者は二水ちゃんです。」

リジチョ「………そうですね。」

ソラ「出来れば…苗字読みがいいかな。さん付けで。」

リリ「すみません……いつもの感じで。」

リジチョ「では、彼女がどうやって重症を負わされたのか?彼女の重症の原因は……」

リリ「え、えーっと……(ううう、今朝ちゃんと二水ちゃんの調書確認したのに~)」

ソラ「……梨璃さん。」リリ「…はい。」

ソラ「ワスレチャッタンデスヨネ、被害者の調書、」

リリ「………はい。」

ソラ「う~ん…いや、むしろ丁度いいかな。」リリ「?」

ソラ「事件については《法廷記録》を見ればわかるよ。

《法廷記録》には集めたり提出された証拠品が記録されるよ。」

リリ「あ、ありがとう。(法廷記録……)」

――――――――――――――――――――――――――

《法廷記録》『証拠品ファイル』

①「指輪」

これがないと、わたしはリリィになれない。

②「被害者の調書」

後頭部への鈍器による一撃をうけたもよう。

うけた時間は2:30~3:00

通報時間は5:00前後

――――――――――――――――――――――――――――――

リリ「こ、『後頭部への鈍器による一撃』…です。」

リジチョ「そのとおり。それでは、質問はこのあたりにしておき、審理を始めようとおもいま…

ソラ《待った!》

リジチョ「…なんですかな弁護人。」

ソラ「あの~、どうして裁判で決めることになったんですか?」テヘッ

リジチョ「あ、あなたもですか!」

ソラ「い、いやいやその~、読者になにも知らせないままだとダメじゃないかな~って。」

リリ・タヅサ((メタい……))

リジチョ「この事が公になれば、百合ヶ丘女学院は多大な被害をこうむることになります。我々が反対している組織にも、弱みを握られることになりますからね。」

ソラ「ありがとうございます。」

リジチョ「それでは、今度こそ審理をはじめます!

……とそのまえに、」

ソラ(理事長もかよ!)

リジチョ「安藤検事、一つ聞きたいことが」

マイ「ほ~ら呼ばれてるゾ。安・藤・検・事。」

タヅサ「二度も言わないでください!

(ボソッ)恥ずかしい…///」

リジチョ「今、弁護人が言った通り、被害者は鈍器によって負傷しています。その”鈍器”とは一体?」

タヅサ「現場に、血痕のついた鈍器…凶器と思われる物が見つかりました。これが、その凶器の『置物』です。」

リジチョ「ふむ……なんとも珍しい形ですな。二人の女性がかたどられております。」

マイ「それは、この前夢結、鶴紗、梨璃、ソラと一緒にベトナムへ行ってきた時に、夢結にプレゼントしたものダ。ソラと一緒に頑張って作ったんだゾ。」

ソラ「まさか、凶器になるとは思いませんでしたけど、」

タヅサ「……」リリ「梅様…」

リジチョ「ふむ、なんともいたわしい。」

タヅサ「一応補足しますと、その凶器には、《被害者と被告人》の指紋が検出された。」

リリ「ええっ!!」ソラ「なんだって!?」

カンシュウ:ガヤガヤ……

カンッ!カンッ!カンッ!

リジチョ「静粛に、静粛に!」

「安藤検事!早くその証拠品を提出してください!」

―――――――――――――――――――――――――――

証拠品『置物』のデータを法廷記録にファイルした。

③『置物』

夢結様と梅様の姿がかたどられた置物。かなり重い。

夢結様(被告人)と二水ちゃん(被害者)の指紋が検出

――――――――――――――――――――――――――――

ソラ(トンデモナイ証拠品が出てきたな~こりゃあ)

リリ「そ、ソラさん!どうしよう!」

ソラ「お、落ち着いて梨璃さん。とりあえず、こんな風に裁判が進むと《証拠品》がでてくるの。《証拠品》のデータは、これから梨璃さんの武器になるので、《尋問》の時と証拠品追加・更新したときとかに、こまめにチェックしておこう。」

リリ「武器って、さっきの《証拠品》は明らかに不利なものだよ!!」

ソラ「うぅ、そうだけど……でも、《証拠品》見方を変えれば色々な情報がでてくるから、もっとよく調べれば、この《証拠品》も私たちの味方になってくれるはずだよ。」

リリ「そうなの?」

ソラ「うん。じゃあ早速、さっきの『置物』を調べてみよう。」

ソラ【上下左右360度見まわして、怪しいところを調べてみよう。(小説なんだからできるわけねぇだろ。)】

――――――――――――――――――――――――――――

・血痕

ソラ「これが血痕だね。」

リリ「うう…生々しいよぉ。」

ソラ「仕方ないよ、今はここから手がかりがないか探そう。」

リリ「そうだよね。えっと、血痕はお二人の像の頭のところにありますよね。それなら、指紋は台のところにありますよね。」

ソラ「おそらくね。後で指紋についても調べておきます」

〈情報〉『血痕』:二人の像の頭部に付着している。

・指紋

ソラ「このメガネつけてみて、指紋が見えるようになるから。」

リリ「ありがとう…う~んと、台座以外に指紋はついてないね。」

〈情報〉『指紋』:台座の部分にしかついていない

――――――――――――――――――――――――

ソラ「とりあえずこんなところかな。」

リリ「結局、いい情報は見つからなかったたね。」

ソラ「…あとは、鶴紗がどう出るかによるね。」

リジチョ「…これはかなり決定的な証拠品ですな。」

タヅサ「何を言っているんですか裁判長、この程度ではまだ立証したとは言えません。」

リリ「…鶴紗さん。」

リジチョ「なるほど、わかりました。」

タヅサ「では最初に、被告人の話を聞きましょう。」

リリ「あの、ソラさん。わたしは、どうすれば…?」

ソラ「今は依頼人を助けるために《情報》を聞き逃さないこと。反撃のチャンスは、後で必ずやってくるから。」

タヅサ「夢結様、事件の時何があったのか、貴女が何をしたのか、聞かせてください。」

ユユ「……私です。」リリ・ソラ「…えっ?」

ユユ「二水さんを殴ったのは……この私です!」

リリ・ソラ「えええっ!?!?」

ガヤガヤガヤ カンッ!カンッ!カンッ!

リジチョ「せ…静粛に、静粛に!」

リリ「お、お姉様!どういうことd

タヅサ《異議あり!》「夢結様、どういうことですか?」

マイ「そうだゾ夢結!取り調べの時にそんなこと言ってなかっただロ!!」

ソラ「ちょっとまって、鶴紗も知らないの?」

タヅサ「あぁ、こんな話は初めて聞いた。」

ユユ「裁判長、」リジチョ「な、なんでしょうか?」

ユユ「被告人が自白した。これはもう、議論の余地はないと思います。」

リジチョ「た、確かにそうですが。」

リリ「待ってくださいお姉様!こんな…こんなのでいいんですか!!」

ユユ「…もういいのよ、梨璃。」

リリ「そ、そんな………」タヅサ「くッ………」

リジチョ「それでは、判決を言い渡します!」


そんな・・・これで終わっちゃうの・・・・・・・



・・・・・・・《異議あり!》


リジチョ:!! タヅサ:!! マイ:!!

ユユ:!! リリ:!!


法廷中に響いた《異議あり!》その声の主は…

左人差し指を前へ突き出した[ソラさん]だった。


ソラ「裁判長!弁護側は、尋問の権利を主張します!

被告人の自白の根拠、それについて、私たちは尋問する権利があります!」

リジチョ「……わかりました。では被告人、貴女の自白の根拠、《証言》していただきましょう。」

ユユ「……分かりました。」

ソラ(ふぅ、なんとか首の皮が一枚繋がった)。

リリ「本当にありがとうソラさん!」

ソラ「ありがとう。でも油断しちゃダメ、まずはこの証言をしっかり聞こう。」


=証言開始=~自白の根拠~

―――――――――――――――――――――――――――――――――――

① 『正直、あの時のことはよく覚えていません。』

―――――――――――――――――――――――――――――――――――

②『でも、あの時間部屋にいたのは、取材に来た二水さんと私しかいませんでした。間違いありません。』

―――――――――――――――――――――――――――――――――――

③『部屋の荒れ具合から、私と二水さんは何か取っ組み合いになったと思います。』

―――――――――――――――――――――――――――――――――――

④『その時に、落ちていたあの置物を拾って、』

―――――――――――――――――――――――――――――――――――

⑤『向かい合った二水さんを殴ってしまったと思います。』


リジチョ「ふむう…。」

リリ(うう…ここまでスジの通った証言をされたら、弁護なんか、しようがないよ!)

リジチョ「あの~安藤検事、被害者はなんの取材に来たのでしょう?」

タヅサ「調書によれば、梅様が先ほどおっしゃった旅行についての取材らしい。被害者のメモに書いてあっ証言にもあった部屋の状況についても、写真として提出させてもらう。」

―――――――――――――――――――――――――――――――――――

証拠品『現場写真1』を法廷記録に(以下ry)

④『現場写真1』:事件現場の写真。かなり荒れている。

テーブルの上に資料が散らばっていて、テーブルの左あたりに血痕が点々としており、その近くの床にも少々付いている。

―――――――――――――――――――――――――――――――――――

リジチョ「ふむ、では弁護人、《尋問》をお願いします。」

ソラ「さぁ梨璃さん、ここからが本番だよ。」

リリ「…あの、尋問って、どうすれば?」

ソラ「単純明快、さっきの証言のウソを暴くことだよ。」

リリ「えっ!…ウソ、ですか…?」

ソラ「夢結先輩が無実なら、あんな自白なんか、ウソに決まってるはずだよ!……それとも、夢結先輩の無実を信じてないの?」

リリ「…! でも…どうやって?」

ソラ「カギを握っているのは、《証拠品》だよ!あの

夢結先輩の証言と証拠品のデータとの間には、

何か決定的な食い違い、すなわち≪ムジュン≫があるはず。

まず、法廷記録と証言でムジュンしている部分を探して、ムジュンしている証拠品を見つけたら、それを夢結先輩につきつけてやって。」

リリ「…分かった。ありがとう、ソラさん。」

―――――――――――――――――――――――――――――――――――

《法廷記録》『証拠品ファイル』

①「指輪」

これがないと、わたしはリリィになれない。

②「被害者の調書」

後頭部への鈍器による一撃を受けたもよう。受けた時刻は2:30~3:00。通報時間は5:00前後。

③『置物』

夢結様と梅様の姿がかたどられた置物。かなり重い。

夢結様(被告人)と二水ちゃん(被害者)の指紋が検出〈情報〉『血痕』:二人の像の頭部に付着している。

〈情報〉『指紋』:台座の部分にしかついていない

④『現場写真1』:事件現場の写真。かなり荒れている。

テーブルの上に資料が散らばっていて、テーブルの左あたりに血痕が点々としており、その近くの床にも少々付いている。

―――――――――――――――――――――――――――――――――――

=尋問開始=~自白の根拠~

―――――――――――――――――――――――――――――――――――

①『正直、あの時のことはよく覚えていません。』

―――――――――――――――――――――――――――――――――――

②『でも、あの時間部屋にいたのは、取材に来た二水さんと私しかいませんでした。間違いありません。』

―――――――――――――――――――――――――――――――――――

③『部屋の荒れ具合から、私と二水さんは何か取っ組み合いになったと思います。』

―――――――――――――――――――――――――――――――――――

④『その時に、落ちていたあの置物を拾って、』

―――――――――――――――――――――――――――――――――――

⑤『向かい合った二水さんを殴ってしまったのです。』

―――――――――――――――――――――――――――――――――――

リリ 《異議あり!》(…開廷前に、ソラさんが言っていたこと、なんとなくわかった気がする。

【一つ:依頼人…被告人を信じて守ること。】

…私は、お姉様の無実を信じる!)

「お姉様!⑤の証言はムジュンしてます!」

ユユ「えッ!?」

リリ「『被害者の調書』を見てください。〈後頭部への鈍器による一撃〉と書かれています。ですが、『向かい合った』つまり『正面から』では、後頭部を殴ることはできません!」

リジチョ「確かに、いかがですか被告に…

ソラ・タヅサ《待った!》

…どうしましたか、未空さん、それに安藤検事も。」

ソラ「⑤の証言、今までの裁判の状況からしても、

明らかにおかしいんです。」

リリ「どういうこと?」

タヅサ「梨璃、覚えてるか?この審理が始まる前にされた質問のこと、」

リリ「う、うん。覚えてるよ。」

タヅサ「その質問の中で、【被害者の重症の原因】について聞かれた時、梨璃は『後頭部への鈍器による一撃』とハッキリ言っている。」

ソラ「被告人席にいる夢結先輩なら、当然聞いていたはず、どうしてこのような証言をしたんですか?」

ユユ「……ごめんなさい。今ここで証言するまで、周りの音が聞こえないぐらい考えていたのだと思うわ。この事件について、」

リリ「……お姉様…」

ユユ「…正直、あの時については全く記憶がないの。

でも、二水さんと話しているときに、彼女のメモ帳からテーブルに落ちた一つの紙切れ、それだけは、異様にハッキリ覚えてる。それと同時に、お姉様の…美鈴様のことがずっと頭の中を駆け巡って、自分でもよくわからなの。」

ソラ「……分かりました夢結先輩。裁判長、一つお願いがあります。」

リジチョ「なんですかな?」

ソラ「被告人を、被告人控え室に連れて行ってあげて下さい。これから私が話す内容は、先輩に聞かせるべきではありませんから。」

リジチョ「で、ですが…」

タヅサ「検察側も異論はない。裁判長、私からもお願いしたい。」

リジチョ「ふむぅ…わかりました。係官、被告人を控え室へお願いします。」

―――――――――――――――――――――――――――――――――――

リジチョ「それで、話したいこととは?」

ソラ「先程、被告人が話していた紙切れ、おそらくこれだと思います。」

証拠品『紙切れ』のデータを法廷記録にファイルした。

リジチョ「なるほど、しかし、なぜ被告人に聞かせないのですか?」

ソラ「問題はその内容です。その紙には、被告人の亡きシュッツエンゲル、川添美鈴の死についての内容が

メモされているのです!」

リリ「ええっ!?」マイ「なんだって!?」

ザワザワザワザワ カンッ!カンッ!カンッ!

リジチョ「静粛に、静粛に、静粛に!」

ソラ「三年前、甲州撤退戦という大きな戦いで、

被告人…夢結先輩は自身のシュッツエンゲルを目の前で失い、大きなトラウマを残しました。その記憶が蘇る度に、先輩のレアスキル、『ルナティックトランサー』が暴走し、敵味方問わず殲滅するような状態になってしまっていたのです。」

リリ「でも、私とシュッツエンゲルになってからは、お姉様も変わったんで....

ソラ「確かに変わった、そこは認めるよ。でも、

トラウマはそう簡単に克服できるものじゃない。

どんなに自身の状況が変わろうと、心の奥底に絡みつき、その記憶を無意識に封印する人だっているからね。

夢結先輩も、あの過去の事を思い出すと、また暴走してしまうと思うよ。」

リジチョ「……ですが、被害者は一体誰にこんなことを聞いたのでしょうか?」

ソラ「あぁ、私ですよ。そのメモの内容も、昨日のお昼過ぎに二水さんに答えたのと同じですから。」

リジチョ「……え??」

ソラ「あの世なんて二桁ぐらい行き来しましたからね。これくらい調べるなんて余裕ですよ〔ドヤッ〕」

リリ・タヅサ(威張れることじゃないでしょ…)

ソラ(…まっ、ホントは違うんだけどね。聞いたのはウソじゃないけど。)

―――――――――――――――――――――――――――――――――――

⑥『紙切れ』:川添美鈴の事について書かれている。

どうやらソラさんが二水ちゃんに伝えたよう。夢結様がルナティックトランサーを発動してしまった原因になっている。

―――――――――――――――――――――――――――――――――――

タヅサ「……裁判長、」

リジチョ「どうしましたかな安藤検事。」

タヅサ「今まで検察側は、被告人と被害者はなんらかの取引をしていて、それが決裂したためこのようなことが起こったのだと思いました。」

リリ「と、取引?」

タヅサ「この『破れた契約書』と『資料:Ⓡ』がその証拠だ。」

ソラ「その資料には一体なにが?」

タヅサ「……梨璃についてだ。」

ソラ「………。 はぇ??」

タヅサ「主に、梨璃の好みや趣味等が色々書かれている」

マイ「そういえば、最近梅にも『梨璃にラムネ以外で何か送りたい』って聞いてきたゾ。」

リリ「お姉様!お姉様からの贈り物なら、どんなものでも嬉しいですから!」

ソラ(……取り合えず、証拠品は記録しておこう。)

―――――――――――――――――――――――――――――――――――

『破れた契約書』と『資料:Ⓡ』を法廷記録に記録した

⑦『破れた契約書』:《取材に応じれば、「資料:Ⓛ」を渡す》というような内容で、名前が書いてあるであろう下半分の部分が破れてる。


⑧『資料:Ⓡ』:梨璃について様々な情報が記載された資料。書いた被害者は、一体いつどこで仕入れたのだろう?

―――――――――――――――――――――――――――――――――――

タヅサ「とにかく、先ほど提示した動機に加え、新たな動機…いや、要因が見つかったのです。」

リリ「…要因?」

タヅサ「夢結様の尋問中の証言から、おそらく、あの『紙切れ』を見たのでしょう。そして…」

ソラ「『ルナティックトランサー』が暴走し、被害者はそれに巻き込まれた。ということですか。」

カンシュウ:ガヤガヤガヤ…… 

カンッ!カンッ!カンッ!

リジチョ「静粛に、静粛に!なるほど、確かにスジは通っています。ですが、それでは事故ではないのですか?」

タヅサ「そう。そこで梨璃、貴女はどうしたい?」

リリ「え!? えっと…どういうこと?」

ソラ「事故としてこの件を終わりにするか、それとも、完全無罪を立証するか、ということだね。けど、前者を選んだ場合、」

タヅサ「夢結様には、また心に大きな傷を負うことになる。大切な仲間を傷つけてしまったという。」

リリ「……!」リジチョ「…弁護人、改めて聞かせてもらいます。貴女は、どちらを選びますか?」

リリ(そんなの、最初から決まってる!)

「もちろん、お姉様の完全無罪を証明します!」

ソラ「あなたなら、必ずそう言うと思ったよ。」

リリ「…うぅ、でも、もうこっちに決定的な証拠は…」

ソラ「……鶴紗、まだ残っている証拠品はある?」

リリ「ちょ、鶴紗さんに聞いても…」

タヅサ「あぁ、証言も証拠も、まだ残ってる。」

リリ「え?でも鶴紗さん、私たち、敵なんじゃ…」

タヅサ「何言ってるんだ?アイツから聞かなかったのか?互いに議論の限りを尽くし、真実を暴く。それが、検事と弁護士の役目なんだ。」

リリ(そうなんだ、だから、今までの鶴紗さんの行動は、)

タヅサ「…まさか、伝えていないのか?ソラ。」

リリ「へ??」ソラ「あはは…ごめんね~。」

タヅサ「はぁ~(ため息)まったく。」

ソラ「でも、これで鶴紗は敵じゃないって。」

リリ「うん、ありがとうソラさん。」

リジチョ「それでは、双方の話が落ち着いたところで、

安藤検事、先ほどの証言が残っているというのは?」

タヅサ「簡単なことです。検察側は、新しい証人を召喚します!」

リジチョ「ん?ちょっとまって下さい、検察側には、被告人以外証人はいないと報告されているのですが…」

タヅサ「昨日の時点ではそうでした。しかし、今朝自分が目撃者だと我々に伝えた者がいたのです。まだ、取り調べも完全には終わっていませんが、この事件を解明するには致し方ありません。お願いします。」

リジチョ「なるほど、わかりました。」

タヅサ「では、目撃者の楓・j・ヌーベルを召喚させてもらいます。」

―――――――――――――――――――――――――――――――――――

――――――――――――――――――――――――――

カエデ「………。」リリ「楓さん……」

カエデ「ごめんなさい梨璃さん。わたくしも見たことをハッキリ伝えなければなりませんので。」

タヅサ「それじゃあ楓、貴女が目撃したことを、全て証言してくれ。」


=証言開始=~目撃した時のこと~

―――――――――――――――――――――――――――――――――――

①『二水さんに用がございまして、ソラさんから居場所をお聞きし、夢結様のお部屋に参りましたの。』

―――――――――――――――――――――――――――――――――――

②『すると、お部屋から夢結様が出てきて、うつむきながら、ヨタヨタと廊下の奥へ歩いて行きましたの』

―――――――――――――――――――――――――――――――――――

③『お部屋の様子が気になりまして、中を覗かせていただいたのですが、』

―――――――――――――――――――――――――――――――――――

④『部屋の奥で、二水さんがもたれながら倒れていたのですわ!しかも、血を流しながら。』

―――――――――――――――――――――――――――――――――――

⑤『その後、すぐさまお部屋を離れ、他のリリィを呼びに行きましたわ。』


リリ「ソラさんごめん。ムジュンしているところが見当たらない。」

ソラ「う~ん、確かにそうだね。でも大丈夫、こういう時は、証人を《ゆさぶる》の。」

リリ「《ゆさぶる》?」

ソラ「こっちから質問して、情報を得ていくの。相手が動揺してボロを出したりした時に、それを証言に加えさせる事も出来るんだよ。一つ目の証言は私が《ゆさぶる》から、二つ目からはお願いね。」

リリ「分かった、ありがとう。」

ソラ「それと、この証拠品を受け取って。」

―――――――――――――――――――――――――――――――――――

『部屋の上面図』『梅さんの証言書』『被害者の謎』

『部屋での情報』『保冷剤』『その他役立つ情報』を証拠品ファイルに記録した。

⑨『部屋の上面図』:部屋の状態を簡易的に表した図。

被害者は部屋の奥の隅の物置棚で倒れており、二段ベッドの陰になっていて、正面以外は確認するのは難しい。

『置物の情報が更新された』:『置物』について知っているのは、梅と夢結、鶴紗、梨璃、ソラの五人だけで、置物にある秘密の機能は鶴紗と梨璃も知らない。この機能を修理変更等ができるのはソラだけ。


⑩『被害者の謎』胸に手の指紋が検出したが、夢結のものではなく誰のモノか不明。


⑪『保冷剤』:現場付近で発見。表面に血痕と、何かの繊維のようなもの出たが、事件との関連性は不明。


⑫『その他役立つ情報(を一部抜粋)』:1.ルミノール反応とはルミノール試薬を血痕に噴霧すると、暗所で強く発光すること。血液の成分は簡単には落ちないので、血痕があった場所を特定することも可能。

2.死体の死亡推定時刻は、死体の傷の状態や体温などでたてられる。今回の事件は前者で、傷口の状態からたてた。この時間はある程度操作可能で、大体、温めると遅らせ、冷やすと早めることができる

―――――――――――――――――――――――――――――――――――

リリ「こんなにたくさんの証拠品があるなら、最初から渡してくださいよー!」

ソラ「あはは…事件に関係があるかわからなかったからね。でも、ここからは本気でやる必要があるから、渡しておいた。後、最後に……」

―――――――――――――――――――――――――――――――――――

『置物』の情報が更新された。

…夢結の親指と中指の指紋に、二水の指紋が重なっていた。

③『置物』

夢結様と梅様の姿がかたどられた置物。かなり重い。

夢結様(被告人)と二水ちゃん(被害者)の指紋が検出〈情報〉『血痕』:二人の像の頭部に付着している。

〈情報〉『欠けた台』:血痕とは全く違う場所についた傷

『置物』について知っているのは、梅と夢結、鶴紗、梨璃、ソラの五人だけで、

置物にある秘密の機能は鶴紗と梨璃も知らない。

この機能を修理変更等ができるのはソラだけ。

夢結の親指と中指の指紋が二水の指紋が重なっていた。

―――――――――――――――――――――――――――――――――――

リリ「これって!」

ソラ「もし物で殴るとして、わざわざ親指と中指を使わないなんてことする?」

リリ「ってことは、お姉様は…」

ソラ「来るべき反撃の時に、必ずつきつけよう!」

=尋問開始=~目撃した時のこと~

―――――――――――――――――――――――――――――――――――

①『二水さんに用がございまして、ソラさんから居場所をお聞きし、夢結様のお部屋に参りましたの。』


ソラ ≪待った!≫「どんな用ですか?」

カエデ「二水さんからあるお人の情報を買おうと思いましてね。」

ソラ「一応伺いますが、どなたの情報ですか?」

カエデ「無論、愛しの梨璃さんに決まっていますわ!」

ソラ「なるほど…」(ハハハ…[苦笑]だろうと思ったよ。)

  「まぁ、こんな感じだね。《ゆさぶる》は。」

リリ「分かった、後はやってみるよ。」

ソラ「……あと梨璃さん、楓さんとのスキンシップのことは考えておいたほうがいいよ。」リリ「??」

―――――――――――――――――――――――――――――――――――

②『すると、お部屋から夢結様が出てきて、うつむきながら、ヨタヨタと廊下の奥へ歩いて行きましたわ。」


リリ 《待った!》「お姉様は大丈夫でしたか?」

カエデ「わかりませんわ。わたくしにも気づいていない様子でし、壁伝いで頭を抱えていたので。」

リリ(この発言、どうかな?)

 ・重要だ。

→・重要じゃない。

リリ(この発言には、特に怪しいところはなさそう。)

―――――――――――――――――――――――――――――――――――

③『お部屋の様子が気になりまして、中を覗かせていだいたのですが、』


リリ 《待った!》「『覗いた』ってことは、部屋の中には入らなかったんですか?」

カエデ「ええ……入っていませんわ。」

リリ(! 今、確かに言葉が詰まった。この発言どうだろう?)

→・重要だ

 ・重要じゃない

リリ(さっきのは明らかに重要な発言だった。えっと、こういう時は…)

リリ「楓さん、先ほど話していただいたこと、証言に加えていただけませんか?」

カエデ「えぇ、わかりました。」

―――――――――――――――――――――――――――――――――――

④『開いた扉から覗いたので部屋には入っていませんわ。』


リリ 《待った!》「それで、二水ちゃんをハッキリみたんですか?」

カエデ「ええ、もちろんですわ。」

――――――――――――――――――――――――

⑤『部屋の奥で、二水さんがもたれながら倒れていたのですわ!しかも、血を流しながら、』


リリ 《待った!》「楓さん、それはおかしいよ!」

カエデ「ど、どういうことですの。」

リリ「楓さんが部屋に入っていないのなら、二水ちゃんを見ることはできないんです!」〈※へ飛ぶ〉

――――――――――――――――――――――――

⑥『その後、すぐさまお部屋を離れ、他のリリィを呼びに行きましたわ。』

――――――――――――――――――――――――

※ソラ「思い切って出たね梨璃さん。さぁ、突き付けてやろう!」

リリ「うん!」


出すべき証拠品は…これ!⑨『部屋の上面図』


リリ 《くらえ!》ダンッ(弁護台を両手の平で叩く)

リリ「この上面図を見てください。扉からでは、二段ベッドの影になって、見ることはできません!」

カエデ「あっ……!」

ソラ「つまり、証人が被害者を見たのは、被害者の正面しかありえない!楓さん、貴女も二水さんを殴ることは可能なんですよ!」

カエデ「う…あっ、お待ちください、思い出しましたわ。少々記憶が混乱してまとまっていなかったので…」

リジチョ「ふむ…次からは、正確な証言をするように。

……お願いしますよ。」

カエデ「た、鶴紗さんもフォローをお願いしますわよ。」

タズサ「悪いな楓、私は真実を暴くことを目的にしている。お前に求めるのは、正確な証言だけだ。」

カエデ「くっ……」

――――――――――――――――――――――――

=証言開始=~目撃した時のこと2~

①『確かに部屋には入りましたけど、それでもわたくしが、怪しいという証拠はもうありませんわ。』

――――――――――――――――――――――――

②『第一、わたくしには動機がありませんわ。』

――――――――――――――――――――――――

③『証拠もなしに、犯人呼ばわりはしないでいただきたいですわ。』

――――――――――――――――――――――――

リリ(た、確かに証拠はないし、それに、楓さんがそんなこと……)

ソラ「梨璃さん、仲間だからこそ、疑いたくない気持ちもわかる。でも、私たちは前に進むしかないの。

覚えてる?開廷前に言った、大事なことの二つめ。」

リリ「……どんな結末になろうと、必ず、最後まで真実を追求すること…」

ソラ「…真実から目をそらしても、それは大きな過ちを残すだけ。真実を暴き、前へ進ませることが、私たちの弁護でもあるの。」

リリ「………」


梨璃は両手で頬をピシャリと叩き、覚悟を決める。


リリ「ありがとうソラさん、もう大丈夫。」

――――――――――――――――――――――――

=尋問開始=~目撃した時のこと2~

①『確かに部屋には入りましたけど、それでもわたくしが、怪しいという証拠はもうありませんわ。』


リリ 《待った!》「それなら、証言でウソをつく必要はないはずです!」

カエデ「…ッ!で、ですが…(そのまま証言②へ)

――――――――――――――――――――――――

②『第一、わたくしには動機がありませんわ。』


リリ 《待った!》「本当に無いですか?」

カエデ「当たり前ですわ!何があっても、大切なレギオンメンバーを傷つけようとすることなぞありません!」

リリ「……。」(そうだよね~……)

ソラ「……確かに、動機はまったく見えないね。」

――――――――――――――――――――――――

③『証拠もなしに、犯人呼ばわりはしないでいただきたいですわ。』

リリ 《待った!》「…………。」(うぅ…楓さんの言う通りこれ以上決定的な証拠品はない。どうしよう……)

→助けてソラさん!

 助けてソラさん!

 助けてソラさん!

リリ「助けて下さいソラさん!」

ソラ「私へHelp以外の選択肢ないじゃん! じゃあ、こっちから何か質問してみたら?」

リリ(う~ん、何を聞こうかな?)

 資料:Ⓛについて

→目撃した時間について

 夢結様の取材について

リリ「え~っと楓さん、目撃したのは何時ですか?」

カエデ「その程度なら構いませんわ。

2:30~3:00あたりですわ。」


リリ「……。」ソラ「……。」タヅサ「……。」

マイ「……。」リジチョ「……。」


・・・・・・・・・・


カエデ「…わたくし、何か変なことでも言いました?」

ソラ「……梨璃さん、突きつけよう…」

リリ「…はい。」

――――――――――――――――――――――――

リリ「異議あり。」

カエデ「ど、どうしたんですか梨璃さん、

異議があるなら、先ほどのようにシャキーン!とやってくださいまし!」

タヅサ「…いや、あっさりボロを出すなよ。」

リリ「…『被害者の調書』を見てください。」


『被害者の調書』

後頭部への鈍器による一撃を受けたもよう。受けた時間は2:30~3:00。通報時間は5:00前後。


リリ「見ての通り、通報時間は5:00前後。

一つ前の証言から、目撃後すぐに他のリリィに伝えたんですよね。」ダンッ!

「なぜ2時間も空いているんですか!」

カエデ「えっ!?……そ、それは…」

ソラ・タヅサ(完全に自滅したな……)

リリ「2:30~3:00は、二水ちゃんが傷を受けた時間といっしょです。楓さんは、お姉様のお部屋で何をしていたんですか!」

カンシュウ:ガヤガヤガヤ……

カンッ!カンッ!カンッ!

リジチョ「静粛に、静粛に、静粛にィィ!

楓さん、貴女は事件当日、あの現場で何をしていたのですか!?貴女の証言は最初からムジュンだらけです。

だんだん…いやハッキリと、貴女が怪しく見えてきています!」

カエデ「も…申し訳ありませんわ…次の証言こそ…」

ソラ「…なんやかんやあったけど、確かに追い詰めてる」

リリ「このまま一気に畳み掛けよう!」

――――――――――――――――――――――――

=証言開始=~『時間』のことについて~

①『あのお部屋には、寮のお部屋必ずついているはずのアナログ時計がありませんでしたわ。』

――――――――――――――――――――――――

②『しかし、わたくしは〝見て〟〝聞いた〟のですわ』

――――――――――――――――――――――――

③『現場にあった、あの特別な置き時計から聞いたのですわ。』


リリ 《異議あり!》

ソラ「早い!早い!梨璃さん早いって!まだ証言終わってないよ!」

リリ「楓さん、さっき言ったのはこの『置物』のこと?」

カエデ「そうですわ、それから時間を…――

リリ:(首を横に振る)「それはおかしいですよ。」

カエデ「えっ!?」

リリ「だってこれは、ただの『置物』にしか見えません。」

ダンッ リリ「これのどこが『時計』なのですか!」

カエデ「きゃぁぁ!そ、そんな、確かに時計の機能が…

ソラ「楓さん、貴女の言っていることは間違いない。」

カエデ「なら何故…!」

タヅサ「だが、それを知っていることが問題なんだ。」

マイ「この置物のことを知っているのは、梅と夢結、鶴紗と梨璃だけなんダ。他のメンバーにも、まだ話していないゾ。」

タヅサ「さっき梅様に、時計の機能についてはきかせてもらったが、わたしと梨璃でさえこれは知らなかった。」

ソラ「この『置き時計』操作をしないと時刻は知らせてくれません。」

リリ「楓さんが二水さんを攻撃とき、はずみで時刻を知らせ、それが記憶に残った。違いま…

マイ「ああぁッ!?」

タヅサ「ま、梅様?」

マイ「時刻…ソラ!結局あの時計の時間…時差は直していないのカ!!」

ソラ「時差?……ぁぁぁあ!?」

リリ「時差?どういうことですか。」

ソラ「あの置き時計は、ベトナムで渡したから、最初はベトナムの時刻に設定してあったの。夢結先輩も時間設定はこのままでいいって言ってたから、あの時計の時刻はベトナムのままなの。」

マイ「日本とベトナムとの時差は2時間、」

タヅサ「楓の証言の2時間あまりの空白が埋まる…!」

リリ「つまり…」

カエデ「わたくしに犯行は不可能ですわ。」

リリ「そ…そんなぁ!!」

ソラ「ここまで来たのに…」

カエデ「おほほほ、これが土壇場での大逆転ですわ!」

カンシュウ:ガヤガヤガヤ……

カンッ!カンッ!カンッ!

リジチョ「静粛に!静粛に!静粛に!

ええっと、つまりは証言と証拠品のムジュンが無くなった、ということでしょうか?」

―――――――――――――――――――――――

『置物』が『置き時計』に更新された

―――――――――――――――――――――――

リリ(…どうしよう、状況がひっくり返っちゃった。

もう…ダメなのかな……)


・・・・・・・・・・・・・・・・   (待って……今の状態になったからこそ、ムジュンしている箇所が一つだけ出てくるはず。

そこを指摘してみよう。)


ソラ「……何か思いついたの?」

リリ「うん…あんまり、自信ないけど。」

ソラ「この状況なら、必ず突破口を開くキッカケになるはずだよ。思い切っていこう!」

リリ「よし……裁判長!」

リジチョ「なんですかな弁護人。」

リリ「時差の情報が出たため、決定的にムジュンした箇所を見つけました。」

リジチョ「なんと! では、その答えを示していただきましょう。新たにできたムジュンとは?」

リリ 《くらえ!》→『置き時計』

リジチョ「これは、先程議論した『置き時計』。」

リリ「指摘するのは、〈楓さんはどうやってこの時計のアナウンスを聞いたのか〉です。」

カエデ「それは…」

リリ「楓さんが現場に向かったのは2時間後、お姉様が犯人だとしても、わざわざ2時間後に時計を鳴らすことはありません。」

ソラ「そして、この置き時計はこの像のどちらかの頭を押し込むと、それぞれの先輩の声でアナウンスします。」

タヅサ「しかし、これには台座しか指紋がついていない。よって、本来なら楓はアナウンスを聞いてないはずだ。」

リリ「けど、実際に聞いていると証言していた以上、

これは決定的なムジュンになります!」

カエデ「ぐぐ…!」

リジチョ「では弁護人、そのムジュンを正す証拠品は

あるのですか?」

リリ「あっ…えっと…証拠品は……」

タヅサ「こちらも、それに関する証拠品はない。

残念ながら。」

リリ(……証拠品はない。こういうときは……

・助けてソラさん!

・助けてソラさん!)

「助けてソラさん! かな?」

ソラ「梨璃さん。」

リリ「えっ、あっ、ソラさん!き、聞こえちゃってた?」

ソラ「フフ…ただ予想してみただけ、当たってた?」

リリ「うん、なんとかならないかな?」

ソラ「そうだね。既存の証拠でムジュンが起きてるなら、その証拠の中に、ウソのところがあるかもしれない。」

リリ「証拠のウソ?」

ソラ「そう、なんらかの手段を使って、証拠の情報を偽っているかもしれない。」

リリ「でも、ウソのある証拠なんて……」

ソラ「確かに、すぐに見つけるのは難しい。だから、まだ提出していなくて、尚且つウソに関係がありそうな証拠を突きつけてみようよ。」

リリ「わ、分かった。」(まだ提出していない証拠品、

何かあったかな……?)

―――――――――――――――――――――――――――――――――――

①「指輪」

これがないと、わたしはリリィになれない。

②「被害者の調書」

後頭部への鈍器による一撃を受けたもよう。受けた時刻は2:30~3:00。通報時間は5:00前後。

③『置物』

夢結様と梅様の姿がかたどられた置物。かなり重い。

夢結様(被告人)と二水ちゃん(被害者)の指紋が検出〈情報〉『血痕』:二人の像の頭部に付着している。

〈情報〉『欠けた台』:血痕とは全く違う場所についた傷

『置物』について知っているのは、梅と夢結、鶴紗、梨璃、ソラの五人だけで、置物にある秘密の機能は鶴紗と梨璃も知らない。

この機能を修理変更等ができるのはソラだけ。

夢結の親指と中指の指紋が二水の指紋が重なっていた。

⑤『現場写真1』

事件現場の写真。かなり荒れている。

テーブルの上に資料が散らばっていて、テーブルの左あたりに血痕が点々としており、その近くの床にも少々付いている。

⑥『紙切れ』

川添美鈴の事について書かれている。

どうやらソラさんが二水ちゃんに伝えたよう。夢結様がルナティックトランサーを発動してしまった原因になっている。

⑦『破れた契約書』

《取材に応じれば、「資料:Ⓛ」を渡す》というような内容で、名前が書いてあるであろう下半分の部分が破れている。

⑧『資料:Ⓡ』

梨璃について様々な情報が記載された資料。書いた被害者は、一体いつどこで仕入れたのだろう?

⑨『部屋の上面図』

部屋の状態を簡易的に表した図。

被害者は部屋の奥の隅の物置棚で倒れており、二段ベッドの陰になっていて、正面以外は確認するのは難しい。

⑩『被害者の謎』

棚にもたれるようにたおれている

胸に手の指紋が検出したが、夢結のものではなく誰のモノか不明。

⑪『保冷剤』:現場付近で発見。表面に血痕と、何かの繊維のようなもの出たが、事件との関連性は不明。

⑫『その他役立つ情報(を一部抜粋)』

1.凍傷になる可能性があるため、傷口に対して、保冷剤を直接当ててはいけない。布類で包んで使用することが推奨される。

2.ルミノール反応とはルミノール試薬を血痕に噴霧すると、暗所で強く発光するもの。血液の成分は簡単には落ちないので、血痕があった場所を特定することも可能。

3.死体の死亡推定時刻は、死体の傷の状態や体温などでたてられる。今回の事件は前者で、傷口の状態からたてた。この時間はある程度操作可能で、大体、温めると遅らせ、冷やすと早めることができる

―――――――――――――――――――――――――――――――――――

  →⑪『保冷剤』と⑫

リリ「裁判長、この証拠品を見てください。」

リジチョ「ふむ、これは保冷剤ですかな?溶け切っているようですが。一体事件と何の関係が、」

リリ「犯人はおそらく、この保冷剤を使って、傷を受けた時刻をズラしたんです!」

リジチョ「な、何ですとォォォーー!!」

カンシュウ:ガヤガヤガヤ………

リジチョ「静粛に、静粛に、静粛に!

…あの~弁護人、」リリ「はい」「私はそういう知識には疎いもので、どういうことなのか説明してもらえますかな。」

リリ「えっと~…実はわたしもよくわからなくて…」

ソラ「…わたしが説明します。」

リリ「ごめんソラさん……」ソラ「いいよいいよ。」

ソラ「警察は遺体の体温を測って、死亡推定時刻を割り出しています。今回の事件も似たような形でしたよね。」

タヅサ「あぁ、二水の傷口の状態から、おおよその時間をたてた。それが2:30~3:00だ。」

ソラ「かなり正確に割り出せますが、その時間を細工することも可能なのです。」

マイ「推理小説とかである〈死亡推定時刻をズラす〉みたいなことカ?」

ソラ「大体そんな感じです。温めるか冷やすかでズレ方も変わり、温めると遅らせ、冷やすと早めるんです。」

リジチョ「つまり……」

カエデ「待ちなさいな!それをしたのがわたくしだとでも!」

リリ「楓さんに直接繋がるような情報はないよ。でも、

この保冷剤には、何かの繊維がついていたの。」

ソラ「保冷剤に布のようなものがくっついて、その繊維が一部残っていたんです。それに、保冷剤を傷口に直接当てると、凍傷になってしまう可能性があるため、細工がバレてしまう。」

タヅサ「なるほど、布の上から当てたから、その繊維が保冷剤にくっついたのか。」

リリ「そこで、鶴紗さんに頼みたいことがあるんです。

今すぐ楓さんの部屋で、この繊維と同じ布を探してきてもらえませんか?」

タヅサ「頼まれると思っていた。すぐにほかのリリィに

行ってもらう。」

カエデ「待ちなさい!!なぜわたくしなのですか!」

立場なら、夢結様が最優先ではありませんか!!」

タヅサ「今までの証言等々で、お前も同じだ!それとも、探られるのが嫌なのか?」

カエデ「……ッ!」

タヅサ「お前の身の潔白を証明するには、いい機会だと思うが」

カエデ「く…うぐぐぐ………………わかりましたわ。」

白状しますわ。確かに、時刻をズラしたのは、わたくしですわ。」

リリ「…!」ソラ「…!」タヅサ「…!」

マイ「…!」リジチョ「…!」

リリ「…てことは、楓さんが二水ちゃんを…

カエデ ≪待った!≫「わたくしが認めるのは、あくまで時刻をズラしただけで、二水さんを傷つけたことは否定させていただきますわ。」

ソラ「なるほど、」

タヅサ「全ては認めないということか。」

カンッ!リジチョ「では、最後に証言してもらいましょう。その否定する根拠を。」


=証言開始=~犯人ではありませんわ~

―――――――――――――――――――――――――――――――――――

①『わたくしは確かに疑われておりますが、それでもまだ、重要な証拠がたりませんわ。』

―――――――――――――――――――――――――――――――――――

②『それは決定的な動機ですわ。わたくしに二水さんを傷つけようとする動機などありませんわ』

―――――――――――――――――――――――――――――――――――

③『それに、凶器に関しては、わたくしの指紋はありませんし、夢結様のほうはしっかり残っているではありませんか!』

―――――――――――――――――――――――――――――――――――

④『以上が、わたくしが犯人ではない根拠ですわ。』


ソラ「梨璃さん、これがおそらく最後の尋問になる。

落ち着いて、ムジュンを突きつけて!」

リリ「うん…これで、決める!」


=尋問開始=~犯人ではありませんわ~

―――――――――――――――――――――――――――――――――――

①『わたくしは確かに疑わしいですが、それでもまだ、重要な証拠がたりませんわ。』


リリ 《待った!》「一体何なんですか!」

カエデ「焦らないでくださいまし、今言いますわ。」

――――――――――――――――――――――――

②『それは決定的な動機ですわ。わたくしに二水さんを傷つけようとする動機などありませんわ。』


リリ 《待った!》「本当にないんですか?」

カエデ「まあ、二水さんが梨璃さんの情報を簡単に渡してくれなかったことぐらいですわね。」

ソラ・タヅサ(やっぱり梨璃か……)

カエデ「ですが、傷つける動機にはなりませんわ。」

――――――――――――――――――――――――

③『それに、凶器に関しては、わたくしの指紋はありませんし、夢結様のほうはしっかり残っているではありませんか!』

リリ ≪待っ……(いや、待ったをかける必要もない。)

――――――――――――――――――――――――

④『以上が、わたくしが犯人ではない根拠ですわ。』

――――――――――――――――――――――――

―――〈来るべき反撃の時に、必ずつきつけよう!〉

リリ(こここそが、反撃の時!)≪異議あり!≫

「先ほど、ソラさんに指紋を調べてもらいました。

そして、お姉様の…夢結様の両親指と中指の指紋の上に、二水ちゃんの指紋が重なっていたんです。」

タヅサ「何!?」カエデ「なんですって!!?」

リリ バンッ「この部分だけは、二水ちゃんが後に触ったんです。そして、物で殴る時、わざわざ親指と中指を離したりしません。つまり……


夢結様は、二水ちゃんを凶器で殴っていないんです!」

カエデ「そ……そんなぁぁぁーーー!!!」

カンシュウ:ガヤガヤガヤ………

カンッ!カンッ!カンッ!

タヅサ「だとしたら、残っているのは楓、お前だけだ!」

カエデ「み、認めませんわ!私の要求した証拠は、結局ないじゃありませんか!」

タヅサ「やっぱり認めないか。」

ソラ「………。」

リリ「ソラさん、何かありませんか!もう、証拠品も…」

ソラ「梨璃さん、弁護士の最後の切り札を教えてあげる」

リリ「き、切り札?」

ソラ「『発想の逆転』、これが切り札だよ。

《動機がなんなのか?》…そう考えるんじゃなくて、そもそも、《なぜ動機がないのか?》その理由を考えるの。まだ謎のある証拠品に答えがあるはずだよ!」

リリ(《なぜ動機がないのか?》……)―――――――

――――――――――――――――――――――――

カンガエルート

リリ:よし!もう一度振り返ってみよう!

二水ちゃんは後頭部を殴られて気を失った。

どうやって殴られたのかな?

 ・後頭部を置き時計で殴られた

 ・うつ伏せの状態から殴られた

→・倒れた先にあった置き時計に頭を打った

考えた中なら、これが一番あってそう。それに、

置き時計に触らなくても大丈夫。

でも、そう考えると、二水ちゃんは……

・転んだ

→・正面から押された

 ・正面から蹴られた

正面から突き飛ばされて、その先に置き時計が、でも

動機はないなら、故意に押したわけじゃないし……!

ってことは、この事件は!?

 ・殺人だった!

→・事故だった!

 ・夢だった!


    この事件は事故だった!


これが真実だなんて―――――――――――――――

――――――――――――――――――――――――

ソラ「答えは見つかった?」

リリ「……うん、本当にありがとうソラさん。」ダンッ

リリ「裁判長わかりました、この事件の真相が。そして、私たちはずっと、あることを間違えていたのです。」

リジチョ「ま、間違いですか?」

ソラ「はい、この上なくシンプルです。この事件は、

事故だったんです!」

リジチョ「な、なんですとぉぉーー!?」

カンシュウ:ガヤガヤガヤ……

カンッ!カンッ!カンッ!

リジチョ「静粛に、静粛に、静粛に!!」

タヅサ「梨璃、どういうことなんだ!?」

リリ「楓さんは事件当日、お姉様の部屋に向かったところに、具合の悪そうなお姉様に会った。部屋に入った後

中にいた二水ちゃんに事情を聴いた。その時に、私の事についてまとめられた資料:Ⓛが目に入った。」

タヅサ「お前の事だ。きっと、喉から手が出るほどほしかったんだろ。」

リリ「けれど、二水ちゃんは渡すわけにはいかなかった。お姉様の取材の条件として、この資料を渡さないといけなかったから。」

ソラ「そして、資料の取り合いになり、もみ合いになったときに、楓は二水さんを突き飛ばした。」

リリ「そして、今回の事故が起こったのです。」

カエデ「だ、だとしても、それは夢結様も同じこと!

わたくしだという証拠品はどこにも……

リリ(首を横に振る)「あるんですよ、証拠品なら。」

カエデ「……!?」

カンッ! リジチョ「では提出していただきましょう。

証人が被害者を押した証拠を……」

リリ(うなずく)「はい、これが…最後の証拠品です!!」

≪くらえ!≫→⑫『被害者の謎』

リジチョ「…これは……指紋!」

リリ「被害者の制服の胸のあたりに付着していた指紋です。現在、指紋の主は不明です。」

リジチョ「ええっ!?証人の指紋ではないのですか!」

タヅサ「いや裁判長、それは違う。正確には、捜査当時、その指紋の主は不明だった。」

マイ「捜査をしているとき、識別できた指紋は、事件の容疑者と被害者…夢結と二水、それと、関係者として、夢結のルームメイトのまつりの三人だけで、その他の指紋は一度、不明扱いにされていたんだ。その指紋も同じようにナ。」

ソラ「ですが、梨璃さんの推理によって、この指紋は大きな証拠としての価値が生まれてしまった。」

リリ(バンッ)「鶴紗さん、今すぐこの指紋を調べてください!それで、この事件の謎は全て解決します!!」

カエデ「う……ぐぐ…………きゃぁぁぁーーー!!」


――――――――――――――――――――――――

わたくしも、思いもしませんでしたわ。あの…あの行動が…このような悲劇に繋がるとは……

《カエデ「いいではありませんか!3ページ程度で構いませんか、見せてください!」

フミ「ダメですよ!梨璃さんの個人情報何ですから!」

カエデ「そのようなものを収集していらっしゃるちびっ子に言われる筋合いはありませんわ!」

フミ「うぐ!…それを言われたら……」

カエデ「とにかく、それを見させてくださいな!」

ドンッ! フミ「キャッ!!」 

そのまま、二水さんを突き飛ばしてしまい…

ガンッ――――――――――――――――――――


リリ「じゃあ、何で言ってくれなかったんですか。」

タヅサ「…!もしかして、立場の問題か?」

ソラ(立場……あっ!)

彼女はフランスの大企業グランギニョル社の娘、こんなことが公になったら、会社に多大な影響を与えることになる。そんなことは、何があっても避けたかったのだろう。

リジチョ「ですが、本当に動機がないと考えるなら、

なぜ時間をズラしたのでしょうか。」

マイ「きっと、マグレだったんじゃないか?」

リリ「マグレ…?」

ソラ「確かに、清潔な布で保冷剤を包んで、患部を冷やす。簡易的な処置としては、正しいと思うよ。」

リリ「じゃあ、楓さんは二水ちゃんを助けようと……」

カエデ「ええ、ですが一向に目は覚めず、事故にしても、目撃者は誰一人としていませんでした。事故と証明するには、証拠が少なかった……と思っていましたわ。

わたくしが全てを話さなかったからこそ、このようなことが起こってしまいました。本当に……申し訳ありません。」―――――――――――――――――


 その後、楓さんは退廷し、後日改めて生徒会が処置をする形となった。


リジチョ「……さて。ここヘ来て、状況は一変したといっていいでしょう。

……一柳梨璃さん。」

リリ「はい。」

リジチョ「‥‥正直に言って、驚きました。

こんなに早く、依頼人を救い出した上、真犯人まで探し出すとは‥‥。」

リリ「あ、ありがとうございます…。」

リジチョ「とにかく、今となっては形式にすぎませんが、被告人、白井夢結に判決を言い渡します。」

〈 無 罪 〉

カンシュウ:ワァ~!ヒュ~!パチパチパチパチ!!

私たちの勝利、事件の解決を祝う歓声を紙吹雪が法廷中に舞い散った。

私は初めてお姉様を守り切ったんだと実感した。




―――9月14日 午後2時13分―――――

―百合ヶ丘女学院仮設裁判所 控え室―――――


リリ(‥‥うう。ぶじに終わったなんてまだ信じられないよ‥‥)

ソラ「梨璃さんやったね!おめでとう!」

リリ「いやいや、これも全部、ソラさんがヒントやアドバイスを出してくれたお陰です。それこそ、ソラさんの方が全部わかってたんじゃないかって。」

ソラ「いいや、私もわかってなかった。」

リリ「えっ!?」

ソラ「正確には、真相は分からなかったかな。私もその場で推理して梨璃さんにアドバイスしていたけれど、

最後なんて丸投げもいいとこだよね。でも、梨璃さんは自力で真相を暴いた。梨璃さんのお陰で事件を解決できたんだよ。」

リリ「そ、そんな大げさですよ。」

タヅサ「大げさじゃない、梨璃の的確な指摘と推理があったからこそ真実を見つけられたんだから。」

マイ「いや~梨璃の≪異議あり!≫ってつきつける姿

ホントにカッコよかったゾ。」

リリ「えっと…えへへへ…/////」

ユユ「梨璃、改めてありがとう。」

リリ「あっ!お姉様!」

ユユ「私もあの時のようにまた仲間に手をかけてしまったと思って、もう自分さえ信じられないほどだったわ。でも、貴女は私を無実と信じて法廷で戦ってくれた。

本当に、自慢のシルトを持ったと思っているわ。」

リリ「えへへ…ありがとうございます、お姉様!」

そう言い、二人は互いを抱きしめあい、勝利と無実、

姉妹愛を分かち合った。

???「おや?取り込み中でしたか?」

リリ「神林さん!雨嘉さんにミリアムさん!」

シェンリン「法廷で戦う姿、とても素晴らしかったです」

ユージア「《異議あり!》って言うところ、すごくカッコよかったよ!」

ミリアム「梨璃よ、おぬしリリィの後は探偵をやってみたらどうじゃ?」

リリ「お、大げさだよミリアムさん。」

マイ「それと、楓ーー!」

と梅が言うと、別の部屋から楓がゆっくりと現れた。

カエデ「………。」

リリ「楓さん…でもどうしてここに?」

タヅサ「さっき聞いたんだが、真相を隠していたとはいえ、あくまで事故だったから不問になったんだ。」

カエデ「……夢結様、梨璃さん、本当に申し訳ございませんでした。」

ユユ「大丈夫よ楓さん。真相を語ってくれてありがとう」

リリ「今度からは、ちゃんと私たちに相談してくださいね。何てったって、同じ仲間なんですから。」

カエデ「梨璃さん……ありがとうございます!」

タヅサ「ただ、今後の生徒会はあれらの情報に関しては厳しくしていくつもりだぞ(怒)」

マイ「夢結、気をつけるんだぞ。」

ユユ「うぅ……」

マイ「というか、梨璃自身に聞けばいいだロ。」

ユユ「えっと……それは、その…いいのかしら?」

リリ「大丈夫です!お姉様の聞きたいことは何でも言ってください!」

―――――――――――――――――――――――――――――――

マイ「さ~て、戻ったら勝訴の祝杯をあげるゾ~!」

シェンリン「いいですね。皆さんでラムネを乾杯しましょう。」

ユージア「甘いお菓子も食べたいな。」

タヅサ「私はドーナツがいい。」

ミリアム「わしもわしも!」

ユユ「フフッ、まずはお昼ご飯よ。」

リリ「そうですね!」

タヅサ「それじゃあソラ、食堂で○○セット頼んできて。(逆転裁判の恒例)」

ソラ「えっ??」

マイ「おっ、じゃあ梅も同じの頼むゾ。(知ってる)」

シェンリン「では、わたくしも○○○をお願いします。(察し)」ソラ「え。え。え??」

ユージア「じゃあ、私は○○○○で。(神林に乗った)」

ミリアム「ならわしは○○○と○○じゃ。(乗った)」

ソラ「えあっ、ちょ、ちょっとま

ユユ「それじゃあ、皆の分のラムネと紅茶、お菓子の用意をお願いね。(察し)」

ソラ「………。(察し)」リリ「そ、ソラさん?」

ソラ「皆、今一言‘あれ’叫ばせてもらってもいい?」

リリ「あっ!あれですか?」

ユユ「えぇ、あなた達が言っていた‘あれ’よ。」

マイ「おう!遠慮しなくていいゾ。」

タヅサ「やっとか、思いっきりやれよ。」

カエデ「わ、わたくしもよろしいんですの?」

シェンリン「えぇ、せっかくですし皆で言いましょう。」

ユージア「私も一回言ってみたかったの。」

ミリアム「わしもシャキーン!と言うのじゃ!」

ソラ「それじゃあ皆いくよ!  せーのっ!

みんな:

《異議あり!》



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ