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7月18日 教室

 私は、数日ぶりに学校へ足を運んだのだった。時刻は、8時25分。8時30分から出席をとるだけに、下駄箱付近ら、人混みになっていた。私は、久しぶりに学校に行くこともあり、戸惑いを隠せなかった。これが、ありさたら前なんだろうな。こうして、みんなと同じ生活、同じように授業を受けて、同じように話す。私には、少し荷が重かった。

 下駄箱からシューズを取り出し、靴を中に入れた。自分のクラスまでの道のりは、少し足取りが思い。それぞれの生徒が自分のクラスまで急いでいっているように見えた。もうすぐ、チャイムが鳴るということもあり、急いでいるのだろう。遅刻したから、なんだ。遅れて入ったから、なんだ。同じ高校生のはずが、みんなの気持ちは全然理解できなかった。

 私のクラスは3階。下駄箱からすぐ左を曲がると階段が待っていた。同じ高校3年生と思われる生徒が私と同じように階段を上っていく。私のスピードとは違う。一歩一歩が大きく速い。私をあっという間に抜かしていくのだった。階段を上ると、そこには2年生のクラスが。大きな声ではしゃいでいる生徒が。あれは、サッカー部だろうか?私は、わからなかったが知らないふりをしてまた一つ階段を登っていく。意外と、こんなに階段って長かったけな?

 私は、2つめの階段を登り切った。ここは、どこの学年の生徒もいない。授業で使う空き教室だった。この空き教室は、3階とかでよくないか?自分の中でツッコミが入りそうだった。わざわざ、真ん中に挟む意味がわからない。そんなよくわからないことを考えながら、3階の階段を登っていた。この階段を上り切ったら、私たちのクラスが見える。せっかく学校に来たけど、全然入りたくない。この後に及んで、まだそんなことを考えている自分がいたのだった。

 階段を上りきると、ほとんど生徒がいなかった。2年生のようにはしゃいでいれる生徒はあまりいないということだろうか?私は、3年4組を目指して歩いた。残り、1分くらいだろうか。みんな慌てて、教室に入っていく。私たちの担任は、もう来ているのだろうか?1組を通り過ぎ、2組の横を通っていく。すると、前方の方に、沢田と中沢が廊下で話しているのが見えた。私は、3組を通り越して、4組の後ろの扉から入ることにした。久しぶりに、教室の扉を手に取った。私は、緊張しながら入ると、そこには、みんなのいつもの光景が目に映っていたのだった。

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