表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
381/430

2021/03/03『魔王』『妖精』『都市』

 ちょっとだけ、空想してみる。


 目の前で俺のことをガミガミと怒っているのは、実は魔王だ。目眩しのために会社の上司の姿になっているだけで。

 この会社の本当の姿は魔王城。他の社員は皆が敵。四天王だったり、魔族だったりする。

 俺は魔王に唯一立ち向かえる勇者だが、今は力がないために部下の振りをして敵の動向を探っている。

 言うことを聞かない部下()を理不尽に怒る魔王(上司)

 さすがの勇者()も疲弊してしまうが、そんなとき、目の前に聖なる妖精が現れるのだ。

『勇者よ、今こそ力を発揮するときです!』

 妖精は俺に魔法をかけ、勇者の姿へと変身させる。

 俺は腰にある剣で目の前の魔王を切り刻んで――。


「――聞いているのか、佐々木!?」

「はい、すみません……」


 ……あり得ないよな、そんなこと。

 異世界ならまだしも、この広い大都市の中にある大企業の一室で、そんなファンタジーが始まるわけがないのだ。

 目の前の上司にバレないように、そっとため息を落とした。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ