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2019/05/22『科学』『暴食』『人肌』
久々の更新です!
これからまた、毎日更新していきます。
それは、暖かかった。
それは傷ついたものを抱き、凍えるものを温めた。
時にそれは、幸せのため、不幸を振り払おうとした。
それは、目には見えない傷を癒し、不幸の現れを拭い去った。
ある時、それは大いなる力を手に入れた。
大いなる力は、まるで魔法のようであった。
それは、大いなる力を使いこなした。
そして傷ついたものの傷を癒し、暗闇を照らし、幸せを増やそうと試みた。
しかし、大いなる力は危うさも孕んでいた。
魔法は呪いにもなり得たのだった。
大いなる力は時に暴れた。
それを守っていたものを喰らい、それに危害を与え得るものとなった。
それは大いなる力を発展させた。
幸せをこれからも増やしていくため。
そしてそれは、大いなる力が呪いにならぬよう、気をつけていくことにした。
それは、あまりにも身近すぎて気付けない。
それは、あまりにも身近すぎて大切にできないものもいる。
"それ"とは、一体何だろうか。