復讐の終わりと始まり
二作目作ってみましたっ!一作目と同時に進行していきたいと思っています。
2つともお願いします。
ーーーーー「これからどうする?エル。」
「どうしよっか。エム。」
何をすればいいのだろうか。いや、
何ができるのだろうか。
何をしなければいけないのか。
私たちには全くわからない。だってまだ7歳だから。小学校に入りたてなんだから。
ーーーーーーその日も、私たちは元気に学校から帰ってきた。
「ただいまー!ママっ!聞いて聞いて!!
また新しい友達ができたの!!」
「あらあら。エムはいつでも元気なのね。
またお友達をつくるなんて。お友達はいっぱい作ったほうがいいわよ。でも、少ないのが悪い訳ではないわ。それで、誰とお友達になったの?」
「となりの席のさっちゃんだよっ!さっちゃんはねっ!すごいんだよ!!」
「エム。うるさい。学校でも家でもうるさいんじゃ、私の心の休まる場所がない。お願いだから、家では静かにしていて。」
「もぉー!エルはつれないなぁー。」
「あっ!2人共!今日は久しぶりに外食に行くわよ!エル、エム、何食べたい?」
「ハンバーグっ!私ねっ!ハンバーグ大好きなんだよ!!」
「私はエムが食べるものと一緒でいいわ。」
「じゃあハンバーグを食べに行きましょう!2人共準備して。」
「うん!!」 「わかったわ」
こうして、私たちは外食に行くことになった。あるハンバーグ店を訪れ、美味しいハンバーグをたらふく食べた。それはもうお腹がものすごく膨らんでしまうほどに。その帰り、3人仲良く歩いて家まで帰っていると、
ーーーー突然、目の前に赤い水しぶきができた。何かと思った。まだ7歳で小学二年生の私たちには、一瞬では理解できなかった。
そして、理解してしまった。
「お...母...さ..ん......?」
母が血だらけで倒れていた。周囲を見渡すと、黒いフードの男が見えた。彼には、私たちなんて眼中にないようだ。そいつは、なにか鋭利な刃物を持っていた。そして、その男は言った。
「お前が、悪いんだ。」と。
その言葉で、私は、エルは、理解してしまった。多分、エムはまだ理解が追いついていないと思う。確かに、不思議に思っていた。
他の子にはお父さんがいるのに、いつもいつも私の家にはお父さんがいなかった。そのことを聞くと、母はいつもこう言った。
「海外出張に行っているから、しばらく帰ってこないのよ。」
私はいつもそれで納得していた。だが、今になってわかった。母は父と離婚していたのだ。なんで離婚したかはわからないが、恐らく、母は相当父に恨みを持たれるような発言、行動をしていたのだろう。
はっと我に帰ったように、その男はその場を足早に去っていった。
理解はできた。だが、脳が追いついていない。私は、エムみたいに活発な女の子じゃなかった。だから、いつもいつも本を読んでいた。子供用の絵本には幼稚園児の時点で飽きていた。だから、大人の本を買って読むようにしていた。その本に書いてあるような内容が、目の前で起きているのだ。
怖い。
こわい。
コワイ。
急に、背筋が凍りつくように寒気が走った。
ただ、なにも考えられなかった。なにもできなかった。呆然と、その場に立ち尽くしていた。
エムが今にも泣き出しそうなのがわかる。
泣き出したいのは私も同じだ。得体の知れない恐怖に体全体が覆い尽くされている。
そして、次に聞いたのは、
「キャャャャャャャャャーー!!」
という女性の叫び声だった。そこからは、激動すぎて覚えてない。だが、母が刺された瞬間だけは、嫌に記憶に焼き付いていた。
いかがだったでしょうか?私が書いた違う作品もぜひぜひ読んでください!
良い点、悪い点、どちらでも結構です!
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