8月19日 心配
昨日に続いて、真紀と会っていた。今日は、カフェでゆっくりと話している。
真紀「じゃあ、今日も病院?」
私 「ううん。明日行く」
お父さんの体調は、少しずつ回復の方に向かっていた。
真紀「そっかぁ。早く退院できるといいね」
私 「そうだねぇ」
未だに、お父さんが入院しているという実感はなかった。
真紀「宿題は終わった?」
私 「いやー、あんまり手つけてないね」
そっかぁ、、、、、、、、。お父さんの入院に気を取られて、全然していない。これは、ヤバいな。急いでやらないと。
真紀「やばいね。私は、残り少しまできたよ」
私 「まじー?」
真紀の一言で、現実に戻されたような気分だった。しっかりしないとな。
真紀「まじだよ。だって、もうすぐ2学期始まるよ?」
私 「あぁ、、、、、、。全然してないな」
夏休みの宿題は、英語のワーク、数学のワークでしょ、、、、、、。次々と宿題が浮かんでくる。
真紀「帰って早くしないと」
私 「そうだね」
真紀「まだ、時間あるし」
時間は、そんなにない気がする。でも、やるしかない。
私 「2学期っていつからだっけ?」
真紀「えっ、、、、、、、、とね。25日かな」
私 「25日かぁ」
真紀「あと6日くらいだね」
一日2つくらいやらないと、終わらないペースだな。
私 「頑張って勉強しよう」
真紀「それがいいよ」
私 「あれから、那奈はどうなったの?」
ふと那奈のことが頭に思い浮かんだ。GW頃にいなくなってから、約4ヶ月が経過しようとしていた。そろそろ進展があってもよさそうなのに。
真紀「さぁね。楓が何か知ってたらいいけど」
私 「私も何も知らないな」
真紀「だよね。楓とは会ってないの?」
私 「まったくだね」
そういえば、夏休み会ったっけな?私の記憶では遥か彼方遠くのような気持ちだった。
真紀「じゃあ、2学期始まるまで会わなさそうだね」
私 「連絡してみようかな」
ここ最近、連絡すらしてないしした方がいいかもしれないな。
真紀「何してるのかな?」
私 「楓のことだから、何かはしてると思うけど」
真紀「探し回ったりしてないかな?」
私 「まぁ、なくはないんじゃない?」
楓ならありそうだ。正直、人の心配しているほど余裕ではなかった私だったが、少しずつ希望が見えてきたのだった。




