表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
39/430

2019/4/10 『理想』『黒』『しょっぱい』

真夜中。昨日と今日の狭間で。

私は独り、自分の世界をたゆたっていた。

耳から脳に送り込まれる幸福(おんがく)

閉ざされた(視界)

抱きしめる宝物(ぬいぐるみ)

包み込むぬくもり(ベッド)

今この時が、一番幸せだった。


朝。自分に光が当たるこの時。

私は独り、ベッドの中で震えていた。

耳から脳に送り込まれる苦痛(こえ)

閉ざされた(こころ)

抱きしめる孤独(ぬいぐるみ)

包み込む不安(ふとん)

今この時が、一番嫌いだった。


昼間。理想と現実の狭間で。

私は独り、自分の世界に閉じ込められた。

聞こえないのに聞こえるのは何故。

私は何も話していない。

家の中には誰もいない。

私を責める声。

今この時が、一番辛かった。


分かってる。理想と現実の狭間で。

私は独り、自分の世界に閉じこもるだけ。

自分で自分のことを責めている。

自分の声と親の声で。

外に出られない私を責めて。

情けなくって縮こまる。

今口の中がしょっぱいのも、気の所為だ。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ