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2018/04/20『紫』『星』『少女』

紫色の空を見上げる少女。

星は、まだ見えない。


「ねえ、お星様」

少女は、誰もいない屋上で一人、声を紡ぐ。


「貴方達は、本当に、この世界で命を失くした、魂達なのですか」


答えはない。

少女は目を閉じる。

「母さん、父さん、咲……」

少し前に亡くした母と父、そして妹の名を呼んだ。


——もし、再び母に、父に、妹に、会えるなら。


目を開けた時には、星が輝き始めていた。

屋上の転落防止柵を乗り越えて。


「みんな、今行くよ」


少女の身体は、落ちた。

彼女の命は、落ちて、儚く散っていった。


流れ星が、一筋、流れていった。

少し夜っぽいお話なので、たまにはこんな時間に投稿してみます。

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