表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
184/430

2020/05/02『暮らし』『人肌』『少女』

 ダイニングに、蜘蛛が、出た。

 手のひらサイズの、大きめの奴だ。

 けれど、少女はうろたえることなく、近くにある新聞紙を手に取り、筒状に丸めた。

 そろりそろり、近付いて……バシン!

 新聞紙を持ち上げると、そこにはひしゃげた蜘蛛がいた。

「よし、これで大丈夫……」

 キッチンから生ごみを捨てるための小さなビニール袋を持ってくると、死骸に触れないように袋に入れ、口を縛り、捨てた。

「これでよし、っと……もう慣れたよねえ、蜘蛛やゴキブリがよく家に出る暮らしにもさ」

 この家の裏には川が流れているし、木がうっそうと生えている小道だってある。その環境のせいか、ここにはよく虫が出る。


 ふと、キッチンの方向から、軽やかな音が聞こえた。お風呂が沸きました、と言う声が響く。

「ん、ちょうどよかった。入るかー」

 お待ちかねの入浴タイムだ。人肌程度の温かさに設定したお湯は、ちょうどいい温度になっているだろう。

 うーん、とひとつ伸びをして、少女は脱衣所へと向かっていった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ