◾︎第6話 その日の夜
「ふぅ...。やっと長い一日が終わった...。」
「お兄ちゃん、お疲れ様。」
「あぁ、ありがとう。」
結衣はそう言ってコーヒーを差し出してきた。
「これから夕食を作ろうと思うけど、先にお風呂入る?」
「じゃあ先にお風呂入ろうかな。」
「おっけーい。服は柚希さんが買ってきた服が置いてあるからそれ着てね。」
「うい~。」
俺はやる気のない返事をしながらお風呂に向かうのであった。
あの後、俺はいつも通りお風呂に入った。
「ついにこの時が来てしまった...。」
今俺はとてつもない罪悪感に陥っている。
なぜ罪悪感に陥っているかって?そんなの決まってるだろう?
そう、今俺は女の子の体だからだ!!
「鏡を見ないように...。鏡を見ないように...。」
俺はなるべく体を見ないように頭や体を洗い、数分間湯船に浸かった。
「お兄ちゃん。ご飯できたよ~」
俺が風呂から上がるとちょうど夜飯ができていた。
「よし、それじゃあいただきます。」
「いただきます。」
俺と結衣は毎日こうして手を合わせて食材や農家さんに感謝の気持ちをもっていただきますをする。これは俺らのお母さんが教えてくれたことだ。
「うん。今日も美味しい。」
「ありがとう、お兄ちゃん。」
結衣は花のような笑顔で応える。
ご飯が食べ終わった俺は、もう寝ることにした。
「じゃ、おやすみ〜」
「おやすみ、お兄ちゃん!」
俺は長い1日を終えたのであった。