2018/05/19『リアル』『漫画』『星』
2人の漫画家がいた。
1人はひめみといい、ほんわかとしたストーリーに柔らかなイラストを描く漫画家だ。
もう1人はちえりといい、現実味のあるストーリーにリアルなイラストを描く漫画家だ。
ある日、2人はコラボして漫画を描くことになった。
タイトルは決まっていた。
『星追うもの』
タイトルがこの漫画のテーマも兼ねていた。
ひめみは星が欲しいと純粋に願う女の子を描こうと言った。
ちえりは将来の夢という名の星に向かって努力し続ける男の子を描こうと言った。
2人は話し合い、決めた。
主人公は将来の夢を叶えるために努力する男の子。男の子が悩んでいると、星からやって来たという「星の子」が現れて、男の子を助ける。「星の子」は、元々は星が欲しいと願っていた女の子。でもある日その子は死んでしまい、天に召された。星が欲しいという願いは叶わないが、星に住むことなら可能だと言われて星に住むことになった。星の住民になると魔法が使えるようになるので、今は魔法を使うこともできる、そんな子だという。星の子のてつだいもあってか、男の子は夢を叶える、という話になった。
やがて、リアルなイラストで描かれる主人公とほんわかとしたイラストで描かれるヒロインの物語は大ヒットしたという。