7月26日 夏休み
夏休みに入った私は、いつものようにゆっくりと時間を過ごしていた。そして、明日から向かうお母さんの家のことを考えていた。
真紀「宿題すすんだ?」
私 「いや、全然」
宿題をしていた真紀に対して、私は勉強をほとんどしていなかった。
真紀「何してんの?」
私 「スマホ触ってる」
スマホで何かしたいわけではないけど、それ以上に勉強はしたくなかった。
真紀「全然勉強しないじゃない」
私 「だってやる気ないもんね」
正直に真紀には伝えた。
真紀「頑張ってやりなよ」
私 「うーん。めんどくさいよ」
真紀の嫌そうな顔を見ていると、なんだか申し訳ない気持ちを抱いてしまっていた。
真紀「あんまり、勉強好きじゃないもんね」
私 「そうだよ」
私も負けずに伝える。
真紀「なんで、ホナって国立クラス来たの?」
私 「なんでかぁ、、、、、、。なんでだろ?」
決めた理由は、明確にあった。それでも、みんなには言わないと決めていた。私が国立クラスに決めたのは、高校1年生の時だった。
真紀「なにそれ?テキトーに決めたの?」
私 「うん。フフフ」
明確な理由を伝えたら、真紀は引いてしまいそうだ。
真紀「まぁ、ホナらしいけど」
私 「そう?」
どこが自分らしいのかはよくわからなかった。
真紀「ホナは、気分で動くから」
私 「そんなに気分で動かないよ」
自分がそんなに気分で動くタイプとは自覚していなかった。
真紀「そうかな?」
私 「私だったら、楓の方が気分屋でしょ」
真紀「えー。そう?私は、ホナの方が気分屋でしょ」
真紀の顔を見ながら、私は話を続けた。
私 「そんなことないよ。楓よく怒るし」
真紀「まぁ、そうだけど」
楓で思い出した。
私 「そう言えば、那奈のことわかった?」
真紀「まったくわからないな」
那奈は、どこで何をしているのか。まったく、わからない。那奈のことをずっと気にしている楓は、大丈夫なのだろうか?心配だった。
私 「楓とは連絡とってないの?」
真紀「この前は元気だったけど」
この前がどうとかは聞いてない。
私 「元気かどうかはわからないでしょ?」
真紀「まぁ、そうだけど」
私 「また、私から連絡入れとくよ」
真紀「ありがとう」
那奈がどこで何をしているかわかれば、楓も喜んでくれるだろうな。




