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6月26日 BIG3

 応援合戦の練習が終わると、教室に残って、真紀と話をしていた。練習のせいか、いつもよりため息が多く出ていた。真紀は、宿題をしながら、私と話をしている。どうやら、今、問題を解き終えたみたいだった。


 真紀「明日の宿題、どこだっけ?」


 私の方に手を差し出した。


 私 「えっーとね。ちょっと待ってよ」


 リュックを開けてノートを探し始めた。どこだっけ?英語ノート。私は、リュックの中にたくさん教科書やらワークやらいろいろ入っていたので、一度机に出すことにした。すると、一番下に英語ノートがあることに気がついた。


 真紀「ありがとう」


 私の英語ノートを受け取って喜んだ。


 私 「うん」

 真紀「そう言えば、ホナって、進路どうするの?」

 私 「進路?テキトウだよ」


 真紀は、なぜか呆れていた。


 真紀「テキトウって言われてもな」

 私 「今の私にいろいろ考える余裕なんてないよ」


 応援団長になってからは、怒涛の毎日を送っている。


 真紀「たしかに。今、忙しそうだしね」

 私 「真紀もあんまり、考えない方がいいよ」


 いつも、真紀は思い詰めている表情をしていた。


 真紀「うーん。これからのことを考えるとね、、、」

 私 「真面目だなぁ。真紀は」


 机に出した教科書やワークをリュックに戻し始めた。


 真紀「そんなことないよ。ホナがやんちゃすぎるんだよ」

 私 「そうかなー?」


 自分でヤンチャという自覚がなかった。


 真紀「そうだよ。だって、この学校で高田さんや寺崎さんに逆らうなんてホナしかいないもん」


 首を傾げた。


 私 「そう?」


 真紀が言っていることはあまり理解できなかった。


 真紀「そうだって。ホナなら、他のBIG3にも平気で逆らいそう」


 出た、BIG3。この学校ではいつもこの名前を聞かされる。


 私 「あー、篠木や矢田にってこと?」

 真紀「そうそう」


 あんまり知らないな。


 私 「あの二人とほとんど話したことがないから、よくわからないけどね」


 噂ではずっと聞いていたBIG3のこと。今年こそ、高田と同じクラスになったけど、それまではBIG3の誰ともクラスが一緒になったことはなかった。友だちからは、篠木とだったら仲良くなれそうと言われる。けど、篠木の噂を聞いていると、とてもじゃないけど私と合いそうには思えない。

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