7月5日 宿題
私は、真紀からの返信を見て驚いた。うわー。ありえない。こんなに宿題あるなんて。返信内容は、宿題についてだった。最後まで授業を聞いていることは少ないから、どんな宿題が出ているか忘れることもしばしばあった。今日がまさにその日だった。
家に着くなり、真紀に連絡をとった。5分ほどでさっきの返信がやってきたのだ。どうやら、真紀は宿題の半分程を、授業中にやっていたとかで、半分しか残っていないらしい。羨ましすぎる。私は、自分の部屋にある学習椅子に座って、カバンをあさった。とりあえず、教科書やノートを机の上に置いていった。
私は、スマホに記されていた宿題の多さに驚いており、全く手がつけられない状態でいた。宿題のことを考えていると、体中のいろんなところがダルくなっているように感じた。"完全に病は気から"状態だった。
こんなに多いと何からやっていくべきなのかすらわからかない。今日は、英語、数学、国語の3教科から宿題が出ていた。英語は、長文読解のワークと英文法3ページ。数学は、微分積分のワークが4ページ。国語は、現代文と古文のワークがそれぞれ2ページずつあるという状況だった。
普通にやれば、軽く3時間かかるだろう。3時間って、、、。今は18時だぞ。今から、ずっとやっても21時じゃねぇか。どんだけ勉強させたいんだよ。先生は。もう家に帰ってきてしまっていたからやる気は全く起きない。そもそも、なんでこんなに宿題をやらないといけないんだ。
私は、宿題をやるというより、どうすればやらなくて済むのかを考え始めていた。なんかないかな?いい方法は?真紀がやってこない私にツッコミをいれてくるイメージが浮かんだ。とりあえず、私は、明日の時間割をスマホで調べ始めた。スクロールしていくと、出てきた。
明日は、日本史、数学Ⅱ、英語、現代文、生物、音楽。宿題は、全て授業中に回収される気がした。だったら、最悪、明日になってもまだやれる時間がありそうだ。明日になったら、真紀や楓にも答えを見してくれるかもしれない。そんなことを考えていると、もう、やらなくていいかなと考えるようになってしまっていた。
さっきまで机に座っていたが、いつの間にかベットに寝転がってしまっていた。もう、いいや。めんどくさい。机の上に積まれた教科書やノートを片目に、スマホをベットのサイドにある机に置いて、目を閉じたのだった。




